Sun Management Center ソフトウェアは多数のホストを監視することができます。監視タスクを効果的に実行するために、Sun Management Center ソフトウェアではホストをグループ化します。その最大 (最上位) のグループは管理ドメイン (ホスト、サブネット、ネットワーク、ビルディングなどの任意のグループ) です。
管理ドメインは複数作成することができます。個々の管理ドメインは、階層化された 1 つ以上のメンバーから構成されます。たとえば 1 つの管理ドメインの構成メンバーとして、1 つのビル内の全ホストを含めることも、キャンパス内の全ホストを含めることも可能です。ドメインには次のことが適用されることに注意してください。
ドメイン名は一意でなければならない。
ドメイン名は変更できない。
esdomadm グループに属するユーザは管理ドメインを作成し、その管理ドメイン内にグループを作成できる。また、その他類似の作業を行うことができる。セキュリティの詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティ」を参照してください。
たとえば、本稼働用とテスト用、統合テスト用にそれぞれ管理ドメインを 1 つ、合計 3 つの管理ドメインを作成することもできますし、x86 マシン用と Sun Blade 1000 用のドメインというようにハードウェアプラットフォームに基づくドメインを作成することもできます。ハードウェアプラットフォームごとに 1 つのドメインを作成した場合は、専用のパッチを適用した、それぞれのハードウェアプラットフォームのマシン用のドメインにグループを作成することもできます。
複数のホストを別々の管理ドメインに配置する場合は、事前に計画を立ててから実行してください。
複数のホストを 1 つの管理ドメインに配置する場合は、管理ドメインの下にグループを追加するかどうかを決定します。たとえば、1 つの管理ドメインに数百のホストを 1 つずつ配置するのは非現実的な方法です。
管理ドメインは、いくかの小グループ (キャンパスなど) に分割できます。たとえば、本社管理ドメインがいくつかのキャンパスロケーションから構成される場合、各キャンパスロケーションをより小さなグループ (ビルディングなど) に分割することができます。同様に、各ビルディングも小グループ (ネットワーク、サブネット、グループなど) に分割することが可能です。最終的なグループの構成メンバーは個々のホストになります。
上記例を上位から下位の階層順に並べると、次のようになります。
管理ドメイン
キャンパス
ビルディング
ネットワーク
サブネット
グループ
個別ホスト
管理ドメインの作成の詳細は、「管理ドメインを作成する」を参照してください。
ホームドメインは、ユーザが特定のサーバにログインしたときに表示される管理ドメインです。