Sun Cluster Data Service for N1 Grid Service Provisioning System ガイド (Solaris OS 版)

N1 Grid Service Provisioning System Master Server の検証アルゴリズムと機能性

Master Server の検証は 2 つの部分から成ります。その 1 つは Apache Tomcat の検証で、もう 1 つはデータベースの検証です。

次に、N1 Grid Service Provisioning System Master Server の妥当性を監視する手順を示します。

  1. Thorough_probe_interval の間、休止します。

  2. Sun Cluster HA for N1 Service Provisioning System Master Server パラメータファイルで構成されている Host を ping します。

  3. HostPort を介して Apache Tomcat に接続します。接続が正常に行われると、TestCmd が送信され、ReturnString が戻るかテストが行われます。接続が失敗すると、5 秒後に再スケジュールされます。再び失敗すると、検証プログラムによって Sun Cluster HA for N1 Service Provisioning System が再起動します。


    注意 – 注意 –

    Connection refused 」は接続が不可能な場合に返される文字列であるため、ReturnString にこの文字列を指定することはできません。


  4. Apache Tomcat が稼働している場合、検証プログラムはデータベーステーブル sc_test の操作を行います。データベースへの接続またはテーブルの操作が失敗に終わる場合、N1 Grid Service Provisioning System Master Server が再起動されます。

  5. Apache Tomcat プロセスとすべてのデータベースプロセスが停止した場合には、pmf によって検証プログラムが遮断され、N1 Grid Service Provisioning System Master Server がただちに再起動されます。

  6. N1 Grid Service Provisioning System Master Server が繰り返し再起動され、最終的に Retry_intervalRetry_count がゼロになると、別のノードでそのリソースグループのフェイルオーバーが開始されます。これは、リソースプロパティー Failover_enabledTRUE が設定されいている場合の動作です。