この節では、Sun Cluster HA for Sun Java System Application Server のインストールと構成を計画する上で必要な情報を示します。
インストールを開始する前に、次に示す制限と要件について考慮してください。
Sun Java System Application Server は、Sun Cluster ノード上の広域ファイルシステムまたはローカルファイルシステム上にインストールできます。Domain Administration Server 用のディレクトリと Node Agent 用のディレクトリは、広域ファイルシステム上に存在する必要があります。
静的ファイルとデータは、各クラスタノードのローカルファイルシステム上に格納します。動的なデータは、クラスタファイルシステム上に存在する必要があります。
Domain Administration Server は、フェイルオーバー IP アドレスで待機するように構成する必要があります。インストールを開始する前に、DAS に使用するフェイルオーバー IP アドレスを決定してください。
インスタンスと Node Agent もフェイルオーバー IP アドレス (論理ホスト名で表される) で待機するように構成する必要があります。インストールを開始する前に、各 Node Agent に使用するフェイルオーバー論理ホスト名を決定してください。
Sun Cluster の制御下でアプリケーションインスタンスが動作している間は、Sun Java System Application Server インスタンスの起動または停止に Sun Java System Application Server 管理ツールを使用しないでください。
一部の管理コマンドとアクションには、Sun Java System Application Server 管理パスワードが必要です。このパスワードは、Sun Java System Application Server マニュアルで指定されている構文で作成されたファイルに設定する必要があります。リソースを作成する際には、拡張プロパティーにこのファイルのパスを指定する必要があります。この拡張プロパティーと、ファイル内におけるパスワードエントリの構文についての説明は、「SUNW.jsas 拡張プロパティー」を参照してください。
Sun Java System Application Server Domain Administration Server (DAS) は、ユーザーにマスターパスワードの入力を求めることなく起動する必要があります。このため、DAS を作成する場合は savemasterpassword オプションを true に設定してください。