Sun WorkShop 入門

高速実行モードの使用例

プログラムに変更を加え、その変更が正しく動作するものと仮定します。プログラムを再構築した後、最小のオーバーヘッドでプログラムが実行されるように、「デバッグ」メニューから「高速実行モード」を選択します。Sun WorkShop の起動後、はじめてプログラムを実行またはデバッグする場合は、「デバッグ」ウィンドウが開くのに、わずかな遅延が生じます。

プログラムを開始するには、「開始」ボタンをクリックするか、「デバッグ」ウィンドウで「実行」⇒「開始」を選択します。プログラムはセグメント例外が見つかるまで、正常に実行されます。

プログラムが終了して、コアダンプを出力する前に、Sun WorkShop はデバッグモードに切り替わり、プログラムのシンボルを読み込みます。これで、Sun WorkShop のデバッグ機能をすべて利用でき、デバッグモードでデバッグを開始したときと同じようにプログラムをデバッグできるようになります。ここで、変更、修正、継続実行の過程を経て、最終的にプログラムを再構築します。

プログラムを実行する前に、再び高速実行モードを選択します。

今回は一時停止はないものの、プログラムが無限ループに入ったようです。「割り込み」ボタンを押すと、プログラムが停止して、デバッグ用のシンボルが読み込まれます。データの値の確認、ブレークポイントの設定など、必要なデバッグ操作を行ってバグを追跡します。

さらにプログラムを再構築し、高速実行モードを使用可能にして、プログラムを再び実行します。これで、プログラムは問題なく実行されるようになります。