ここで説明する構成の制約は Sun Cluster HA for Solaris Containers だけに適用されます。
これらの要件を満たしていないデータサービス構成は、サポートされない場合があります。
次の表に、Sun Cluster HA for Solaris Containers コンポーネント間の依存関係を示します。
表 2 Sun Cluster HA for Solaris Containers コンポーネント間の依存関係
コンポーネント |
依存関係 |
---|---|
ゾーンブートリソース |
SUNW.HAStoragePlus - フェイルオーバー構成では、ゾーンのゾーンパスは、SUNW.HAStoragePlus リソースにより管理される高可用性ファイルシステム上に存在する必要があります。 SUNW.LogicalHostName - この依存関係が必要であるのは、ゾーンのアドレスが SUNW.LogicalHostName リソースにより管理される場合のみです。 |
ゾーンスクリプトリソース |
ゾーンブートリソース |
ゾーン SMF リソース |
ゾーンブートリソース |
これらの依存関係は、Sun Cluster HA for Solaris Containers を登録および構成するときに設定されます。詳細は、「Sun Cluster HA for Solaris Containers の登録と構成」を参照してください。
ゾーンのスクリプトリソースと SMF リソースはオプションです。これらを使用すると、ゾーンのスクリプトリソースと SMF リソースの複数のインスタンスを、ゾーンブートリソースと同じリソースグループ内に配備できます。さらに、より複雑な依存関係が必要である場合は、r_properties(5) および rg_properties(5) のマニュアルページで、高度な依存関係とアフィニティーの設定を参照してください。
Sun Cluster HA for Solaris Containers のブートコンポーネントとスクリプトコンポーネントは、パラメータファイルでデータサービスに構成情報を渡す必要があります。これらのファイル用のディレクトリを作成する必要があります。ディレクトリ位置は、ゾーンのホストとなるノード上で使用できる必要があり、ゾーンのゾーンパス内に存在してはいけません。ディレクトリは、大域ゾーンからのみアクセス可能である必要があります。コンポーネントのリソースが登録された時点で、各コンポーネントのパラメータファイルは自動的に作成されます。