Sun WorkShop 入門

.dmakerc ファイル

.dmakerc ファイルは実行時構成ファイルです。分散構築を実行するには、実行時構成ファイルを設定する必要があります。実行時構成ファイルには、各構築サーバーのグループ (リスト) と各構築サーバーに分散されるジョブの数が記述されています。dmake ユーティリティは、このファイルを dmake ホスト上で検索して、ジョブをどの構築サーバーに分散させるかを判断します。このファイルは通常ホームディレクトリにあります。

.dmakerc ファイル内のグループ名とホスト名は、二重引用符で囲むことができます。二重引用符で囲むことで、グループ名やホスト名の一部として指定する場合に、指定できる文字列の種類が多くなります。たとえば、次に示すように、グループ名が数字で始まる場合は、二重引用符で囲んでください。


group "123_sparc"

dmake ユーティリティは、次に示す場所と順序で実行時構成ファイルを検索します。

実行時構成ファイルが見つからない場合、dmake は 2 つのジョブをローカルホストに分散させます。

実行時構成ファイルの設定については、dmake マニュアルページを参照してください。

次に、構築サーバー jupiter、venus、mercury、pluto を使用する場合の単純な実行時構成ファイルの例を示します。


# 自分のマシン。dmake にジョブを分散させる。
jupiter {jobs = 1}
venus
# マネージャのマシン。たいてい会議中。
mercury {jobs = 4}
pluto

次の実行時構成ファイルには、グループが指定されています。


earth                          { jobs = 2 }
mars                           { jobs = 3 }
group sunos4.x {
               host parasol
               host summer
}
group lab1 {
               host falcon     { jobs = 3 }
               host hawk
               host eagle      { jobs = 3 }
}
group lab2 {
               host heron
               host avocet     { jobs = 3 }
               host stilt      { jobs = 2 }
}
group labs {
               group lab1
               group lab2
}
group sunos5.x
                         group labs
               host jupiter
               host venus      { jobs = 2 }
               host pluto      { jobs = 3 }
}