Sun Management Center 3.5 ご使用にあたって

インストールに関するバグ

インストールガイドのパッチ専用手順を実行すると、特に大きなイメージが生成される (4858591)

『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』に従ってパッチイメージのディレクトリをルートレベルに作成すると、パッチ専用イメージに Sun Management Center の /sbin サブディレクトリと /lib サブディレクトリが作成されます。そのため、パッチイメージのサイズが必要以上に大きくなってしまいます。パッチ専用イメージには、本来、/sbin/lib ディレクトリは必要ありません。

回避策: この問題を回避する方法は次の通りです。

  1. マシン上に次のディレクトリ構造を作成します。


    /disk2/image/Patches/Solaris_2.6
    ..                  /Solaris_7
    ..                  /Solaris_8
    ..                  /Solaris_9
  2. パッチファイルをダウンロードし、圧縮を解除します。

  3. このパッチを Solaris の適切なディレクトリに入れます。

  4. イメージツールを実行します。インストールファイルのソースディレクトリを求めるメッセージに対して /disk2/image を指定します。

スクリプトを開始すると、「グループ化サービスは起動できませんでした。」または「プラットフォームエージェントは起動できませんでした。」というエラーメッセージが表示されることがある (4851517)

負荷の高いマシンで Sun Management Center のコンポーネントを開始すると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Component は起動できませんでした。

さらに、特定のコンポーネントプロセスが特定の時間内に起動を開始しないと、実際にはコンポーネントが正常に起動されているにもかかわらず、この同じエラーメッセージが表示されることがあります。

この問題は、グループ化サービスの場合にも、プラットフォームエージェントコンポーネントの場合にも発生しています。

スクリプトの起動では、次のアクションが行われます。

負荷の高いマシンでは、ステータスチェックの返答が間に合わないために、ステータスチェックが正しくないというエラーになることがあります。このエラーは、結果が x 秒以内に戻されなかったために起ります。

回避策: 次の手順を行います。

  1. /usr/bin/ps -eaf | grep esd コマンドを実行して、次のプロセスが動作しているか確認します。

    • エージェント

    • トポロジーサービス

    • トラップハンドラサービス

    • 構成サービス

    • イベントハンドラサービス

    • メタデータサービス

    • プラットフォームエージェント

    • プラットフォームエージェントのインスタンス

  2. /usr/ucb/ps —wwxa | grep SunMCService コマンドを実行して、グループサービスが動作しているか確認します。

  3. /usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep ServerMain コマンドを実行して、Java サーバが動作しているか確認します。

  4. /usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep tomcat コマンドを実行して、Web サーバが動作しているか確認します。

  5. /usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep HWDS コマンドを実行して、ハードウェアサービスが動作しているか確認します。

動作していないサービスがある場合は、マシンの負荷を減らしてから Sun Management Center の各プロセスを再起動してください。

es-makeagent コマンドを CD イメージから実行できない (4863944)

es-makeagent コマンドを CD または CD イメージから実行することができません。コマンドは、次のエラーメッセージを表示してからシステムプロンプトに戻ります。


es-makeagent を CD イメージから呼び出しています。
/var/run/tmp/SunMCInstall/sbin/es-makeagent: オプションが正しくありません -- L

回避策: Sun Management Center サーバがインストールされているマシンから es-makeagent コマンドを実行します。次のコマンドを使用してください。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-makeagent

/opt は、Sun Management Center 3.5 がインストールされているディレクトリです。Sun Management Center 3.5 がこれとは別のディレクトリにインストールされている場合は、/opt の代わりに、Sun Management Center が実際にインストールされているディレクトリの最上部の名前を指定します。