Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド

第 11 章 モジュールの管理

この章の内容は次のとおりです。

Sun Management Center のモジュールの概念

Sun Management Center のモジュールは、特定の監視リソースからデータを収集する役割を果たします。これらのモジュールは、Sun Management Center エージェントに対して、読み込み、有効化、無効化、読み込み解除を動的に行うことができます。


注 –

ファイル走査モジュールなどの一部モジュールは、単一ホスト上に 2 回以上読み込むことができ、マルチインスタンスモジュールと呼ばれます。モジュールがマルチインスタンスモジュールの場合、「詳細」ウィンドウに特別なアイコンが表示されます。


デフォルトモジュール

ソフトウェアのインストール時に、次の一部またはすべてのモジュールはデフォルトで読み込まれます。

モジュールリスト

表 11–1 は、読み込みと使用が可能な汎用モジュールのリストです。ただし、システムに表示されるモジュールリストは、ご使用のプラットフォームタイプおよびインストールしたアドオン製品によって異なります。プラットフォーム固有のモジュール (構成リーダや動的再構成モジュールなど) については、追補マニュアルを参照してください。ほかの Sun Management Center モジュールについては、付録 C 「Sun Management Center ソフトウェアのモジュール」を参照してください。

表 11–1 Sun Management Center モジュール

モジュール 

モジュールバージョン番号 

アドオン 

説明 

エージェント統計情報 

2.0 

 

エージェント経由でオブジェクト、プロセス、プロセスの実行を監視することにより、ホスト上にインストールされたエージェントの健全性に関する情報を提供します。

エージェント更新 

1.0 

 

エージェントの更新プロセスを通じて、エージェント システムのソフトウェアを更新します。

構成リーダ 

1.0 

構成リーダ 

ホストのハードウェア構成を提供します。このモジュールは、ハードウェアプラットフォームがサポートされ、ワークグループまたはデスクトップのアドオン製品がインストールされている場合にのみ使用可能です。物理表示および論理表示の使用には、このモジュールが必須です。

データログレジストリ 

2.0 

 

エージェントデータログ (ログ宛先、モジュール名、ログ間隔、バッファ長など) に関する情報を提供します。このモジュールは、複数コピーして読み込めます。

ディレクトリサイズの監視 

2.0 

高度なシステム監視 

Sun Management Center エージェントをインストールしたホスト上のディレクトリとサブディレクトリのサイズを、分割して監視することができます。このモジュールは複数コピーして読み込めます。また、プロパティーテーブルに行を追加して、監視対象のディレクトリを追加することもできます。

動的再構成 

2.0 

Sun Fire ハイエンドおよびミッドレンジシステム用の動的再構成 

動的再構成 (DR) が可能な監視ホスト上で、動的再構成の操作を行うことができます。

フォルトマネージャー 

1.0 

高度なシステム監視 

 


注 –

このモジュールは、Solaris 10 にのみインストールできます。


ハードウェアおよびソフトウェアフォルトを効率よく処理します。詳細なフォルトレポートまたは選択されたフォルトのメッセージ記事を表示します。フォルトレポートおよびメッセージ記事の表示方法については、「フォルトレポートを表示する」および 「メッセージ記事を表示する」を参照してください。

ファイルの監視 

2.0 

高度なシステム監視 

ホスト上の選択されたファイルを監視します。監視パラメータには、ファイルサイズやタイムスタンプなどが含まれます。このモジュールは、複数コピーして読み込めます。また、データプロパティーテーブルに行を追加する必要があります。詳細は、「データプロパティーテーブルに行を追加する」を参照してください。

ファイル走査 

2.0 

高度なシステム監視 

ホスト上のファイルを、指定したパターンで走査します。syslog メッセージに書き込まれた複数行からなるフォルトメッセージも走査します。このモジュールは、複数コピーして読み込めます。また、データプロパティーテーブルに行を追加する必要があります。詳細は、「データプロパティーテーブルに行を追加する」を参照してください。

HP JetDirect 

2.0 

高度なシステム監視 

JetDirect カードが搭載された HP プリンタの状態を監視します。このモジュールは、複数コピーして読み込めます。

状態モニター 

2.0 

高度なシステム監視 

ホスト上のリソース (CPU、ディスク、NFS、SNMP など) の使用状況を監視できます。

カーネルリーダ 

2.0 

高度なシステム監視 

カーネル統計情報 (CPU の詳細、システムコール、フォルト、ストリーム、ディスク情報、ページ情報など) を提供します。

カーネルリーダ (簡易) 

1.0 

 

カーネル統計情報 (読み込み統計、スワップ統計、ストリーム統計など) と、ソフトウェア規則の情報を提供します。

ログ表示用 ACL 

1.0 

高度なシステム監視 

各種ログファイル (システムログ、Sun Management Center ログなど) の表示と監視をサポートします。 

MIB-II 計測 

1.0 

高度なシステム監視 

監視ホストのシステム、インタフェース、IP、ICMP (Internet Control Message Protocol)、TCP (Transmission Control Protocol)、UDP (User Datagram Protocol) MIB-II (管理情報ベース) のグループ情報を提供します。

MIB-II プロキシモニタリング 

2.0 

高度なシステム監視 

Sun Management Center 以外の MIB-II SNMP エージェントを実行するホストのプロキシ管理を提供します。このモジュールは、複数コピーして読み込めます。

MIB-II (簡易) 

1.0 

 

監視ホストの標準的な MIB-II (管理情報ベース) グループの情報 (システムグループ、インタフェースグループ、IP 転送、IP 経路テーブルなど) を提供します。このモジュールは、MIB-II 計測モジュールの縮小版です。 


注 –

MIB-II モジュールはエージェントを特定します。このモジュールを読み込まないと、エージェントは ping ホストまたは SNMP ホストとしてしか作成されません。


NFS ファイルシステム 

2.0 

高度なシステム監視 

ファイルシステムのマウント後またはマウント解除後の占有ディスク容量、使用容量、空き容量、さらにファイルシステムの残存容量の合計を監視することによって、監視ホスト上の NFS ファイルシステムに関する情報を提供します。

NFS 統計 

2.0 

高度なシステム監視 

サーバーが受信した NFS コール数と RPC (遠隔手続き呼び出し) 数、および監視ホスト上のトランザクション数を監視します。このモジュールは、複数コピーして読み込めます。

印刷スプーラ 

3.0 

高度なシステム監視 

プリンタデーモン、プリンタの待ち行列、監視ホスト上にインストールされたプリンタデバイスなどの状態を監視します。

プロセスの監視 

2.0 

高度なシステム監視 

ホスト上の 1 つまたは複数のプロセスを監視します。パターン一致で監視するプロセスを指定します。このモジュールは、複数コピーして読み込めます。また、データプロパティーテーブルに行を追加する必要があります。詳細は、「データプロパティーテーブルに行を追加する」を参照してください。

サービス管理機能 

1.0 

高度なシステム監視 


注 –

このモジュールは、Solaris 10 にのみインストールできます。


ホストで動作しているサービスを監視、表示します。このモジュールはまた、選択されたサービスの依存関係と、選択されたサービスに依存しているサービス、さらには、選択されたサービスのプロセスを表示します。詳細は、「サービス管理機能モジュール、バージョン 1.0」を参照してください。

Solaris プロセス詳細 

2.0 

高度なシステム監視 

Sun Management Center エージェントをインストールしたホスト上で動作する Solaris プロセスの詳細を表示します。「Solaris プロセス詳細」ウィンドウの使用には、このモジュールが必須です。

Storage A5x00

1.0 

A5x00 および T3 デバイスの監視と管理 

A5000、5100、5200 の各ストレージデバイスの状態を監視し、アラームを管理します。 

Sun StorEdge T3 

1.0 

A5x00 および T3 デバイスの監視と管理 

T3 ストレージデバイスの状態を監視し、アラームを管理します。 

ボリュームシステムモニタリング 

1.0 

ボリュームシステムモニタリング 

このアドオンモジュールのエージェントレイヤーは、Sun N1 System Manager サーバー (System Manager) がインストールされているホストにのみインストールできます。また、このモジュールの設定を行うには、root ユーザーが System Manager イベント通知を作成、削除するアクセス権を持つ有効な System Manager ユーザーである必要があります。 

System Manager エージェントが管理する一群の属性を監視し、モジュールブラウザにそれら属性を表示します。また、System Manager エージェントからのトラップを待機して、適切な処理を行ったり、特定の属性の値に基づいて警告、エラー、情報アラームを生成したりします。 

このモジュールから、System Manager サーバーにアクセスすることもできます。ただし、そのためには、System Manager サーバーにログインし、明示的に認証される必要があります。Web コンソールおよび SSH を使用して System Manager サーバーにアクセスする方法については、「Web コンソールから System Manager サーバーにアクセスする」および SSH から System Manager サーバーにアクセスする」を参照してください。

X86/X64 構成リーダー 

1.0 

X86/X64 構成リーダー 

 

Solaris 9、Solaris 10、または Linux kernel 2.6 を実行している x86/x64 システム上のハードウェアを監視します。このモジュールは、「詳細」ウィンドウの 「ハードウェア」タブにシステムのハードウェアの概要表示、論理表示、物理表示を提供します。このモジュールによるこれらの表示機能は、サーバーおよびエージェントの両方にこのアドオンがインストールされている場合にのみ使用できます。詳細は、「X86/X64 構成リーダーモジュール Version 1.0」を参照してください。

モジュールの詳細は、付録 C 「Sun Management Center ソフトウェアのモジュール」を参照してください。


注 –

構成リーダモジュールと動的再構成モジュールは、特定のハードウェアプラットフォームのみでサポートされます。詳細は、ご使用のプラットフォームの追補マニュアルを参照してください。

ご使用のシステムハードウェアによっては、ほかのモジュールもサポートされる場合があります。詳細は、Sun Management Center Web サイト (http://www.sun.com/sunmanagementcenter/) を参照してください。


モジュールの操作

この節では、モジュールを読み込み、読み込み解除、有効化、無効化する手順について説明します。また、モジュール関連のタスクにつても説明します。

Procedureモジュール状態を表示する

読み込み済みモジュールまたは読み込み予定のモジュールを、指定したエージェント上またはサーバーシステム上で検索することができます。さらに、現在読み込まれているモジュールが使用不可の場合、指定したシステム上で使用可能なモジュールを検索することができます。次の手順に従って、システム上のモジュール状態を表示します。

  1. サーバーまたはエージェントの管理オブジェクトを選択します。

  2. 選択したオブジェクトの「詳細」ウィンドウを開きます。

  3. 「詳細」ウィンドウの「モジュールマネージャー」タブをクリックします。

    モジュール状態表示が表示されます。この表示は 2 つの主要領域から構成されます。

    • 「モジュールの読み込み状態」領域は、読み込み済みモジュールや読み込み予定のモジュールのリストを表示します。各モジュールには、次の情報が表示されます。

      • モジュール名 (該当する場合、固有のインスタンス識別子)

      • モジュールが読み込まれているかどうか

      • モジュールが読み込まれる予定かどうか

      • モジュールが使用可能かどうか

    • 「使用可能なモジュール」領域は、対象ホストに読み込み可能なモジュールのリストを表示します。このリストには、「モジュールの読み込み状態」領域に表示されたモジュールも含まれます。ただし、ホスト上のモジュールのインスタンスが 2 つ以上の場合にかぎられます。各モジュールには、次の情報が表示されます。

      • モジュール名

      • モジュールが 2 回以上読み込み可能 (マルチインスタンスモジュール とも呼ばれる) かどうか

    モジュールの状態の変更方法については、次の項目を参照してください。

Procedureモジュールを読み込む

  1. モジュールを読み込むホストマシンを選択するには、ホストマシンアイコンをクリックします。


    注 –

    ホストを選択せずにモジュールを読み込もうとしても、「ツール」メニューの「モジュールの読み込み」オプションにはアクセスできません。


  2. 次のいずれかの方法で、「モジュールの読み込み」ダイアログボックスを開きます。

    • 選択したホストアイコン上でマウスボタン 1 を押して、階層表示またはトポロジ表示のポップアップメニューから「モジュールの読み込み」を選択する。

    • メインコンソールウィンドウの「ツール」メニューから「モジュールの読み込み」を選択する。

    • 「詳細」ウィンドウを開き、「モジュール」メニュー (「モジュールブラウザ」ウィンドウ最上部の一番左のアイコン) から「モジュールの読み込み」を選択する。

    • 「詳細」ウィンドウを開いて「モジュールマネージャー」タブをクリックし、「使用可能なモジュール」リストから読み込むモジュールを選択して、「読み込み」ボタンをクリックする。


      注 –

      この場合は、「モジュールローダ」ウィンドウが表示されます。手順 5 に進みます。


    「モジュールの読み込み」ダイアログボックスが表示されます。

    「モジュールの読み込み」ダイアログボックスは Sun Management Center モジュールの一覧を提供します。モジュール名の横の数字は、ホスト上に読み込まれたモジュールの既存モジュール数を表します。


    注 –

    一部のモジュールは、単一ホスト上に複数のインスタンスを読み込むことができます。


  3. 読み込むモジュール名を選択します。

  4. 「了解」ボタンをクリックします。

    「モジュールローダ」ウィンドウが表示されます。「モジュールローダ」ウィンドウの内容は、選択したモジュールによって異なります。


    ヒント –

    「モジュールの読み込み」ダイアログボックスのモジュール名をダブルクリックして読み込むことも可能です。


  5. モジュールに 2 つ以上のインスタンスがある場合は、「インスタンス」フィールドにインスタンス名を入力します。

    インスタンス名は、特定のモジュールまたはモジュール内の行を識別するために、Sun Management Center のエージェント内で使用されます。同一モジュールの複数インスタンスを読み込む場合は、インスタンスごとに固有の名前を指定する必要があります。

    インスタンス名は単一ワード (英数文字列) で表します。また、アンダーバー (_) 以外の特殊記号は使用できません。

    必要なフィールドに情報を入力しないと、エラーメッセージが表示されてモジュールが読み込まれません。

  6. (省略可能) 「説明」フィールドで、情報を入力または変更します。

    一部のモジュールでは、「説明」フィールドはユーザーが編集可能な唯一のフィールドです。

  7. モジュールを今すぐ読み込むか、スケジュールした時間に読み込むかを決定します。

    • 「パラメータの読み込み」に同意してモジュールを今すぐ読み込む場合は、「了解」ボタンをクリックします。

    • モジュールの読み込みと有効化の時間を設定する場合は、「スケジュール」タブをクリックして、「モジュールのスケジュールを設定する」の手順に従います。

Procedureモジュールをデフォルト設定に戻す

変更したモジュールの情報は、あとからデフォルト (初期) 設定に戻すことができます。たとえば、システムログのファイル走査モジュールから数行削除した場合、モジュールを再読み込みして削除したデフォルト行を回復することができます。また、モジュールのアラームしきい値やアラーム処理も、変更前のデフォルト値に戻すことができます。

  1. 読み込むモジュールを選択します。

  2. モジュールに 2 つ以上のインスタンスがある場合は、「モジュールローダ」ウィンドウに必要な情報をすべて入力します。

    「モジュールローダ」ウィンドウに入力する情報は、元のモジュールと完全に一致するものでなければなりません。たとえば、システムログのファイル走査モジュールの場合、インスタンス名 syslog、ファイル名 /var/adm/messages、および説明 System Messages を入力する必要があります。

  3. 「モジュールローダ」ウィンドウの「デフォルト設定」ボタンをクリックします。

    選択したモジュールが再びデフォルト設定されます。

Procedureモジュールのスケジュールを設定する

モジュールは、アクティブになる時間をスケジュール設定することができます。たとえば、モジュールを毎日 8:00 AM から 5:00 PM の間で実行するように設定すると、これ以外の時間は、たとえアラーム条件が存在してもモジュールはアクティブになりません。

  1. 「モジュールローダ」ウィンドウの「スケジュール」タブをクリックします。

  2. 読み込みスケジュールを設定するには、「モジュールの読み込みスケジュール」フィールドの横の「スケジューラ」を選択します。

    1. 当日以外の日にモジュールを起動するには、「開始日」を選択します。

      「開始日」フィールドの情報を手動で編集することも、カレンダの日付をクリックすることも可能です。

    2. 「開始時間」の時間と分を指定します。

      時間は 24 時間表示です。たとえば、16:00 は午後 4 時のことです。

    3. 「終了時間」の時間と分を指定します。

    4. (省略可能) モジュールを 2 回以上読み込む場合は、「繰り返し間隔」メニューから読み込みの頻度を指定します。

      たとえば、毎週読み込む場合は「週間」を選択します。

    5. (省略可能) モジュールが指定した間隔で無期限に読み込まれないように、「繰り返し制限」フィールドに数字を入力します。

      たとえば、1 ヶ月間毎週読み込む場合は、「繰り返し制限」フィールドに 4 を入力します。


      注 –

      次のいずれかの場合、モジュールは無期限に読み込まれます。

      • 「繰り返し間隔」で「1 回」を選択して「終了時間」を指定しない場合。

      • 「繰り返し間隔」で「1 回」以外を選択して「繰り返し制限」フィールドに値を入力しない場合。


    6. 「了解」をクリックしてスケジュールを設定するか、「取消し」をクリックしてスケジュールウィンドウを終了します。

  3. モジュールの有効化をスケジュール設定するには、「モジュールの使用可能スケジュール」フィールドの横の「スケジューラ」を選択します。

    スケジューラの操作方法は、この製品の他のスケジューラと同じです。詳細は、前の手順を参照してください。

  4. モジュールを指定どおりに読み込んで使用可能にするには、「了解」をクリックします。

    必要なパラメータを読み込んでいない場合は、エラーメッセージが表示されます。

Procedureスケジュールされたモジュールを読み込む

  1. 「詳細」ウィンドウの「モジュールマネージャー」タブをクリックします。

  2. 「モジュールの読み込み状態」リストから、現在スケジュールされている読み込み前のモジュールを選択します。


    ヒント –

    「読み込み状態」列で「いいえ」を、「スケジュール済み」列で「はい」を検索します。


  3. 「今すぐ読み込み」ボタンをクリックします。

    「今すぐ読み込み」確認ダイアログボックスが表示されます。

  4. モジュールをスケジュール時間で読み込むかを決定します。

    • モジュールを現時点とスケジュール時間で読み込む場合は、「スケジュールの保持」をクリックして、次に「了解」ボタンをクリックします。

      モジュールが読み込まれます。読み込まれた列が「はい」に変わります。「スケジュール済み」列は「はい」のままで、モジュールはスケジュール時間に再び読み込まれます。

    • モジュールを現時点で読み込み、スケジュールされた時間で読み込まない場合は、「スケジュールの消去」をクリックして、次に「了解」ボタンをクリックします。

      モジュールが読み込まれます。「読み込み状態」列が「はい」に変わり、「スケジュール済み」列「いいえ」に変わります。

Procedureモジュールを有効化する

  1. モジュールを読み込んだホストの「詳細」ウィンドウを開きます。

  2. 次のいずれかの方法で、現在読み込み済みで使用不可のモジュールを有効化します。

    • 「モジュールマネージャー」タブをクリックして「モジュールの読み込み状態」リストからモジュールを選択し、「使用可能」ボタンをクリックします。

    • 有効化するモジュール上でマウスボタン 1 を押して、ポップアップメニューから「モジュールの有効化」を選択します。

    モジュールが有効化されると、ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    モジュールの有効化に成功しました。

Procedureモジュールを無効化する

  1. モジュールを読み込んだホストの「詳細」ウィンドウを開きます。

  2. 次のいずれかの方法で、現在読み込み済みで使用可能なモジュールを無効化します。

    • 「モジュールマネージャー」タブをクリックして「モジュールの読み込み状態」リストからモジュールを選択し、「使用不可」ボタンをクリックします。

    • 無効化するモジュール上でマウスボタン 1 を押して、ポップアップメニューから 「モジュールの無効化」を選択します。

    モジュールが無効化されると、「モジュール」アイコンに小さな X 印が付いて、ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    モジュールの無効化に成功しました。

    無効化したモジュールが Solaris プロセス詳細モジュールの場合、「詳細」ウィンドウの下に次のメッセージが表示されます。


    Solaris プロセス詳細モジュールが使用不可です。プロセスデータは最新ではありません。

    注意 – 注意 –

    無効化されたモジュールのデータは更新されないため、たとえ手動で更新したとしても、モジュールを再び有効化するまでこのデータからアラームが生成されることはありません。


Procedureモジュールを読み込み解除する

  1. モジュールを読み込んだホストの「詳細」ウィンドウを開きます。

  2. 次のいずれかの方法で、現在読み込まれているモジュールを読み込み解除します。

    • 「モジュールマネージャー」タブをクリックし、「モジュールの読み込み状態」リストから読み込み解除するモジュールを選択して、「読み込み解除」ボタンをクリックします。

    • 読み込み解除するモジュール上でマウスボタン 1 を押し、ポップアップメニューか「モジュールの読み込み解除」を選択します。

    「モジュールの読み込み解除」の確認ダイアログボックスが表示されます。

  3. モジュールを削除するには、「モジュール読み込み解除の確認」ウィンドウの「読み込み解除」ボタンをクリックします。

    モジュールが読み込み解除されます。

Procedureモジュールのセキュリティー (アクセス権) を設定する

一部のモジュールは、個別にセキュリティー (アクセス権) を設定することができます。モジュールに対するセキュリティー (アクセス権) は、親オブジェクトまたは親ホストのセキュリティー (アクセス権) に優先します。たとえば、モジュールの管理者権限を持っているがホストに対して通常の権限しかないユーザーの場合、モジュールの管理者権限は保持されます。権限の詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティー」を参照してください。

  1. モジュールを読み込んだホストの「詳細」ウィンドウを開きます。「モジュールブラウザ」タブを選択します。

  2. 次のいずれかの方法で、セキュリティーを設定するモジュールの「属性エディタ」にアクセスします。

    • ブラウザの左側でモジュールを選択して、「属性エディタ」アイコン (ウィンドウ上部の一番右側のアイコン) をクリックする。

    • ウィンドウの右側でデータプロパティーを選択してマウスボタン 1 を押し、ポップアップメニューから「属性エディタ」を選択する。

  3. 「セキュリティー」タブをクリックします。


    注 –

    選択したモジュールにセキュリティーを設定できない場合、「セキュリティー」タブは選択不可になります。


  4. ユーザー名と管理者グループ名を該当するフィールドに入力します。

  5. セキュリティーの変更を適用してウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。

Procedureモジュール規則を表示する

  1. 「詳細」ウィンドウの「モジュールマネージャー 」タブをクリックします。

  2. 「モジュールの読み込み状態」リストから対象となるモジュールを選択して、 「規則」をクリックします。

    「モジュールのしきい値の概要」画面が表示され、コロン (:) のあとに選択したモジュール名が表示されます。次の図は、カーネルリーダ (簡易) モジュールの表示例です。

    図 11–1 「モジュールのしきい値の概要」画面

    カーネルリーダ (簡易) モジュールのプロパティーを表示した「モジュールのしきい値の概要」ウィンドウ。

    モジュール規則ウィンドウには、次の情報が表示されます。

    属性名

    データプロパティーの識別

    規則名

    規則の名前。単純規則の場合はしきい値が表示され、複合規則の場合は「-」が表示されます。「-」をクリックすると、ウィンドウ下の「しきい値」リストに値が表示されます。

    重大

    最も重大なアラーム状態

    警告

    中間のアラーム状態

    注意

    重大度の最も低いアラーム状態

    規則の説明

    選択された属性の規則説明を表示

    しきい値

    選択された属性のしきい値を表示

    パラメータの説明

    「しきい値」フィールドに表示されるパラメータの説明

  3. 情報を表示したあと、「閉じる」をクリックしてモジュール状態画面に戻ります。

Procedureモジュールパラメータを変更する

  1. モジュールを読み込んだホストの「詳細」ウィンドウを開きます。

  2. 次のいずれかの方法で、モジュールの情報 (説明など) を変更します。

    • 「モジュールマネージャー」タブをクリックし、変更するモジュールを選択して「編集」ボタンをクリックします。

    • 変更するモジュール上でマウスボタン 3 を押し、ポップアップメニューから「モジュールの編集」を選択します。

    「モジュールの編集」が表示されます。

  3. モジュール情報を変更するには、「編集可能」フィールドに新規の情報を入力します。

    一部のモジュールは、この画面で変更可能な情報はモジュールの説明にかぎられます。


    ヒント –

    「編集可能」フィールドの背景は白で、読み取り専用 (編集不可) フィールドの背景はグレーです。


  4. 設定の変更を適用して「モジュールの編集」ウィンドウを閉じるには、「了解」ボタンをクリックします。

モジュールのグループ監視

複数ホスト上で単一タイプのモジュールを監視する場合、ホストごとにモジュールオブジェクトを作成して、これらのオブジェクトを同一のグループまたは管理ドメインに配置することができます。モジュールオブジェクトの作成方法については、「モジュールオブジェクトを作成する」を参照してください。