サーバレイヤは、コンソールを通じて要求を受け付け、その要求を適切なエージェントに渡します。そして、エージェントからの応答を中継して、コンソールに渡します。
たとえば、ホストにアクセスしているユーザ数の情報を要求すると、サーバレイヤはコンソールからこの要求を受け取って、該当ホストのエージェントに送信します。次にエージェントが要求に対する答えをサーバに返し、サーバがその情報をコンソールに転送します。
同様にあるホスト上でエラー状態が生成されると、該当ホストのエージェントからサーバに通知され、サーバからコンソールにアラームとして転送されます。
さらにサーバレイヤは、コンソールに対して、エージェントとのインタフェース接続に必要なセキュリティ保護されたエントリーポイントを提供します。
図 1–2 で示しているように、サーバレイヤには次のコンポーネントが含まれています。
Sun Management Center サーバ
Sun Management Center Web サーバ
トポロジマネージャ
トラップハンドラ
構成マネージャ
イベントマネージャ
サーバコンポーネントは、サーバレイヤの中核となる構成要素で、2 つのマルチスレッドサーバ (Java サーバ、Web サーバ) から構成されています。これらのサーバは、Sun Management Center ユーザの多種多様なデータ要求を処理することが可能です。
トポロジマネージャは、ユーザ管理ドメインの管理や管理オブジェクトトポロジの配列などを行います。
トラップハンドラは、一元化された SNMP トラップのレセプターとしてトラップを記録し該当コンポーネントに転送します。さらに、すべてのアラーム通知を受信する役割を果たします。
構成マネージャは、サーバとエージェントに対するセキュリティ機能を提供します。
イベントマネージャは、エージェントからイベント情報を受け取ります。これらのイベントが引き金となって出されたアラームは、コンソールに転送されます。