Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

Sun Cluster Geographic Edition の管理ツール

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアが稼働しているクラスタ上の管理作業は、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) またはコマンド行インタフェース (CLI) を使用して行えます。

このマニュアルでは、CLI を使用して管理作業を行う方法について説明します。

グラフィカルユーザーインタフェース

Sun Cluster ソフトウェアは、SunPlexTM Manager という GUI ツールをサポートします。このツールを使用して、クラスタ上でさまざまな管理作業を実施できます。SunPlex Manager の具体的な使用方法については、Sun Cluster のオンラインヘルプを参照してください。


注 –

GUI を使用して Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを管理する場合は、パートナーシップの関係にある 2 つのクラスタのすべてのノードで、ルート (root) パスワードを同じにする必要があります。


GUI を使用して Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを管理できるようにするには、あらかじめ geoadm start コマンドを使用してソフトウェアインフラストラクチャーを有効にしておく必要があります。geoadm start コマンドと geoadm stop コマンドの実行は、CLI を使用して行います。Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーの有効化と無効化については、第 3 章「Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーの管理」を参照してください。

パートナーシップに参加していないカスタムハートビートは、GUI では作成できません。パートナーシップへの参加操作でカスタムハートビートを指定する場合は、CLI を使用して geops join-partnership コマンドを実行します。

コマンド行インタフェース

表 1–1 に、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの管理に使用するコマンドを示します。各コマンドの詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition リファレンスマニュアル』を参照してください。

表 1–1 Sun Cluster Geographic Edition の CLI

コマンド 

説明 

geoadm

ローカルクラスタ上で Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを有効または無効にし、ローカルクラスタの実行時状態を出力します 

geohb

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと一緒に提供されるハートビートメカニズムの構成と管理に使用します 

geops

クラスタ間のパートナーシップの作成と管理に使用します 

geopg

保護グループの構成と管理に使用します