問題の概要: Solaris 10 を使用している Sun Cluster ノードでパブリックネットワーキングに対応するように IPv6 インタフェースが構成されていない場合 (クラスタインターコネクト対応でない場合など)、このノードは NIS などのようにネームサービスに IPv4 アドレスマッピングと IPv6 アドレスマッピングの両方を使用するマシンにアクセスできません。IPv4 よりも IPv6 を優先的に選択する telnet や traceroot のようなアプリケーションでは、パケットはクラスタトランスポートアダプタに送信されたあとでドロップされます。
対処方法: 構成またはクラスタに基づいて、次のいずれかの対処方法を選択します。
クラスタで IPv6 を使用する必要がない場合は、/etc/nsswitch.conf の ipnodes 行にある nis エントリを削除します。たとえば、ipnodes 行を次のように変更します。
ipnodes files # Work Around for CR 6306113 |
IPv6 が必要であるがクラスタでスケーラブルサービスが稼働していないという場合は、/etc/system に次の行を追加し、すべてのノードを再起動します。
set clcomm:ifk_disable_v6=1 |
IPv6 スケーラブルサービスが稼働している場合は、すべてのクラスタノードが IPv6 ネットワークインタフェースを (クラスタ用ではなく) パブリックネットワーキング対応として構成する必要があります。Solaris で IPv6 を導入する方法については、ifconfig(1M) と『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』を参照してください。