Sun WorkShop は、アプリケーションのパフォーマンスデータの収集と、そのデータの解析に合わせて使用する 1 組のツールを提供します。
標本コレクタは、Sun WorkShop デバッガからの利用が可能なグラフィカルツールです。アプリケーションを実行すると、標本コレクタはカーネルからパフォーマンスデータを収集します (これを実験と呼びます)。そして、収集したデータをファイルに書き込みます。これは実験レコードと呼ばれます。実験レコードには、資源の使用方法に関するデータ、プログラムのメモリ使用方法に関するデータ、呼び出し先の関数の回数を含むまたは含まない実行プロファイルデータが含まれます。
標本アナライザは、標本コレクタによって書き込まれた実験レコードを検証し、それをグラフィカルに表示します。さらに、2 つのユーティリティによって、この実験レコードを ASCII 形式に変換したり (er_export) 、データをファイルやプリンタに出力する (er_print) ことも可能です。
標本解析ツールについては、第 2 章「標本解析ツール」で詳しく解説します。