Sun Cluster HA for Oracle リソースタイプごとに設定できる拡張プロパティーの一覧については、次の節を参照してください。
システム定義の全プロパティーの詳細については、r_properties(5) および rg_properties(5) のマニュアルページを参照してください。
Oracle 警告ログファイルの絶対パスを指定します。Oracle ソフトウェアは、警告をこのファイルに記録します。Oracle サーバー障害モニターは、次の場合に警告ログファイルを走査して、新しい警告があるかどうかを確認します。
サーバー障害モニターの起動時。
サーバー障害モニターがサーバーの状態を問い合わせるとき。
サーバー障害モニターが検出した記録済みの警告に対してアクションが定義されている場合は、警告への対応としてそのアクションが実行されます。
記録対象警告に対してどのようなアクションが前もって設定されているかについては、付録 B 「データベース管理システム (DBMS) エラーおよび記録された警告に対して事前設定されているアクション」を参照してください。サーバー障害モニターが実行するアクションを変更する場合は、「Sun Cluster HA for Oracle サーバー障害モニターのカスタマイズ」の説明に従って、サーバー障害モニターをカスタマイズしてください。
初期値: なし
範囲: 最小 = 1
調整: 任意の時点
Oracle リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) のホットバックアップが中断した場合に、次の回復処理を実行するかどうかを指定します。
ホットバックアップモードのままのファイルが原因で、データベースが開かない状況を認識する。この確認処理は Sun Cluster HA for Oracle の起動時に行われる。
ホットバックアップモードのままになっているファイルをすべて識別して解放する。
データベースを使用できるように開く。
このプロパティーに指定できる値は、次のとおりです。
False – 回復処理を実行しないことを指定します。これが初期値です。
True – 回復処理を実行することを指定します。
初期値: False
範囲: なし
調整: 任意の時点
データベースを切断するまでにサーバー障害モニターが実行する検証の回数
初期値: 5
範囲: 0 – 99,999
調整: 任意の時点
サーバー障害モニターがデータベースに接続するのに使用する Oracle データベースのユーザー ID とパスワード
このプロパティーは次のように指定します。
userid/password
Sun Cluster HA for Oracle の設定の一環として、サーバーリソースとその障害モニターを有効にする前に、データベースのユーザー ID とパスワードを定める必要があります。Solaris 認証を使用するには、ユーザー ID とパスワードの代わりにスラッシュ (/) を入力します。
初期値: なし
範囲: 最小 = 1
調整: 任意の時点
Sun Cluster HA for Oracle サーバー障害モニターのカスタム動作を定義したファイルの絶対パス
初期値: ““
範囲: なし
調整: 任意の時点
導入されたリリース: 3.1 10/03
Oracle サーバーコンポーネントからのデバッグメッセージが記録されるレベルデバッグレベルを高くすると、より多くのデバッグメッセージがログファイルに書き込まれます。これらのメッセージは、ファイル /var/opt/SUNWscor/oracle_server/message_log. rs に記録されます (rs は Oracle サーバーコンポーネントを表すリソースの名前)。
初期値: 1 (syslog メッセージを記録する)
範囲: 0– 100
調整: 任意の時点
Oracle ホームディレクトリへのパス
初期値: なし
範囲: 最小 = 1
調整:無効時
Oracle システム識別子
初期値: なし
範囲: 最小 = 1
調整:無効時
Oracle パラメータファイル。指定しない場合は、Oracle プロパティーのデフォルトが使用されます。
初期値: ““
範囲: 最小 = 0
調整: 任意の時点
Oracle サーバーインスタンスの検証にサーバー障害モニターが使用するタイムアウト時間 (秒)
初期値: 300
範囲: 0– 99,999
調整: 任意の時点
障害に対する応答再開時に、サーバー障害モニターが再起動するエンティティーを指定します。このプロパティーに指定できる値は、次のとおりです。
このリソースだけを再起動する
このリソースが含まれているリソースグループ内のすべてのリソースを再起動する
初期値: RESOURCE_RESTART
範囲: なし
調整: 任意の時点
環境変数が含まれているファイル。サーバーの起動と停止の前に設定される。Oracle の初期値と値が異なる環境変数は、このファイルに定義する必要があります。
たとえば、ユーザーの listener.ora ファイルが、 /var/opt/oracle ディレクトリまたは $ORACLE_HOME/network/adminディレクトリにないことがあります。その場合は、TNS_ADMIN 環境変数を定義する必要があります。
各環境変数の定義は、VARIABLE_NAME = VARIABLE_VALUE という書式で行う必要があります。これらの環境変数は、それぞれ環境ファイル内で 1 行に 1 つずつ指定する必要があります。
初期値: NULL
範囲: なし
調整: 任意の時点
データベースがオンラインになるまで START メソッドで待機します。
初期値: True
範囲: なし
調整: 任意の時点
Oracle リスナーコンポーネントからのデバッグメッセージが記録されるレベルデバッグレベルを高くすると、より多くのデバッグメッセージがログファイルに書き込まれます。
初期値: 1 (syslog メッセージを記録する)
範囲: 0 – 100
調整: 任意の時点
Oracle リスナーの名前この名前は、listener.ora 構成ファイル内の対応するエントリに一致する必要があります。
初期値: LISTENER
範囲: 該当なし
調整:無効時
Oracle ホームディレクトリへのパス
初期値: デフォルトは定義されていません。
範囲: 該当なし
調整:無効時
障害モニターが Oracle リスナーを検証するときに使用するタイムアウト時間 (秒) です。
初期値: 180
範囲: 1– 99,999
調整: 任意の時点
導入されたリリース: 3.1 4/04
環境変数が含まれているファイル。リスナーの起動と停止の前に設定されます。Oracle の初期値と値が異なる環境変数は、このファイルに定義する必要があります。
たとえば、ユーザーの listener.ora ファイルが、 /var/opt/oracle ディレクトリまたは $ORACLE_HOME/network/adminディレクトリにないことがあります。その場合は、TNS_ADMIN 環境変数を定義する必要があります。
各環境変数の定義は、VARIABLE_NAME = VARIABLE_VALUE という書式で行う必要があります。これらの環境変数は、それぞれ環境ファイル内で 1 行に 1 つずつ指定する必要があります。
初期値: ““
範囲: 該当なし
調整: 任意の時点