Sun Management Center 3.6 インストールと構成ガイド

第 4 章 Sun Management Center のアップグレードまたはインストールの準備

この章では、Sun Management Center 3.6 のインストールに先立って行う Solaris システムと Microsoft Windows システムの準備作業について説明します。

この章では、次の内容について説明します。

ほかのソフトウェアおよび同製品の以前のバージョンとの互換性

Sun Management Center 3.6 ソフトウェアは、次のソフトウェアと互換性があります。

Sun Management Center ソフトウェアには、次の機能はありません。

次の表は、Sun Management Center のベース製品レイヤーごとに旧バー ジョンとの互換性をまとめています。Sun Management Center バージョン 2.0 と 2.0.1 は Sun Enterprise SyMONTM ソフトウェアと呼ばれており、バージョン 2.1、2.1.1、3.0、および 3.6 は Sun Management Center と呼ばれています。

表 4–1 Sun Management Center の旧バージョンとの互換性 (ベース製品別)

コンソール 

サーバー 

エージェント 

3.0 

3.0 

2.0.1、2.1、2.1.1、3.0 

3.5 

3.5 

2.0.1、2.1、2.1.1、3.0、3.5 

3.6 

3.6 

2.0.1, 2.1, 2.1.1, 3.0, 3.5, 3.6 

インストール前のチェックリスト

Sun Management Center 3.6 をインストールする前、またはインストールされている既存の SyMON または Sun Management Center をSun Management Center 3.6 にアップグレードする前に行う必要がある作業は次のとおりです。

必須パッケージ

Sun Management Center 3.6 サーバーレイヤーには、次の Solaris オペレーティング環境パッケージが必要です。これらのパッケージは Solaris 開発環境の一部としてインストールされます。

4G バイトを超える RAM を持つ Solaris システム

RAM 容量が 4G バイトを超えるシステムでは、Sun Management Center 3.6 をインストールする前に 64 ビットソース互換パッケージ SUNWscpux をインストールする必要があります。このパッケージをインストールしないと、コマンド行によるインストールプロセスで次のメッセージが表示され、インストールに失敗します。


ps: read() on /proc/551/as: Value too large for defined data type
ps: read() on /proc/542/as: Value too large for defined data type

次に示す Solaris 環境のいずれかを選択した場合には、Solaris のインストールで SUNWscpux パッケージが自動的にインストールされます。

システム上にこのパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、端末ウィンドウにコマンド pkginfo SUNWscpux を入力してください。

Java 環境変数とパス

Solaris システムで Sun Management Center 3.6 インストールウィザード、設定ウィザード、および Java コンソールを正しく稼働させるには、環境変数 JAVA_HOMEPATH を設定する必要があります。同様に、Sun Management Center の Java コンソールを Microsoft Windows で正しく稼働させるには、JDK ソフトウェアのパスを含むように Microsoft Windows の %PATH% を変更する必要があります。

環境変数とパスを正しく設定しないと、Sun Management Center 3.6 のインストールと設定は失敗します。

ProcedureSolaris プラットフォームで JAVA_HOMEPATH を設定する

JDK 1.3.1 または JDK 1.4 ソフトウェアがデフォルトの位置にインストールされている場合は、次の手順を行います。

手順
  1. su -root と入力することによって、スーパーユーザーとしてログインします。

  2. JAVA_HOME/usr/j2se を設定します。

    • C シェル環境の場合


      # setenv JAVA_HOME /usr/j2se
      
    • Bourne シェルまたは Korn シェル環境の場合


      # JAVA_HOME=/usr/j2se
      # export JAVA_HOME
      

    ヒント –

    .login または .cshrc ファイルに適切なステートメントを追加します。


  3. システムパスに /usr/j2se/bin を追加します。

  4. PATH/usr/bin の前に /usr/j2se/bin を入れます。

  5. PATH/usr/ucb の前に /usr/bin を入れます。

ProcedureMicrosoft Windows 98 で PATH を設定する

次の作業は、JDK 1.3.1 または JDK 1.4 ソフトウェアがデフォルトの場所 C:\j2sdkversion number (例: C:\j2sdk1.4) にインストールされていることを前提としています。

手順
  1. ファイル c:\autoexec.bat ファイルを編集します。

  2. PATH ステートメントに JDK bin ディレクトリの場所を追加します。

    たとえば、autoexec.bat ファイルの PATH ステートメントが PATH=c:\windows;c:\windows\command の場合、PATH ステートメントは PATH=c:\windows;c:\windows\command;c:\j2 version-number\bin になります。ここで、 version-number は JDK のバージョンです。

    次に例を示します。

    PATH=c:\windows;c:\windows\command;C:\j2sdk1.4\bin

    PATH ステートメント内の各ディレクトリは、このようにセミコロンで区切ってください。

  3. ファイルを保存して終了します。

ProcedureMicrosoft Windows NT または Microsoft Windows 2000 で PATH を設定する

手順
  1. 「スタート」、「設定」、「コントロールパネル」の順に選択します。

  2. 「システム」をダブルクリックします。

  3. Microsoft Windows NT の場合は、「環境」タブを選択します。Microsoft Windows 2000 の場合は、「詳細」タブを選択して、「環境変数」を選択します。

    「環境変数」ウィンドウが表示されます。

  4. 「ユーザ環境変数」と「システム環境変数」でパスをクリックします。

  5. 「編集」をクリックします。

    「システム変数の編集」ウィンドウが表示されます。


    注 –

    「システム変数の編集」ウィンドウに、環境変数 %SystemRoot% を使用した Microsoft Windows ルートディレクトリが表示されます。


  6. PATH ステートメントに JDK bin ディレクトリの場所を追加します。

    たとえば、「システム変数の編集」ウィンドウに表示される PATH ステートメントが %SystemRoot%\system32;%SystemRoot% の場合、新しい PATH ステートメントは %SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;c:\j2 version-number\bin になります。ここで、version-number は JDK のバージョンです。

    次に例を示します。

    %SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;c:\j2sdk1.4\bin

    PATH ステートメント内の各ディレクトリは、このようにセミコロンで区切ってください。

  7. 「OK」をクリックして各ウィンドウを 1 つずつ閉じます。

ProcedureLinux で PATH を設定する

手順
  1. ホームディレクトリに移動します。

    cd $HOME

  2. .bashrc ファイルを開きます。

  3. ファイルに次の行を追加します。JDK directoryの部分を Java インストールディレクトリに置き換えます。

    export PATH=/usr/java/<JDK Directory>/bin:$PATH

  4. ファイルを保存して終了します。

    .bashrc を強制的に再読み込みさせるには、source コマンドを使用します。通常、このファイルはログインしたときにのみ読み込まれます。

    source .bashrc


    注 –

    すべてのユーザーに対して PATH を設定する場合は、bash シェルでスーパーユーザーとしてログインしてから、home ディレクトリにある .bashrc ファイルではなく、etc ディレクトリにある .profile ファイルに対して上記の作業を行う必要があることに注意してください。


Microsoft Windows 98 のスワップ領域と環境領域

Microsoft Windows 98 は、Sun Management Center 3.6 コンソールを稼働させるために最小 768M バイトのスワップ領域または仮想メモリーを必要とします。さらに、Microsoft Windows 98 と Sun Management Center の環境変数で 4096 バイトの環境領域を必要とします。スワップ領域と環境領域が正しく設定されていないと、Sun Management Center のインストールが失敗し、マシンの環境領域が足りなくなる可能性があります。次に示す手順で、Microsoft Windows 98 の最小のスワップ領域と環境領域を設定してください。


注 –

次の手順が該当するのは Microsoft Windows 98 だけです。Microsoft Windows NT と Microsoft Windows 2000 の場合、最小のスワップ領域と環境領域を設定する必要はありません。


ProcedureMicrosoft Windows 98 の最小のスワップ領域サイズを設定する

手順
  1. administrator、または完全な管理権限を持つユーザーアカウントでログインします。

  2. 「スタート」、「設定」、「コントロールパネル」の順に選択します。

  3. 「システム」アイコンをダブルクリックします。

    「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されます。

  4. 「パフォーマンス」タブを選択します。

    「詳細設定」ウィンドウが表示されます。

  5. 「仮想メモリ」を選択します。

  6. 「自分で設定する」を選択します。

  7. 「最小」フィールドに 768 と入力します。

    「最大」フィールド内の値は、システム RAM の全容量の 3 倍以上でなくてはなりません。

    たとえば、使用している Microsoft Windows 98 マシンの RAM サイズが 512M バイト の場合、「最大」フィールドの値は 1536 となります。

  8. 「OK 」をクリックします。

    「仮想メモリの設定の確認」ダイアログボックスが表示されます。

  9. 「仮想メモリの設定の確認」ダイアログボックスで「はい」をクリックします。

    ダイアログボックスが閉じます。

  10. 「システムのプロパティ」ウィンドウで「閉じる」をクリックします。

    「システムのプロパティ」ウィンドウが閉じ、システムを再起動するかどうかのプロンプトが表示されます。

  11. 「はい」をクリックしてシステムを再起動します。

    指定した仮想メモリー設定は、システムの再起動が終了した時点で適用されて使用されます。

ProcedureMicrosoft Windows 98 の最小の環境領域サイズを設定する

手順
  1. ファイル config.sys 内に次の行が存在しない場合はこの行を追加します。

    SHELL=C:\COMMAND.COM /P /E:4096
  2. ファイル config.sysshell 行を追加したか、あるいは既存の shell 行を変更した場合は、システムを再起動します。

Sun StorEdge A5x00 パッケージ

Sun StorEdge A5x00 モジュールを使用する場合は、Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオン製品をインストールするシステムに SUNWluxop パッケージと SUNWluxox パッケージのどちらかをインストールする必要があります。これらのパッケージがシステムにインストールされていない場合、A5x00 モジュールを読み込んでも、Sun Management Center エージェントは動作しません。

これらのパッケージがインストールされているどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。


# pkginfo SUNWluxop SUNWluxox

パッケージがインストールされていれば、次のメッセージが表示されます。


system  SUNWluxop  Sun Enterprise Network Array firmware and utilities
system  SUNWluxox  Sun Enterprise Network Array libraries (64-bit)

これらのパッケージのどちらかが必要な場合は、http://sunsolve.sun.com からダウンロードできます。必ず最新バージョンをダウンロードしてください。ダウンロードしたら、pkgadd(1M) コマンドを使用してパッケージをインストールします。

T3 ストレージデバイス

この節では、Sun Management Center 3.6 用に T3 デバイスを準備する手順と、インストールされている既存の Sun Management Center 2.x または Sun Management Center 3.x インストールから T3 デバイス構成情報を削除する手順について説明します。


注 –

Sun Management Center 3.6 にアップグレードする前に、インストールされている既存の Sun Management Center から、T3 デバイス構成情報を削除しておく必要があります。


T3 ストレージデバイスの準備

Sun Management Center T3 アドオンをインストールおよび設定するには、Sun Management Center の Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンをインストールするシステム上の /etc/hosts ファイルと /etc/ethers ファイルを事前に変更する必要があります。

次の作業は、『Sun StorEdge T3 Disk Tray Installation, Operation, and Service Manual』で説明している方法で T3 ストレージデバイスのインストールと構成が終了していることを想定しています。

Sun Management Center アドオン Monitoring and Management of A5X00 and T3 Devices がインストールされるマシン上で /etc/hosts ファイルと /etc/ethers ファイルがすでに更新されている場合は、T3 アドオンのインストールと設定を開始できます。

ProcedureT3 ストレージデバイスを準備する

手順
  1. 各 T3 ストレージデバイスの IP アドレスと Ethernet アドレスを確認します。

    端末ウィンドウを開き、 arp t3-device-name コマンドを入力します。t3-device-name は T3 ストレージデバイスの名前です。次に例を示します。


    # arp T3-001
    T3-001 (10.100.20.300) at 1:2:30:ab:ba:45 permanent published

    この例では、10.100.20.300 が T3 ストレージデバイス T3–001 の IP アドレス、1:2:30:ab:ba:45 が Ethernet アドレスです。

  2. ネットワーク上の T3 デバイスごとに手順 1 を繰り返します。

    各 T3 の IP アドレス、Ethernet アドレス、および名前を記録したところで、次の手順へ進んでください。

  3. Sun Management Center のアドオン Monitoring and Management of A5X00 and T3 Devices をインストールするマシンで、スーパーユーザーとしてログインします。

    このマシンは、Sun Management Center サーバーをインストールするマシンか、あるいは専用のプラットフォームエージェントサーバーとして割り当てたマシンのどちらかです。

  4. /etc/hosts ファイルに、各 T3 の IP アドレスと名前を記録します。

    たとえば、3 台の T3 デバイスがネットワークに接続されている状況で、arp コマンドを使用して IP アドレスと、各 T3 デバイスの Ethernet アドレスを確認し、情報を次のように記録したと想定します。

    storage-t3–1 

    172.16.100.10 

    0:20:f2:0:59:48 

    storage-t3–2 

    172.16.100.11 

    0:20:f2:0:5f:40 

    storage-t3–3 

    172.16.100.12 

    0:20:f2:0:7f:a8 

    この場合、サーバーの /etc/hosts ファイル内のエントリは次のようになります。

    172.16.100.10   storage-t3–1
    172.16.100.11   storage-t3–2
    172.16.100.12  storage-t3–3
  5. /etc/ethers ファイルに、各 T3 ストレージデバイスの Ethernet アドレスと名前を記録します。

    /etc/ethers ファイルが存在しない場合は、作成します。

    手順 4 に示した例の場合、サーバーの /etc/ethers ファイル内のエントリは次のようになります。

    0:20:f2:0:59:48   storage-t3–1
    0:20:f2:0:5f:40   storage-t3–2
    0:20:f2:0:7f:a8  storage-t3–3

    注意 – 注意 –

    T3 デバイス名にドメイン名を含める場合は、/etc/hosts /etc/ethers ファイルとの間で必ず同じドメイン名を使用します。エントリは大文字と小文字が区別されます。


    たとえば、/etc/hosts ファイルに次の行が含まれると仮定します。

    0:20:f2:0:59:48   storage-t3–1.sun.com

    /etc/ethers ファイルには次の行も含まれます。

    0:20:f2:0:59:48   storage-t3–1.Sun.Com

    この例の場合、ドメイン名の大文字と小文字の使い分けが異なるため、Sun Management Center の設定ツールを使用して T3 ストレージデバイスを設定することはできません。

T3 デバイス構成情報の削除 (該当する場合)

T3 ストレージデバイスのアンインストール

Sun Management Center を実行していて、次のいずれかを行うことがある場合は、Sun Management Center から T3 デバイス構成情報を削除する必要があります。


注 –

T3 デバイス構成情報を最初に削除しないで Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオン製品をアンインストールする場合は次の手順に従って T3 デバイス構成情報を削除できます。


正しい手順は次のとおりです。

ProcedureT3 デバイス構成情報を削除する

手順
  1. Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオン製品がインストールされているマシンにスーパーユーザーでログインします。

  2. 次のコマンドを入力し、Sun Management Center エージェントを停止します。


    #/opt/SUNWsymon/es-stop -a
    
  3. pre-uninstall スクリプトを実行して T3 デバイス構成情報を削除します。

    1. コマンド /opt/SUNWsymon/addons/storage/sbin/pre-uninst.sh を実行します。

    2. T3 による syslog メッセージの送信を停止するか確認するメッセージが表示されたら、y を入力します。

      続いて、T3 デバイスの root (スーパーユーザー) パスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。

    3. パスワードを入力します。

      T3 デバイスが T3 モジュールから削除されたことを伝えるメッセージが表示されます。

  4. アドオン製品をアンインストールします。

インストールソースの確認

Sun Management Center 3.6 のインストール、設定、および構成は、Sun Management Center インストール CD、またはネットワーク上に配置された Sun Management Center インストールイメージを使用して行えます。CD イメージを使用すると、マシンごとに CD から Sun Management Center をインストールする必要がなくなります。

この節では、Sun Management Center インストールイメージを作成する手順を説明します。

インストールイメージを得る方法は 2 つあります。その 1 つは、Sun Management Center インストール CD をネットワーク上の特定の場所にコピーする方法です。もう 1 つは、Sun Management Center Web サイトから Sun Management Center インストールイメージをダウンロードして展開する方法です。


注 –

インストール、設定、および構成を行うには、Solaris にはスーパーユーザー (root) として、Microsoft Windows には管理者 (administrator) としてログインする必要があります。


CD インストールイメージの作成

Sun Management Center の CD イメージを作成するには、イメージを格納するディレクトリを作成し、各 CD をコピーしたあと、ディレクトリを NFS マウントを使用して共有しま す。

ProcedureCD イメージを作成する

手順
  1. 端末ウィンドウから、スーパーユーザーとしてログインします (su -root と入力)。

  2. 各 CD のコピー先となるディレクトリを作成します。

    次に例を示します。


    # mkdir /SunManagementCenter
    
  3. CD イメージ用に作成したディレクトリへ移動します。

    次に例を示します。


     # cd /SunManagementCenter
    
  4. CD ごとに diskn ディレクトリを作成します (n はディスクの連続番号)。

    次に例を示します。


    /SunManagementCenter# mkdir disk1 disk2
    
  5. vold デーモンが動作していることを確認します。


    /SunManagementCenter# ps -eaf | grep vold
    root 19033 19000  0 08:37:55 pts/9    0:00 vold
    /SunManagementCenter#

    grep コマンドがシステムプロンプトだけを返した場合、vold デーモンは動作していません。したがって、次のように起動する必要があります。


    /SunManagementCenter# /usr/sbin/vold &
    
  6. CD-ROM ドライブに Sun Management Center 3.6 CD (1 of 2) を挿入します。

  7. Sun Management Center 3.6 インストール CD 1 の内容を一覧表示してから、この内容を disk1 サブディレクトリにコピーします。

    コピーが完了したら、CD-ROM とディレクトリの内容を表示して、ディスクイメージの内容を確認します。

    次に例を示します。


    /SunManagementCenter# cp -r /<DiskMountDir>/.* disk1
    /sunmanagementcenter > ls -acp /<DiskMountDir>/.*
    .          .CD        Copyright  image/      lib/
    ..         .CD01      classes/    install/    sbin/
    /sunmanagementcenter > ls -acp disk1
    .          .CD        Copyright  image/      lib/
    ..         .CD01      classes/    install/    sbin/

    注意 – 注意 –

    <DiskMountDir> はシンボリックリンクです。上記の例のように、Sun Management Center ディレクトリのみをコピーします。


  8. CD (1 of 2) を取り出します。


    SunManagementCenter# eject
    
  9. CD-ROM ドライブに Sun Management Center 3.6 CD (2 of 2) を挿入します。

  10. Sun Management Center 3.6 インストール CD 2 の内容を一覧表示してから、この内容を disk2 サブディレクトリにコピーします。

    コピーが完了したら、CD-ROM とディレクトリの内容を表示して、ディスクイメージの内容を確認します。

    次に例を示します。


    /SunManagementCenter# cp -r /<DiskMountDir>/.* disk2
    /sunmanagementcenter > ls -acp /<DiskMountDir>/.*
    .          ..         .CD        .CD01      .CD02      Copyright  image/
    /sunmanagementcenter > ls -acp disk2
    .          ..         .CD        .CD01      .CD02      Copyright  image/
  11. CD (2 of 2) を取り出します。

  12. Sun Management Center 3.6 CD イメージディレクトリを NFS 共有します。

    NFS を使用して CD イメージディレクトリを共有すると、CD から手動でインストールする代わりに CD インストールイメージを使用してほかのマシンから Sun Management Center 3.6 をインストールできます。

    1. NFS デーモン mountd を停止します。


      /SunManagementCenter# /etc/init.d/nfs.server stop
      
    2. /etc/dfs/dfstab ファイルに次の行を追加します。

      share -F nfs -o ro cd-image-dir

      cd-image-dir は、「Java 環境変数とパス」で作成した Sun Management Center 3.6 の CD イメージディレクトリです。

      次に例を示します。 share -F nfs -o ro /SunManagementCenter

    3. /etc/dfs/dfstab を保存して閉じます。

    4. NFS デーモン mountd を起動します。


      /SunManagementCenter# /etc/init.d/nfs.server start
      

      以上の操作で、ほかのマシンから Sun Management Center 3.6 CD イメージディレクトリにアクセスできるようになります。

    これで、Sun Management Center の CD イメージを使用して、Sun Management Center 3.6 をインストールしたり、旧バージョンの Sun Management Center を アップグレードしたりできます。

ダウンロードした tar ファイルからのCD イメージの作成

Web からネットワーク上の Solaris マシンに、圧縮された Sun Management Center Sun Management Center tar ファイルを ダウンロードします。続いて tar ファイルを展開し、CD イメージディレクトリに保存します。

Sun Management Center をダウンロードするには、Sun Web サイトユーザーとして Sun に登録し、登録したユーザー ID を使用してログインする必要があります。登録のためのリンクは、ダウンロードソフトウェアの Web ページに用意されています。


注意 – 注意 –

tar ファイルをダウンロードする前に、tar ファイルと、tar ファイルを解凍して展開する場合に作成される CD イメージファイル用として 1.6G バイト以上の空きディスク領域があることを確認してください。


ProcedureWeb サイトから Tar ファイルをダウンロードする

手順
  1. 端末ウィンドウで、Sun Management Center のインストールイメージを作成するシステムにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. Sun Management Center の Web サイト (http://www.sun.com/sunmanagementcenter/) に移動します。

  3. Get the Software」をクリックします。

  4. 「Sun Management Center 3.6」をクリックします。

    指示に従い、スーパーユーザーとしてアクセス可能な場所へ Sun Management Center 3.6 tar ファイルをダウンロードします。

  5. ダウンロードした tar ファイルがある場所に移動します。


    # cd /download-directory
    
  6. Sun Management Center パッケージを抽出します。


    # zcat downloaded-filename | tar xvf -
    

    サブディレクトリ disk1disk2 を含む CD イメージのソースディレクトリが作成されます。

  7. Sun Management Center 3.6 CD イメージディレクトリを NFS 共有します。

    NFS を使用して CD イメージディレクトリを共有すると、CD から手動でインストールする代わりに CD インストールイメージを使用してほかのマシンから Sun Management Center 3.6 をインストールできます。

    たとえば、CD イメージを SunManagementCenter ディレクトリに抽出した場合、このディレクトリを次のように NFS 共有します。

    1. NFS デーモン mountd を停止します。


      /SunManagementCenter# /etc/init.d/nfs.server stop
      
    2. エディタで /etc/dfs/dfstab ファイルを開きます。

      次の行を追加します。

      share -F nfs -o ro cd-image-dir

      cd-image-dir は、Sun Management Center 3.6 の CD イメージがあるディレクトリです。

      次に例を示します。share -F nfs -o ro /SunManagementCenter

    3. /etc/dfs/dfstab を保存して閉じます。

    4. NFS デーモン mountd を起動します。


      /SunManagementCenter# /etc/init.d/nfs.server start
      

      以上の操作で、ほかのマシンから Sun Management Center 3.6 CD イメージディレクトリにアクセスできるようになります。

    これで、Sun Management Center の CD イメージを使用して、Sun Management Center 3.6 をインストールしたり、旧バージョンの Sun Management Center を アップグレードしたりできます。