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Sun Cluster Data Service for SWIFTAlliance Gateway ガイド (Solaris OS 版)

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成

この章では、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成の方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の概要

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway データサービスは、Sun Cluster データサービスの適切な起動、停止、スイッチオーバー、およびフェイルオーバーのメカニズムを提供します。

注 –

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway は、ソフトウェアの障害監視は行いません。Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の HA アクティブスタンバイインストールの目的は、ハードウェア障害を検出し、それに対応することです。

フェイルオーバーデータサービスとスケーラブルデータサービスの概念については、『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』を参照してください。

SWIFTAlliance Gateway の各コンポーネントは、Sun Cluster 環境に構成されている場合、それぞれのデータサービスによって保護されます。次の表を参照してください。

表 1 SWIFTAlliance Gateway コンポーネントの保護

構成要素 

コンポーネントを保護するデータサービス 

SWIFTNet Link 

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 

SWIFTAlliance Gateway 

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成のプロセスの概要

次の表は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールや構成に関する作業の要約と、それらの作業の実施に必要な詳しい説明がどこにあるかを示しています。これらの作業は、表に示す順序で行う必要があります。

表 2 Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成に関する作業

作業 

参照先 

SWIFTAlliance Gateway のインストールの計画 

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成に関する計画」

SWIFTAlliance Gateway のインストールおよび構成 

「SWIFTAlliance Gateway のインストールおよび構成」

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージのインストール 

「SWIFTAlliance Gateway のインストールおよび構成」

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway データサービスの登録とデータサービスのクラスタの構成 

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の登録と構成」

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の確認 

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成の確認」

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターの調整 

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターの調整」

(オプション) Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のデバッグ 

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のデバッグ」

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成に関する計画

ここでは、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成の計画について説明します。

注 –

Sun Cluster ソフトウェアによって課せられていない構成の制限事項と要件については、インストールと構成を始める前に、SWIFTAlliance Gateway のマニュアルを参照してください。Sun Cluster ソフトウェアによる制約については、Sun Cluster のマニュアルを参照してください。

構成に関する制限事項

以降の節で説明する構成の制限は Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway だけに適用されます。

注意 – 注意 –

データサービス構成がこれらの制限事項に従わない場合、このデータサービス構成はサポートされない可能性があります。

すべてのデータサービスに適用される制限事項については、『Sun Cluster 3.1 8/05 ご使用にあたって (Solaris OS 版)』を参照してください。

構成に関する要件

ここで説明する構成の制約は Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway だけに適用されます。

注意 – 注意 –

これらの要件を満たしていないデータサービス構成は、サポートされない場合があります。

すべてのデータサービスに適用される要件については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster データサービス構成のガイドライン」を参照してください。

構成上の考慮事項

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成では、構成に関する以下の点を考慮する必要があります。

リソースの依存関係

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway を構成して Sun Cluster インスタンスとその各コンポーネントを保護します。次の表に、これらのコンポーネントとその依存関係の概要を示します。

表 3 Sun Cluster コンポーネント

構成要素 

依存性 

SWIFTAlliance Gateway 

このコンポーネントには SWIFTNet Link インスタンスが含まれています。 

  • SUNW.LogicalHost リソース

  • SUNW.HAStoragePlus リソース

  • SUNW.scsag リソース

構成ファイルと登録スクリプト

Sun Cluster コンポーネントには、2 つの構成ファイルと 1 つの登録スクリプトがあります。

/opt/SUNWscsag/etc/settings.sh

この構成ファイルには、データサービスを有効にして、SWIFTAlliance Gateway の正しいインスタンスと、必要なユーザーとパスワードの組み合わせを探すための設定が含まれています。 

/opt/SUNWscsag/util/sag_config

この構成ファイルには、Sun Cluster フレームワークにデータサービスとアプリケーションを登録するための設定が含まれています。 

/opt/SUNWscsag/util/sag_register

この登録スクリプトを使用すると、データサービスを登録できます。 

構成計画に関する質問

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成を計画するときには、この項の質問を使用します。『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の「構成のワークシート」にあるデータサービスワークシートに、質問の答えを記入してください。

SWIFTAlliance Gateway のインストールおよび構成

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway を有効にして SWIFTAlliance Gateway の可用性を高めるには、インストールと構成の追加操作が必要です。これらの操作は、SWIFTAlliance Gateway の標準インストールと標準構成を補足します。

標準インストール時には、SWIFTAlliance Gateway は物理ホスト名を使用してインストールされます。クラスタ内で動作するよう SWIFTAlliance Gateway を有効にするには、SWIFTAlliance Gateway を変更して論理ホスト名を使用する必要があります。

SWIFTAlliance Gateway の標準インストールと標準構成については、http://www.swift.com を参照してください。

この手順を実行するには、サーバーのルートディレクトリ (アプリケーションバイナリへのパス) が必要です。バイナリは、ローカルディスクまたはクラスタファイルシステムにインストールできます。それぞれの位置のメリットとデメリットの説明については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』の第 1 章「Sun Cluster データサービスの計画」を参照してください。

ProcedureSWIFTAlliance Gateway のインストールおよび構成の方法

手順

  1. SWIFTAlliance Gateway のリソースグループを作成します。


    # scrgadm -a -g sag-rg

  2. 論理ホストを作成します。

    論理ホストは、SWIFTAlliance Gateway をインストールする前の時点で必要です。

    1. 両方のクラスタノードの /etc/hosts ファイルにホスト名と IP アドレスを追加します。

    2. 論理ホストを登録してから、リソースグループに論理ホストリソースを追加します。


      # scrgadm -a -L -g sag-rg -j sag-lh-rs -l swiftgatewayhost

  3. デバイスグループとファイルシステムを作成します。

    グローバルファイルシステムも使用できますが、HAStoragePlus フェイルオーバーリソースを作成して SWIFTAlliance Gateway アプリケーションと構成データを含めます。

    この手順では、パスとして /swift/SWIFTAlliance/Gateway を使用します。


    # scrgadm -a -g sag-rg -j sag-ds -t SUNW.HAStoragePlus -x filesystemMountPoints=/swift

  4. リソースグループをオンラインにして、IP アドレスと、ストレージへのアクセスを有効にします。


    # scswitch -Z -g sag-rg

  5. インストールの前に次のシンボリックリンクを作成します。

    これらのシンボリックリンクがない場合、SWIFTAlliance Gateway アプリケーションは正しい場所にインストールされません。フェイルオーバー機能を確実に動作させるには、SWIFTAlliance Gateway アプリケーションを正しい場所にインストールする必要があります。


    # cd /swift
# mkdir -p /swift/etc/opt/swnet
# chown -R root:system /swift/etc
# chown -R root:swnetg /swift/etc/opt/swnet
# chmod -R 0555 /swift/etc
# chmod -R 0775 /swift/etc/opt
# cd /etc/opt
# ln -s /swift/etc/opt/swnet swnet
# mkdir -p /swift/var/opt/swnet
# chown -R root:system /swift/var/
# chown -R root:swnetg /swift/var/opt/swnet
# chmod -R 0775 /swift/var
# cd /var/opt
# ln -s /swift/var/opt/swnet swnet

  6. 必要に応じて、Websphere MQ クライアントのパッケージをインストールします。

    Websphere MQ クライアントソフトウェアは、ゲートウェイとリモート SWIFTNet Link システム間の、接続の保証と負荷均衡を行うソフトウェアです。ユーザーがこのタイプの SWIFTAlliance Gateway のインストールを選択し、適切なライセンスが存在する場合は、Websphere MQ クライアントのパッケージをインストールします。

  7. SWIFTNet Link をインストールします。

    • SWIFTNet Link のマニュアルの指示に従ってください。SWIFTNet Link のマニュアルをダウンロードするには、http://www.swift.com を参照してください。

    • フェイルオーバーデータサービス /swift/snl のインストール先ディレクトリを指定します。 /swift/snl.

    • 必要に応じて、SWIFTAlliance Gateway のインストールを継続する前に、SWIFTNet Link のパッチをインストールします。

  8. SWIFTAlliance Gateway ソフトウェアをインストールします。

    • SWIFTAlliance Gateway のマニュアルの指示に従ってください。SWIFTAlliance Gateway のマニュアルをダウンロードするには、http://www.swift.com を参照してください。

    • SWIFTAlliance Gateway ソフトウェアがリモートホストとの通信に使用する IP として、論理 IP アドレスを使用します。

  9. 必要に応じて、Websphere MQ クライアントソフトウェアをインストールします。

    Websphere MQ クライアントソフトウェアは、ゲートウェイとリモート SWIFTNet Link システム間の、接続の保証と負荷均衡を行うソフトウェアです。ユーザーがこのタイプの SWIFTAlliance Gateway のインストールを選択し、適切なライセンスが存在する場合は、Websphere MQ クライアントのパッケージをインストールします。

  10. 次のシンボリックリンクを作成します。


    # ln -s /swift/home/swnet /home/swnet
# ln -s /swift/etc/opt/swnet /etc/opt/swnet
# ln -s /swift/var/opt/swnet /var/opt/swnet

  11. node2 から、 node1 の ~root/ ディレクトリへ ~root/vpd.properties ファイルをコピーします。

    この情報により、将来パッチをインストールできるようになります。

次の手順

「SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成を確認する方法」に進みます。

ProcedureSWIFTAlliance Gateway のインストールと構成を確認する方法

SWIFTAlliance Gateway リソースグループをマスターできる各ノード上で次の手順を実行します。

手順

  1. SWIFTAlliance Gateway リソースグループをマスターできるノードに、スーパーユーザーとしてログインします。

  2. SWIFTAlliance Gateway リソースグループを、手順 1 でログインしたノードに切り替えます。


    # scswitch -z -g sag-rg -h node
    -z

    リソースグループをマスターするノードを切り替えます。

    -g sag-rg

    SWIFTAlliance Gateway リソースグループを別のノードへ切り替えるよう指定します。

    -h node

    SWIFTAlliance Gateway リソースグループの切り替え先であるノードを指定します。

  3. SWIFTAlliance Gateway インスタンスが起動可能であることを確認します。


    # su - swnet
# cd /swift/SWIFTAlliance/Gateway/bin
# ./sag_bootstrap start
# ./sag_system -SagUser Administrator -SagPwd pwd-for-admin -- start

    次のコマンドが started ステータスを返していれば、アプリケーションの起動に成功しています。このステータスは、SWIFTAlliance Gateway が稼働中であることを示します。


    # ./sag_system -SagUser Administrator -SagPwd pwd-for-admin -- status system

  4. アプリケーションの起動と停止の機能のみが含まれるオペレータプロファイルを使用して、別の SWIFTAlliance Gateway オペレータを作成します。

  5. SWIFTAlliance Gateway インスタンスが停止可能であることを確認します。


    # su - swnet
# cd /swift/SWIFTAlliance/Gateway/bin
# ./sag_bootstrap stop
次の手順

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージのインストール」に進みます。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージのインストール

Sun Cluster の初回のインストール時に Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージをインストールしなかった場合は、この手順でパッケージをインストールしてください。この手順は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージをインストールする各クラスタノード上で個別に実行します。この手順を実行するには、Sun Cluster Agents CD-ROM が必要です。

複数のデータサービスを同時にインストールする場合は、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「ソフトウェアのインストール」に記載されている手順を実行してください。

次のインストールツールのどちらかを使用して、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージをインストールします。

注 –

Web Start プログラムは、Sun Cluster 3.1 Data Services 10/03 より前のリリースでは利用できません。

ProcedureWeb Start プログラムを使用した Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージのインストール方法

Web Start プログラムは、コマンド行インタフェース (CLI) またはグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用して実行できます。CLI と GUI での作業の内容と手順はほとんど同じです。Web Start プログラムの詳細は、installer(1M) のマニュアルページを参照してください。

手順

  1. Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージをインストールするクラスタノード上で、スーパーユーザーになります。

  2. (省略可能) Web Start プログラムを GUI で 実行する場合は、必ず DISPLAY 環境変数が設定されていることを確認します。

  3. CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD-ROM を挿入します。

    ボリューム管理デーモン vold(1M) が実行されており、CD-ROM デバイスを管理するように構成されている場合は、デーモンによって CD-ROM が自動的に /cdrom/cdrom0 ディレクトリにマウントされます。

  4. CD-ROM の Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway コンポーネントディレクトリに移動します。

    Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway データサービスの Web Start プログラムは、このディレクトリに入っています。


    # cd /cdrom/cdrom0/components/SunCluster_HA_SAG_3.1

  5. Web Start プログラムを起動します。


    # ./installer

  6. プロンプトが表示されたら、インストールの種類を選択します。

    • C ロケールのみをインストールする場合は、Typical を選択します。

    • ほかのロケールをインストールする場合は、Custom を選択します。

  7. 表示される手順に従って、ノードに Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージをインストールします。

    インストールが終了すると、Web Start プログラムのインストールサマリーが出力されます。このサマリーを使用して、インストール時に Web Start によって作成されたログを確認できます。これらのログは /var/sadm/install/logs ディレクトリに置かれます。

  8. Web Start プログラムを終了します。

  9. Sun Cluster Agents CD-ROM を CD-ROM ドライブから取り出します。

    1. CD-ROM が使用されないように、CD-ROM 上のディレクトリ以外に移動します。

    2. CD-ROM を取り出します。


      # eject cdrom
次の手順

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の登録と構成」に進みます。

Procedurescinstall ユーティリティーを使用して Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway パッケージをインストールする

この手順は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway をマスターできるすべてのクラスタメンバーで実行してください。

始める前に

Sun Cluster Agents CD-ROM が存在することを確認します。

手順

  1. CD-ROM ドライブに Sun Cluster Agents CD-ROM を挿入します。

  2. オプションは指定せずに、scinstall ユーティリティーを実行します。

    scinstall ユーティリティーが対話型モードで起動します。

  3. メニューオプション「Add Support for New Data Service to This Cluster Node」を選択します。

    scinstall ユーティリティーにより、ほかの情報を入力するためのプロンプトが表示されます。

  4. Sun Cluster Agents CD-ROM のパスを指定します。

    ユーティリティーはこの CD をデータサービス CD-ROM として示します。

  5. インストールするデータサービスを指定します。

    選択したデータサービスが scinstall ユーティリティーによって示され、この選択の確認が求められます。

  6. scinstall ユーティリティーを終了します。

  7. ドライブから CD を取り出します。

次の手順

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の登録と構成」に進みます。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の登録と構成

この節では、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の構成に必要な手順を説明します。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway を有効にして SWIFTAlliance Gateway の可用性を高めるには、フェイルオーバーデータサービスとして Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway データサービスを構成します。

この手順を行う前に、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway データサービスパッケージがインストールされていることを確認してください。

Procedureフェイルオーバーサービスとして Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway を登録および構成する方法

次の手順で、フェイルオーバーサービスとして Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway データサービスを構成します。

手順

  1. SWIFTAlliance Gateway のホストであるクラスタ内のノードの 1 つでスーパーユーザーになります。

  2. SUNW.gds リソースタイプを登録します。


    # scrgadm -a -t SUNW.gds
    -a

    新しい構成を追加します。

    -t SUNW.HAStoragePlus

    このリソースは、SUNW.HAStoragePlus リソースタイプのインスタンスです。

  3. SUNW.HAStoragePlus というリソースタイプを登録します。


    # scrgadm -a -t SUNW.HAStoragePlus

  4. フェイルオーバーリソースグループを作成します。


    # scrgadm -a -g sag-rg

  5. Sun Cluster Disk Storage のリソースを作成します。


    # scrgadm -a -j sag-ds-rs \
-g sag-rg \
-t SUNW.HAStoragePlus \
-x FilesystemMountPoints=/swift
    -a

    新しい構成を追加します。

    -j hsp-resource

    作成するリソースの名前は hsp-resource です。

    -g sag-rg

    そのリソースを SWIFTAlliance Gateway リソースグループに追加するよう指定します。

    -t SUNW.HAStoragePlus

    このリソースは、SUNW.HAStoragePlus リソースタイプのインスタンスです。

    -x filesystemmountpoints=mountpoint-list

    ファイルシステムの有効なマウントポイントを列挙します。詳細については、SUNW.HAStoragePlus(5) のマニュアルページを参照してください。

  6. Sun Cluster の論理ホスト名のリソースを作成します。


    # scrgadm -a -L -j sag-lh-rs \
-g sag-rg \
-l gatewayhostname

  7. Sun Cluster Disk Storage および論理ホスト名リソースが含まれるフェイルオーバーリソースを有効にします。


    # scswitch -Z -g sag-rg

  8. SWIFTAlliance Gateway のリソースを作成します。

    1. /opt/SUNWscsag/etc/settings.sh ファイルで、ユーザー名、パスワード、およびパス変数を変更します。

      このファイルの詳細については、「構成ファイルと登録スクリプト」を参照してください。

    2. /opt/SUNWscsag/util/sag_config ファイルでグループ名とリソース名を変更し、必要に応じてポート番号も変更します。

      このファイルの詳細については、「構成ファイルと登録スクリプト」を参照してください。

    3. 登録スクリプトを実行して、データサービスとアプリケーションを登録します。

      このスクリプトの詳細は、「構成ファイルと登録スクリプト」を参照してください。. 


      # /opt/SUNWscsag/util/sag_register

  9. SWIFTAlliance Gateway リソースを有効にします。


    # scswitch -e -j sag-resource-rs
    -ej hsp-resource

    作成した HAStoragePlus リソースを指定します。

次の手順

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成の確認」に進みます。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成の確認

この節では、データサービスのインストールと構成が正しく行われたことを確認する手順を説明します。

ProcedureSun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のインストールと構成を確認する

手順

  1. SWIFTAlliance Gateway のホストであるクラスタ内のノードの 1 つでスーパーユーザーになります。

  2. すべての Sun Cluster リソースがオンラインであることを確認します。


    # scstat
# scswitch -e -j resource

  3. Sun Cluster リソースグループを、node1 などの別のクラスタノードに移動します。


    # scswitch -z -g sag-rg -h node1

  4. node1 で SWIFTAlliance Gateway が停止し、node2 などの別のノードでアプリケーションが起動したことを確認します。

    フェイルオーバーファイルシステムを使用している場合、ファイルシステムは node1 から消え、node2 上にマウントされます。

次の手順

「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターの調整」に進みます。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターの調整

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターは次の障害を検出します。

注 –

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターは、ソフトウェアの障害を検出しません。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターは、SWIFTAlliance Gateway を表すリソースに含まれています。Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の登録および構成時に、このリソースを作成できます。障害は、「Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の登録と構成」を参照してください。

障害モニターの動作は、このリソースのシステムプロパティーと拡張プロパティーによって制御されます。事前に設定された障害モニターの動作は、これらのプロパティーのデフォルト値に基づいています。現在の動作は、ほとんどの Sun Cluster システムに適しているはずです。したがって、この動作を変更する必要がある場合にのみ、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターを調整します。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway 障害モニターの調整では、次の作業を行います。

これらの作業は、Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway の登録と構成の際に行います。詳細は、次の項目を参照してください。

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のデバッグ

ProcedureSun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway のデバッグフラグの設定方法

Sun Cluster HA for SWIFTAlliance Gateway には /opt/SUNWscsag/etc ディレクトリにオプションファイルがあり、デバッグフラグを設定することができます。

通常、Sun Cluster ソフトウェアのデバッグ情報はログファイルには存在しません。レベルデバッグのメッセージの記録を有効にするには、syslog.conf ファイルを編集する必要があります。syslog.conf を編集して、これらのメッセージを別のファイルに記録することもできます。

手順

  1. /etc/syslog.conf を編集します。

    1. daemon.notice を daemon.debug に変更します。

      grep daemon /etc/syslog.conf コマンドからの次の出力は、daemon.debug が設定されていないことを示しています。


      grep daemon /etc/syslog.conf
*.err;kern.debug;daemon.notice;mail.crit
/var/adm/messages
*.alert;kern.err;daemon.err
operator

    2. syslogd を再起動します。


      # pkill -1 syslogd

      syslogd コマンドにより、強制的にシステムログはその構成ファイルを再度読み取り、変更を説明します。

      grep daemon /etc/syslog.conf コマンドからの次の出力は、daemon.debug が設定されていることを示しています。


      grep daemon /etc/syslog.conf
*.err;kern.debug;daemon.debug;mail.crit
/var/adm/messages
*.alert;kern.err;daemon.err
operator

  2. /opt/SUNWscsag/etc/config ファイルを編集します。

    行 DEBUG= を DEBUG=ALL または DEBUG=resource に変更します。