Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

第 14 章 データ表示

この章では、次の内容について説明します。

データ表示の概要

データ表示はカスタマイズされたデータプロパティーテーブルです。データ表示が作成可能なデータタイプは次のとおりです。

たとえば、最初のケースでは、ホストグループの CPU 使用状況を監視するデータ表示が挙げられます。2 番目のケースでは、単一ホストのディスク容量と CPU 使用状況を監視するデータ表示が挙げられます。


注 –

データ表示では、Sun Management Center ドメイン内の異なるホストの情報を統合することが可能です。ただし、異なるドメインのデータを組み合わせたデータ表示は作成できません。


データ表示の内容

データ表示の作成に必要なデータは、各種ソースからコピーされます。

データ表示を行うと、複数のデータ表示を 1 つのテーブルに表示して各種データを簡単に比較できるため、関連性のない情報の集合を効果的に監視することができます。データ表示は、いったん作成すると自動的に更新されます。また、編集不可セルを除くモジュールテーブルの全機能を備えています。さらにアラーム状態も正確に伝播され、重大アラームの要因となったセルは赤く表示されます。

作成されたデータ表示はデータベースに格納され、ユーザーが明示的に削除するまで存続します。また、データベースに格納されることから、データ表示の共有も可能です。Sun Management Center サーバーで正当な権限を持つユーザーは誰でも、そのサーバー上に作成されたデータ表示のすべてにアクセスできます。

データ表示ウィンドウのナビゲート

データ表示ウィンドウのメインメニューの項目は、次のとおりです。

データ表示の作成

「詳細」ウィンドウとコンソールウィンドウには、データ表示を作成するオプションが 2 つ用意されています。

Procedureコンテキストポップアップメニューからデータ表示を作成する

  1. 目的のホストの「詳細」ウィンドウを開きます。

    「詳細」ウィンドウに「モジュールブラウザ」表示が表示されます。

  2. 階層表示された項目の横の展開アイコンをクリックして、目的のデータプロパティーを表示します。

  3. データプロパティーテーブルの行またはセルでマウスボタン 3 を押します。次に、ポップアップメニューから「データ表示の作成」を選択します。

  4. 適切な「セル」または「行」を選択します。

    自動的にデータを生成するデータ表示が表示されます。

Procedureオプションメニューからデータ表示を作成する

  1. 目的のホストの「詳細」ウィンドウを開きます。

    「詳細」ウィンドウに「モジュールブラウザ」表示が表示されます。

  2. 階層表示された項目の横の展開アイコンをクリックして、目的のデータプロパティーを表示します。

  3. データプロパティーテーブルで、行またはセルを選択します。

  4. 「オプション」アイコンメニューから「データ表示の作成」を選択します。


    ヒント –

    「オプション」アイコンメニューは、階層表示上部の左から数えて 2 番目のアイコンです。このアイコンは、チェックマーク付きのリスト形式で示されます。


  5. 適切な「セル」または「行」を選択します。

    自動的にデータを生成するデータ表示が表示されます。

Procedure「詳細」ウィンドウからデータ表示のクリップボードをコピーする

  1. データプロパティーテーブルの行またはデータセルでマウスボタン 3 を押します。次に、ポップアップメニューから「データ表示クリップボードにコピー」を選択します。

  2. 適切な「セル」または「行」を選択します。

  3. コピー情報を既存のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。

    1. 既存のデータ表示を開きます (「既存のデータ表示を開く」を参照)。

    2. 「編集」メニューから「クリップボードからペースト」を選択します。

  4. コピー情報を新規のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。

    1. 「詳細」ウィンドウで「データ表示」アイコンをクリックします。


      ヒント –

      「データ表示」アイコンは、データプロパティーテーブル上部の右から数えて 3 番目のアイコンです。


      空の「データ表示」ウィンドウが表示されます。

    2. 「編集」メニューから「クリップボードからペースト」を選択します。

Procedureコンソールウィンドウからデータ表示クリップボードをコピーする

  1. データプロパティーテーブルの行またはデータセルを選択します。

  2. マウスボタン 3 を押して、ポップアップメニューから「データ表示クリップボードにコピー」を選択します。

  3. 適切な「セル」または「行」を選択します。

  4. コピー情報を既存のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。

    1. 既存のデータ表示を開きます (「既存のデータ表示を開く」を参照)。

    2. 「編集」メニューから「クリップボードからペースト」を選択します。

  5. コピー情報を新規のデータ表示に追加する場合は、次の手順を実行します。

    1. コンソールウィンドウの「ツール」メニューから「データ表示マネージャー」を選択します。

      「データ表示マネージャー」ウィンドウが表示されます。

    2. 「作成」ボタンをクリックします。

      空の「データ表示」ウィンドウが表示されます。

    3. 「編集」メニューから「クリップボードからペースト」を選択します。

データ表示の使用

ここでは、データ表示を開いたり、保存、削除したりする方法について説明します。

Procedure空のデータ表示ウィンドウを開く

  1. コンソールウィンドウの「ツール」メニューから「データ表示マネージャー」を選択します。

    「データ表示マネージャー」ウィンドウが表示されます。

  2. 「作成」ボタンをクリックします。

    空の「データ表示」ウィンドウが表示されます。

Procedure既存のデータ表示を開く

  1. 「データ表示マネージャー」ウィンドウで、開くデータ表示の名前を選択します。

  2. 「開く」ボタンをクリックします。

Procedureデータ表示を削除する

  1. 「データ表示マネージャー」ウィンドウで、削除するデータ表示の名前を選択します。

  2. 「削除」ボタンをクリックします。


    注 –

    「削除」確認ウィンドウが表示され、データ表示を永久に削除することが確認されます。


Procedureデータ表示を保存する

  1. 「データ表示」ウィンドウの「ファイル」メニュー から「保存」を選択します。

    「データ表示の保存」ウィンドウが表示されます。必要に応じて、「説明」フィールドに説明を入力します。

  2. 「データ表示の保存」ボタンをクリックします。


    注 –

    指定したデータ表示名がすでに存在する場合は、「警告」ウィンドウが表示されます。


データ表示のタイプ

データ表示には 2 つのタイプがあります。

スカラー型データ表示

スカラー型データ表示は、スカラーデータ項目 (スカラー型テーブルまたはベクトル型テーブルの単一セル) と、次の 3 つの列から構成されます。

Procedureスカラー型データ表示を作成する

次の例では、CPU 使用状況テーブルを使用します。

  1. 「詳細」ウィンドウで、「CPU 使用状況」テーブルへナビゲートします。

  2. テーブルのデータセルを選択します。

  3. 次のいずれかの方法で、データセルをデータ表示のクリップボードにコピーします。

    • 「オプション」メニューから、「データ表示クリップボードにコピー」の「セル」または「データ表示の作成」の「セル」を選択します。

    • 「詳細」ウィンドウのテーブル上でマウスボタン 3 を押し、ポップアップメニューから「データ表示クリップボードにコピー」の「セル」を選択します。

    「データ表示クリップボードにコピー」オプションおよび「データ表示の作成」オプションの詳細は、「データ表示の作成」を参照してください。

ベクトル型データ表示

ベクトル型データ表示は、1 行以上のベクトル型モジュールテーブル行から構成されます。ユーザーは、1 行だけ選択することも、連続しない複数行を同時に選択することもできます。次に、複数行の選択例を示します。

ただし、行の一部だけを選択することはできません


注意 – 注意 –

ベクトル型とスカラー型テーブルの両方の行を同じデータ表示ウィンドウにペーストすることはできません。


Procedureベクトル型データ表示を作成する

次の例では、CPU 使用状況テーブルを使用します。

  1. 「ブラウザ詳細」ウィンドウで、CPU 使用状況テーブルへナビゲートします。

  2. テーブルの行を選択します。


    ヒント –

    テーブル内の連続した複数行を選択する場合は Shift キー、連続していない行を複数選択する場合は、Control キーを使用します。


  3. データ行をデータ表示クリップボードにコピーするには、次の手順を実行します。

    • 「オプション」メニューから、「データ表示クリップボードにコピー」の「行」または「データ表示の作成」の「行」を選択します。

    • 「詳細」ウィンドウのテーブル上でマウスボタン 3 を押して、「データ表示クリップボードにコピー」の「行」を選択します。

    「データ表示クリップボードにコピー」オプションおよび「データ表示の作成」オプションの詳細は、「データ表示の作成」を参照してください。


    注意 – 注意 –

    互換性のあるデータタイプのみペースト可能です。互換性のないデータタイプをペーストしようとすると、エラーダイアログボックスが表示されます。