この節では、サポートが近々終了する機能など、Sun Cluster の互換性に関連した事項について説明します。
Sun Cluster フレームワークの互換性に関連した情報は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 1 章「Sun Cluster 構成の計画」にも挙げられています。
Sun Cluster のアップグレードの互換性に関連した情報は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster 構成のアップグレードの概要」にも挙げられています。
既知の問題点や制限については、「既知の問題点とバグ」を参照してください。
Solstice DiskSuite ソフトウェアは、今後の Sun Cluster ソフトウェアリリースでサポートされなくなる可能性があります。Solstice DiskSuite ソフトウェアを使用している場合は、Solaris 9 または Solaris 10 OS にアップグレードしてください。これにより、自動的に Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアにアップグレードされます。アップグレードについては、『Solaris 9 9/04 インストールガイド』または『Solaris 10 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)』を参照してください。
Sun Fire Link は、Sun Cluster ソフトウェアの今後のリリースでサポートされなくなる可能性があります。Sun Fire Link を使用している場合は、Sun Cluster ソフトウェアでサポートされるほかのインターコネクト技術を使用してください。Sun Cluster ソフトウェアでサポートされるインターコネクトハードウェアの詳細については、『Sun Cluster 3.0-3.1 Hardware Administration Manual for Solaris OS』の第 3 章「Installing Cluster Interconnect Hardware and Configuring VLANs」を参照してください。
SunPlex Installer は、Sun Cluster ソフトウェアの今後のリリースでサポートされなくなる可能性があります。Sun Cluster 構成を新たに確立する場合は、代わりに scinstall ユーティリティーを使用してください。scinstall ユーティリティーでは、コマンド行インタフェースにより、SunPlex Installer が提供しているすべての機能を使用できます。
IPMP グループの構成機能 (追加または削除) は、今後のリリースに含まれなくなる可能性があります。この機能は、Solaris ifconfig(1M) コマンドによって使用できます。個々のオプションの詳細については、ifconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。
SUNW.RGOffload リソースタイプは、Sun Cluster の今後のリリースで使用できなくなる可能性があります。このリソースタイプの機能は、すべて RG_affinities リソースグループプロパティーとその "ネガティブアフィニティー" オプションを通して使用できます。
すでに SUNW.RGOffload リソースを構成してある場合は、次の操作を行い、RG_affinitiesリソースグループプロパティーの "ネガティブアフィニティー" オプションを使用してください。
SUNW.RGOffload リソースに対するクリティカルリソースの依存性を削除します。
# scrgadm -cj critical-rs -y Resource_dependencies="" |
SUNW.RGOffload リソースと SUNW.RGOffload リソースタイプを削除します。
# scrgadm -nj rgofl # scrgadm -rj rgofl # scrgadm -rt SUNW.RGOffload |
クリティカルリソースグループ (クリティカルリソースを含む) に対してネガティブアフィニティーを持つように、非クリティカルリソースグループのプロパティーを変更します。
# scrgadm -c -g non-critical-rg -y RG_affinities=--critical-rg |
この例は、強いネガティブアフィニティーだけを示しています。オンラインリソースグループ全体にわたり、弱いネガティブアフィニティーなど、ほかのタイプの依存性も設定できます。オンラインリソースグループに対して依存性を設定する機能の詳細については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「オンラインのリソースグループをクラスタノード間で分散する」を参照してください。
DiskSuite Tool (Solstice DiskSuite metatool) と Solaris Management Console の拡張ストレージモジュール (Solaris ボリュームマネージャー) は、Sun Cluster ソフトウェアと互換性がありません。Solstice DiskSuite または Solaris ボリュームマネージャー ソフトウェアの構成には、コマンド行インタフェースまたは Sun Cluster ユーティリティーを使用してください。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、非大域ゾーンをサポートしません。Sun Cluster ソフトウェアと、クラスタで管理されるソフトウェアはすべて、必ずノードの大域ゾーンにインストールする必要があります。クラスタ関連のソフトウェアを非大域ゾーンにインストールすることは避けてください。クラスタ関連のソフトウェアはすべて、クラスタノード上であとから作成される非大域ゾーンに影響を与えない方法でインストールする必要があります。詳細については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』の「パッケージを大域ゾーンだけに追加する」を参照してください。
ただし、Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは非大域ゾーンで動作するアプリケーションと、Sun Cluster HA for Solaris Containers データサービスで管理されるアプリケーションをサポートしません。詳細については、「Sun Cluster HA for Solaris Containers 」を参照してください。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、一定の状況下における LOFS の使用をサポートしません。クラスタノード上で LOFS を有効にする必要がある場合 (Sun Cluster HA for Solaris Containers の下で非大域ゾーンを構成する場合など) は、まずその構成に LOFS の制限が適用されるかどうかを確認してください。LOFS の使用についての制限と、制限が適用される場合に LOFS を使用するための方法については、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「クラスタファイルシステム」を参照してください。
Sun Cluster 3.1 8/05 ソフトウェアは、Solaris 10 OS のオリジナルリリース (2005 年 3 月公開) へのアップグレードはサポートしていません。Solaris 10 の互換バージョンにアップグレードする必要があります。詳細はご購入先に問い合わせてください。
Sun Cluster 構成で VxVM ソフトウェアをインストールする際の scvxinstall コマンドと Sun Cluster の手順が変更されました。『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「VxVM ソフトウェアのインストールと構成」を参照してください。
このメディアの公開後にリリースされているアクセシビリティー機能 (障害に配慮した機能) を入手する場合は、Sun が提供する Section 508 製品アセスメントに目を通し、アクセシビリティーソリューションを配備する上でどのバージョンが最適かを検討してください。最新バージョンのアプリケーションは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.htmlから入手できます。アクセシビリティーに関する Sun の方針については、http://sun.com/access を参照してください。