この手順では、VERITAS Volume Manager (VxVM) ソフトウェアをインストールするノードごとに実行して、VxVM をインストールします。VxVM は、クラスタのすべてのノードにインストールしても、VxVM が管理する記憶装置が物理的に接続されているノードだけにインストールしてもかまいません。
次の作業を実行します。
クラスタ内にあるすべてのノードがクラスタモードで動作していることを確認します。
インストールに必要な VERITAS Volume Manager (VxVM) ライセンスキーを取得します。
VxVM インストールマニュアルを用意します。
VxVM をインストールするクラスタノードでスーパーユーザーになります。
ノードの CD-ROM ドライブに VxVM CD-ROM を挿入します。
VxVM 4.1 では、VxVM インストールマニュアルの手順に従って、VxVM のソフトウェアとライセンスをインストールして構成します。
VxVM 4.1 では、scvxinstall コマンドは VxVM のパッケージとライセンスのインストールを行わずに、必要なインストール後の作業を実行します。
scvxinstall ユーティリティーを非対話式モードで実行します。
VxVM 4.0 以前では、次のコマンドを使用します。
# scvxinstall -i -L {license | none} |
VxVM をインストールしますが、ルートディスクのカプセル化は行いません。
特定のライセンスをインストールします。none 引数は、ライセンスキーが追加されないことを指定します。
VxVM 4.1 では、次のコマンドを使用します。
# scvxinstall -i |
VxVM 4.1 では、VxVM がインストールされているが、ルートディスクがカプセル化されていないことを確認します。
scvxinstall ユーティリティーはまた、クラスタ規模の vxio ドライブメジャー番号を選択して構成します。詳細については、scvxinstall(1M) のマニュアルページを参照してください。
VxVM クラスタ機能を有効にする予定の場合、クラスタ機能ライセンスキーを指定していない場合は、これを指定します。
ライセンスの追加方法については、VxVM のマニュアルを参照してください。
(省略可能) VxVM GUI をインストールします。
VxVM GUI のインストールの詳細については、VxVM のマニュアルを参照してください。
CD-ROM を取り出します。
すべての VxVM パッチをインストールします。
パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
(省略可能) VxVM 4.0 以前では、VxVM のマニュアルページをクラスタノードに置かない場合、マニュアルページパッケージを削除します。
# pkgrm VRTSvmman |
手順 1 から 手順 9 までを繰り返して、VxVM を追加のノードにインストールします。
VxVM クラスタ機能を有効にする予定の場合は、クラスタ内にあるすべてのノードに VxVM をインストールする必要があります。
VxVM で 1 つ以上のノードをインストールしない場合は、VxVM 以外の各ノード上で/etc/name_to_major ファイルを変更します。
VxVM をインストールしたノード上で、vxio メジャー番号の設定を調べます。
# grep vxio /etc/name_to_major |
VxVM をインストールしないノードでスーパーユーザーになります。
/etc/name_to_major ファイルを編集して、vxio メジャー番号を NNN (手順 a で調べた番号) に設定するエントリを追加します。
# vi /etc/name_to_major vxio NNN |
vxio エントリを初期化します。
# drvconfig -b -i vxio -m NNN |
VxVM をインストールしないほかのすべてのノードで、手順 a から手順 d までを繰り返します。
この作業が終了したとき、クラスタ内にある各ノードで /etc/name_to_major ファイルの vxio エントリが同じである必要があります。
ルートディスクグループを作成する場合は、「SPARC: ルートディスクをカプセル化する」または 「SPARC: ルート以外のディスクにルートディスクグループを作成する」に進みます。
それ以外の場合は、手順 13 に進みます。
VxVM 3.5 では、ルートディスクグループを作成する必要があります。VxVM 4.0 以降では、ルートディスクグループの作成は任意です。
VxVM をインストールした各ノードを再起動します。
# shutdown -g0 -y -i6 |
ルートディスクグループを作成する場合は、「SPARC: ルートディスクをカプセル化する」または 「SPARC: ルート以外のディスクにルートディスクグループを作成する」に進みます。
それ以外の場合は、ディスクグループを作成します。「SPARC: クラスタへのディスクグループの作成」に進みます。