Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

ProcedureHitachi TrueCopy 保護グループにデータ複製デバイスグループを追加する方法

手順
  1. クラスタノードの 1 つにログインします。

    この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。

  2. 保護グループ内にデータ複製デバイスグループを作成します。

    このコマンドは、ローカルクラスタ上の保護グループにデバイスグループを追加します。そして、パートナークラスタに同じ名前の保護グループが含まれている場合、その新しい構成をパートナークラスタに伝達します。


    # geopg add-device-group -p property-settings [-p...] device-group-name protection-group-name
    
    -p property-settings

    データ複製デバイスグループのプロパティーを設定します

    Hitachi TrueCopy 固有のプロパティーとしては、次のものを設定できます。

    • Fence_level – デバイスグループが使用するフェンスレベルを定義します。フェンスレベルにより、そのデバイスグループの主ボリュームと二次ボリューム間の整合性のレベルが決定されます。

      このプロパティーに設定できる値は、datastatusnever、または async です。Fence_level never または async に設定した場合、二次クラスタに障害が発生したあとでも、アプリケーションは主クラスタに書き込みを続けることができます。しかし、Fence_leveldata または status に設定した場合は、次のような理由で二次クラスタが利用できないため、主クラスタのアプリケーションに障害が発生する可能性があります。

      • データ複製リンクに失敗した

      • 二次クラスタとストレージが停止している

      • 二次クラスタのストレージが停止している


    注意 – 注意 –

    主クラスタ上のアプリケーション障害を防ぐには、Fence_levelnever または async に指定します。何らかの理由で data または status の設定で Fence_level を使用しなければならない場合は、ご購入先に問い合わせください。


    さまざまなフェンスレベルに関連したアプリケーションエラーの詳細は、『Sun StorEdge SE 9900 V Series Command and Control Interface User and Reference Guide』を参照してください。

    ほかにどのようなプロパティーが設定できるかは、使用しているデータ複製の種類によって異なります。これらのプロパティーの詳細は、付録 A 「Sun Cluster Geographic Edition の標準プロパティー」を参照してください。

    device-group-name

    新しいデータ複製デバイスグループの名前を指定します

    protection-group-name

    新しいデータ複製デバイスグループを追加する保護グループの名前を指定します

    Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでサポートされる名前と値については、付録 B 「Sun Cluster Geographic Edition エンティティーに使用できる名前と値」を参照してください。

    geopg コマンドの詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。


    
    

例 10–11 Hitachi TrueCopy 保護グループへのデータ複製デバイスグループの追加

次に、tcpg 保護グループ内に Hitachi TrueCopy データ複製デバイスグループを作成する例を示します。


# geopg add-device-group -p Fence_level=data devgroup1 tcpg