以下の表では、合成トランザクションモジュールおよびサービス要素モジュールの設定とモジュールパラメータを説明します。
表 A–1 設定とモジュールパラメータ
パラメータ名 |
パラメータの説明 |
---|---|
インスタンス |
モジュールインスタンスの名前。 |
説明 |
インスタンスの説明。 |
サービスホスト |
サービスが実行されているサーバの名前。 |
サービスポート |
サービスが実行されているポート番号。 |
カレンダ |
監視するカレンダ (カレンダサーバにすでに存在している) の名前。 |
タイムアウト (秒) |
サーバに対する各要求のタイムアウト間隔。正の値にする必要があります。値 0 は、タイムアウトの影響を無効にします。 |
ログイン ID |
サービスにアクセスするログイン ID。IMAP および POP3 モジュールのみに必要です。 |
パスワード |
ユーザのパスワード。IMAP および POP3 モジュールにはパスワードが必要です。合成トランザクションの実行時、パスワードはクリアテキストで渡されます。したがって、パスワードは安全ではありません。これらのモジュールのユーザが特権を持っていないことを確認する必要があります。 |
ドメイン名 |
NIS ルックアップが行われるドメインの名前。 |
電子メールの発信元 |
SMTP サービスの場合、メール送信者の電子メールアドレス。各テスト用に電子メールアカウントをシステムに作成する必要があります。これによりテスト電子メールの宛先が作成されます。宛先を提供しないと、同時アクセス問題が生じる可能性があり、SMTP はメール要求を拒否することになります。配信不能な電子メールは、ルートメールシステムで留まります。 |
プロセス名 |
監視するプロセスの名前。 |
プロセスの Argv パターン |
プロセスに対する引数。 |
プロセスのユーザ ID |
プロセスオーナーのユーザ ID。 |
プロセス数 |
プロセス名、プロセスの argv パターン、およびプロセスのユーザ ID の一致で検出されたプロセスの数。 |
アクセスログファイル |
HTTP サーバのアクセスログファイルへの絶対パス名。このファイルには、 Web サーバの統計に関する情報が含まれます。共通ログファイル (CLF) 形式のファイルのみサポートされます。ファイルが存在しない場合、あるいはファイル形式が CLF でない場合にはアラームが表示されます。 |
Web サーバ製品名 |
Web サーバの製品名。 |
使用可能 |
サービスの可用性を示します。次のいずれかの状態が返されます。 1. Up:サービスが利用可能であることを示します。 2. Down:サービスが利用不可であることを示します。状態が「down」の場合にはアラートが表示されます。 3. Degraded:性能が低下していることを示します。モジュールはテストトランザクションを実行することができますが、トランザクションの応答時間が、指定したアラームしきい値を超えています。可用性が低下すると、アラームが生成されます。このアラームの重要度は、トランザクションの応答時間に設定したすべてのアラームの中で最も高い重要度です。 |
使用不可の理由 |
サービスが利用不可である理由を示します。宛先に到達できない (the destination is unreachable) 理由は、ネットワークまたはホストに到達できない ことを示します。適用不可 (Not applicable) は、サービスが停止 (down) していないことを示します。 |
稼働時間 (%) |
モジュールがサービスの監視を開始してからの該当サーバのアップタイムのパーセンテージ。 |
平均修復時間 |
監視開始以降の回復の平均時。値は、サービスの合計ダウンタイム時間を失敗の数で割って計算されます。 |
平均故障間隔 |
監視開始以降の平均故障間隔。値は、サービスの理想アップタイム時間を失敗の数で割って計算されます。 |
検査日時 |
サービスが照会された最後の時間。 |
名 |
行名。 |
トランザクションの結果 |
トランザクションの結果を示します。2 つの値のうち 1 つが返されます。 1. Success:トランザクションが成功したことを示します。 2. Failure:トランザクションが失敗したことを示します。また、失敗の原因をリストして、警告アラームを表示します。 |
トランザクションの失敗 |
トランザクションが失敗した場合、このパラメータは失敗の原因を示します。失敗の原因として、サーバ名が不明 (unknown server name)、サーバに到達できない (unable to reach the server) などがあります。適応不可 (Not applicable) は、トランザクションが成功したときに示されます。 |
ルックアップ (ミリ秒) |
サービスが実行されている場合に、サーバ名の解決に要した時間 (ミリ秒単位)。このプロパティにはアラームしきい値を設定できます。 |
接続 (ミリ秒) |
サービスとの接続を確立する合計時間 (ミリ秒単位)。このプロパティにはアラームしきい値を設定できます。 |
データ転送 (KB/秒) |
Web ページが要求されてから、Web ページが完全に返されるまでの時間 (キロバイト/秒)。このプロパティにはアラームしきい値を設定できます。 |
トランザクション (ミリ秒) |
全トランザクションを完了するのに要した時間 (ミリ秒)。この合計は、合計ネットワーク時間と合計サーバ処理時間を足した値になります。このプロパティにはアラームしきい値を設定できます。 |
ネットワーク (ミリ秒) |
トランザクション中にネットワーク上で消費した合計時間 (ミリ秒)。このプロパティにはアラームしきい値を設定できます。 |
サーバプロセス (ミリ秒) |
サーバがトランザクションの処理に要した合計時間 (ミリ秒)。このプロパティにはアラームしきい値を設定できます。 |
URL |
テストする HTTP ページ。 |
ディレクトリ |
ファイルの保存またはファイルの取得に使用する FTP サーバ上のディレクトリ。 |
操作 |
監視する FTP 操作の種類を示します。 1. get: FTP get 操作を示します。 2. put: FTP put 操作を示します。 |
ファイル |
FTP トランザクションの場合は、get または put するファイルの名前。FTP put 操作では、ファイルは最初に /var/opt/SUNWsymon/ftp/put に put されます。 |
パケット (KB) |
FTP get/put 操作における各パケットのサイズ (KB)。 |
認証 (ミリ秒) |
サーバにログインする時間。FTP は、匿名ユーザ (anonymous) でログインします。 |
データ転送 (ミリ秒) |
ファイルを転送する時間 (get または put) (ミリ秒)。 |
ホスト名 |
DNS サーバでルックアップするホスト名。 |
IP アドレス |
ホストの IP アドレス。 |
ホストルックアップ (ミリ秒) |
DNS サーバでホスト名の解決に要した時間 (ミリ秒)。 |
NIS ルックアップ |
NIS ドメインでルックアップする名前。ホスト、ユーザ、UNIX グループ、あるいはメールエイリアスになります。 |
NIS マップ |
NIS 名前サービスマップ。4 つのデフォルト値があります: パスワード、ホスト、グループ、およびメールエイリアス。解決される名前は、この 4 つのタイプのいずれかです。 |
ベース DN |
LDAP ディレクトリ上の検索の開始点。 |
検索フィルタ |
検索に適用されるフィルタの文字列表現。attributetype=attributevalue のような単純なフィルタを指定できます。 |
LDAP ルックアップ (ミリ秒) |
LDAP ディレクトリで名前の解決に要した時間 (ミリ秒)。 |
電子メールの送信先 |
テストメッセージの送信先の電子メールアドレス。 |
電子メール (KB) |
送信するテストメッセージのサイズ (KB)。 |
メッセージ (KB) |
メールサーバから取得するメッセージのサイズ。デフォルト値は 1k です。この行は編集できます。値: 1k、5k、10k、20k、25k |
メッセージ取得 (ミリ秒) |
メールサーバからメッセージを取得する時間 (ミリ秒)。 |
ユーザ名 |
アクセスされるカレンダのユーザ名。このカレンダがサーバに存在しない場合、エラーを受け取ります。 |
ログファイル |
HTTP サーバのアクセスログファイルと同じです。 |
操作の合計 |
サービス開始以降、そのサービスによって実行された操作の合計数。 |
転送されたデータの合計 (KB) |
サービス開始以降に伝送された合計データ量 (KB)。 |
転送されたファイルの合計 |
サービス開始以降に伝送された合計ファイル数。 |
エラーの合計 |
サービス開始以降に発生した合計エラー数。 |
サーバエラーの合計 |
サービス開始以降、エラーコード番号 500 またはそれ以上で発生した合計エラー数。 |