ネットワークリソースを構成して起動する

Sun Java System Application Server 内のコンポーネントを Sun Cluster 上で稼働させるには、それらのコンポーネントのネットワークリソースを設定する必要があります。

手順

1. クラスタメンバー上でスーパーユーザーになります。

2. Domain Administration Server (DAS) アプリケーションリソースと、DAS が使用するネットワークリソースを含むフェイルオーバーリソースグループを作成します。

   フェイルオーバー IP アドレスは、DAS リソースのネットワークリソースです。

   # scrgadm -a -g DAS-resource-group [-h nodelist]

   -g DAS-resource-group

   DAS リソースグループの名前を指定します。任意の名前を指定できます。

   [-h nodelist]

   潜在マスターを識別するための物理ノード名をコンマで区切って指定します (省略可能)。フェイルオーバー時、ノードはこのリスト内の順番に従ってプライマリとして判別されます。クラスタのすべてのノードがマスターになり得るのであれば、-h オプションを指定する必要はありません。

3. DAS リソースグループにネットワークリソースを追加します。

   次のコマンドを使用して、DAS リソースグループにフェイルオーバー IP アドレスを追加します。

   # scrgadm -a -L -g DAS-resource-group -l IP-address

   -L

   ネットワークリソースを追加することを示します。

   -g DAS-resource-group

   DAS リソースグループの名前を指定します。

   -l IP-address

   このリソースグループ内のネットワークリソースであるフェイルオーバー IP アドレスを指定します。

4. DAS リソースグループをオンラインにします。

   このリソースグループをオンラインにすると、DAS のフェイルオーバー IP アドレスリソースが有効になります。

   # scswitch -Z -g DAS-resource-group

   -Z

   DAS リソースグループを MANAGED 状態に移行し、続いてオンラインにします。このコマンドにより、リソースグループ内のリソースも有効になります。

   -g DAS-resource-group

   DAS リソースグループの名前を指定します。

5. Node Agent 用のリソースグループと、Node Agent が使用するネットワークリソースを作成します。

   Node Agent のフェイルオーバーリソースグループを作成するには、次のコマンドを実行します。

   # scrgadm -a -g NA-resource-group [-h nodelist]

6. リソースグループにフェイルオーバー論理ホスト名を追加します。

   # scrgadm -a -L -g NA-resource-group -l logical-hostname

7. Node Agent リソースグループをオンラインにします。

   これらのリソースグループをオンラインにすると、Node Agent のフェイルオーバー論理ホストリソースが有効になります。

   # scswitch -Z -g NA-resource-group