『Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド』に従ってパッチイメージのディレクトリをルートレベルに作成すると、パッチ専用イメージに Sun Management Center の /sbin サブディレクトリと /lib サブディレクトリが作成されます。そのため、パッチイメージのサイズが必要以上に大きくなってしまいます。パッチ専用イメージには、本来、/sbin と /lib ディレクトリは必要ありません。
回避策: この問題を回避する方法は次の通りです。
マシン上に次のディレクトリ構造を作成します。
/disk2/image/Patches/Solaris_2.6 .. /Solaris_7 .. /Solaris_8 .. /Solaris_9 |
パッチファイルをダウンロードし、圧縮を解除します。
このパッチを Solaris の適切なディレクトリに入れます。
イメージツールを実行します。インストールファイルのソースディレクトリを求めるメッセージに対して /disk2/image を指定します。
負荷の高いマシンで Sun Management Center のコンポーネントを開始すると、次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Component は起動できませんでした。 |
さらに、特定のコンポーネントプロセスが特定の時間内に起動を開始しないと、実際にはコンポーネントが正常に起動されているにもかかわらず、この同じエラーメッセージが表示されることがあります。
この問題は、グループ化サービスの場合にも、プラットフォームエージェントコンポーネントの場合にも発生しています。
コンポーネントプロセスを開始します。
x 秒間スリープします。
プロセスのステータスをチェックし、成功か失敗かを報告します。
負荷の高いマシンでは、ステータスチェックの返答が間に合わないために、ステータスチェックが正しくないというエラーになることがあります。このエラーは、結果が x 秒以内に戻されなかったために起ります。
回避策: 次の手順を行います。
/usr/bin/ps -eaf | grep esd コマンドを実行して、次のプロセスが動作しているか確認します。
エージェント
トポロジーサービス
トラップハンドラサービス
構成サービス
イベントハンドラサービス
メタデータサービス
プラットフォームエージェント
プラットフォームエージェントのインスタンス
/usr/ucb/ps —wwxa | grep SunMCService コマンドを実行して、グループサービスが動作しているか確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep ServerMain コマンドを実行して、Java サーバが動作しているか確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep tomcat コマンドを実行して、Web サーバが動作しているか確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep HWDS コマンドを実行して、ハードウェアサービスが動作しているか確認します。
動作していないサービスがある場合は、マシンの負荷を減らしてから Sun Management Center の各プロセスを再起動してください。
es-makeagent コマンドを CD または CD イメージから実行することができません。コマンドは、次のエラーメッセージを表示してからシステムプロンプトに戻ります。
es-makeagent を CD イメージから呼び出しています。 /var/run/tmp/SunMCInstall/sbin/es-makeagent: オプションが正しくありません -- L |
回避策: Sun Management Center サーバがインストールされているマシンから es-makeagent コマンドを実行します。次のコマンドを使用してください。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-makeagent |
/opt は、Sun Management Center 3.5 がインストールされているディレクトリです。Sun Management Center 3.5 がこれとは別のディレクトリにインストールされている場合は、/opt の代わりに、Sun Management Center が実際にインストールされているディレクトリの最上部の名前を指定します。