次のコマンドのうち tid が指定されていないコマンドでは、現在のスレッドが暗黙指定されます。
指定スレッドに関する既知の情報すべてを表示するには、次のように入力します。
thread -info tid
指定の (または現在の) スレッドを隠すか、または表示します。これは、総称 threads リストに表示される場合とされない場合があります。
thread [-hide | -unhide] tid
thread -unhide all
指定のスレッドを実行させないようにします。中断されたスレッドは、threads リストに S をつけて示されます。
thread -suspend tid
thread -suspend tid
threads -mode
スレッドがデフォルトによりすべてのスレッドを表示するか、またはそれらをフィルタ処理するかを指定します。
threads -mode [all | filter]
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スレッドと LWP の状態 |
説明 |
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中断中 |
スレッドが明示的に中断されています。 |
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実行可能 |
スレッドは実行可能で、LWP を計算資源として保持しています。 |
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ゾンビ |
切り離されたスレッドが終了すると (thr_exit)、それは thr_join() によって結合されるまでゾンビ状態になります。THR_DETACHED は、スレッド作成時 (thr_create()) に指定されたフラグです。切り離されていないスレッドが終了すると、LWP と結合するまでゾンビ状態になります。 |
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syncobj でスリープ |
スレッドは、指定の同期化オブジェクトでブロック化されています。libthread と libthread_db が提供するサポートのレベルによって、syncobj は、16 進アドレスのように単純な場合もあれば、より多くの情報を含む場合もあります。 |
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活動状態 |
スレッドは ある LWP 上で活動中ですが、dbx はその LWP にアクセスできません。 |
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不明 |
dbx が状態を判別できません。 |
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lwpstate |
結合または活動中のスレッドの状態は、それに対応する LWP の状態になります。 |
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実行中 |
LWP が実行中でしたが、ほかの LWP と同期をとって停止しました。 |
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システムコールnum |
LWP が特定のシステムコールへの入口で停止しました。 |
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システムコールが num を返す |
LWP が特定のシステムコールからの出口で停止しました。 |
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ジョブ制御 |
LWP がジョブ制御のために停止しました。 |
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LWP 中断 |
LWP がカーネルにブロックされました。 |
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ステップ動作 |
LWP がステップ動作を完了しました。 |
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ブレークポイント |
LWP がブレークポイントを検出した直後。 |
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フォルト num |
LWP に特定のフォルトが起こりました。 |
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シグナル name |
LWP が特定のシグナルを受け取りました。 |
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プロセス同期 |
この LWP が属するプロセスが実行を開始しました。 |
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LWP 終了中 |
LWP の終了プロセスが進行中です。 |