呼び出しスタックとは、呼び出されて、まだ呼び出し元には戻されていない活動状態のルーチンすべてを指します。スタック区画には、関数とその引数が呼び出された順序で一覧表示されます。初期関数 (C および C++ プログラムの main() ) は「スタック」区画の最上部に、プログラムが停止した時点で実行されていた関数は「スタック」区画の最下部に配置されます。この関数を「停止位置関数」と呼びます。
「停止位置関数」は、「デバッグ」ウィンドウのデバッグステータス領域の「停止位置」ステータス表示領域に一覧表示されます (図 5-1 を参照)。「停止位置関数」のソースコードはエディタウィンドウに表示され、次に実行される行は緑色で強調表示されます。
ステータス表示領域の「評価コンテキスト」の行には、コンテキスト関数の名前が表示されます。コンテキスト関数は、デバッグ処理でシンボル名の指定に適用されるスコープの検索順序を決定します。
次のいずれかの操作を実行して、呼び出しスタックを検査します。
「上へ」ボタンをクリックするか「スタック」⇒「上へ」を選択して、スタック内を 1 レベル上に移動する
「下へ」ボタンをクリックするか「スタック」⇒「下へ」を選択して、スタック内を 1 レベル下に移動する
戻りたいフレームの隣にポインタを置いて「スタック」⇒「現フレームまでポップ」を選択し、複数のフレームを削除する
「スタック」⇒「ポップ」を選択して、停止した関数をスタックから削除する
戻りたいフレームの隣にカーソルを置いて「スタック」⇒「現フレームまでポップ」を選択し、複数のフレームを削除する