この節では、Sun Cluster モジュールを Sun Management Center 用にアップグレードする手順について説明します。
次の手順は、 Sun Management Center サーバーマシン、ヘルプサーバーマシン、およびコンソールマシンで Sun Cluster モジュールソフトウェアをアップグレードするときに実行します。
Sun Management Center ソフトウェア自体をアップグレードする場合は、この手順は実行しないでください。代わりに、「SPARC: Sun Management Center ソフトウェアをアップグレードする」に進んで、Sun Management Center ソフトウェアと Sun Cluster モジュールをアップグレードします。
SPARC プラットフォーム用の Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM、または、この CD-ROM イメージへのパスを用意します。
スーパーユーザーとして、既存の Sun Cluster モジュールパッケージを各マシンから削除します。
pkgrm(1M) コマンドを使用して、次の表に示すすべての場所から、すべての Sun Cluster モジュールパッケージを削除します。
保存場所 |
削除するモジュールパッケージ |
---|---|
Sun Management Center コンソールマシン |
SUNWscscn |
Sun Management Center サーバーマシン |
SUNWscssv、(SUNWjscssv) |
Sun Management Center 3.0 ヘルプサーバーマシンまたは Sun Management Center 3.5 サーバーマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
# pkgrm module-package |
クラスタノード上の Sun Cluster モジュールソフトウェアはすでに、クラスタフレームワークのアップグレード中にアップグレードされています。
スーパーユーザーとして、Sun Cluster モジュールパッケージを各マシンにインストールし直します。
SPARC プラットフォーム用の Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM をマシンの CD-ROM ドライブに挿入します。
Solaris_sparc/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ ディレクトリに移動します (ver は、Solaris 8 の場合は 8、Solaris 9 の場合は 9、Solaris 10 の場合は 10 です)。
# cd Solaris_sparc/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ |
次の表に示すように、適切なモジュールパッケージをインストールします。
保存場所 |
インストールするモジュールパッケージ |
---|---|
Sun Management Center コンソールマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
Sun Management Center サーバーマシン |
SUNWscssv、(SUNWjscssv) |
Sun Management Center 3.0 ヘルプサーバーマシンまたは Sun Management Center 3.5 サーバーマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
ヘルプサーバーパッケージ SUNWscshl は、コンソールマシンと Sun Management Center 3.0 ヘルプサーバーマシンまたは Sun Management Center 3.5 サーバーマシンの両方にインストールすることに注意してください。また、コンソールマシンでは新しい SUNWscscn パッケージはアップグレードしません。
# pkgadd -d . module-package |
CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。
# eject cdrom |
以下の手順を実行して、Sun Management Center 2.1.1 を Sun Management Center 3.0 ソフトウェアまたは Sun Management Center 3.5 ソフトウェアにアップグレードします。
次のものを用意します。
SPARC プラットフォームと x86 プラットフォーム (該当する場合) 用の Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM 、または、これらの CD-ROM イメージへのパス。Sun Management Center ソフトウェアをアップグレードした後、CD-ROM を使用して Sun Cluster モジュールパッケージの Sun Cluster 3.1 8/05 バージョンを再インストールします。
クラスタノードにインストールするエージェントパッケージは、SPARC ベースのシステム用と x86 ベースのシステム用の両方が入手可能です。コンソール、サーバー、およびヘルプサーバーマシンのパッケージは、SPARC ベースのシステム用だけが入手可能です。
Sun Management Center のマニュアル。
パッチがある場合には、Sun Management Center パッチおよび Sun Cluster モジュールパッチ。
パッチの入手先とインストール方法については、『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』の「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
任意の Sun Management Center プロセスを停止します。
Sun Management Center コンソールが動作している場合は、コンソールを終了します。
コンソールウィンドウで、「ファイル」、「終了」を選択します。
個々の Sun Management Center エージェントマシン (クラスタノード) で Sun Management Center エージェントプロセスを停止します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -a |
Sun Management Center サーバーマシンで Sun Management Center サーバープロセスを停止します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -S |
スーパーユーザーになって、Sun Cluster モジュールパッケージを削除します。
pkgrm(1M) コマンドを使用して、次の表に示すすべての場所から、すべての Sun Cluster モジュールパッケージを削除します。
保存場所 |
削除するモジュールパッケージ |
---|---|
各クラスタノード |
SUNWscsam、SUNWscsal |
Sun Management Center コンソールマシン |
SUNWscscn |
Sun Management Center サーバーマシン |
SUNWscssv、(SUNWjscssv) |
Sun Management Center 3.0 ヘルプサーバーマシンまたは Sun Management Center 3.5 サーバーマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
# pkgrm module-package |
表にリストされたすべてのパッケージを削除しない場合、パッケージの依存関係による問題が生じ、Sun Management Center ソフトウェアのアップグレードに失敗する可能性があります。Sun Management Center ソフトウェアをアップグレードしたあと、手順 4 でこれらのパッケージを再インストールしてください。
Sun Management Center ソフトウェアをアップグレードします。
Sun Management Center のマニュアルに説明されているアップグレード手順に従ってください。
スーパーユーザーとして、Sun Cluster モジュールパッケージを以下の表の場所に再インストールします。
保存場所 |
インストールするモジュールパッケージ |
---|---|
各クラスタノード |
SUNWscsam、SUNWscsal |
Sun Management Center サーバーマシン |
SUNWscssv、(SUNWjscssv) |
Sun Management Center コンソールマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
Sun Management Center 3.0 ヘルプサーバーマシンまたは Sun Management Center 3.5 サーバーマシン |
SUNWscshl、(SUNWjscshl) |
ヘルプサーバーパッケージ SUNWscshl は、コンソールマシンと Sun Management Center 3.0 ヘルプサーバーマシンまたは Sun Management Center 3.5 サーバーマシンの両方にインストールします。
適切なプラットフォーム用の Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM をマシンの CD-ROM ドライブに挿入します。
Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ ディレクトリに移動します (arch は sparc または x86 で、ver は Solaris 8 の場合は 8、Solaris 9 の場合は 9、Solaris 10 の場合は 10 です)。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ |
クラスタノードにインストールするエージェントパッケージは、SPARC ベースのシステム用と x86 ベースのシステム用の両方が入手可能です。コンソール、サーバー、およびヘルプサーバーマシンのパッケージは、SPARC ベースのシステム用だけが入手可能です。
適切なモジュールパッケージをマシンにインストールします。
Solaris 10 OS が動作しているクラスタノードでは、次のコマンドを使用します。
# pkgadd -G -d . module-package |
-G オプションを使用すると、現在のゾーンだけにパッケージを追加します。これらのパッケージは、大域ゾーンだけに追加する必要があります。したがって、このオプションは、既存の非大域ゾーン、またはあとで作成する非大域ゾーンにパッケージを伝達しないことも指定します。
Solaris 8 または Solaris 9 OS が動作しているクラスタノードと、コンソール、サーバー、およびヘルプサーバーマシンでは、次のコマンドを使用します。
# pkgadd -d . module-package |
すべての Sun Management Center パッチと Sun Cluster モジュールパッチをクラスタの各ノードに適用します。
Sun Management Center エージェント、サーバー、およびコンソールプロセスを再開します。
「SPARC: Sun Management Center を起動する」の手順に従います。
Sun Cluster モジュールを読み込みます。
「SPARC: Sun Cluster モジュールを読み込む」の手順に従います。
Sun Cluster モジュールがすでに読み込まれている場合は、これをいったん読み込み解除してから再び読み込み、サーバーにキャッシュされているすべてのアラーム定義を消去する必要があります。モジュールを読み込み解除するには、コンソールの「Details」ウィンドウの「Module」メニューから「Unload Module」を選択します。