ここでは、Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターの検証アルゴリズムと機能について説明し、検証エラーに関連する条件、メッセージ、および回復アクションを示します。
障害モニターの概念については、『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』を参照してください。
Sun Cluster HA for Apache Tomcat の障害モニターは、リソースタイプ SUNW.gds と同じリソースプロパティーを使用します。使用するリソースプロパティーの全リストについては、SUNW.gds(5) のマニュアルページを参照してください。
Apache Tomcat の健全性を監視するために次の作業が行われます。
Thorough_probe_interval の間、休止します。
Apache Tomcat HA パラメータファイルで構成されている Host に ping を実行します。
Host と Port を介して Apache Tomcat に接続します。接続が正常に行われると、TestCmd が送信され、ReturnString が戻るかどうかのテストが行われます。接続が失敗すると、5 秒後に再スケジュールされます。再び失敗した場合は、プローブによって Apache Tomcat が再起動します。
「Connection refused」は接続が不可能な場合に返される文字列であるため、ReturnString にこの文字列を指定することはできません。
Apache Tomcat プロセスが停止した場合は、pmf がプローブに割り込み、Apache Tomcat をただちに再起動します。
Apache Tomcat が繰り返し再起動され、最終的に Retry_interval の Retry_count がゼロになると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。これは、リソースプロパティー Failover_enabled に TRUE が設定されている場合の動作です。