Sun Management Center 3.5 System Reliability Manager ユーザーガイド

起動テーブル

起動テーブルは、すべてのスクリプトの実行を制御します。この表には、実行可能なスクリプトとそのパラメータの記述が示されています。

起動テーブルのエントリは、スクリプトに引数を付加します。エントリはさらに所有者 (スクリプトを実行するアクセス権に関連付けられた) を定義します。

スクリプトのいくつかのインスタンスは、この表内の単一エントリによって作成されます。この表内のいくつかのエントリは、スクリプトテーブル内の同一スクリプトを指すことがあります。異なる引数と異なるアクセス権で、いくつかの同一スクリプトを実行することができます。スクリプトは、起動所有者のアクセス権でのみ実行できます。

起動テーブルには、以下のような属性があります。

表 5–2 起動テーブルの属性

属性 

説明 

起動所有者 

このエントリを所有するマネージャ。 

起動名 

エントリの名前。名前は、起動テーブル内の各行で一意でなければなりません。 

スクリプト所有者 

スクリプト名と組み合わせて、スクリプトを識別します。 

スクリプト名 

スクリプト所有者と組み合わせて、スクリプトを識別します。 

引数 

スクリプトに指定する引数。 

起動開始 

スクリプトの実行を開始します。スクリプトを起動する前に、以下の条件を満たす必要があります。

  1. エントリの操作状態が有効な状態であること。

  2. スクリプトテーブル内に、スクリプト所有者とスクリプト名フィールドと同じ値を持つエントリがあること。

  3. スクリプトテーブル内のスクリプト操作状態フィールドが有効な状態であること。

  4. 起動所有者が、スクリプトの実行に必要なセキュリティアクセス権を持っていること。

起動制御 

このオブジェクトは、起動テーブルから開始した結果テーブル内の実行中のすべてのスクリプトに対して、状態の変更を要求する場合に使用します。 

管理状態 

この起動テーブルエントリの希望する状態 (有効または無効)。 

操作状態 

この起動テーブルエントリの実際の状態 (有効または無効)。 

最大稼動 

このエントリから起動できる同時実行のスクリプトの最大数。デフォルト値は 3 です。このフィールドは、直接書き込むことにより変更できます。 

最大達成 

デフォルト値は 3 です。起動テーブルのこのエントリから起動され完了したスクリプトの最大数。完了したスクリプトは、結果テーブルに保持できます。 

寿命 (秒) 

このエントリから起動したスクリプトが実行されるデフォルトの最大時間。デフォルト値は 86,400 秒 (1 日) です。 

有効期間 (秒) 

このエントリから起動されたスクリプトの実行が完了した後、このスクリプトに関する情報が結果テーブルに保持されるデフォルトの最大時間。 

起動テーブルへの新しいエントリの追加
  1. スクリプト起動用ウィンドウモジュールにアクセスするの説明に従って、起動テーブルにアクセスします。

  2. 起動テーブルの見出しで、マウスボタン 3 を押します。

    ポップアップメニューが表示されます。

    起動テーブルとメニューを表示しているモジュールブラウザ。図内のテキストで図の内容が理解できます。
  3. 「新規行」を選択し、必須パラメータをすべて指定します。

    スクリプト所有者およびスクリプト名の値は、この起動ボタンから開始されたスクリプトを指します。

スクリプトのインスタンスを起動する
  1. スクリプト起動用ウィンドウモジュールにアクセスするの説明に従って、起動テーブルにアクセスします。

  2. 起動対象のスクリプト名を表示している行上でマウスボタン 3 を押します。

  3. 「スクリプトを起動」を選択します。

    スクリプトが起動されます。

スクリプトを停止する
  1. スクリプト起動用ウィンドウモジュールにアクセスするの説明に従って、起動テーブルにアクセスします。

  2. 停止するスクリプトを表示している行上でマウスボタン 3 を押します。

    ポップアップメニューが現れます。

  3. 「スクリプトを中止」を選択します。

    スクリプトは実行を停止します。