Sun Management Center 3.6 ユーザーガイド

アラームの作成と応答

この節では、Web コンソールで単純アラームを操作する方法について説明します。アラーム条件がより複雑な場合は、Java コンソールの機能を使用してください (第 12 章「アラームの管理」を参照)。

Procedureアラーム条件を作成する

単純アラームを作成する場合の手順例を次に示します。この例では、過去 5 分間にシステム負荷が指定値を超過したときのアラーム条件を作成します。

手順
  1. 「ホスト詳細: ブラウザ」ページからデータプロパティテーブルを選択します。

    この例では、カーネルリーダ (簡易) モジュールの「システム負荷統計情報」テーブルを選択します。

  2. データプロパティテーブルから対象となるデータプロパティを選択します。

    この例では、「直前 5 分間の負荷平均」プロパティの値を選択します。

    選択したデータプロパティの属性エディタが表示されます。

  3. 「属性エディタ」ウィンドウ「アラーム」タブをクリックします。

    「アラーム」ページが表示されます。

  4. 「重大しきい値 (>)」フィールドに、該当する値を入力します。

    この例では .050 を入力します。この値は、アラームの生成プロセスを説明するために、一般的に使用する値より低い設定になっています。

  5. 「了解」をクリックして変更を適用し、「アラーム」タブのページを閉じます。

    しばらくすると、「システム負荷統計情報」データプロパティテーブルの「直前 5 分間の負荷平均」データフィールドが赤に変わります。さらに、次のフォルダとアイコンに赤色のアラームアイコンが表示されます。ただし、未確認で開始状態の黒色 (停止) アラームがある場合は除きます。

    • オペレーティングシステム

    • カーネルリーダ

    • システム負荷統計情報

    「リセット」をクリックして、属性エディタをデフォルトパラメータにリセットします。

  6. 「ホスト詳細: アラーム」タブをクリックします。

    アラームテーブルが再表示して、作成したアラームが反映されます。

  7. このアラームに肯定応答します。

  8. 新しいアラームしきい値を作成して、操作に慣れます。

    アラームを作成したあとは、ほかの Sun Management Center ユーザがアラームしきい値を変更できないように、セキュリティ (アクセス権) を設定することができます。セキュリティの詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティ」を参照してください。


    ヒント –

    アラーム情報にすべてのアラームしきい値を含める必要はありません。たとえば、重大アラームのしきい値だけを作成するという設定が可能です。


Procedure開始状態のアラームに肯定応答する

手順
  1. 管理オブジェクトの「ホスト詳細: アラーム」ページを開きます。

  2. 肯定応答するアラームを選択します。

  3. 「アラームの確認」ボタンをクリックします。

Procedureアラームにメモを追加する

アラームメモには、特定アラームのメモの展開リストが含まれます。アラームにメモを追加することで、アラームの作成時から終了時までの履歴が追跡できます。

手順
  1. 管理オブジェクトの「ホスト詳細: アラーム」ページを開きます。

  2. メモを追加するアラームを選択します。

  3. 「オプション」メニューから「メモの追加」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。

    「メモの追加」ウィンドウが表示されます。

  4. メモにテキストを入力します。

  5. 「了解」をクリックをして、「メモの追加」ウィンドウを閉じます。

    入力したメモが表示されます。

Procedureアラームの推奨処理を表示または提供する

Suggested Fix 機能は、アラーム条件に対する推奨処理を提供します。

手順
  1. 管理オブジェクトの「ホストの詳細: アラーム」ページを開きます。

  2. 適切なアラームを選択します。

  3. 「オプション」メニューから「推奨処理」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。

    「推奨処理」ウィンドウが表示されます。「推奨処理」領域にソフトウェアのデフォルト情報が表示され、「ユーザ推奨の処理」領域に既存のユーザ設定情報が表示されます。

  4. 「ユーザ推奨の処理」領域に、アラーム条件に対応する推奨処置を入力します。

  5. 「了解」をクリックして「推奨処理」ウィンドウを閉じます。

Procedureアラームを削除する

空き領域を確保してデータベースを最新の状態にするために、停止状態のアラームを削除する必要があります。停止状態のアラームとは、アラーム条件がすでに存在しないアラームのことです。

手順
  1. 管理オブジェクトの「ホスト詳細: アラーム」ページを開きます。

  2. 削除するアラームを選択します。

  3. 「オプション」メニューから「アラームの削除」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。


    ヒント –

    すべての停止状態のアラームを削除する場合は、「オプション」メニューから「閉状態の全アラームの削除」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。