表 A-1 に、ロック lint サブコマンドの要約を示します。
表 A-1 ロック lint サブコマンド|
サブコマンド |
効果 |
|---|---|
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analyze |
ロックの整合性およびアサーションに対する有効性について、読み込まれたファイルをテストします。 |
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assert |
ロックおよび変数のアクセスおよび変更に関して、ロック lint が何に出会うことを予期すべきかを指定します。 |
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declare |
ロック lint が推測できない情報を、ロック lint に渡します。 |
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disallow |
指定された呼び出しシーケンスを解析から除外します。 |
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disallows |
解析に含まれない呼び出しシーケンスをリストします。 |
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files |
load サブコマンドを介して読み込まれるソースコードファイルをリストします。 |
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funcptrs |
関数ポインタに関する情報をリストします。 |
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funcs |
特定の関数に関する情報をリストします。 |
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help |
指定されたキーワードに関する情報を提供します。 |
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ignore |
指定された関数および変数を解析から削除します。 |
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load |
読み込まれる.llファイルを指定します。 |
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locks |
ロックに関する情報をリストします。 |
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members |
指定された struct のメンバーをリストします。 |
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order |
ロックが獲得される順序に関する情報を提示します。 |
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pointer calls |
関数ポインタを介して行われる呼び出しをリストします。 |
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reallow |
disallow サブコマンドによって除外された呼び出しシーケンスを再許可します。 |
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reallows |
reallow サブコマンドによって再許可された呼び出しシーケンスをリストします。 |
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refresh |
最後に保存された状態を復元した後、再び保存します。 |
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restore |
最後に保存された状態を復元します。 |
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save |
現在の状態をスタックに保存します。 |
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saves |
save サブコマンドによってスタックに保存された状態をリストします。 |
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start |
ロック lint セッションを開始します。 |
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sym |
指定された名前に関連した関数および変数の完全指定名をリストします。 |
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unassert |
assert サブコマンドによって指定されたアサーションを削除します。 |
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vars |
変数についての情報をリストします。 |
ロック lint サブコマンドの多くは、ロック名、変数名、ポインタ名、関数名の指定を必要とします。C では、名前をあいまいにしておくことが可能です。ロック lint サブコマンドに対する名前の指定方法の詳細については、 「ロック lint の命名規則」を参照してください。
表 A-2 には、ロック lint サブコマンドの終了時のステータス値を示します。
表 A-2 ロック lint の終了時のステータス値|
値 |
意味 |
|---|---|
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0 |
正常 |
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1 |
システムエラー |
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2 |
不正なオプションや名前の未定義などのユーザーエラー |
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3 |
複合エラー |
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5 |
ロック lint がエラーを検出: アサーションの破綻、潜在的なデータ競合またはデッドロックの発見、保護されていないデータの参照など |
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10 |
ライセンスエラー |