このマニュアルでは、SunTM Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアに関する次の情報について説明しています。
この節では、Sun Cluster 3.1 8/05 で新しく追加された機能と、サポートされている製品について説明します。この節では、このリリースに適用される制限事項についても説明します。
この節では、Sun Cluster 3.1 8/05 で提供された個々の新機能について説明します。
このリリースでは、Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成に関連し、いくつかの改良が行われています。
scinstall ユーティリティーに次のメニューオプションが追加されました。
クラスタの最初のノード、クラスタの 2 番目以降のノードの通常モードインストール、JumpStart によるインストールセットアップ
シングルノードクラスタのインストール
クラスタアップグレード
このリリースでは、scinstall ユーティリティーを使用し、構成処理の一環として定足数デバイスを自動的に選択し、構成できるようになりました。このオプション機能は、定足数デバイスとしての使用が認められた SCSI 共有ストレージデバイスだけを使用する 2 ノードクラスタに使用できます。
次のファイル変更が、Sun Cluster 構成処理の一環として自動的に行われるようになりました。
ファイル名 |
エントリ変更 |
---|---|
/etc/hostname.if |
シングルアダプタ IPMP グループを利用できるように、ノード上で構成されている各パブリックネットワークアダプタのエントリが追加されました。 |
/etc/inet/hosts |
各クラスタノードのエントリが追加されました。 |
/etc/inet/ntp.conf.cluster |
使用されていないプライベートホスト名エントリが削除されました。 |
/etc/nsswitch.conf |
ほとんどのエントリは、リモートサーバールックアップを行う前にローカルの files データベースを参照するように変更されました。 |
/etc/system |
エントリ exclude:lofs が追加されました。 |
この機能向上は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 2 章「Sun Cluster ソフトウェアのインストールと構成」と『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 5 章「Sun Cluster ソフトウェアのアップグレード」に記載されているインストール手順とアップグレード手順に反映されています。
3.1 9/04 リリース以降の Sun Cluster ソフトウェアは、共有ストレージだけを対象に Network Appliance NAS (Network-Attached Storage) デバイスをサポートします。Sun Cluster 3.1 8/05 以降の Sun Cluster ソフトウェアは、NAS デバイスを定足数デバイスとしてサポートします。このリリースでは、Sun Cluster で Network Appliance NAS デバイスを次のように配備できるようになりました。
フェンシングサポートを利用できる定足数デバイスとして配備する。
Oracle RAC 対応のアプリケーションまたは Sun Cluster 対応のすべてのアプリケーション (HA-NFS を除く) とともに配備する。
NFSv3 および NFSv4 とともに配備する。
クラスタサイズに制限を設けることなく配備する。
Sun Cluster 環境における NAS デバイスのインストールと保守の詳細については、『Sun Cluster 3.1 With Network-Attached Storage Devices Manual for Solaris OS』を参照してください。Network Appliance NAS デバイスを定足数デバイスとして使用する方法については、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の「Network Appliance ネットワーク接続ストレージ (NAS) 定足数デバイスを追加する」を参照してください。
SunPlex Manager の最初のデータ画面に表示される情報が簡略化されました。最初の画面には、Nodes テーブルと Resource Groups テーブルだけが表示されるようになりました。ほかのテーブルは、ブラウザウィンドウの左側にある ナビゲーションツリー で該当するアイテムをクリックしてアクセスできます。
Sun Cluster ソフトウェアは、プライベートインターコネクトとパブリックネットワーク間でアダプタを共有するタグ付き VLAN (Virtual Local Area Network) をサポートします。プライベートインターコネクト用にタグ付き VLAN アダプタを構成する方法については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「クラスタインターコネクト」を参照してください。
Sun Cluster HA for Solaris Containers データサービスを使用すると、Sun Cluster で制御されている非大域ゾーンでアプリケーションを実行できます。
Sun Cluster の制御下にある非大域ゾーンでアプリケーションを実行できるようにするため、Sun Cluster HA for Solaris Containers は次の処理を行います。
ゾーンの起動と停止を規則正しく行う。これにより、フェイルオーバー構成またはマルチマスター構成で非大域ゾーンを使用できるようになります
ゾーン内のアプリケーションの起動、停止、障害監視をスクリプトまたはコマンドを使用して規則正しく行う
ゾーン内の Solaris Service Management Facility (SMF) サービスの起動、停止、障害監視を規則正しく行う
このデータサービスを使用する予定がある場合は、非大域ゾーンで実行されるアプリケーション用として独自のスクリプトまたは SMF マニフェストを作成する必要があります。
Sun Cluster HA for Solaris Containers データサービスには次の制限が適用されます。
このデータサービスを使用することにより非大域ゾーンで Sun Cluster ソフトウェアの実行が可能になることはありません。
このデータサービスを使用することにより非大域ゾーンで既存のデータサービスの実行が可能になることはありません。
このデータサービスを使用することにより同一ノード上の非大域ゾーン間のフェイルオーバーが可能になることはありません。
このデータサービスの詳細については、『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』を参照してください。
Sun Cluster ソフトウェアを使用することで、Solaris Service Management Facility (SMF) と統合されたアプリケーションの高可用性を実現できます。SMF サービスの可用性を高めるために Sun Cluster を使用する場合は、Solaris SMF の使用に制限が適用されます。詳細は、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster の制御下で動作するよう Solaris SMF サービスを有効にする」を参照してください。
Sun Cluster ソフトウェアは、64 ビットファミリのマイクロプロセッサチップと AMD 製の互換マイクロプロセッサチップで動作します。
Sun Cluster ソフトウェアは、NFS での Kerberos の使用をサポートします。詳細は、『Sun Cluster Data Service for Network File System (NFS) ガイド (Solaris OS 版)』の「Kerberos V5 を使用した Sun Cluster HA for NFS の保護」を参照してください。
Sun Cluster ソフトウェアは、SPARC プラットフォームにおけるバージョン 10g の Oracle と Oracle Real Application Clusters の使用をサポートします。x86 プラットフォームにおけるバージョン 10g の Oracle と Oracle Real Application Clusters の使用については要件が未定であり、まだサポートされていません。詳細については、次のマニュアルを参照してください。
Sun Cluster 3.1 8/05 リリースには、次の制限が適用されます。
NFSv4 は、Sun Cluster 3.1 8/05 リリースでサポートされていません。
既知の問題点や制限については、「既知の問題点とバグ」を参照してください。
この節では、サポートが近々終了する機能など、Sun Cluster の互換性に関連した事項について説明します。
Sun Cluster フレームワークの互換性に関連した情報は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 1 章「Sun Cluster 構成の計画」にも挙げられています。
Sun Cluster のアップグレードの互換性に関連した情報は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster 構成のアップグレードの概要」にも挙げられています。
既知の問題点や制限については、「既知の問題点とバグ」を参照してください。
Solstice DiskSuite ソフトウェアは、今後の Sun Cluster ソフトウェアリリースでサポートされなくなる可能性があります。Solstice DiskSuite ソフトウェアを使用している場合は、Solaris 9 または Solaris 10 OS にアップグレードしてください。これにより、自動的に Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアにアップグレードされます。アップグレードについては、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』または『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』を参照してください。
Sun Fire Link は、Sun Cluster ソフトウェアの今後のリリースでサポートされなくなる可能性があります。Sun Fire Link を使用している場合は、Sun Cluster ソフトウェアでサポートされるほかのインターコネクト技術を使用してください。Sun Cluster ソフトウェアでサポートされるインターコネクトハードウェアの詳細については、『Sun Cluster 3.0-3.1 Hardware Administration Manual for Solaris OS』の第 3 章「Installing Cluster Interconnect Hardware and Configuring VLANs」を参照してください。
SunPlex Installer は、Sun Cluster ソフトウェアの今後のリリースでサポートされなくなる可能性があります。Sun Cluster 構成を新たに確立する場合は、代わりに scinstall ユーティリティーを使用してください。scinstall ユーティリティーでは、コマンド行インタフェースにより、SunPlex Installer が提供しているすべての機能を使用できます。
IPMP グループの構成機能 (追加または削除) は、今後のリリースに含まれなくなる可能性があります。この機能は、Solaris ifconfig(1M) コマンドによって使用できます。個々のオプションの詳細については、ifconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。
SUNW.RGOffload リソースタイプは、Sun Cluster の今後のリリースで使用できなくなる可能性があります。このリソースタイプの機能は、すべて RG_affinities リソースグループプロパティーとその "ネガティブアフィニティー" オプションを通して使用できます。
すでに SUNW.RGOffload リソースを構成してある場合は、次の操作を行い、RG_affinitiesリソースグループプロパティーの "ネガティブアフィニティー" オプションを使用してください。
SUNW.RGOffload リソースに対するクリティカルリソースの依存性を削除します。
# scrgadm -cj critical-rs -y Resource_dependencies="" |
SUNW.RGOffload リソースと SUNW.RGOffload リソースタイプを削除します。
# scrgadm -nj rgofl # scrgadm -rj rgofl # scrgadm -rt SUNW.RGOffload |
クリティカルリソースグループ (クリティカルリソースを含む) に対してネガティブアフィニティーを持つように、非クリティカルリソースグループのプロパティーを変更します。
# scrgadm -c -g non-critical-rg -y RG_affinities=--critical-rg |
この例は、強いネガティブアフィニティーだけを示しています。オンラインリソースグループ全体にわたり、弱いネガティブアフィニティーなど、ほかのタイプの依存性も設定できます。オンラインリソースグループに対して依存性を設定する機能の詳細については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「オンラインのリソースグループをクラスタノード間で分散する」を参照してください。
DiskSuite Tool (Solstice DiskSuite metatool) と Solaris Management Console の拡張ストレージモジュール (Solaris ボリュームマネージャー) は、Sun Cluster ソフトウェアと互換性がありません。Solstice DiskSuite または Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成には、コマンド行インタフェースまたは Sun Cluster ユーティリティーを使用してください。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、非大域ゾーンをサポートしません。Sun Cluster ソフトウェアと、クラスタで管理されるソフトウェアはすべて、必ずノードの大域ゾーンにインストールする必要があります。クラスタ関連のソフトウェアを非大域ゾーンにインストールすることは避けてください。クラスタ関連のソフトウェアはすべて、クラスタノード上であとから作成される非大域ゾーンに影響を与えない方法でインストールする必要があります。詳細については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の「パッケージを大域ゾーンだけに追加する」を参照してください。
ただし、Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは非大域ゾーンで動作するアプリケーションと、Sun Cluster HA for Solaris Containers データサービスで管理されるアプリケーションをサポートしません。詳細については、「Sun Cluster HA for Solaris Containers 」を参照してください。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、一定の状況下における LOFS の使用をサポートしません。クラスタノード上で LOFS を有効にする必要がある場合 (Sun Cluster HA for Solaris Containers の下で非大域ゾーンを構成する場合など) は、まずその構成に LOFS の制限が適用されるかどうかを確認してください。LOFS の使用についての制限と、制限が適用される場合に LOFS を使用するための方法については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「クラスタファイルシステム」を参照してください。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、Solaris 10 OS のオリジナルリリース (2005 年 3 月公開) へのアップグレードはサポートしていません。Solaris 10 の互換バージョンにアップグレードする必要があります。詳細はご購入先に問い合わせてください。
Sun Cluster 構成で VxVM ソフトウェアをインストールする際の scvxinstall コマンドと Sun Cluster の手順が変更されました。『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「VxVM ソフトウェアのインストールと構成」を参照してください。
このメディアの公開後にリリースされているアクセシビリティー機能 (障害に配慮した機能) を入手する場合は、Sun が提供する Section 508 製品アセスメントに目を通し、アクセシビリティーソリューションを配備する上でどのバージョンが最適かを検討してください。最新バージョンのアプリケーションは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.htmlから入手できます。アクセシビリティーに関する Sun の方針については、http://sun.com/access を参照してください。
この節では、Sun Cluster コマンドインタフェースに加えられた変更のうち、ユーザースクリプトの停止を引き起こす可能性があるものについて説明します。
SCSIscconf の -q オプションは、共有ローカル定足数デバイス (SCSI) とほかのタイプの定足数デバイス (NetApp NAS など) を区別するように変更されました。クラスタに共有定足数デバイスを追加する場合、またはクラスタから共有定足数デバイスを削除する場合は、接続されている共有ストレージデバイスの名前を name サブオプションを使用して指定してください。このサブオプションは、定足数デバイスの状態を変更する際に変更形式のコマンドで使用することもできます。このリリースでも SCSI 共有ストレージデバイスに globaldev サブオプションを使用できますが、ほかのすべてのタイプの共有ストレージデバイスには name サブオプションを使用する必要があります。scconf に対するこの変更と、定足数デバイスに関連した処理の詳細については、scconf(1M)、scconf_quorum_dev_netapp_nas(1M)、scconf_quorum_dev_netapp_nas(1M)、および scconf_quorum_dev_scsi(1M) を参照してください。
この節では、Sun Cluster ソフトウェアでサポートされるアプリケーションの製品名変更についての情報を示します。使用している Sun Cluster ソフトウェアのリリースによっては、付属の Sun Cluster マニュアルにこれらの製品名変更が反映されていない場合があります。
この節では、Sun Cluster 3.1 8/05 でサポートされるソフトウェアとメモリーの必要条件について説明します。
Solaris オペレーティングシステム (OS) – Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアには、少なくとも次のバージョンの Solaris OS が必要です。
ボリューム管理ソフトウェア
Solaris 8 上 – Solstice DiskSuiteTM 4.2.1 と (SPARC のみ) VERITAS Volume Manager 3.5、4.0、および 4.1。このほか、Veritas Storage Foundation 4.0 および 4.1 の一部として提供された VERITAS Volume Manager コンポーネント。
Solaris 9 上 – Solaris ボリュームマネージャー と (SPARC のみ) VERITAS Volume Manager 3.5、4.0、および 4.1。このほか、Veritas Storage Foundation 4.0 および 4.1 の一部として提供された VERITAS Volume Manager コンポーネント。
Solaris 10 上 – Solaris ボリュームマネージャー と (SPARC のみ) VERITAS Volume Manager 4.0 および 4.1。このほか、Veritas Storage Foundation 4.0 および 4.1 の一部として提供された VERITAS Volume Manager コンポーネント。
ファイルシステム
Solaris 8 上 – Solaris UFS、(SPARC のみ) Sun StorEdge QFSSunStorEdgeQFS、および (SPARC のみ) VERITAS File System 3.5、4.0、および 4.1。このほか、Veritas Storage Foundation 4.0 および 4.1 の一部として提供された VERITAS File System コンポーネント。
Solaris 9 上 – Solaris UFS、(SPARC のみ) Sun StorEdge QFSSunStorEdgeQFS、および (SPARC のみ) VERITAS File System 3.5、4.0、および 4.1。このほか、Veritas Storage Foundation 4.0 および 4.1 の一部として提供された VERITAS File System コンポーネント。
Solaris 10 上 – Solaris UFS、(SPARC のみ) Sun StorEdge QFSSunStorEdgeQFS、および (SPARC のみ) VERITAS File System 4.0 および 4.1。このほか、Veritas Storage Foundation 4.0 および 4.1 の一部として提供された VERITAS File System コンポーネント。
データサービス (エージェント) – サポートされるデータサービスとアプリケーションのバージョンについては、ご購入先にお問い合わせください。scinstall(1M) ユーティリティーを使用してデータサービスをインストールするときには、リソースタイプ名を指定します。また、scsetup(1M) ユーティリティーを使用してデータサービスに関連するリソースタイプを登録するときにも、リソースタイプ名を指定します。
Sun Java System Directory Server 5.0 および 5.1 を使用する Sun Cluster HA for Sun JavaTM System Directory Server のバージョンに関する手順は、『Sun Cluster 3.1 Data Service for Sun ONE Directory Server』にあります。5.1 バージョンよりあとの Sun Java System Directory Server については、Sun Java System Directory Server 製品のマニュアルを参照してください。
Sun Java Enterprise System アプリケーションのデータサービスの名前や説明に出てくる「Sun One」という言葉はすべて、「Sun Java System」に置き換えて読んでください。例: 「Sun Cluster Data Service for Sun One Application Server」は、「Sun Cluster Data Service for Sun Java System Application Server」と読んでください。
Sun Cluster HA for Oracle 3.0 データサービスを Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアで実行できるのは、次のバージョンの Solaris OS で使用する場合だけです。
Solaris 8、32 ビットバージョン
Solaris 8、64 ビットバージョン
Solaris 9、32 ビットバージョン
64 ビットバージョンの Solaris 9 OS で使用する場合には、Sun Cluster HA for Oracle 3.0 データサービスを Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェア上で実行できません。
データサービス |
Sun Cluster リソースタイプ |
---|---|
Sun Cluster HA for Agfa IMPAX |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for Apache |
SUNW.apache |
Sun Cluster HA for Apache Tomcat |
SUNW.sctomcat |
Sun Cluster HA for BroadVision One-To-One Enterprise |
SUNW.bv |
Sun Cluster HA for DHCP |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for DNS |
SUNW.dns |
Sun Cluster HA for MySQL |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for NetBackup |
SUNW.netbackup_master |
Sun Cluster HA for NFS |
SUNW.nfs |
Sun Cluster Oracle Application Server |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for Oracle |
SUNW.oracle_server SUNW.oracle_listener |
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters |
SUNW.rac_framework SUNW.rac_udlm SUNW.rac_svm SUNW.rac_cvm SUNW.rac_hwraid SUNW.oracle_rac_server SUNW.oracle_listener |
Sun Cluster HA for Samba |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for SAP |
SUNW.sap_ci SUNW.sap_ci_v2 SUNW.sap_as SUNW.sap_as_v2 |
Sun Cluster HA for SAP liveCache |
SUNW.sap_livecache SUNW.sap_xserver |
Sun Cluster HA for SAP DB |
SUNW.sapdb SUNW.sap_xserver |
Sun Cluster HA for SAP Web Application Server |
SUNW.sapenq SUNW.saprepl SUNW.sapscs SUNW.sapwebas SUNW.gds |
Sun Cluster HA for Siebel |
SUNW.sblgtwy SUNW.sblsrvr |
Sun Cluster HA for Solaris Containers |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for N1 Grid Engine |
SUNW.gds |
8.1 よりも前のバージョンでサポートされる Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server |
SUNW.s1as |
8.1 バージョンでサポートされる Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server |
SUNW.jsas SUNW.jsas-na |
Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server EE (4.4 よりも前のバージョンの HADB をサポート) |
SUNW.hadb |
Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server EE (4.4 バージョンの HADB をサポート) |
SUNW.hadb_ma |
Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue |
SUNW.s1mq |
Sun Cluster HA for Sun Java System Web Server |
SUNW.iws |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for Sybase ASE |
SUNW.sybase |
Sun Cluster HA for WebLogic Server |
SUNW.wls |
Sun Cluster HA for WebSphere MQ |
SUNW.gds |
Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator |
SUNW.gds |
メモリーの条件 – Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアでは、通常の負荷を想定して構成されているノードに対しては、メモリーを追加する必要があります。追加メモリーは、128M バイトと、非クラスタ化システム用に構成されているメモリーの 10 パーセントを加えたものに等しくなります。たとえば、スタンドアロンノードは通常 1G バイトのメモリーを必要としますが、メモリー条件に適合するには、256M バイトのメモリーを追加する必要があります。
RSMAPI – Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、RSM タイプのインターコネクト (PCI-SCI) などで Remote Shared Memory Application Programming Interface (RSMAPI) をサポートします。
Sun Cluster のセキュリティー強化では、Sun BluePrintsTM プログラムが推奨している Solaris オペレーティングシステムの強化技術を使用し、クラスタの基本的なセキュリティー強化を達成しています。Solaris Security Toolkit は Sun Cluster のセキュリティー強化を自動的に実装します。
Sun Cluster のセキュリティー強化のマニュアルは、http://www.sun.com/blueprints/0203/817-1079.pdf で入手できます。また、http://www.sun.com/software/security/blueprints からこの文書にアクセスすることもできます。この URL から「Architecture」というタイトルまでスクロールして、「Securing the Sun Cluster 3.x Software」という文書を探します。このマニュアルは、Solaris 8 と Solaris 9 環境における Sun Cluster 3.1 配備を安全にする方法を説明します。この文書には、Solaris Security Toolkit など、Sun のセキュリティー専門家たちが推薦している最良のセキュリティーテクニックの使い方も記載されています。
表 1 Sun Cluster のセキュリティー強化がサポートするデータサービス
データサービスエージェント |
アプリケーションのバージョン: フェイルオーバー |
アプリケーションのバージョン: スケーラブル |
Solaris のバージョン |
---|---|---|---|
Sun Cluster HA for Apache |
1.3.9 |
1.3.9 |
Solaris 8、Solaris 9 (バージョン 1.3.9) |
Sun Cluster HA for Apache Tomcat |
3.3、4.0、4.1 |
3.3、4.0、4.1 |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for DHCP |
S8U7+ |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for DNS |
OS に付属 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for Sun Java System Messaging Server |
6.0 |
4.1 |
Solaris 8 |
Sun Cluster HA for MySQL |
3.23.54a - 4.0.15 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for NetBackup |
3.4 |
なし |
Solaris 8 |
Sun Cluster HA for NFS |
OS に付属 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for Oracle E-Business Suite |
11.5.8 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for Oracle |
8.1.7 と 9i (32 ビットと 64 ビット) |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 (HA Oracle 9iR2) |
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters |
8.1.7 と 9i (32 ビットと 64 ビット) |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for SAP |
4.6D (32 ビットと 64 ビット) と 6.20 |
4.6D (32 ビットと 64 ビット) と 6.20 |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Access |
4.1、5.0 |
なし |
Solaris 8 |
Sun Cluster HA for Samba |
2.2.2、2.2.7、2.2.7a、2.2.8、2.2.8a |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for Siebel |
7.5 |
なし |
Solaris 8 |
Sun Cluster HA for Solaris Containers |
OS に付属 |
なし |
Solaris 10 |
Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server |
7.0、7.0 update 1 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for Sun Java System Directory Server |
4.12 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 (バージョン 5.1) |
Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue |
3.0.1 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for Sun Java System Web Server |
6.0 |
4.1 |
Solaris 8、Solaris 9 (バージョン 4.1) |
Sun Cluster HA for Sybase ASE |
12.0 (32 ビット) |
なし |
Solaris 8 |
Sun Cluster HA for BEA WebLogic Server |
7.0 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for WebSphere MQ |
5.2、5.3 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
Sun Cluster HA for WebSphere MQ Integrator |
2.0.2、2.1 |
なし |
Solaris 8、Solaris 9 |
次に示す既知の問題とバグは、Sun Cluster 3.1 8/05 リリースの処理に影響を与えます。
問題の概要: 起動デバイスがマルチパス状態である場合、scvxinstall により不正な /etc/vfstab エントリが作成されます。
対処方法: scvxinstall を実行し、カプセル化を選択します。次のメッセージが表示されたら Ctrl + C キーを押して再起動を中止します。
This node will be re-booted in 20 seconds. Type Ctrl-C to abort. |
/global/.devices が、/dev/did/{r}dsk 名ではなく /dev/{r}dsk/cXtXdX 名を使用するように、vfstab エントリを編集します。この変更されたエントリにより、VxVM はそのエントリをルートディスクとして認識できます。scvxinstall を再実行してカプセル化を選択します。vfstab ファイルには必要な更新が含まれています。再起動できるようにします。カプセル化は通常通り行われます。
scvxinstall を実行し、カプセル化を選択します。
次のメッセージが表示されます。
This node will be re-booted in 20 seconds. Type Ctrl-C to abort. |
再起動を中止します。
Ctrl-C |
/global/.devices が /dev/did/{r}dsk 名ではなく /dev/{r}dsk/cXtXdX 名を使用するように /etc/vfstab エントリを編集します。
この変更されたエントリにより、VxVM はそのエントリをルートディスクとして認識できます。
scvxinstall を再実行してカプセル化を選択します。
/etc/vfstab ファイルには必要な更新が含まれています。再起動できるようにします。カプセル化は通常通り行われます。
問題の概要: Sun Cluster HA for SAP liveCache データサービスは、liveCache の起動と終了に dbmcli コマンドを使用します。Solaris 9 を使用している場合、クラスタノードのパブリックネットワークに障害が発生すると、ネットワークサービスが利用できなくなる可能性があります。
対処方法: liveCache リソースの主ノードになることのできる各ノード上で、/etc/nsswitch.conf ファイル内の publickey データベースに次のエントリのうち 1 つを追加します。
publickey: publickey: files publickey: files [NOTFOUND=return] nis publickey: files [NOTFOUND=return] nisplus
『Sun Cluster Data Service for SAP liveCache ガイド (Solaris 版)』 に説明されている更新に加えて、上記エントリのうちの 1 つを追加することにより、su コマンドと dbmcli コマンドは NIS/NIS+ ネームサービスを参照しなくなります。NIS/NIS+ ネームサービスを参照しなくなることにより、ネットワークに障害が発生していても、データサービスは正しく起動および停止します。
問題の概要: 『Sun Cluster Data Service for SAP liveCache ガイド (Solaris OS 版)』の「ノードとディスクの準備」で説明されている、nsswitch.conf ファイルに関する条件は、passwd データベースのエントリには適用されません。このような条件に適合する場合、パブリックネットワークが停止しているときに su コマンドを実行すると、liveCache リソースをマスターできるノードがすべてハングする可能性があります。
対処方法: liveCache リソースをマスターできるすべてのノード上で、/etc/nsswitch.conf ファイル内の passwd データベース用のエントリが次のようになっていることを確認します。
passwd: files nis [TRYAGAIN=0]
問題の概要: 複数のノードから同時に sccheck を起動すると、このプログラムはハングする可能性があります。
対処方法: 複数のノードにコマンドを渡すマルチコンソールからは sccheck を起動しないでください。sccheck は重なってもかまいませんが、同時に起動してはなりません。
問題の概要: 現時点では、HADB データサービスは JAVA_HOME 環境変数を使用しません。このため、HADB データサービスから HADB を起動すると、HADB は /usr/bin/ から Java バイナリを取得します。HADB データサービスを適切に稼働させるためには、/usr/bin/ 内の Java バイナリを V1.4 以降の適切なバージョンの Java にリンクさせる必要があります。
対処方法: 使用可能なデフォルトバージョンを変更しても構わない場合は、次の手順を実行します。例として、この対処方法では /usr/j2se ディレクトリに最新バージョンの Java (1.4 以降など) があるとします。
/usr/ ディレクトリ内に java/ というディレクトリが存在する場合は、このディレクトリを一時的な場所に移します。
/usr/ ディレクトリから、/usr/bin/java およびその他すべての Java 関連のバイナリを、適切なバージョンの Java にリンクします。
# ln -s j2se java |
使用可能なデフォルトのバージョンを変更したくない場合は、/opt/SUNWappserver7/SUNWhadb/4/bin/hadbm スクリプトで、適切なバージョンの Java (J2SE 1.4 以降) を使用して、JAVA_HOME 環境変数を割り当てます。
問題の概要: Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters を実行し、かつ VxVM クラスタ機能を使用するというノードをクラスタに追加する場合、この新しいノードはほかのノードで稼働しているクラスタ機能に認識されません。
対処方法: この問題については、VERITAS から VxVM 3.5 MP4 および VxVM 4.0 MP2 の修正パッチが提供される予定です。現時点では、VxVM 4.1 の修正パッチが出ています。
コード修正パッチがまだ入手できない状況でこの問題を解決する場合は、Oracle データベースを再起動し、各クラスタノードを再起動してください。これにより、Oracle UDLM の同期がとられると同時に VxVM クラスタ機能が更新され、追加されたノードが認識されるようになります。
この手順が完了するまで、新しいノードに対する Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters のインストールと構成は行わないでください。
追加したばかりのノード以外のクラスタノードで、Oracle Real Application Clusters データベースを停止します。
Oracle データベースを停止したノードを再起動します。
# scswitch -S -h thisnode # shutdown -g0 -y -i6 |
次の手順に進む前に、ノードが完全に再起動してクラスタ内に復帰するまで待機します。
Oracle データベースを再起動します。
Sun Cluster Support for Oracle Real Application Clusters を実行するほかの各ノードで、手順 1 〜 3 を繰り返します。
Oracle データベースワークロードの処理を単一のノードで行うことができる場合は、これらの手順を複数のノードで同時に実行できます。
Oracle データベースワークロードをサポートするのに複数のノードが必要な場合は、一度に 1 つのノードでこれらの手順を実行してください。
問題の概要: バグ 4974875 により、HA-DB の自動回復が行われるたびに、このデータベースはスペアを残すことなく初期化されます。このバグは HA-DB リリース 4.3 で修正され、このリリースに組み込まれています。HA-DB 4.2 およびそれ以前のリリースについては、次のいずれかの手順に従って HA-DB ノードの役割を変更します。
対処方法: 次のいずれかの手順に従って、HA-DB ノードの役割を変更します。
自動回復が成功した後に役割が変更された HA-DB ノードを特定します。
手順 1 で特定したすべてのノード、そして一度に 1 つのノードで、問題の HA-DB リソースの障害モニターを無効にします。
# cladm noderole -db dbname -node nodeno -setrole role-before-auto_recovery |
問題の HA-DB リソースの障害モニターを有効にします。
または
自動回復が成功した後に役割が変更された HA-DB ノードを特定します。
データベースをホストするすべてのノードで、問題の HA-DB リソースの障害モニターを無効にします。
ノードのいずれかで、役割を変更する必要がある各 HA-DB ノードに対して次のコマンドを実行します。
# cladm noderole -db dbname -node nodeno -setrole role-before-auto_recovery |
問題の概要: ローリングアップグレードがまだ完了していないノードが存在する場合、それらのノードはアップグレードが完了しているノード上の IPMP グループを認識できません。
対処方法: クラスタ上のすべてのノードでアップグレードを完了します。
問題の概要: SunPlex Manager の「Advanced Filter」パネルにある「Date」フィールドが受け付けるのは、mm/dd/yyyy という書式だけです。しかし、英語以外のロケール環境では、日付の書式は mm/dd/yyyy 以外であり、「Calendar」パネルが返す日付書式も mm/dd/yyyy 以外です。
対処方法: 「Advanced Filer」パネルに日付範囲を mm/dd/yyyy という書式で入力します。カレンダの表示と日付の選択に、「Set...」ボタンは使用しないでください。
問題の概要: 日本語ロケールでは、scrgadm が生成するエラーメッセージは正しく表示されません。エラーメッセージにジャンクキャラクタ (ごみ文字) が含まれます。
対処方法: システムロケールを英語で実行し、エラーメッセージを英語で表示します。
問題の概要: SunPlex Manager は、/usr/cluster/lib/cmass/ipmpgroupmanager.sh を使用して IPMP グループから IPMP グループ名と IPMP アダプタを削除します。このスクリプトはグループ名の削除だけを目的に /etc/hostname6.adaptername ファイルを正しく更新しますが、次の ifconfig コマンドを実行して IPv6 インタフェースを unplumb します。
ifconfig adaptername inet6 unplumb |
対処方法: ノードを再起動し、インタフェースを plumb up します。あるいは、ノード上で次の ifconfig コマンドを実行することもできます。この場合、ノードを再起動する必要はありません。
ifconfig adaptername inet6 plumb up |
問題の概要: IPMP グループページに表示されるアダプタリストが、ユーザーが選択した IP バージョンに基づいたものではありません。このページには、グループが構成されていないすべてのアダプタが表示されます。このリストは、「IP Version」ラジオボタンが選択される際に次のように更新する必要があります。
IPV4 only が選択される場合、IPv4-and-IPv6 アダプタ (IPv4 と IPv6 の両方が有効になったアダプタ) と IPv6-only アダプタ (IPv6 のみが有効になったアダプタ) は表示するべきでない。
IPV6 only が選択される場合、IPv4-and-IPv6 アダプタ (IPv4 と IPv6 の両方が有効になったアダプタ) と IPv4-only アダプタ (IPv4 のみが有効になったアダプタ) は表示するべきでない。
IPV4 and IPv6 が選択される場合、IPv6-only アダプタ、IPv4-only アダプタとも表示するべきでない。
対処方法: IP バージョンを選択したあと、その IP バージョンで有効になるアダプタだけをリストから選択するようにします。
問題の概要: IPMP グループページに表示されるアダプタリストは、ユーザーが選択する IP バージョンに基づいています。現在の SunPlex Manager には、IP バージョンにかかわらず常にアダプタの全一覧を表示するというバグがあります。本来、IPv4 と IPv6 の両方に有効になっているアダプタを IPv4-only (IPv4 のみに有効) に移行することをユーザーに許可するべきではありません。
対処方法: ユーザーは、IPv4 と IPv6 の両方に対応するように構成されたアダプタを IPv4-only に移行するべきではありません。
問題の概要: Sun Java System Administration Server がインストールされていない状態で Sun Java System Administration Server 用にデータサービスを構成しようとすると、失敗します。この試みが失敗するのは、SUNW.mps リソースタイプが /etc/mps/admin/v5.2/cluster/SUNW.mps ディレクトリの存在を要求するためです。このディレクトリが存在するのは、SUNWasvr パッケージがインストールされている場合だけです。
対処方法: この問題を解決するには、次の手順を実行します。
クラスタノードの 1 つでルートユーザーとしてログインするか、あるいはルートユーザーと同等の役割を取得します。
SUNWasvr パッケージがインストールされているかどうかを確認します。
# pkginfo SUNWasvr |
SUNWasvr パッケージがインストールされていない場合は、次の手順を実行して Sun Cluster CD-ROM からパッケージをインストールします。
問題の概要: Solaris 10 においては、Sun Cluster HA for NFS データサービスは Service Management Facility (SMF) サービスである /network/nfs/server、/network/nfs/status、および /network/nfs/nlockmgrに関してプロパティー /startd/duration を transient に設定します。プロパティーをこのように設定するのは、障害発生時に SMF がこれらのサービスを再起動しないようにするためです。このプロパティー設定にもかかわらず、SMF 内のあるバグのために SMF は最初の障害のあと /network/nfs/status と /network/nfs/nlockmgr を再起動してしまいます。
対処方法: Sun Cluster HA for NFS を正しく稼働させるためには、最初の Sun Cluster HA for NFS リソースを作成したあと、その Sun Cluster HA for NFS リソースをオンラインにする前に、次のコマンドをすべてのノードで実行します。
# pkill -9 -x 'startd|lockd' |
Sun Cluster を初めて起動した場合は、最初の Sun Cluster HA for NFS リソースを作成したあと、Sun Cluster HA for NFS リソースをオンラインにする前に、上記のコマンドを主ノードになることができるすべてのノードで実行してください。
問題の概要: クラスタにノードが追加される際、scinstall ユーティリティーは追加されるノードに NSS (Network Security Services) ファイルが存在するかどうかをチェックします。これらのファイルとセキュリティー鍵は、共通エージェントコンテナ に必要なものです。NSS ファイルが存在すると、このユーティリティーは追加されるノードにスポンサノードから 共通エージェントコンテナ セキュリティーファイルをコピーします。スポンサノードに NSS セキュリティー鍵がインストールされていないと、コピーは失敗し、scinstall 処理は中断します。
対処方法: 次の手順を実行して NSS ソフトウェアをインストールし、セキュリティー鍵を作成し直したあと、既存のクラスタノードで 共通エージェントコンテナ を再起動します。
既存のすべてのクラスタノードで、スーパーユーザーになるか、あるいは適切なアクセス権を許可する役割を取得して、次の手順を実行します。
Java ES 1 of 2 CD-ROM を用意します。NSS パッケージは /cdrom/cdrom0/Solaris_arch/Product/shared_components/Packages/ に入っています (arch は sparc または x86。ver は Solaris 8 の場合 8、Solaris 9 の場合 9、Solaris 10 の場合 10)。
各ノードで、Sun Web Console エージェントを停止します。
# /usr/sbin/smcwebserver stop |
各ノードで、セキュリティーファイルエージェントを停止します。
# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm stop |
各ノードで、NSS パッケージがインストールされているかを確認し、インストールされている場合はそのバージョンも確認します。
# cat /var/sadm/pkg/SUNWtls/pkginfo | grep SUNW_PRODVERS SUNW_PRODVERS=3.9.4 |
3.9.4 よりも前のバージョンの NSS パッケージがインストールされている場合は、その既存 NSS パッケージを削除します。
# pkgrm packages |
次の表は、各ハードウェアプラットフォームにインストールできるパッケージを示しています。
ハードウェアプラットフォーム |
NSS パッケージ名 |
---|---|
SPARC |
SUNWtls SUNWtlsu SUNWtlsx |
x86 |
SUNWtls SUNWtlsu |
NSS パッケージを削除した各ノードと、NSS パッケージがインストールされていなかった各ノードで、Java ES 1 of 2 CD-ROM から最新の NSS パッケージをインストールします。
CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。
# eject cdrom |
各ノードで、NSS セキュリティー鍵を作成します。
# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm create-keys |
各ノードで、セキュリティーファイルエージェントを起動します。
# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm start |
各ノードで、Sun Web Console エージェントを起動します。
# /usr/sbin/smcwebserver start |
クラスタに追加するノードで、scinstall ユーティリティーを再起動し、新しいノードをインストールする手順を実行します。
問題の概要: IPv4 と IPv6 の両方が有効になったアダプタが含まれるパブリックインタフェースグループを削除しようとすると、グループから IPv6 アダプタが削除される時点で失敗することがあります。次のエラーメッセージが表示されます。
ifparse: Operation netmask not supported for inet6 /sbin/ifparse /usr/cluster/lib/cmass/ipmpgroupmanager.sh[8]: /etc/hostname.adaptname.tmpnumber: cannot open |
対処方法: /etc/hostname6.adaptername ファイルを編集し、次の行を含めます。
plumb up -standby |
クラスタノード上で次のコマンドを実行します。
ifconfig adaptername inet6 plumb up -standby |
問題の概要: Sun Cluster 3.1 9/04 ソフトウェアから Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアにローリングアップグレードを実行しようとすると、最初にアップグレードされたノードがクラスタモードで再起動される際に引き起こされるメモリー問題が原因となり、Sun Cluster ソフトウェアがハングします。
対処方法: Sun Cluster 3.1 9/04 ソフトウェアまたは同等のパッチ (リビジョン 09 以降) を実行している場合で、再起動パッチ手順を実行して Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアまたは同等のパッチ (リビジョン 12) にアップグレードするときは、クラスタのアップグレードまたはこのコアパッチの適用を行う前に次の手順を行う必要があります。
使用環境の可用性要件に適したパッチインストール手順の種類を選択します。
再起動パッチ (ノード)
再起動パッチ (クラスタとファームウェア)
これらのパッチインストール手順は、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の第 8 章「Sun Cluster ソフトウェアとファームウェアのパッチ」に示されています。
使用しているオペレーティングシステムに応じ、次に示すパッチの 1 つを適用します。
117909-11 Sun Cluster 3.1 Core Patch for SunOS 5.9 X86
117950-11 Sun Cluster 3.1 Core Patch for Solaris 8
117949-11 Sun Cluster 3.1 Core Patch for Solaris 9
パッチインストール手順は、Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアまたは同等のパッチ (リビジョン 12) にアップグレードする前にすべて完了する必要があります。
問題の概要: Sun Cluster ソフトウェアのインストールでは/etc/system に exclude: lofs が追加されます。lofs はゾーンの機能にとって重要なものであるため、zone install と zone boot の両方が失敗します。
対処方法: ゾーンを作成する前に次の手順を実行します。
Sun Cluster HA for NFS を使用している場合は、NFS サーバーによってエクスポートされる高可用ローカルファイルシステムの一部であるファイルをすべて自動マウンタマップから除外します。
各クラスタノードで、/etc/system ファイルを編集し、exclude: lofs 行をすべて削除します。
クラスタを再起動します。
問題の概要: ブート時にクラスタファイルシステムがマウントに失敗した場合、Solaris 10 OS は以前のバージョンの Solaris OS とは異なる復旧手順を必要とします。mountgfsys サービスは、ログインプロンプトを提示することなく 失敗してノードを保守状態にする可能性があります。この場合、次のようなメッセージが表示されます。
WARNING - Unable to globally mount all filesystems. Check logs for error messages and correct the problems. May 18 14:06:58 pkaffa1 svc.startd[8]: system/cluster/mountgfsys:default misconfigured May 18 14:06:59 pkaffa1 Cluster.CCR: /usr/cluster/bin/scgdevs: Filesystem /global/.devices/node@1 is not available in /etc/mnttab. |
対処方法: クラスタファイルシステムのマウントの問題を解決したあと、mountgfsys サービスを手動でオンラインに戻す必要があります。次のコマンドを実行して mountgfsys サービスをオンラインに戻し、広域デバイス名前空間の同期をとります。
# svcadm clear svc:/system/cluster/mountgfsys:default # svcadm clear svc:/system/cluster/gdevsync:default |
これで起動処理が持続するようになります。
問題の概要: Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、Solaris 10 OS の 2005 年 3 月リリースへのアップグレードをサポートしません。このリリースへのアップグレードを試みると、/etc/path_to_inst ファイルが壊れる可能性があります。このファイル破壊が起きると、一般にノードは正常に起動されません。壊れたファイルには、同じデバイス名 (物理デバイス名に接頭辞 /node@nodeid が含まれる点を除く) の一部が繰り返し現れます。次に例を示します。
… "/node@nodeid/physical_device_name" instance_number "driver_binding_name" … "/physical_device_name" instance_number "driver_binding_name" |
さらに、主要な Solaris サービスの一部 (ネットワーキングやファイルシステム監視など) が開始に失敗したり、サービスの構成が不正であると伝えるメッセージがコンソールに出力されたりする可能性があります。
対処方法: 次の手順を使用します。
次に、Solaris 10 ソフトウェアへのアップグレードで /etc/path_to_inst ファイルの破壊が起きた場合の回復手順を示します。
この手順では、Sun Cluster 構成から Solaris 10 OS の 2005 年 3 月リリースへのアップグレードに関連したほかの問題の解決は行われません。
この手順は、Solaris 10 OS の 2005 年 3 月リリースへアップグレードされているノードごとに行なってください。
ノードの起動を行うことができない場合、ネットワークまたは CD-ROM からノードを起動してください。ノードが立ち上がったところで、fsck コマンドを実行し、パーティションの 1 つ (/a など) にローカルファイルシステムをマウントしてください。手順 2 では、/etc ディレクトリのパスにローカルファイルシステムマウントの名前を指定してください。
ノード上で、スーパーユーザーになるか、あるいは同等の役割を取得します。
/etc ディレクトリに移動します。
# cd /etc |
path_to_inst ファイルが壊れているかどうかを確認します。
path_to_inst ファイルが壊れている場合には、次の文字が存在します。
物理デバイス名の先頭に /node@nodeid が示されたエントリブロックが含まれる。
同じエントリの一部が、接頭辞 /node@nodeid を除いた状態で再度出現する。
ファイルがこのような構成になっていない場合には、問題がほかに存在します。この手順を継続しないでください。サポートが必要な場合は、製品の購入先に問い合わせてください。
path_to_inst ファイルが手順 3 で説明されているように壊れている場合は、次のコマンドを実行します。
# cp path_to_inst path_to_inst.bak # sed -n -e "/^#/p" -e "s,node@./,,p" path_to_inst.bak > path_to_inst |
path_to_inst ファイルを調べ、ファイルが修復されたかを確認します。
修復されたファイルは、次のように変更されています。
すべての物理デバイス名から接頭辞 /node@nodeid が削除されている。
どの物理デバイス名もエントリが重複していない。
path_to_inst ファイルのアクセス権が読み取り専用であることを確認します。
# ls -l /etc/path_to_inst -r--r--r-- 1 root root 2946 Aug 8 2005 path_to_inst |
非クラスタモードで再構成リブートを行います。
# reboot -- -rx |
影響を受けたクラスタノードをすべて修復したあと、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ローリング以外の アップグレードの前に依存ソフトウェアをアップグレードする」に移動し、アップグレード処理を継続します。
問題の概要: ce トランスポートを使用した x86 クラスタでは、スプリットブレイン (split-brain) の結果、高負荷状態のノードが CMM によって停止されることがあります。
対処方法: プライベートネットワークで PCI Gigaswift Ethernet カードを使用している x86 クラスタでは、/etc/system に次の行を追加します。
set ce:ce_tx_ring_size=8192 |
問題の概要: 3 つ以上のノードから構成され、Solaris 10 と日立製ストレージを使用しているクラスタでは、そのクラスタに別のノードが追加されるか、そのクラスタからノードが削除される場合、すべてのクラスタノードがパニック状態になる可能性があります。
対処方法: 現時点では対処方法はありません。この問題が発生した場合は、製品の購入先に連絡し、パッチを入手してください。
問題の概要: Java ES 2005Q4 installer で Configure Later オプションを選択して Application Server Enterprise Edition 8.1 をインストールすることはできません。Configure Later オプションを選択した場合、Platform Edition はインストールされますが、Enterprise Edition はインストールされません。
対処方法: Java ES installer を使用して Application Server Enterprise Edition 8.1 をインストールする際には、Configure Now オプションを使用してください。Configure Later オプションを選択した場合、インストールされるのは Platform Edition だけです。
問題の概要: SMF バインドサービスを再開すると、Solaris Volume Manager の処理に影響を与える可能性があります。Veritas 4.1 VxVM パッケージをインストールすると、SMF バインドサービスが再開します。
対処方法: バインド SMF サービスを再開した場合、または S10 ホストに VxVM 4.1 をインストールした場合は、その直後に Solaris Volume Manager を再起動します。
svcadm restart svc:/network/rpc/scadmd:default |
問題の概要: この問題が発生するのは、Solaris 10 を使用しているシステム上だけです。Sun Cluster コアがインストールされたあとで Sun Cluster Agents CD-ROM 上の Java ES installer を使用して Sun Cluster データサービスをインストールしようとすると、installer は次のメッセージを表示して停止します。
The installer has determined that you must manually remove incompatible versions of the following components before proceeding: [Sun Cluster 3.1 8/05, Sun Cluster 3.1 8/05, Sun Cluster 3.1 8/05] After you remove these components, go back. Component Required By ... 1. Sun Cluster 3.1 8/05 HA Sun Java System Message Queue : HA Sun Java System Message Queue 2. Sun Cluster 3.1 8/05 HA Sun Java System Application Server : HA Sun Java System Application Server 3. Sun Cluster 3.1 8/05 HA/Scalable Sun Java System Web Server : HA/Scalable Sun Java System Web Server 4. Select this option to go back to the component list. This process might take a few moments while the installer rechecks your system for installed components. Select a component to see the details. Press 4 to go back the product list [4] {"<" goes back, "!" exits} |
対処方法: Solaris 10 を使用しているシステムでは、pkgadd または scinstall を使用して Sun Cluster データサービスを手動でインストールします。Sun Cluster データサービスが共有コンポーネントに依存している場合は、pkgadd を使用してそれらの共有コンポーネントを手動でインストールします。次のサイトには、各製品の共有コンポーネントが示されています。
http://docs.sun.com/source/819-0062/preparing.html#wp28178
問題の概要: Sun Web Console の起動時に、次のメッセージが表示されることがあります。
/usr/sbin/smcwebserver:../../../../j2se/opt/javahelp/lib: does not exist |
対処方法: このメッセージは無視してかまいません。次のコマンドを入力し、正しい Java Help 2.0 を指すように /usr/j2se/opt に手動でリンクを追加することができます。
# ln -s /usr/jdk/packages/javax.help-2.0 /usr/j2se/opt/javahelp |
問題の概要: バージョン 3.1 4/04 以前の Sun Cluster ソフトウェアを使用しているクラスタで Solaris 9 OS から Solaris 10 OS にアップグレードしたあとで非クラスタモードでノードを起動すると、ノードがパニック状態になります。
対処方法: Solaris 9 から Solaris 10 ソフトウェアにアップグレードする場合は、アップグレード作業の前に次に示すパッチの一方をインストールします。
SPARC システム: 117949-09 以降
x86 ベースシステム: 117909-09 以降
問題の概要: SunPlex Installer を使用して Sun Cluster インストールの一部としてデータサービス Sun Cluster HA for Apache と Sun Cluster HA for NFS を構成する場合、必要なデバイスグループとリソースがリソースグループ内に作成されません。
対処方法: データサービスのインストールと構成には SunPlex Installer を使用しないでください。代わりに、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』と『Sun Cluster Data Service for Apache ガイド (Solaris OS 版)』または『Sun Cluster Data Service for Network File System (NFS) ガイド (Solaris OS 版)』に示されている手順に従い、これらのデータサービスのインストールと構成を行なってください。
問題の概要: Sun Cluster 3.1 8/05 では NFSv4 はサポートされていません。
対処方法: Solaris 10 では、新バージョンの NFS プロトコル NFSv4 が導入されました。これは、Solaris 10 クライアントと Solaris 10 サーバーのデフォルトプロトコルです。Sun Cluster 3.1 8/05 リリースは Solaris 10 をサポートしますが、NFS サーバーの高可用性を達成する目的でクラスタ上で Sun Cluster HA for NFS サービスを稼働させて NFSv4 プロトコルを使用することはサポートしません。Sun Cluster ソフトウェアで NFS サーバーとの対話に NFS クライアントが NFSv4 プロトコルを使用しないようにするには、/etc/default/nfs ファイルを編集して NFS_SERVER_VERSMAX=4 と記述された行を NFS_SERVER_VERSMAX=3 に変更します。この変更で、クラスタ上の Sun Cluster HA for NFS サービスのクライアントは NFSv3 プロトコルだけを使用するようになります。
注: この制限および上記の対処は、Solaris 10 クラスタノードを NFSv4 クライアントとして使用することには影響を与えません。クラスタノードは、NFSv4 クライアントとして稼働できます。
問題の概要: rpcbind サービスが再開されたあとに metaset コマンドを実行すると、このコマンドは失敗します。
対処方法: Sun Cluster システム上で構成処理が進行していないことを確認した上で、次のコマンドを使用して rpc.metad プロセスを停止します。
# pkill -9 rpc.metad |
問題の概要: クラスタの停止時に、ノード上におけるサービスの停止順が原因となってノードの一部がパニック状態となることがあります。RAC フレームワークが停止される前に RPC サービスが停止されると、SVM リソースが再構成を試みる際にエラーが発生する可能性があります。この結果、RAC フレームワークにエラーが報告され、ノードパニックを引き起こします。この問題は、これまでのところ SVM ストレージオプションを使用して RAC フレームワークを稼働させている Sun Cluster で見つかっています。Sun Cluster の機能性には影響がないはずです。
対処方法: このパニックは意図的なものであり、無視しても問題ありません。しかし、ファイルシステム領域を解放するために、保存されたコアファイルのクリーンアップを行う必要があります。
問題の概要: Solaris 10 OS では、/etc/nsswitch.conf ファイルは ipnodes エントリに NIS を含むように変更されました。
ipnodes: files nis [NOTFOUND=return] |
この変更により、NIS 問題またはすべてのパブリックネットワークアダプタに障害が起きたことが原因で NIS がアクセス不能になった場合には、アドレス解決がハングします。この問題は、最終的にフェイルオーバーリソースまたは共有アドレスリソースのフェイルオーバーの失敗を引き起こします。
対処方法: 論理ホストリソースまたは共有アドレスリソースを作成する前に、次の処理を実行します。
/etc/nsswitch.conf ファイル内の ipnodes エントリを [NOTFOUND=return] から [TRYAGAIN=0] に変更します。
ipnodes: files nis [TRYAGAIN=0] |
/etc/inet/hosts ファイルだけでなく /etc/inet/ipnodes ファイルにも論理ホストのすべての IP アドレスと共有アドレスが追加されたかを確認します。
問題の概要: Sun Cluster Data Service for Sun Java System Application Server EE を 3.1 9/04 から 3.1 8/05 に更新しようとすると、scinstall は j2ee 用のパッケージを削除せず、次のメッセージを表示します。
Skipping "SUNWscswa" - already installed |
Sun Cluster Data Service for Sun Java System Application Server EE はアップグレードされません。
対処方法: 次のコマンドを使用し、sap_j2ee パッケージの削除と追加を手動で行います。
# pkgadd [-d device] SUNWscswa |
問題の概要: フェイルオーバーまたは scswitch を使用してデータサービスをノードに配置する前に NFS ファイルシステムが存在しているかどうかを確認することはできません。ノードに NFS ファイルシステムが存在しない場合、そのノードに対してスイッチオーバーまたはフェイルオーバーを行うと、データサービスが失敗して、手動での介入が必要になります。そのノードに対してフェイルオーバーまたはスイッチオーバーを行う前にファイルシステムの実行可能性をチェックする手段として HAStoragePlus などのメカニズムが必要です。
対処方法: NAS ファイラを使用するファイルシステム (/etc/vfstab にエントリとして指定される) は、Sun Cluster ソフトウェアの制御外でマウントされます。つまり、Sun Cluster ソフトウェアはどのような問題も認識することがありません。万一ファイルシステムが使用不能になった場合、START や STOP などのデータサービスメソッドの実行時に一部のデータサービス (Sun Cluster HA for Oracle など) は停止します。
これらのメソッドの停止が原因で起きる可能性がある状況はいくつかあります。
HA-Oracle などのようなデータサービスリソースは、そのアプリケーション (Oracle) バイナリが利用できないと STOP_FAILED 状態になる可能性があります。
データサービスは、その起動が正常に行われるかあるいは利用できるすべてのノードで起動が失敗するまで、代替ノードへのフェイルオーバーを試み続ける可能性があります。
これらの問題を避けるには、次のいずれかの手順を実行します。
フェイルオーバーファイルシステムまたはクラスタファイルシステムにアプリケーションバイナリを配置します。続いて、このファイルシステムを表す HAStoragePlus リソースを構成し、このリソースに対するアプリケーションの依存性を記録します。ファイルシステムが使用できない場合、システムがアプリケーションの起動を試みることはありません。
ローカルルートファイルシステムに、アプリケーションバイナリを配置します。ローカルルートファイルシステムが使用できない場合、ノードはクラスタに加わることができず、システムがそのノード上でアプリケーションの起動を試みることもありません。
問題の概要: Sun Cluster データサービスが強制停止されるか、突然終了したような場合、このデータサービスは ma プロセスを再起動しません。
対処方法: これは予期された動作であり、このデータサービスが影響を受けることはありません。
問題の概要: ローリングアップグレード中にすべてのノードが新しいソフトウェアを実行する前にリソースを削除しようとすると、ノードの 1 つがパニック状態になる可能性があります。すべてのノードに新しいソフトウェアがインストールされるまで、リソースを削除しないでください。
対処方法: ローリングアップグレードの際には、すべてのノードに新しいソフトウェアがインストールされるまで RGM リソースを削除しないでください。
問題の概要: クラスタノードの再起動後は、HADB データベースは再起動に失敗します。ユーザーは、データベースにアクセスできません。
対処方法: 次の手順を実行し、管理データサービスの 1 つを再起動します。次の手順で問題が解決されない場合は、データベースを削除して作り直します。
停止するノードで次のようにコマンドを入力します。-h オプションには、管理エージェントを停止するノードの名前を含めてはなりません。
scswitch -z -g hadb resource grp -h node1, node2... |
リソースグループを本来のノードに切り替えます。
scswitch —Z —g hadb resource grp |
データベースの状態を確認します。データベースが「stopped (停止)」状態になるまで待ちます。
hadbm status -n database |
データベースを起動します。
hadbm start database |
問題の概要: sun_cluster_agents 内の SUNWiimsc パッケージは無効です。このパッケージを追加したあと、/opt/SUNWiim/cluster 内の SUNW.iim のサイズは 0 になります。
対処方法: 次の手順を行うことによって、SUNW.iim パッケージを交換し、登録し直します。
CD-ROM から正しい SUNW.iim をコピーします。
# cp 2of2_CD/Solaris_arch/Product/sun_cluster_agents/Solaris_os /Packages/SUNWiimsc/reloc/SUNWiim/cluster/SUNW.iim /opt/SUNWiim/Cluster/SUNW.iim |
既存の SUNW.iim 登録をすべて削除します。
# rm /usr/cluster/lib/rgm/rtreg/SUNW.iim |
Sun Cluster にデータサービスを登録します。
sh 2of2_CD/Solaris_arch/Product/sun_cluster_agents/ Solaris_os/Packages/SUNWiimsc/install/postinstall |
問題の概要: SunPlex Manger を使用して新しい IPMP グループを追加しようとすると、次のメッセージを生成して失敗することがあります。
An error was encountered by the system. If you were performing an action when this occurred, review the current system state prior to proceeding. |
対処方法: 実行している IP のバージョンに合わせて、次のいずれかの手順を実行します。
次のコマンドを入力します。
ifconfig interface inet plumb group groupname [addif address deprecated] netmask + broadcast + up -failover |
テストアドレスが提供されている場合は、/etc/hostname .interface ファイルを更新して次の行を追加します。
group groupname addif address netmask + broadcast + deprecated -failover up |
テストアドレスが提供されていない場合は、/etc/hostname.interface ファイルを更新して次の行を追加します。
group.groupname netmask + broadcast -failover up |
次のコマンドを入力します。
ifconfig interface inet6 plumb up group groupname |
/etc/hostname6.interface ファイルを更新して次のエントリを追加します。
group groupname plumb up |
/etc/hostname6.interface ファイルがまだ存在しない場合は、このファイルを作成し、上記のエントリを追加します。
問題の概要: リソースをオンラインにし、shutdown や uadmin などを実行してクラスタ内でノードの 1 つをパニック状態にすると、そのリソースはほかのノードで再起動を続けます。ユーザーはどの管理コマンドも発行できない状態となります。
対処方法: この問題を防止するには、ルートユーザーまたは同等のアクセス権を持つ役割でノードの 1 つにログインし、次のコマンドを使用してリソースの probe_timeout の値を 600 秒に増やします。
scrgadm -c -j hadb resource -x Probe_timeout=600 |
加えた変更を検証するには、クラスタノードの 1 つを停止し、そのリソースが縮退 (degraded) 状態にならないことを確認します。
問題の概要: Solaris 10 システムでは、パブリックネットワークと Sun Cluster トランスポートの両方が bge 方式のアダプタを使用していると、Sun Cluster スケーラブルサービスの負荷分散機能が使用できなくなります。bge を使用する内蔵 NIC が搭載されたプラットフォームには、Sun Fire V210、V240、V250 などがあります。
このバグは、フェイルオーバーデータサービスには影響を与えません。
対処方法: パブリックネットワークとクラスタトランスポートの両方が bge 方式のアダプタを使用することがないように構成します。
問題の概要: SunPlex Manager デフォルトロケールをマルチバイトロケールに設定すると、システムログを表示できなくなります。
対処方法: デフォルトロケールを C に設定するか、あるいはコマンド行シェルを使用して syslog (/var/adm/messages) を手動で表示します。
問題の概要: インスタンスとノードエージェントは、フェイルオーバー IP アドレス / ホスト名で待機するように構成する必要があります。ノードエージェントと Sun Java System Application Server インスタンスが作成される場合、デフォルトで物理ノードホスト名が設定されます。HTTP IP アドレスとクライアントホスト名は、domain.xml 内で変更されます。しかし Domain Admin Server は再起動されないため、それらの変更は反映されません。したがって、ノードエージェントはそれらが構成された物理ノードでは現れますが、ほかのノードでは現れません。
対処方法: domain.xml の Node Agent セクションにある client-hostname プロパティーを変更してフェイルオーバー IP で待機するようにし、Domain Admin Server を再起動してこの変更を反映させます。
問題の概要: Sun Cluster 3.1 8/05 内の SunPlex Manager を Cacao 1.1 と併用する場合、サポートされるのは JDK 1.5.0_03 だけです。
対処方法: 次の手順を実行して、JDK 1.5 を手動でインストールします。
JES 4 共有コンポーネントディレクトリから JDK 1.5 を追加します (操作説明は JES 4 RN を参照)。
cacao を停止します。
# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm stop |
cacao を起動します。
# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm start |
問題の概要: このバグは、3.1 (9/04) 以降のパッチが使用されている Sun Cluster システムをパッチ 117949-14 (Solaris 9 用) またはパッチ 117950-14 (Solaris 8 用) を適用して Sun Cluster (8/05) にアップグレードした場合に発生します。マシンの起動直後に、次のエラーメッセージが表示されます。
# An unexpected error has been detected by HotSpot Virtual Machine: # # SIGSEGV (0xb) at pc=0xfaa90a88, pid=3102, tid=1 # # Java VM: Java HotSpot(TM) Client VM (1.5.0_01-b07 mixed mode, sharing) # Problematic frame: # C [libcmas_common.so+0xa88] newStringArray+0x70 # # An error report file with more information is saved as /tmp/hs_err_pid3102.log # # If you would like to submit a bug report, please visit: # http://java.sun.com/webapps/bugreport/crash.jsp # |
対処方法: Sun Cluster 3.1 (9/04) を Sun Cluster 3.1 (8/05) にアップグレードする場合は、次のコマンドを入力することにより、コアパッチに加えて SPM パッチをインストールします。
Solaris 8 を使用しているシステムでは、コアパッチ 117950-14 を適用したあとで次のコマンドを実行します。
patchadd patchdir/118626-04 |
Solaris 9 を使用しているシステムでは、パッチ 117949-14 を適用したあとで次のコマンドを実行します。
patchadd patchdir/118627-04 |
問題の概要: ディレクトリサーバーと管理サーバーのリソース登録が失敗することがあります。その際に、次のメッセージが表示されます。
Registration file not found for "SUNW.mps" in /usr/cluster/lib/rgm/rtreg |
対処方法: 次のいずれかのコマンドを入力し、足りないファイルを pkg の場所から直接登録します。
ディレクトリサーバーの場合、pkg の場所から次のコマンドを入力します。
- scrgadm -a -t SUNW.dsldap -f /etc/ds/v5.2/cluster/SUNW.dsldap |
管理サーバーの場合、pkg の場所から次のコマンドを入力します。
- scrgadm -a -t SUNW.mps -f /etc/mps/admin/v5.2/cluster/SUNW.mps |
問題の概要: Solaris 10 を使用している Sun Cluster ノードでパブリックネットワーキングに対応するように IPv6 インタフェースが構成されていない場合 (クラスタインターコネクト対応でない場合など)、このノードは NIS などのようにネームサービスに IPv4 アドレスマッピングと IPv6 アドレスマッピングの両方を使用するマシンにアクセスできません。IPv4 よりも IPv6 を優先的に選択する telnet や traceroot のようなアプリケーションでは、パケットはクラスタトランスポートアダプタに送信されたあとでドロップされます。
対処方法: 構成またはクラスタに基づいて、次のいずれかの対処方法を選択します。
クラスタで IPv6 を使用する必要がない場合は、/etc/nsswitch.conf の ipnodes 行にある nis エントリを削除します。たとえば、ipnodes 行を次のように変更します。
ipnodes files # Work Around for CR 6306113 |
IPv6 が必要であるがクラスタでスケーラブルサービスが稼働していないという場合は、/etc/system に次の行を追加し、すべてのノードを再起動します。
set clcomm:ifk_disable_v6=1 |
IPv6 スケーラブルサービスが稼働している場合は、すべてのクラスタノードが IPv6 ネットワークインタフェースを (クラスタ用ではなく) パブリックネットワーキング対応として構成する必要があります。Solaris で IPv6 を導入する方法については、ifconfig(1M) と『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。
Sun Cluster 構成のパッチに関する情報を以下に示します。Sun Cluster 3.1 8/05 へのアップグレードを行う場合は、「Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアにアップグレードするための準備作業を行う」を参照してください。
Sun Cluster 製品に必要なパッチを確認してダウンロードするためには、SunSolveTM ユーザーとして登録済みでなければなりません。SunSolve アカウントをまだ入手していない場合は、Sun のサービス担当者またはセールスエンジニアに問い合わせるか、あるいは http://sunsolve.sun.com でオンライン登録を行なってください。
PatchPro は、Sun Cluster ソフトウェアのインストールまたは保守に必要なパッチの選択とダウンロードを簡易化するパッチ管理ツールです。PatchPro には、パッチのインストールを簡易化する Sun Cluster 固有の Interactive Mode ツールと、最新のパッチセットにより構成の保守を行う Expert Mode ツールが付属しています。Expert Mode は、特に、高可用性やセキュリティーのパッチだけではなく、最新のパッチをすべて入手する場合に便利です。
Sun Cluster ソフトウェア用の PatchPro ツールにアクセスするには、http://www.sun.com/PatchPro/ にアクセスし、「Sun Cluster」から「Interactive Mode」または「Expert Mode」を選択します。クラスタ構成を記述し、パッチをダウンロードする方法については、PatchPro ツールの指示に従ってください。
SunSolveTM Online Web サイトには、サン製品のパッチやソフトウェア、ファームウェアに関する最新情報が常時掲載されています。現在サポートされるソフトウェア、ファームウェア、およびパッチの最新のリビジョンについては、SunSolve Online サイト (http://sunsolve.sun.com) にアクセスしてください。
Sun Cluster 3.1 8/05 のサン以外のパッチに関する情報は、SunSolve Info Docs から提供されます。この Info Doc ページでは、Sun Cluster 3.1 環境で使用する特定のハードウェアに関するサン以外のパッチの情報が提供されています。この Info Doc を確認するには、SunSolve にログインし、メインページ上部のメニューから「Simple Search」を選択します。「Simple Search」ページから、「Info Docs」ボックスをクリックし、検索条件のボックスに「Sun Cluster 3.x Third-Party Patches」と入力します。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアをインストールし、クラスタコンポーネント (Solaris OS、Sun Cluster ソフトウェア、ボリューム管理ソフトウェア、データサービスソフトウェア、またはディスクハードウェア) にパッチを適用する前に、取得したパッチに付属する各 README ファイルを確認してください。クラスタが適切に動作するためには、すべてのクラスタノードが同じパッチレベルになっていなければなりません。
特定のパッチの適用手順、およびパッチの管理に関するヒントについては、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の第 8 章「Sun Cluster ソフトウェアとファームウェアのパッチ」を参照してください。
日本語のマニュアルは docs.sun.com を参照してください。Sun Cluster 3.1 8/05 ユーザーマニュアルセットには次のマニュアルコレクションが含まれています。
Sun Cluster 3.1 8/05 Release Notes Collection for Solaris OS
Sun Cluster 3.1 8/05 Software Collection for Solaris OS (SPARC Platform Edition)
Sun Cluster 3.1 8/05 Software Collection for Solaris OS (x86 Platform Edition)
Sun Cluster 3.0–3.1 Hardware Collection for Solaris OS (SPARC Platform Edition)
Sun Cluster 3.0–3.1 Hardware Collection for Solaris OS (x86 Platform Edition)
Sun Cluster 3.1 8/05 Reference Collection for Solaris OS
Sun Cluster 3.1 8/05 ユーザーマニュアルは、Sun Cluster 3.1 8/05 CD-ROM の SPARC および x86 バージョンで PDF 形式および HTML 形式で利用できます。詳細については、SPARC または x86 版の Sun Cluster 3.1 8/05 CD-ROM に入っている Solaris_arch/Product/sun_cluster/index.html ファイルを参照してください ( arch は sparc または x86)。この index.html ファイルは、 CD-ROM から PDF 形式と HTML 形式のマニュアルを直接読んだり、マニュアルパッケージのインストール方法を表示するためのものです。
Sun Cluster のマニュアルパッケージをインストールする前に、SUNWsdocs パッケージをインストールする必要があります。SUNWsdocs パッケージのインストールには pkgadd を使用できます。SUNWsdocs パッケージは、Sun Cluster 3.1 8/05 CD-ROM の Solaris_ arch/Product/sun_cluster/Solaris_ver/Packages/ ディレクトリに入っています (arch は sparc または x86、ver は 8 (Solaris 8 の場合)、 9 (Solaris 9 の場合)、または 10 (Solaris 10 の場合))。Solaris 10 Documentation CD-ROM からインストールプログラム installer を実行すると、SUNWsdocs パッケージも自動的にインストールされます。
また、Sun Cluster のマニュアルは docs.sun.comSM の Web サイトから参照することもできます。次の Web サイトを利用すれば、docs.sun.com アーカイブをブラウズしたり、本のタイトルやテーマを検索できます。
ソフトウェアマニュアル
各データサービスのマニュアル
パート番号 |
マニュアル名 |
---|---|
819-2061 | |
819-2075 | |
819-2054 | |
819-2047 | |
819-2068 | |
819-0427 | |
819-0582 | |
819-2086 |
表 3 Solaris OS (SPARC Platform Edition) の Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアコレクション: 各データサービスのマニュアル
ソフトウェアマニュアル
各データサービスのマニュアル
パート番号 |
マニュアル名 |
---|---|
819-2061 | |
819-2075 | |
819-2054 | |
819-2047 | |
819-2068 | |
819-0427 | |
817819-0582 | |
819-2086 |
表 5 Solaris OS (x86 Platform Edition) の Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアコレクション: 各データサービスのマニュアル
cdrom.sc_agents_sparc/installer は、すべてのデータサービスエージェントに関して 7 つの言語を選択できますが、Java Enterprise System エージェント以外のデータサービスエージェントは日本語と簡体字中国語のみをサポートしています。cdrom.sc_agents_sparc/components/data-service/installer で、正しい言語を選択できます。
SunPlex Manager における言語選択の制限:
SunPlex Manager での言語選択として簡体字中国語を使用する場合は、ブラウザで zh ではなく zh-cn を選択します。このように選択しないと、SunPlex Manager は英語で表示されます。
SunPlex Manager での言語選択として繁体字中国語を選択する場合は、ブラウザで zh-tw を選択します。zh-hk を選択すると、SunPlex Manager は英語で表示されます。
問題の概要: スタンドアロン版の Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアで、Sun Cluster 2 of 2 CD-ROM 上の Sun Java Web Console パッケージに各国語版パッケージが含まれていません。パッケージがないため、Sun Cluster ソフトウェアを Sun Cluster 3.1 8/05 リリースにアップグレードしたあと、SunPlex Manager が正しい言語版を表示することができません。
対処方法: Sun Cluster 3.1 8/05 リリースへのアップグレード中に、配布された Sun Cluster ではなく Sun Java Enterprise System (Java ES) から、Sun Java Web Console パッケージをアップグレードしてください。 Sun Cluster の手順に従って依存ソフトウェアをアップグレードする際は、Sun Java Web Console をインストールまたはアップグレードするように次の説明を置き換えてください。
ノードにインストールされている Sun Java Web Console 各国語版パッケージをすべて削除します。
# pkgrm SUNWcmctg SUNWdmctg SUNWemctg SUNWfmctg SUNWhmctg SUNWkmctg SUNWjmctg # pkgrm SUNWcmcon SUNWdmcon SUNWemcon SUNWfmcon SUNWhmcon SUNWkmcon SUNWjmcon |
ノードの CD-ROM ドライブに Java ES 2 of 2 CD-ROM を挿入します。
セットアップユーティリティーを使用して、基本の Sun Java Web Console パッケージをインストールします。
# Product/sunwebconsole/setup |
CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。
# cd / # eject cdrom |
ノードの CD-ROM ドライブに Java ES 1 of 2 CD-ROM を挿入します。
必要な言語の Sun Java Web Console の各国語版パッケージが含まれるディレクトリに移動します。
# cd Product/shared_components/Packages/locale/lang/ |
各国語版パッケージはいずれも、Product/shared_components/Packages/locale/lang/ ディレクトリにあり、lang は言語のロケール名です。 たとえば、日本語のロケール名は ja です。
lang/ ディレクトリからパッケージを手動でインストールします。
# pkgadd -d . localization-packages |
CD-ROM に含まれていないディレクトリに移動し、CD-ROM を取り出します。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアのアップグレード手順を続けます。
「Upgrading Sun Cluster Software」in『Sun Cluster Software Installation Guide』を参照してください。
この節では、すでに判明しているマニュアル、オンラインヘルプ、またはマニュアルページの誤りや記載漏れ、およびこれらの問題を修正するための手順を説明します。
Sun Cluster 3.1 8/05 マニュアルはすべて、「はじめに」にサポートとトレーニングに関する Web サイトを記載しています。この Web サイトは、次のように変更されました。
トレーニング: http://www.sun.com/training/
この節では、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』内の記述の誤りと漏れについて説明します。
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「データサービスソフトウェアパッケージをインストールする (pkgadd)」には、Solaris 10 上で稼働するクラスタに Sun Java System データサービスをインストールする方法が説明されています。この手順では、pkgadd -G コマンドを使用し、これらのデータサービスを大域ゾーンにだけインストールします。-G オプションを指定すると、既存の非大域ゾーン、またはあとから作成される非大域ゾーンにパッケージに関連したファイルが作成されることがありません。
システムに非大域ゾーンが含まれる場合は、一部の Sun Java Enterprise System (Java ES) アプリケーションと Java ES コンポーネントがサポートされない可能性があります。この制限は、インストールの時点で非大域ゾーンが存在するか、あるいは非大域ゾーンがあとから構成される場合に適用されます。pkgadd -G コマンドを使用してこのようなアプリケーション用のデータサービスをインストールしても、この制限は無効になりません。Java ES アプリケーションが非大域ゾーンと共存できない場合は、非大域ゾーンが存在するクラスタ上でそのアプリケーションのデータサービスを使用することはできません。
Solaris ゾーンの Java ES サポートについては、『Sun Java Enterprise System 2005Q5 Installation Guide』の「Solaris 10 Zones」を参照してください。
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ノードの追加後に SCSI 予約を更新する」の手順を説明どおりに実行すると、ノードがパニック状態になる可能性があります。この手順を実行する際にノードパニックを防ぐには、定足数デバイスを削除したあと、新しい定足数デバイスを構成する前に、scgdevs コマンドを実行します。
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 5 章「Sun Cluster ソフトウェアのアップグレード」で、アップグレードのガイドラインと手順の説明内に Solaris 10 OS の最初の更新リリースとして Solaris 10 10/05 と記載されています。このリリース日付は正しくありません。この文書の公開時点では、Solaris 10 OS の最初の更新バージョンがリリースされる日は不明です。また、この将来のリリースに対するアップグレードのサポートもまだ決定されていません。今後公開される Solaris 10 リリースへのアップグレードに対するサポートについては、ご購入先に問い合わせてください。
Java ES アプリケーションバイナリは、クラスタノードごとにインストールする代わりにクラスタファイルシステム上にインストールすることができます。Solaris 10 クラスタ構成では、pkgadd を使用してデータサービス (エージェント) をインストールする場合は、pkgadd によってアプリケーションに必要な Java ES 共有コンポーネントも手動でインストールする必要があります。
各 Java ES アプリケーションに必要な共有コンポーネントの一覧と、各共有コンポーネント製品のパッケージ一覧については、『Sun Java Enterprise System 2005Q5 Installation Guide』を参照してください。
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ローリング以外の アップグレードの前に依存ソフトウェアをアップグレードする」と『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ローリングアップグレードの前に依存ソフトウェアをアップグレードする」に 2 つの共有コンポーネントについてバージョンレベルを確認する方法が説明されていますが、この説明に誤りがあります。
(誤)
# patchadd -p | grep 114016 |
(正)
# showrev -p | grep 114016 |
(誤)
# pkginfo -l SUNWexplo | grep SUNW_PRODVERS |
(正)
# pkginfo -l SUNWexplo | grep VERSION |
ローリングアップグレードは、今後の Sun Cluster ソフトウェアでサポートされなくなる可能性があります。その場合には、ソフトウェアのアップグレード中に Sun Cluster の停止を制限するほかの手順が用意される予定です。
この節では、SunPlex Manager オンラインヘルプの記述の誤りと記載漏れについて説明します。
オンラインヘルプの「Before Starting」の節の「Sun Cluster HA for Oracle」という項目の記述が正しくありません。
(誤)
/etc/system ファイルに変数 shmsys および semsys のエントリが存在しない場合、デフォルト値が自動的に挿入されます。その後、システムをリブートする必要があります。使用するデータベースにとってデフォルト値が正しいかどうかを、Oracle のインストールマニュアルで確認してください。
(正)
Oracle データサービスのインストール時、/etc/system ファイルに変数 shmsys および semsys のエントリが存在しない場合は、/etc/system を開き、これらの変数のデフォルト値を入力できます。その後システムをリブートする必要があります。入力する値がそのデータベースで正しい値かどうかを、Oracle のインストールマニュアルで確認してください。
「SPM のアイコンと表記規則」というタイトルのオンラインヘルプ内で、「その他のラベル」セクションに示された 2 つの説明に誤りがあります。
(誤)
表 8 その他のラベル
ラベル |
意味 |
---|---|
![]() |
フェイルオーバー型の一次リソースグループ |
![]() |
フェイルオーバー型の二次リソースグループ |
(正)
表 9 その他のラベル
ラベル |
意味 |
---|---|
![]() |
リソースの主ノード |
![]() |
リソースの二次ノード |
この節では、『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』内の記述の誤りと漏れについて説明します。
第 3 章の「クラスタインターコネクトによるデータサービストラフィックの送受信」は、次のように修正する必要があります。
クラスタには、ノード間を結ぶ複数のネットワーク接続が必要です。クラスタインターコネクトは、これらの接続から構成されています。クラスタ化ソフトウェアは、可用性や性能を高めるために複数のインターコネクトを使用します。内部と外部の両方のトラフィックの場合 (たとえば、ファイルシステムのデータとスケーラブルサービスのデータ)、メッセージはすべての利用できるインターコネクト間で転送されます。
クラスタインターコネクトは、ノード間の通信の可用性を高めるためにアプリケーションから使用することもできます。たとえば、分散アプリケーションでは、個々のコンポーネントが異なるノードで動作することがあり、その場合には、ノード間の通信が必要になります。パブリック伝送の代わりにクラスタインターコネクトを使用することで、個別のリンクに障害が発生しても、接続を持続することができます。
ノード間の通信にクラスタインターコネクトを使用するには、クラスタのインストール時に設定したプライベートホスト名をアプリケーションで使用する必要があります。たとえば、ノード 1 のプライベートホスト名が clusternode1-priv の場合、その名前を使用してクラスタインターコネクト経由でノード 1 と通信します。この名前を使用して開いた TCP ソケットは、クラスタインターコネクトを介してルーティングされ、ネットワーク障害が発生した場合には透過的に再ルーティングされます。任意の 2 つのノード間のアプリケーション通信はすべてのインターコネクト経由で転送されます。ある特定の TCP 接続のトラフィックは、ある特定の時点では、1 つのインターコネクト上を流れます。異なる TCP 接続はすべてのインターコネクト間で転送されます。さらに、UDP トラフィックは常に、すべてのインターコネクト間で利用されます。
複数のプライベートホスト名がインストール時に設定されているため、クラスタインターコネクトでは、その時点で選択した任意の名前を使用できます。実際の名前は、scha_cluster_get(3HA) に scha_privatelink_hostname_node 引数を指定することによって取得できます。
この節では、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』内の記述の誤りと漏れについて説明します。
『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の「再起動パッチを適用する (ノード)」 に示されているパッチ (ノード) の再起動手順は、ノードごとの手順として逆操作を行うことができません。同様に、Sun Cluster リリースのローリングアップグレードはサポートされていません。Sun Cluster のパッチまたは更新リリースを削除するには、以前のパッチを適用し直すか、『Sun Cluster のシステム管理 (Solaris OS 版)』の「再起動パッチを適用する (クラスタおよびファームウェア)」の説明に従ってリリースを更新する必要があります。
『Sun Cluster Data Service for Network File System (NFS) ガイド (Solaris OS 版)』には、NFS v3 で Sun Cluster HA for NFS を使用する場合に適用される制限の一部が記載されていません。
Sun Cluster HA for NFS を使用する場合は、クラスタノードを外部 NFS サーバーの NFS v3 クラスタとして使用することは避けてください。この制限は、外部 NFS サーバーが NAS (network-attached storage) デバイスである場合でも適用されます。クラスタノードをこのように構成すると、クラスタノードが外部 NFS サーバーにロックを設定してある場合、それらのロックが無効になります。
この制限は、NFS v4 クライアントには適用されません。NFS v4 を使用して外部 NFS サーバーをマウントできます。
この節では、『Sun Cluster Data Service for SAP Web Application Server ガイド (Solaris OS 版)』内の記述漏れについて説明します。
システムのホスト名の記述を変更する場合は、対応する SAP ノートを参照してください。SAP ノートには、ホスト名変更に関する最新情報が挙げられています。『Sun Cluster Data Service for SAP Web Application Server ガイド (Solaris OS 版)』では、これらの SAP ノートについての記述が漏れています。
次の節では、ホスト名を変更する方法について説明しています。
『Sun Cluster Data Service for SAP Web Application Server ガイド (Solaris OS 版)』の「SAP Web Application Server と SAP J2EE Engine をインストールして構成するには」では、SAP J2EE エンジンをスケーラブルリソースとして構成する予定がある場合にこのエンジンをどのようにインストールするかが説明されていません。この節に示されている作業の手順 2 と手順 7 は説明が不十分です。
手順 2 を次のように修正してください。
SAP J2EE エンジンを使用している場合は、SAP J2EE エンジンソフトウェアをインストールします。
SAP インストールマニュアルを参照してください。
SAP J2EE エンジンをフェイルオーバーリソースとして構成する予定がある場合は、手順 1 で SAP Web Application Server ソフトウェアをインストールしたノードに SAP J2EE エンジンソフトウェアをインストールします。
SAP J2EE エンジンをスケーラブルリソースとして構成する予定がある場合は、スケーラブルリソースを制御できる各ノードに SAP J2EE エンジンソフトウェアをインストールします。同一の SAP システム番号を使用して、各ノードに SAP J2EE ダイアログインスタンスをインストールします。この番号は、SAP プロファイル内の SAPSYSTEM の値です。
手順 7 を次のように修正してください。
SAP J2EE エンジンを使用している場合は、SAP J2EE エンジンのホスト名を返すように loghost スクリプトを変更します。
手順 6 で作成したスクリプト loghost を、SAP J2EE エンジンの各インスタンスの論理ホスト名または物理ホスト名を返すように変更します。
SAP J2EE エンジンをフェイルオーバーリソースとして構成する予定がある場合は、「論理ホスト名」を返すようにスクリプトを変更します。次に、このスクリプトを変更するコマンドの例を示します。
if [ "$1" = "JC00" ]; then echo loghost-4; fi if [ "$1" = "SCS02" ]; then echo loghost-5; fi if [ "$1" = "J02" ]; then echo loghost-6; fi |
SAP J2EE エンジンをスケーラブルリソースとして構成する予定がある場合は、「物理ホスト名」を返すようにスクリプトを変更します。次に、このスクリプトを変更するコマンドの例を示します。
if [ "$1" = "J03" ]; then echo `hostname`; fi |
この節では、『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』内の記述の誤りと漏れについて説明します。
『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』の「構成に関する制限事項」には、フェイルオーバーゾーンまたはマルチマスターゾーンの autoboot プロパティーに適用される制限が記載されていません。
フェイルオーバーゾーンまたはマルチマスターゾーンを作成する場合は、そのゾーンの autoboot プロパティーが false に設定されていることを確認してください。ゾーンの autoboot プロパティーを false に設定することで、大域ゾーンの起動時にそのゾーンが起動することが防止されます。Sun Cluster HA for Solaris Containers データサービスによってゾーンを管理できるのは、そのゾーンがこのデータサービスの制御下で起動される場合だけです。
『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』の「構成に関する要件」 には、ループバックファイルシステム (LOFS) に適用される要件が挙げられていません。
ループバックファイルシステム (LOFS) が有効になっているか確認してください。
Sun Cluster のインストールツールを使用すると、LOFS が無効になります。ゾーンの管理に Sun Cluster HA for Solaris Containers を使用している場合は、Sun Cluster フレームワークのインストールと構成が完了した時点で LOFS を有効にしてください。LOFS を有効にするには、/etc/system ファイルから次の行を削除します。
exclude: lofs
『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』の「ゾーンをインストールおよび構成する」の手順には、次の記述誤りがあります。
手順 6 では、それまでの手順でゾーンのインストールと構成が行われたノードを除くすべてのクラスタノードでこの手順を実行する必要があるという記載が漏れています。
手順 6d では、zone.xml ファイルの宛先ディレクトリとして不正なディレクトリが示されています。また、この手順のコマンドでは、zone.xml ファイルの名前にドットが抜けています。この手順とコマンドは、次のように修正する必要があります。
ノード上の /etc/zones ディレクトリに zone.xml ファイルをコピーします。
# rcp zone-install-node:/etc/zones/zone.xml .
次の節にあるコード例には記述誤りがあります。
『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』の「ゾーンスクリプトの記述」
『Sun Cluster Data Service for Solaris Containers ガイド』の「SMF サービスプローブの記述」
両方のセクションの正しいコードは次のとおりです。
# cat /var/tmp/probe-apache2 #!/usr/bin/ksh if echo "GET; exit" | mconnect -p 80 > /dev/null 2>&1 then exit 0 else exit 100 fi
この節では、『Sun Cluster 3.1 With Network-Attached Storage Devices Manual for Solaris OS』内の記述の誤りと漏れについて説明します。
NetApp NAS ユニットは、すべてのクラスタノードに直接接続しているネットワークに直結する必要があります。
NetApp NAS ファイラのセットアップを行う際には、『Sun Cluster 3.1 With Network-Attached Storage Devices Manual for Solaris OS』の「Installing a Network Appliance NAS Device in a Sun Cluster Environment」内の手順に加えて、次の手順も実行する必要があります。
/etc/inet/hosts に NetApp NAS ファイラ名を追加します。
すべてのクラスタノード上の /etc/inet/hosts ファイルに、ファイラのホスト名からアドレスへのマッピング情報を追加します。次に例を示します。
netapp-123 192.168.11.123 |
/etc/inet/netmasks にファイラ (NAS サブセット) ネットマスクを追加します。
ファイラが存在するサブネットのすべてのクラスタノードで、/etc/inet/netmasks ファイルにエントリを追加してください。次に例を示します。
192.168.11.0 255.255.255.0 |
すべてのクラスタノードの /etc/nsswitch.conf ファイル内の hosts エントリと netmasks エントリをチェックし、nis と dns よりも先に files が出現しているかを確認します。このような順になっていない場合は、/etc/nsswitch.conf 内の対応する行を編集し、nis と dns の前に files を移動してください。
この節では、Sun Cluster のマニュアルページの記述の誤りと記載漏れについて説明します。
Writer: Per Prasad, this procedure applies to U3.Sun Cluster 3.0 データサービスのマニュアルページを表示するには、Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェア上にインストールされている Sun Cluster 3.0 データサービスの最新のパッチをインストールしてください。詳細については「パッチと必須ファームウェアのレベル」を参照してください。
パッチを適用したあとで、マニュアルページのフルパスを引数として指定して man -M コマンドを実行し、Sun Cluster 3.0 データサービスマニュアルページにアクセスしてください。たとえば、次のように入力すると Apache のマニュアルページが開かれます。
% man -M /opt/SUNWscapc/man SUNW.apache |
フルパスを指定せずに Sun Cluster 3.0 データサービスのマニュアルページにアクセスできるようにするには、MANPATH を修正してください。次に、MANPATH に Apache マニュアルページのパスを追加して Apache マニュアルページを表示するコマンド例を示します。
% MANPATH=/opt/SUNWscapc/man:$MANPATH; export MANPATH % man SUNW.apache |