標本コレクタは、「デバッグ」ウィンドウを使って実行されるプログラムに関するパフォーマンスデータを収集します。収集した実験ファイルの結果を表示するには、「アナライザ」ウィンドウを使用する必要があります。「アナライザ」ウィンドウは WorkShop メインウィンドウから表示するか、標本コレクタで「コレクタ」⇒「解析」を選択して表示することができます。
標本コレクタで実験ファイルを作成する場合は、実験ファイルと同じディレクトリ内に隠しディレクトリも作成されます。隠しディレクトリ名の先頭にはドット (.) が付きます。たとえば、実験ファイルが test.1.er という名前だとすると、隠しディレクトリは、.test.1.er となります。このディレクトリ内のファイルには、セグメント、モジュール、行、関数の情報が含まれます。
「ワークセット」ウィンドウの「アナライザ」リストフィールド (「セクション」リストから選択) には、現在のワークセットに関連する実験ファイルが一覧表示されます。「実験を追加」ボタンと「実験を削除」ボタンを使用して、実験ファイルを追加・削除することができます。
アドレス空間情報 − 一連のセグメントとして表されるプロセスのアドレス空間。各セグメントには複数のページが含まれています。
実行プロファイル情報 (関数の呼び出し時間は含まない) − 実行中に関数、モジュール、セグメントが費やした時間に関する情報。関数の呼び出し時間は含まれません。
実行プロファイル情報 (関数の呼び出し時間を含む) − 実行中に関数、モジュール、セグメントが費やした時間に関する情報。関数の呼び出し時間も含まれています。
収集するデータの種類を選択する方法については、『プログラムのパフォーマンス解析』と、Sun WorkShop のオンラインヘルプの「収集するデータの種類選択」を参照してください。
標本とは、アプリケーションの実行中、一定期間内に収集されたデータの集合のことです。
「プロファイルデータ収集」データスライダを移動して、標本収集の頻度を秒単位で指定することができます。1 秒間に収集する標本数が増えると、データの正確性は向上しますが、収集のオーバーヘッドは大きくなります。
パフォーマンスデータを収集するには、次の手順に従ってください。
「デバッグ」ウィンドウで、実行時検査をオフにし、「ウィンドウ」⇒「標本コレクタ」を選択して標本コレクタを開きます。
「実験ファイル」テキストフィールドに、作成する実験ファイルの絶対パス名を入力します。
「データ収集」ラジオボタンで、1 回の実行のデータを収集するのか、すべての実行のデータを収集するのかを選択します。
1 回の実行のみのデータを収集する場合は、実験ファイルが作成されると、標本コレクタの動作は終了します。すべての実行のデータを収集する場合は、実験ファイルが作成された後も、標本コレクタの動作は終了しません。
プログラムを「デバッグ」ウィンドウに読み込み、「開始」または「継続」ボタンをクリックして実行します。