Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)

Procedureデータサービスソフトウェアパッケージをインストールする (Web Start installer)

この手順は、Solaris 8 または Solaris 9 OS 用のデータサービスを Sun Cluster Agents CD からインストールする場合に実行します。この手順は、CD-ROM 上の Web Start installer プログラムを使用して、パッケージをインストールします。この手順は、選択したデータサービスを実行するクラスタ内の各ノードで実行します。


注 –

この手順は、次の種類のデータサービスパッケージには使用しないでください。

SunPlex Installer を使用して Sun Cluster HA for NFS または Sun Cluster HA for Apache、あるいはこの両方をインストールする場合や、ほかのデータサービスをインストールする予定がない場合は、この手順を実行する必要はありません。代わりに、「定足数デバイスを構成する」に進みます。


Sun Cluster 3.1 10/03 以前のリリースからデータサービスをインストールする場合は、「データサービスソフトウェアパッケージをインストールする (scinstall)」の手順も使用できます。

installer プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して実行できます。CLI と GUI での作業の内容と手順はほとんど同じです。installer プログラムの詳細については、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。

始める前に

GUI で installer プログラムを使用する予定の場合は、DISPLAY 環境変数を設定する必要があります。

手順
  1. クラスタノードのスーパーユーザーになります。

  2. Sun Cluster Agents CD を CD-ROM ドライブに挿入します。

    ボリューム管理デーモンの vold(1M) が実行中で、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合、デーモンによって自動的に CD-ROM が /cdrom/cdrom0/ ディレクトリにマウントされます。

  3. CD-ROM の installer プログラムが存在するディレクトリに移動します。


    # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/
    

    Solaris_arch/ ディレクトリで、archsparc または x86 です。

  4. Web Start installer プログラムを起動します。


    # ./installer
    
  5. プロンプトが表示されたなら、インストールのタイプを選択します。

    各データサービスで使用できるロケールの一覧については、『Sun Cluster ご使用にあたって』を参照してください。

    • CD-ROM 上にあるすべてのデータサービスをインストールするには、「通常」を選択します。

    • CD-ROM 内のデータサービスのサブセットのみをインストールする場合は、カスタムを選択します。

  6. プロンプトが表示されたら、インストールするロケールを選択します。

    • C ロケールのみをインストールする場合は、「通常」を選択します。

    • ほかのロケールをインストールする場合は、「カスタム」を選択します。

  7. 画面上の指示に従ってデータサービスソフトウェアをノードにインストールします。

    インストールが完了した後、installer プログラムはインストールに関する要約を表示します。この要約では、インストール中にプログラムによって生成された記録を参照できます。これらのログは、/var/sadm/install/logs/ ディレクトリにあります。

  8. installer プログラムを終了します。

  9. CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。


    # eject cdrom
    
  10. Sun Cluster データサービスのパッチをインストールします。

    パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。

    パッチの特別な指示によって再起動が指定されていないかぎり、Sun Cluster データサービスのパッチをインストールした後で再起動する必要はありません。パッチのインストール指示で再起動が要求された場合は、次の手順を実行します。

    1. scshutdown(1M) コマンドを使用して、1 つのノードからクラスタをシャットダウンします。

    2. クラスタ内にある各ノードを再起動します。


    注 –

    クラスタのインストールモードが無効になるまでは、最初にインストールした (つまり、クラスタを構築した) ノードだけが定足数投票権を持ちます。インストールモードが無効になっていない (つまり、構築された) 複数ノードのクラスタでは、クラスタをシャットダウンせずに最初にインストールしたノードを再起動すると、残りのクラスタノードは定足数を獲得できません。クラスタ全体が停止します。

    Sun Cluster インストール中に自動定足数構成を選択した場合、あるいは、SunPlex Installer を使用して Sun Cluster ソフトウェアをインストールした場合、インストールユーティリティーはインストールリブート中に、自動的に定足数投票権を割り当て、クラスタをインストールモードから解除します。しかし、どちらの方法も選択しなかった場合、クラスタノードは、「定足数デバイスを構成する」の手順で scsetup(1M) コマンドを実行するまで、インストールモードのままです。


次の手順