Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

スイッチオーバーまたはテイクオーバー時にスクリプトが実行されるように保護グループを構成する

スクリプトの作成後、スイッチオーバーまたはテイクオーバーの際にスクリプトが実行されるように、保護グループを構成する必要があります。スイッチオーバーまたはテイクオーバーが発生すると、主クラスタになるクラスタ上でスクリプトが実行されます。

Procedureスイッチオーバーまたはテイクオーバー時にスクリプトが実行されるように保護グループを構成する方法

手順
  1. クラスタノードの 1 つにログインします。

    この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。

  2. 保護グループの RoleChange_ActionCmd プロパティーと RoleChange_ActionArgs プロパティーを構成します。


    # geopg set-prop -p RoleChange_ActionCmd=fully-qualified-script -p RoleChange_ActionArgs=script-arguments
    
    -p property-setting

    保護グループのプロパティーを設定します

    RoleChange_ActionCmd プロパティーを使用して、コマンドのパスを指定します。このパスは、保護グループをホストできるすべてのパートナークラスタの全ノードで有効にしてください。

    RoleChange_ActionArgs プロパティーを使用して、アクションコマンドの実行時にコマンド行に追加する引数を定義します。

    設定できるプロパティーについての詳細は、付録 A 「Sun Cluster Geographic Edition の標準プロパティー」を参照してください。

    protection-group-name

    保護グループの名前を指定します


例 14–2 クラスタのスイッチオーバーまたはテイクオーバー時にコマンドが実行されるように保護グループを構成する

次のコマンドを実行すると、newDNS という名前のカスタムコマンドを実行するように保護グループが構成されます。


# geopg set-prop -p RoleChange_ActionCmd=/usr/bin/newDNS \
-p RoleChange_ActionArgs=domain=companyx.com,ip=1.2.3.4 avspg