Sun Management Center 3.6 ユーザーガイド

Web コンソールの属性エディタによるアラームの操作

この節では、Web コンソールの属性エディタを使用したアラームの作成手順と応答手順について説明します。

Procedureアラーム条件を定義する

単純アラームを作成する場合の手順例を次に示します。この例では、カーネルリーダモジュールのアラームしきい値を作成します。

手順
  1. 「ホスト詳細: ブラウザ」ページからデータプロパティ (例: システム負荷統計情報) を選択します。

  2. 「アラーム」タブをクリックします。

    「アラーム」ページが表示されます。

  3. 「重大しきい値 (>)」フィールドに、現在値より小さい値を入力します。

    この値に基づいて重大アラームが作成されます。

  4. 「了解」をクリックして変更に同意し、「アラーム」ページを閉じます。

    しばらくすると、「システム負荷統計情報」のデータプロパティテーブルの「直前 1 分間の負荷平均」データフィールドが赤に変わります。さらに、次のフォルダとアイコンに赤色アイコンが表示されます。ただし、システムに最高重大度の未確認の開始状態のアラーム (黒色) が存在する場合は除きます。

    • オペレーティングシステム

    • カーネルリーダ

    • システム負荷統計情報

  5. 「ホスト詳細: アラーム」タブをクリックします。

    アラームテーブルが再表示され、作成したアラームが反映されます。この詳細は、第 16 章「Web コンソールによるアラームの管理」を参照してください。

  6. チェックマークの形をした「アラームの確認」ボタンをクリックして、このアラームに肯定応答します。

  7. 新たなアラームしきい値を作成して、その操作に慣れます。

    アラームを作成したあとは、他の Sun Management Center ユーザがアラームしきい値を変更できないように、セキュリティ (アクセス権) を設定することができます。セキュリティの詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティ」を参照してください。


    注 –

    アラーム情報にすべてのアラームしきい値を含める必要はありません。たとえば、重大アラームのしきい値だけを作成するという設定が可能です。


Procedureアラームの対処法を定義する

次の手順では、アラームの発生に対応した処理の定義方法について説明します。

手順
  1. 「ホスト詳細: ブラウザ」ページからデータプロパティ (例: システム負荷統計情報) を選択します。

  2. 「値」列で該当する項目 (例:「直前 5 分間の負荷平均」に関連する値) を選択します。

    属性エディタ の「情報」ページが表示されます。

  3. 「処理」タブをクリックします。

    「処理」ページが表示されます。

  4. 処理を定義するアラームレベルの「処理」ボタンをクリックします。

    表示されたウィンドウで、処理のタイプを指定して、該当する情報を入力します。

    • 電子メールでユーザに通知する場合は、「電子メール」ラジオボタンをクリックします。電子メールの複数アドレスをカンマ区切りで指定して、メッセージを入力します。

    • スクリプトを実行するために、「その他」ラジオボタンをクリックします。使用可能なスクリプトのリストからスクリプトを指定し、必要に応じて適切な引数を入力します。「アラーム処理のスクリプトを定義して使用する」を参照してください。

    • アラームを消去するには、「クリア」ラジオボタンをクリックします。

  5. 「了解」をクリックして変更に同意し、このページを閉じます。

    電子メールの送信を選択すると、特定のアラームが発生するたびに指定したユーザの元へメッセージが送信されます。メッセージは次のように表示されます。


    Date: Wed, 30 Jun 1999 15:25:39 -0800
    From: root@MachineB (0000-Admin(0000))
    Subject: Sun Management Center - Alert Alarm Action
    Mime-Version: 1.0
    
    Sun Management Center alarm action notification ... 
    {Alert: machineB Kernel Reader Load Average Over The Last 5 Minutes > 0.01Jobs}

Procedureアラーム処理のスクリプトを定義して使用する

次の手順では、アラーム処理をカスタマイズして、アラーム条件の発生時にユーザへ自動通知する方法について説明します。

手順
  1. 次の引数を使用して、スクリプトを作成します。

    %statusfmt

    アラーム重大度 (警告、重大など)

    %statusstringfmt

    アラームの全文字列 (重大度を含む)。(例: Critical: Machine A Kernel Reader Number of User Sessions > 10)

  2. コマンド行レベルで、スーパーユーザになります。


    # su -
    
  3. ホーム Sun Management Center ディレクトリのスクリプトをインストールします。

    デフォルトは、/var/opt/SUNWsymon/bin/ ディレクトリです。例:


    # cp custom-alarm-script /var/opt/SUNWsymon/bin/
    
  4. 「ホスト詳細: ブラウザ」タブをクリックします。

  5. アラームしきい値を設定します。

    詳細は、「アラーム条件を定義する」を参照してください。

  6. 「システム負荷統計情報」アイコンをクリックします。

    「ホスト詳細: ブラウザ」ページのコンテンツ表示に、「システム負荷統計情報」のプロパティテーブルが表示されます。

  7. 「直前 5 分間の負荷平均」の「値」列を選択します。

    属性エディタの「情報」ページが表示されます。

  8. 属性エディタの「処理」タブをクリックします。

    「処理」ページが表示されます。

  9. 「重大時処理」フィールドの「処理」ボタンをクリックします。

    「アラーム処理の変更」ダイアログボックスが表示されます。

  10. 「その他」ボタンをクリックします。

  11. 「使用可能なスクリプト」メニューから、custom-alarm-script を選択します。

  12. 「引数」フィールドに次の文字列を入力します。

    %statusstringfmt

  13. 「了解」をクリックして変更に同意し、このページを閉じます。

    「処理」ページの「重大時処理」フィールドに、スクリプトファイル名が表示されます。

Procedureアラーム処理を変更する

手順
  1. 変更するアラーム処理の「処理」ボタンをクリックします。

    「アラーム処理の変更」ダイアログボックスが表示されます。

  2. 変更する処理タイプ (「電子メール」、「その他」) を選択します。

  3. 選択した処理のフィールドで変更を行います。

  4. 「了解」をクリックして変更に同意し、このページを閉じます。

    「処理」ページの該当する「処理」フィールドに、変更が表示されます。