Sun WorkShop 入門

sbtags によるブラウズ情報の収集

sbtags コマンドを使用して、ソースファイルからブラウズ情報を簡単に収集することができます。この方法を利用すると、完全にコンパイルされないプログラムに対しても最低限のブラウズ情報を収集できます。

sbtags について

sbtags コマンドは、コンパイルで使用可能な情報のサブセットを収集します。ただし、簡略化された情報では、一部のブラウズ機能に制限があります。sbtags で生成されたデータベースにより、関数や変数に問い合わせを実行したり、関数呼び出しグラフを表示することができます。

現在、tags データベースには次の制限があります。

通常、ファイルが変更された場合には、再度走査して変更をデータベースに取り込む必要はありません。

sbtags データベースは、ソースファイルの字句解析に基づいています。このデータベースは、すべての言語構造を正しく識別するとは限りませんが、コンパイルされないファイルでも動作し、再コンパイルよりも高速に実行されます。

sbtags は、変数、型、関数の定義を認識し、関数呼び出しの情報を収集します。関数呼び出しの情報以外は収集されません。特に、複雑な問い合わせに関する他の意味情報は収集されません。

sbtags の機能は、コールグラファを除き、ctagsetags と類似しており、定義とグラフ化に関するデータベースへの直接の問い合わせと、パターンマッチングによる問い合わせを組み合わせることができます。

sbtag で生成されたデータベースには、次の特徴があります。

sbtags データベースを生成する方法

sbtags を使用してブラウズデータベースを生成するには、sbtags と入力した後に、生成するデータベースの名前を 1 つ以上指定します。


sbtags file ...