Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)

NIS アドレス解決がハングし、その結果フェイルオーバーが失敗する (6257112)

問題の概要: Solaris 10 OS では、/etc/nsswitch.conf ファイルは ipnodes エントリに NIS を含むように変更されました。


ipnodes:    files nis [NOTFOUND=return]

この変更により、NIS 問題またはすべてのパブリックネットワークアダプタに障害が起きたことが原因で NIS がアクセス不能になった場合には、アドレス解決がハングします。この問題は、最終的にフェイルオーバーリソースまたは共有アドレスリソースのフェイルオーバーの失敗を引き起こします。

対処方法: 論理ホストリソースまたは共有アドレスリソースを作成する前に、次の処理を実行します。

  1. /etc/nsswitch.conf ファイル内の ipnodes エントリを [NOTFOUND=return] から [TRYAGAIN=0] に変更します。


    ipnodes:    files nis [TRYAGAIN=0]
  2. /etc/inet/hosts ファイルだけでなく /etc/inet/ipnodes ファイルにも論理ホストのすべての IP アドレスと共有アドレスが追加されたかを確認します。