Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド

Procedure遠隔マシンを準備する

手順
  1. 遠隔マシンにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. Sun Management Center データベースアクセスグループとユーザーアカウントを作成します。

    1. groupadd コマンドを使用し、アクセスグループ smcorag を作成します。


      remote# /usr/sbin/groupadd smcorag
      
    2. /var/opt/SUNWsymon ディレクトリを作成します。

      このディレクトリは、データベースユーザーアカウントが置かれる場所です。


      remote# mkdir -p /var/opt/SUNWsymon
      
    3. useradd を使用してデータベースユーザーアカウント smcorau を作成し、続いてこのユーザーアカウントをグループ smcorag に追加します。


      remote# /usr/sbin/useradd \
      ...-d /var/opt/SUNWsymon/smcorau \
         -m -g smcorag -s /bin/sh smcorau
      
  3. NFS デーモン mountd を停止します。


    remote# /etc/init.d/nfs.server stop
    
  4. 遠隔ホスト上の /etc/dfs/dfstab ファイルを編集します。

    次の行を追加します。

    share —F nfs —o rw=admin-host,root=admin-host /

    admin-host は、遠隔ホストに対して Sun Management Center をインストールするマシンの名前です。

    たとえば、遠隔ホスト名が remote-server で、この遠隔ホストに Sun Management Center をインストールするために使用するマシンの名前が adminserver の場合、remote-server 上の /etc/dfs/dfstab ファイルのエントリは次のようになります。

    share —F nfs —o rw=adminserver ,root=adminserver

    遠隔マシンの dfstab ファイル内のこのエントリは、マシン adminserver にログインしたルートユーザーアカウントにだけ遠隔の読み取り権限および書き込み権限を与えます。

  5. /etc/dfs/dfstab を保存して閉じます。

  6. NFS デーモン mountd を起動します。


    remote# /etc/init.d/nfs.server start
    
  7. 遠隔マシンで稼働している Solaris のバージョンを確認します。


    remote# /usr/bin/uname -r
    

    遠隔ホストへの Sun Management Center のインストールの場合、es-inst スクリプトによって遠隔ホストで稼働している Solaris のバージョンの入力を求められます。

  8. 遠隔ホストマシンのタイプを確認します。

    遠隔ホストへの Sun Management Center のインストールの場合、es-inst スクリプトによって遠隔マシンタイプの入力を求められます。

    遠隔ホストマシンに関して es-inst が必要とするこの情報は、次のコマンドで得られます。


    remote# /usr/platform/platform/sbin/prtdiag | /usr/bin/head -1 \
          | /usr/bin/cut -f2 -d:
    

    platform は、コマンド uname -i の出力です。

    次に例を示します。


    remote# /usr/bin/uname -i
    SUNW,Ultra
    remote# /usr/platform/SUNW,Ultra/sbin/prtdiag 
      | /usr/bin/head -1 | /usr/bin/cut -f2 -d:
    Sun Microsystems  sun4u Sun Ultra UPA/PCI (UltraSPARC-IIi 333 MHz)

    ヒント –

    遠隔ホストマシンタイプの情報をローカルホスト上の一時ファイルにコピーします。コピーしておくことで、es-inst による遠隔ホストマシンタイプの入力の要求の際にその情報をペーストできます。


  9. 遠隔マシンからログオフします。

    以上の操作が終わると、次に示す方法で遠隔ホストに Sun Management Center をインストールできるようになります。