Sun Cluster の初回のインストール時に Sun Cluster HA for NFS パッケージをインストールしなかった場合は、この手順でパッケージをインストールしてください。この手順は、Sun Cluster HA for NFS パッケージをインストールする各クラスタノード上で個別に実行します。この手順の実行には、Sun Cluster Agents CD が必要です。
同時に複数のデータサービスをインストールする場合は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ソフトウェアのインストール」の手順を実行してください。
次のインストールツールのどちらかを使用して、Sun Cluster HA for NFS パッケージをインストールします。
Web Start プログラム
scinstall ユーティリティー
Solaris 10 を使用している場合は、これらのパッケージを大域ゾーンにだけインストールしてください。パッケージをインストールしたあとで作成されたローカルゾーンにそれらのパッケージが転送されないようにするには、scinstall ユーティリティーを使用してパッケージをインストールしてください。Web Start プログラムは使用しないでください。
Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して実行できます。CLI と GUI での作業の内容と手順はほとんど同じです。Web Start プログラムの詳細は、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。
Sun Cluster HA for NFS パッケージをインストールするクラスタノード上で、スーパーユーザーになります。
(省略可能) GUI で Web Start プログラムを実行する場合は、DISPLAY 環境変数が設定されていることを確認してください。
CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD を挿入します。
ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、デーモンによって CD-ROM が自動的に /cdrom/cdrom0 ディレクトリにマウントされます。
CD-ROM の Sun Cluster HA for NFS コンポーネントディレクトリに切り替えます。
Sun Cluster HA for NFS データサービスの Web Start プログラムは、このディレクトリに入っています。
# cd /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_NFS_3.1 |
Web Start プログラムを起動します。
# ./installer |
表示される手順に従って、ノードに Sun Cluster HA for NFS パッケージをインストールします。
インストールが終了すると、Web Start プログラムのインストールサマリーが出力されます。この出力を使用して、インストール時に Web Start によって作成されたログを確認できます。これらのログは、/var/sadm/install/logs ディレクトリにあります。
Web Start プログラムを終了します。
Sun Cluster Agents CD を CD-ROM ドライブから取り出します。
「Sun Cluster HA for NFS の登録と構成」に進みます。
この手順は、Sun Cluster HA for NFS をマスターできるすべてのクラスタメンバーで実行してください。
Sun Cluster Agents CD が存在することを確認します。
CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD をロードします。
オプションは指定せずに、scinstall ユーティリティーを実行します。
scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。
メニューオプション「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」を選択します。
scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。
Sun Cluster Agents CD のパスを指定します。
ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。
インストールするデータサービスを指定します。
選択したデータサービスが scinstall ユーティリティーによって示され、選択を確定するように求められます。
scinstall ユーティリティーを終了します。
ドライブから CD を取り出します。