Sun Cluster Data Service for Sun Java System Message Queue ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue パッケージのインストール

Sun Cluster の初回のインストールで Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue パッケージをインストールしなかった場合は、ここで説明する作業を行なってパッケージをインストールしてください。この手順は、Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue パッケージをインストールするすべてのクラスタノードで実行します。

同時に複数のデータサービスをインストールする場合は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』「ソフトウェアのインストール」で説明する手順を行います。


注 –

Solaris 10 を使用する場合は、これらのパッケージを「広域ゾーン」だけにインストールします。パッケージをインストールしたあとで作成されたローカルゾーンにそれらのパッケージが転送されないようにするには、scinstall ユーティリティーを使用してパッケージをインストールしてください。Sun JavaTM Enterprise System インストーラ プログラムを使用してはなりません。


Procedurescinstall ユーティリティーを使用して Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue パッケージをインストールする

この手順は、Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue をマスターできるすべてのクラスタメンバーで実行してください。

始める前に

Sun Cluster Agents CD が手元にあることを確認します。

手順
  1. CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD をロードします。

  2. オプションは指定せずに、scinstall ユーティリティーを実行します。

    scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。

  3. メニューオプション「新しいデータサービスのサポートをこのクラスタノードに追加」を選択します。

    scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。

  4. Sun Cluster Agents CD のパスを指定します。

    ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。

  5. インストールするデータサービスを指定します。

    選択したデータサービスが scinstall ユーティリティーによって示され、選択を確定するように求められます。

  6. scinstall ユーティリティーを終了します。

  7. ドライブから CD を取り出します。

ProcedureSun JavaTM Enterprise System インストーラを使用して Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue パッケージをインストールする

Sun JavaTM Enterprise System インストーラプログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) と共に使用できます。CLI と GUI での作業の内容と手順はほとんど同じです。

この手順を完了するには、Sun JavaTM Enterprise System インストーラ CD-ROM が必要です。

手順
  1. Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue パッケージをインストールするクラスタノード上で、スーパーユーザーになります。

  2. (省略可能) GUI を使用して Sun JavaTM Enterprise System インストーラ プログラムを実行する場合は、DISPLAY 環境変数を設定しておく必要があります。

  3. Sun JavaTM Enterprise System インストーラ CD-ROM を CD-ROM ドライブにロードします。

    Volume Management デーモン vold(1M) が動作しており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、/cdrom ディレクトリに CD-ROM が自動的マウントされます。

  4. CD-ROM の Sun JavaTM Enterprise System インストーラディレクトリに移動します。


    # cd /cdrom/Solaris_sparc
    
  5. Sun JavaTM Enterprise System インストーラプログラムを開始します。


    # ./installer
    
  6. プロンプトが表示されたなら、ライセンス契約に同意し、必要な言語サポートを選択します。

    デフォルトの言語サポートは英語です。

  7. 「Availability Services & Sun Cluster 3.1 Subcomponents」で Sun Java System for Sun Cluster Agents を選択し、次に進みます。

    この選択では、Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue も含め、Sun Java System アプリケーションで使用できる Sun Cluster データサービスをすべて選びます。

  8. いつ構成を実行するかを求めるプロンプトが表示されたら、「後で設定」を選択します。

    「後で設定」は、インストール後に構成を実行することを指定します。

  9. (任意) 製品を登録して製品アップデートを受け取らない場合は、「インストール中に登録ウィンドウを開きます」ボックスのチェックを外します。

  10. 表示される指示に従って、Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue パッケージをノードにインストールします。

    Sun JavaTM Enterprise System インストーラプログラムは、インストールの状況を表示します。インストールが完了すると、プログラムはインストールのサマリーとインストールログを表示します。

  11. Sun JavaTM Enterprise System インストーラプログラムを終了します。

    インストーラプログラムを終了する前に、Sun Cluster HA for Sun Java System Message Queue が正常にインストールされていることを確認します。次のコマンドを実行して、パッケージの存在をチェックします。


    # pkginfo -l SUNWscs1mq
    
  12. Sun JavaTM Enterprise System インストーラ CD-ROM を CD-ROM ドライブからアンロードします。

    1. CD-ROM が使用されていないことを確認し、CD-ROM 上にないディレクトリに移動します。

    2. CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom