Sun Management Center 3.6 ご使用にあたって

第 2 章 実行時の問題点

ここで説明する事項には、前提条件やヒント、障害追跡に関するヒント、バグなど、ユーザが知っておくべき情報が含まれています。バグは、これらの情報のサブセットです。バグには追跡番号が割り当てられており、この番号は括弧で囲って記載されています。バグおよびパッチに関する最新情報は、SunSolveSM Web サイト、http://sunsolve.sun.com をご覧ください。

Sun Management Center のバグ

エージェントを再起動すると、es-config -u または es-config -l で追加されたユーザが削除される (6336998)

エージェントを再起動すると、es-config -u <username> または es-config -l <username> -M <modulename> -zsnmpusercategory を使用して追加されたユーザが削除されます。この問題は、カーネルリーダ (簡易) やエージェント統計情報などのモジュールで発生します。

回避策: /var/opt/SUNWsymon/cfg ディレクトリに存在する modulename.dat ファイルに slice:object=obj_value の形式でエントリを追加することによって、手動でユーザを追加してください。

システムのブート/リブート中、Sun Management Center サービスがあるために、cryptosvc サービスがログにエラーを記録する (6334872)

システムの再起動後、Sun Management Center サービスが実行を開始しようとするときに、cryptosvc サービスと kcfd デーモンに制御が渡り、/var/adm/messages にエラーが記録されます。

次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Oct  3 18:16:09 atqa32 lomv: 10/3/2005 23:16:9 GMT LOM time reference

Oct  3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed
to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF
object failed

Oct  3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed
to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF
object failed

Oct  3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11:
/usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See
cryptoadm(1M). Skipping this plug-in.

Oct  3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11:
/usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See
cryptoadm(1M). Skipping this plug-in.

Oct  3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog   Oct 03 18:16:13
cfgserver     Unable to get pkcs session. Can not initialize snmp engine

Oct  3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog   Oct 03 18:16:13
cfgserver     *** terminating execution ***

回避策: システムを再起動する前に、es-stop -A ですべての Sun Management Center サービスを停止してください。システムが再起動すると、すべてのサービスがエラーなしで実行開始します。

(Solaris 10 のみ) 起動中に Sun Management Center サービスが停止する (6336538)

Solaris 10 の場合、起動中、Sun Management Center エージェントのサービスは停止されます。

次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 985908 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 metadata      {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 122441 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 metadata      *** terminating execution ***

Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 652029 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 event         {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 721961 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 event         *** terminating execution ***

Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 651061 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 agent         {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 891934 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 agent         *** terminating execution ***

回避策: システムを再起動する前に es-stop -A ですべてのサービスを停止してください。この場合、syslog ファイルにエラーメッセージは記録されません。

Sun Management Center データベース内のエントリの重複 (5051992)

次の条件が存在すると、Sun Management Center データベースでホストエントリが重複することがあります。

回避策:

エントリの重複を回避するために、次のことを推奨します。

サーバサポートモジュールの ACL にユーザが追加されない (4843429)

エージェントのすべての ACL から esadm グループを削除してから、エージェントの ACL に個別にユーザを追加した場合、サーバサポートモジュールの ACL にユーザが自動的に追加されません。サーバサポートモジュールにユーザが反映されていないため、サーバサポートモジュールは Performance Reporting Manager の有効化または無効化を許可しません。次のメッセージが表示されます。


Unable to enable/disable PRM data collection on an agent with new user

回避策: エージェントの ACL に esadm グループを追加してから、esadm グループに個別にユーザを追加してください。

エージェント更新が成功しているにもかかわらず、失敗と報告される (4994784)

エージェント更新が成功しているにもかかわらず、ジョブマネージャのユーザインタフェースに「失敗」と表示されます。「ジョブの管理」GUI を使用してエージェント更新を行った場合、異なる 2 つのレベルでその処理状態 (成功または失敗) が表示されます。

個別の状態は、エージェントとサーバ間の SNMP 通信を通じ、ホストからサーバに報告される状態情報に基づいています。次の条件下では、状態が正確でないことがあります。

回避策: サーバホストの詳細ウィンドウの「ログ表示」タブを使用し、サーバホストの InstallServer.log を表示してください。処理が行われた各ターゲットホストの /var/opt/SUNWsymon/install/agent-update.log に処理の詳細情報が記録されています。

JDK 1.5 の Linux マシンで Sun Management Center コンソールのログイン画面でキーボード入力が受け付けられない (6294368)

回避策 1: 次の手順で回避してください。

  1. ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。

  2. アクティブなカーソルがあるフィールドに入力を行います。

  3. 次のフィールドにカーソルを移動します。

  4. ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。

  5. そのフィールドに入力を行います。

回避策 2: JDK 1.4 または互換バージョンを使用します。

ローカルゾーンエージェントのログファイルにエラーメッセージが表示されることがある (6336955)

表示されるのは状態モニタモジュールの Headspread 値に関するエラーメッセージです。

メッセージは、次のようなものです。


error    Oct 14 15:20:49 agent         setNodeValue failed: cmd=setNodeValue 0 
1 bob39266, error=setNodeValueLeafScalar: Failed to set new value

error    Oct 14 15:20:49 agent         ClassMIBNode:setNodeValue 0 1 bob39266 - .
iso.org.dod.internet.private.enterprises.sun.prod.sunsymon.agent.modules.
healthMonitor.RAM.memory.handspread

error    Oct 14 15:20:49 agent         ClassMIBNode:setNodeValue 0 1 bob39266 - 
setNodeValueLeafScalar: Failed to set new value
warning  Oct 14 15:21:32 agent         could not get value of RAM.memory.handspread  
in rule rhltm005 for node ram-rule in module health-monitor

回避策: エラーメッセージを無視してください。

es-makeagent によってエージェントイメージに地域対応パッケージが追加されない (6336455)

es-makeagent コマンドで作成されたエージェントイメージには、英語のパッケージしか存在しません。このため、それらのイメージを使用したインストールでは、地域対応はサポートされません。

回避策: es-inst またはエージェント更新機能を使用します。

ゾーンエージェントに対して MCP が機能しない (6342054)

ゾーンエージェントがベースエージェントとして使用されている場合、Module Configuration Propagation (MCP) はゾーンエージェントに対して機能しません。MCP からゾーンエージェントへの構成データの伝播は失敗します。

この場合、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。

ゾーンエージェントをベースにした MCP 伝播に失敗した場合、エラーメッセージは taskreq.log に記録されます。


Http error : HTTP/1.1 404 File not found: 
/var/opt/SUNWsymon/mcp/procmon-zoneagentbase/index.xml

ゾーンエージェントへの MCP 伝播に失敗した場合、エラーメッセージは taskreq.log に記録されます。


Operation mcp has failed on target:hostname:1161 Exception was thrown: 
/usr/bin/nawk: 
can't open file /var/opt/SUNWsymon/cfg/base-modules-d.dat.MCP

回避策: ゾーンエージェントの /var/opt/SUNWsymon/zone-scripts-d.dat ファイルをエディタで開き、スクリプト名 es-mcp-get および es-mcp-put を追加してください。

es-config -F または es-config -P が Sun Management Center サービスの再開に失敗する (2127050)

Sun Management Center サービスが再開されず、es-config スクリプトが異常終了します。

回避策: es-config を使用せず、javaserver.properties および javaconsole.properties ファイルをエディタで開き、サーバとコンソール間のファイアウォールポート範囲を設定してください。

/var/opt/SUNWsymon/cfg/javaserver.properties ファイルの次の行に新しい最小ポートおよび最大ポート情報を設定します。


sunmc.server.console.firewall.MinPort=2000

sunmc.server.console.firewall.MaxPort=6000

また、/var/opt/SUNWsymon/cfg/javaconsole.properties ファイルの次の行に新しい最小ポートおよび最大ポート情報を設定します。


sunmc.server.console.firewall.MinPort=45000

sunmc.server.console.firewall.MaxPort=48000

SMF モジュールによってグルーピングと MCP がサポートされない (6348537)

グルーピング/MCP 用のタスクを作成したとき、Service Management Framework (SMF) モジュールが選択項目として表示されません。

回避策: サーバが Solaris 10 システムの場合は、次のことを行ってください。

  1. サーバ上の次のファイルをコピーします。

    # cp /opt/SUNWsymon/modules/cfg/smf-* /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/


    注 –

    サーバが Solaris 10 システム以外の場合は、Solaris 10 システム (エージェント/サーバ) からこれらのファイルをコピーします。


  2. Sun Management Center サービスを再開します。

    /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -A

    /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A

  3. 次の行を入力して、アンインストールが問題なく行われるようにします。

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-d.prc

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-d.x

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-m.x

    # installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-models-d.x

フィルタ条件が特定の IP アドレス範囲を持つプラットフォームタイプのとき、ホストが検出されない (6341225)

コンソールを起動し、「ツール」->「オブジェクト検出」を選択します。「追加」ボタンをクリックし、「開始 IP アドレス」と「終了 IP アドレス」フィールドに IP アドレス範囲を指定します。 両方のポート、たとえば、1161/ 1161( エージェントポート) を選択します。「フィルタ」タブを選択し、フィルタ条件として 「プラットフォームタイプ」を選択します。オブジェクトを含めるには、「含む」ボタンをクリックし、要求を開始します。要求に成功したにもかかわらず、ホストは追加されていません。このことは、検出集団の中には、指定されたプラットフォームタイプとして識別されるホストが存在しないことを意味します。同じ IP アドレス範囲で「除外する」ボタンを 選択すると、検出集団にオブジェクトが含まれます。

回避策: なし。

地域対応に関するバグ

GUI による設定: Performance Reporting Manager の設定の進捗パネルで「次へ」ボタンが有効になる (5029528)

Performance Reporting Manager データベースの設定中に「次へ」ボタンをクリックすると、エラーが発生することがあります。

回避策: Performance Reporting Manager データベースの構成中は、「次へ」ボタンをクリックしないでください。

Netscape 4.7.x で簡体字中国語ロケール (zh_CN.GBK または zh_CN.GB18030) のページが正しく表示されない (4864462)

NetscapeTM バージョン 4.7.x ブラウザで簡体字中国語ロケール (zh_CH.GBK または zh_CN.BG18030) のページテキストを表示すると、文字が正しく表示されません。

回避策: デフォルトブラウザに別のブラウザを指定してください。これらのロケールで正常に機能することが判明しているブラウザは次のとおりです。

非大域ゾーン内で地域対応のメッセージが表示されない (6319999)

非大域ゾーン内では、Sun Management Center は地域対応になっていません。このため、es-setupes-startes-stop などの CLI コマンドで地域対応のメッセージは表示されません。

回避策: なし。

locale -a の最後のエントリに対する地域対応がサポートされていない (6339359)

locale -a の出力の最後のエントリがユーザのロケールの場合、そのユーザに対する地域対応の Sun Management Center は提供されません。

この問題は、次の 2 つの条件下で発生します。

  1. <Install_image>/disk1/sbin または /opt/SUNWsymon/sbin 下にあるコマンドを実行したあと、次のようなメッセージが表示された。

    “LANG=xxxxx is either not valid or not installed. Defaulting to C”

    xxxxx は、ユーザが設定したロケールです。

    これは、GUI および CLI メッセージが地域対応にならず、英語でのみ表示されることを意味します。

  2. 上記のコマンドを実行するときに設定したローケルが locale -a の出力の最後のエントリである。

回避策: locale -a 出力の最後にダミーのロケールを作成します。このためには、次のようにします。

  1. 次のように入力してスーパーユーザーになります。

    % su -

  2. 次のように入力して、locale ディレクトリに移動します。

    cd /usr/lib/locale

  3. locale -a の出力の最後に表示される名前の場所に “C” ロケールのディレクトリをコピーします。

    cp -r ./C ./zzzz

  4. locale -a の出力を調べて、新しいロケールが最後にあることを確認します。

フランス語ロケールの「ジョブの管理」ダイアログで Java 例外が発生する (6346065)

回避策: CST サービスが実行されているとき、タスクの作成で問題が発生することがあります。es-stop -x を使用して、CST サービスを停止してください。

Volume System Monitoring (VSM) のバグ

「規則」ウィンドウで IP アドレスのピリオドが正しく表示されない (6335154)

VSM の「規則」ウィンドウでは、IP アドレスのピリオドが "?2e" と表示されます。

「VSM オブジェクト」->「モジュールマネージャ」タブ-> 「VSM モジュール」に移動し、「規則」をクリックします。「モジュールのしきい値の概要」ウィンドウが表示されます。属性名のリストの フィールドは、括弧で囲まれた IP アドレスがあります。IP アドレスのピリオドが正しく表示されていません。

回避策: なし。

「規則」ウィンドウで「OS バージョン」の空白が正しく表示されない (6344665)

OS テーブルの OS バージョンに空白文字が含まれている場合、「規則」ウィンドウでその空白が正しく表示されません。

回避策: なし。

OS オブジェクトテーブルで Web コンソールから Apache Server エラーが返される (6330990)

OS オブジェクトが初期化されてないと、Web コンソールがエラーページを表示します。

回避策: データの表示には、Java コンソールを使用してください。

複数バイト文字を含むコンテナ名がコンソールで正しく表示されない (6343127)

Sun N1TM System Manager (N1SM) GUI で作成されたコンテナ名に複数バイト文字が使用されていると仮定します。この場合、Sun Management Center コンソールのホスト詳細ウィンドウの次の場所で、コンテナ名が正しく表示されません。

1. 「モジュールブラウザ」タブ->「ハードウェア」->「VSM モジュール」-> 「VSM オブジェクト」->「コンテナのオブジェクト」 ->コンテナテーブルの「コンテナ名」

2. 「モジュールブラウザ」タブ->「VSM モジュール」-> で「規則」をクリックして表示される属性名リスト」

回避策: Sun Management Center は、データフィールドでの複数バイト文字列の使用をサポートしていません。このため、Sun Management Center と N1SM を統合する場合は、コンテナ名に ASCII 文字を使用してください。

Hardware Diagnostic Suite ソフトウェアのバグ

Hardware Diagnostic Suite の enctest が電源装置の状態を報告しないことがある (4908213)

Sun StorEdge D1000 の格納装置に対する Hardware Diagnostic Suite の完全テストでは、問題が解決しているにもかかわらず、電源ケーブルが外れているなど、重大ではないエラーが報告されることがあります。

回避策: Sun StorEdge D1000 システムに接続されている Sun Management Center エージェントを再起動してください。

JAVA_HOME パスに 80 文字を超える長さの値を設定すると、間違ったエラーメッセージが表示される (4854768)

JAVA_HOME パスに 80 文字を超える長さの値を設定すると、次の間違ったエラーメッセージが表示されます。


Could not start Hardware service

次のように入力することによって、Hardware Diagnostic Suite が動作しているかどうかを確認できます。


% ps -ef | grep HWDS

回避策: このエラーメッセージは無視してください。Hardware Diagnostic Suite は正しく起動しています。

ローカルゾーン内で Hardware Diagnostic Suite が正しく動作しない (6337001)

Hardware Diagnostic Suite は、大域ゾーン内でのみ動作するようになっています。Sun Management Center の設定スクリプトにバグがあるため、ローカルゾーン内では Hardware Diagnostic Suite は正しく動作しません。

回避策: ローカルゾーン内で Hardware Diagnostic Suite を実行しないでください。

Performance Reporting Manager ソフトウェアのバグ

Java サービスに問題が発生すると、Performance Reporting Manager がエージェントデータの収集に失敗する (4855306)

15 個以上の Performance Reporting Manager レポート要求を同時に実行するようにスケジュールした場合、Performance Reporting Manager がある程度動作したあと、次の問題 (1 つまたは複数) が発生することがあります。

上記の問題のいずれかがあると、ジョブの管理 GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。


Task Service is not available

同様に、レポートマネージャの GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。


Report Service is not available

回避策: この問題が発生した場合は、サーバコンポーネントをいったん停止し、再起動してください。次のコマンドを入力します。


# es-stop -A

# es-start -A

この問題を回避するには、15 個を超えるレポート要求を同時に実行するスケジュールを作成しないでください。スケジュール設定、一定の時間、要求の実行時間がずれるようにします。たとえば、1 時間おきに実行する必要がある要求が 20 個ある場合は、それらの要求を 2 つのバッチに分けて、10 個ずつにします。そして、2 つのバッチを少なくとも 15 分ずらして実行するようにスケジュールします。2 つのバッチを同時に実行するようにスケジュールしてはいけません。

「すべてのホスト」オプションを選択すると、アラームレポートが正しくフィルタリングされない (4788475)

アラームのレポートで「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、エージェントマシンに関するアラームが正しくフィルタリングされません。

「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、全ホストに関して記録されたアラームのすべてに、指定したフィルタ条件が適用されます。レポート出力には、フィルタで選別されたアラームが返されます。また、このレポートには、監視下にあるすべてのホストからの「エージェントの応答なし」のアラームと「ホストの応答なし」のアラームも含まれます。そうしたアラームには、指定したフィルタ条件が適用されません。

回避策: この問題は、アラームレポートにホスト名を明示的に指定することによって回避できます。次に示す回避策のいずれかを選択してください。

Service Availability Manager ソフトウェアのバグ

x86 システムの IMAP4 モジュールに空白のセル値がある (5032172)

Service Element for IMAP4 と Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールのサービス測定テーブルに追加された行のセル値が、空 (ゼロ) になります。これらのモジュールを読み込み解除および再度読み込みしたあとに行を追加すると、次のメッセージが表示されます。


Row with following index exists:nnn

このバグにより、Service Element for IMAP4 および Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールを x86 システムで動作できなくなることがあります。

回避策: x86 上で動作する IMAP サービスを監視するには、必ず、SPARC エージェントホストに Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールを読み込みます。また、読み込まれたモジュールは、x86 システム上の IMAP サービスをプローブするよう構成されている必要があります。

Microsoft Windows 2000 システムにおいて「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスで文字が受け付けられないことがある (4738717)

Microsoft Windows 2000 システム上で動作している Java 実行環境のバージョンが 1.3.1 〜 1.4.0 の範囲のいずれかの場合、「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスのいくつかのテキストフィールドで文字が受け付けられないことがあります。サービスタイプをデフォルトの HTTP 以外に変更しようとしたとき、「ホスト名」および「インスタンス」テキストフィールドに入力した文字が受け付けられません。


注 –

Java 実行環境のバージョンが 1.4.1 の場合、この問題は発生しません。


回避策: Microsoft Windows 2000 システムにバージョン 1.4.1 の Java 実行環境を インストールしてください。

構成リーダアドオンのバグ

英語版と他の言語版との間で、es-validate コマンドから報告されるバージョン番号が異なる (6331558)

エントリレベルプラットフォーム (ELP)、Netra、デスクトップ/ワークステーション、およびワークグループサーバのアドオンソフトウェアの地域対応パッケージは、前回のリリースから変更する必要がないため、今回のリリースでは更新されていません。

回避策: なし。

ローエンドおよびミッドレンジシステムで PICL がいくつかのシステム構成変更を読み取らないことがある (6243759)

この問題は、ELP、Netra、およびデスクトップ/ワークステーションの構成リーダで発生します。

Solaris 10 を使用している Netra 240/440/T4、Sun Blade 100、および Sun Fire V240 サーバの Platform Information and Control Library (PICL) が、初期化後に、bge1-bge3 ドライバなどの構成変更を読み取らないことがあります。prtconf -v コマンドの出力には、これらのドライバのインスタンスが反映されるのですが、prtpicl-v コマンドの出力には反映されません。

回避策: svcadm restart picl コマンドを発行することによって、prtconf ユーティリティで PICL を再調整してください。

ELP (エントリレベルプラットフォーム) のバグ

Sun Blade 2500 システムで、Sun XVR-1200 グラフィックスアクセラレータが XVR-500 と表示されることがある (4856644)

Sun XVR-1200 グラフィックスアクセラレータと Sun XVR 500 グラフィックスアクセラレータに同じデバイス名が使用されていることがあります。Sun Blade 2500 システムの拡張カードテーブルと物理表示で Sun XVR-1200 が XVR-500 と表示されるのはこのためです。

回避策: グラフィックスアクセラレータの表示に誤りがないかどうか確認するには、/usr/platform/<i>platform-name</i>/sbin/prtdiag コマンドの出力の「入力デバイス」セクションを調べます。このコマンドの <i>platform-name</i> の部分は、システムの uname -i コマンド出力全体と置き換える必要があります。

Sun Fire V440 および Netra 240/440 サーバで物理コンポーネントの説明が表示されない (6289784)

Solaris 9 4/04 または Solaris 10 ソフトウェアがインストールされたSun Fire V440 サーバの Entry-Level Platforms Config Reader の物理コンポーネントの説明で、「モデル名」、「パーツ番号」、「バージョン」および「シリアル番号」が “--” と表示されます。

回避策: なし。

psradm コマンドで CPU をオフラインにすると、アラームの生成に失敗する (6296273)

psradm -f コマンドを使用して CPU をオフラインにすると、エージェントによってアラームが生成されません。また、CPU をオフラインに戻しても、そのことがプロセッサテーブルに反映されるのに時間がかかります。

回避策: 最新の状態を見るには、GUI でほかのテーブルをクリックしてから、問題のテーブルをクリックします。デフォルトの再表示間隔では、 すべてのテーブルが 1 時間に 1 回更新されます。

Sun Fire V240 サーバの物理表示に CD/DVD ドライブが表示されない (6300856)

Solaris 8 ソフトウェアがインストールされた Sun Fire V240 サーバの物理表示には、CD/DVD ドライブは表示されません。次のような情報が表示されます。


sd30  Soft Errors: 0 Hard Errors: 2 Transport Errors: 0

Vendor: TEAC  Product: DV-28E-C   Revision: 1.4B Serial No:

Size: 18446744073.71GB <-1 bytes>

Media Error: 0 Device Not Ready: 2 No Device: 0 Recoverable: 0

Illegal Request: 0 Predictive Failure Analysis: 0

回避策: なし。

Sun Blade 2500 ワークステーションの物理表示に CPU ファンが 2 つ表示される (6308577)

CPU が 1 つの Sun Blade 2500 ワークステーションの物理表示で、CPU ファンが 2 つ表示されます。このため、構成リーダの「物理コンポーネント/ファン」テーブルで、存在しない 2 つ目の CPU ファンの「ステータス」が通信なしの状態となり、青色のアラームが表示されます。

回避策: なし。

Sun Fire 1500 ワークステーションの構成リーダ情報が不完全なため、危険な温度値になってもアラームが発生しない (6297620)

Sun Blade 1500 ワークステーションの「環境センサ」、「温度センサ」テーブルには、Ambient および Die CPU 温度センサだけ表示されます。sys-in Ambient 温度センサは表示されないため、危険な温度値になっても、アラームが生成されません。PICL 出力には、これらの温度読み取り値がすべて表示されます。

回避策: なし。

Sun Fire 2500 ワークステーションの構成リーダ情報が不完全なため、危険な温度値になってもアラームが発生しない (6298965)

Sun Blade 2500 ワークステーションの ELP 構成リーダの「環境センサ」、「温度センサ」テーブルには、Ambient-0 CPU Die と hard-disk 温度センサが表示されるだけです。sys-in、sys-out、および Ambient-1 温度センサは表示されないため、危険な温度値になっても、アラームが生成されません。PICL 出力には、これらの温度読み取り値がすべて表示されます。

回避策: なし。

ELP プラットフォームのディスク数に CD/DVD ドライブが含まれる (6307965)

すべての ELP プラットフォームにおいて、「ハードウェア」タブ の「ハードウェアの概要」の「総ディスク数」(「総ディスク数」のシステムノードプロパティ値) に、CD/DVD ドライブが含まれています。これは誤りです。このため、ディスク数 4 つ、光ディスクドライブ 1 つの ELP プラットフォームで、ディスク数が 5 と表示されます。

回避策: なし。

Sun Blade 2500 ワークステーションの物理表示で、PCI スロットが「Populated」と表示される (6316693)

Sun Blade 2500 ワークステーションの物理表示の背面表示で、PCI カードスロットが「populated」が表示されます。これは誤りです。たとえばスロット 5 に PCI カードが 1 枚だけ入っているシステムの背面表示に、スロット 0、2、3、4、および 5 が埋まっていると表示されます。しかし、それらスロットのカードイメージにマウスを置いても、どれも強調表示されません。カードが挿入されているスロットのイメージ (この例では 5) だけが正しく強調表示されます。

回避策: 「populated」と表示されたスロットにマウスを置いて、それらのスロットが実際に埋まっているかどうかを確認してください。埋まっているスロットにマウスを置くと、そのスロットが強調表示されます。

Sun Blade (Silver) プラットフォームの物理表示でシャーシの色が正しく表示されないことがある (6210876)

Sun Blade 1500/2500 (Silver) プラットフォームの Sun Management Center 追補マニュアルには、既存の Sun Blade 1500/2500 (Red) の実装が使用されています。このため、トポロジ表示およびプラットフォームの物理表示に表示される画像の一部が、Silver プラットフォームの実際の物理的な色と一致しないことがあります。

また、Sun Blade 2500 (Silver) プラットフォームのマザーボードやその他の内部コンポーネントを表示するシステム側物理表示には、 DIMM ダクトやディスクファン構成部品が表示されません。

回避策: なし。

Sun Fire ハイエンドおよびミッドレンジシステムのバグ

これらのバグについては、『Sun Management Center 3.5 バージョン 6 Sun Fire ハイエンドシステムご使用にあたって』および『Sun Management Center 3.5 バージョン 6 Sun Fire ミッドレンジシステムご使用にあたって』を参照してください。

Sun Fire T2000 のバグ

Sun Fire T2000 システムで、起動の前にサービスプロセッサによって CPU がオフラインにされたことが通知されない (6318168)

サービスプロセッサによって CPU がオフラインにされても、Sun Management Center はそのことを記録しません。Sun Management Center は、psradm コマンドを使用し、オペレーティングシステムによって CPU がオフラインにされた場合に、そのことを記録し、通知します。

回避策:サービスプロセッサで showcomponents コマンドを使用して、起動の前にオフラインにされた CPU を確認してください。

Sun Fire T2000 システムの SYS/LOCATE および SYS/SERVICE の LED 画像が間違った位置に表示される (6323669)

背面シャーシ表示で、SYS/LOCATE および SYS/SERVICE の LED 画像が間違った位置に表示されます。Sun Fire T2000 システムの場合、物理的には、これらの画像は、システムコントローラのシリアル管理ポートと USB ポートの間に位置します。

回避策: なし。

Sun Fire T2000 システムの FT0/F0 および FT0/F2 のファントレー画像の表示位置が逆になっている (6323674)

物理表示の上面表示で、FT0/F0 および FT0/F2 のファントレー画像の表示位置が逆になっています。正面から見たときの各ファンの説明と画像の位置が矛盾します。

回避策: なし。

Sun Fire T2000 システムの一部テーブルで報告されるプロセッサ数に誤りがある (6327350)

システムテーブルおよびハードウェアサマリテーブルで報告されるプロセッサ数と、プロセッサテーブルで示されるプロセッサのエントリ数が一致しないことがあります。プロセッサテーブルの情報が正確です。

回避策: なし。

Sun Fire T2000 システムの物理表示の Ethernet ポートの場所が説明の場所とが対応していない (6327987)

物理表示のシステム背面シャーシ画像における一部 Ethernet ポートの物理的な場所とその説明の場所とが対応していません。

回避策: なし。

Sun Fire T2000 システムの空いているメモリモジュールスロットの「SEEPROM 情報」フィールドに無意味なテキストが表示される (6328269)

Sun Fire T2000 システムでメモリスロットが空いている場合、システムは SEEPROM 情報を読み取ろうとすることがあります。このため、次のフィールドに文字化けしたテキストが表示されます。

回避策: なし。

数値温度センサの説明が入れ替わっている (6328444)

数値温度センサテーブルで、数値電圧センサ IOBD/V_+3V3MAIN と IOBD/V_+3V3STBY の説明が入れ替わっています。

回避策: なし。

Sun Fire T2000 システムのプラットフォーム名が誤って表示される (6321787)

Sun Management Center で、Sun Fire T2000 システムのプラットフォーム名が Sun-Fire-T200 と表示されます。これは誤りです。Sun Fire T2000 システムコントローラでは、プラットフォーム名が Sun-Fire-T2000 と正しく表示されます。

回避策: なし。

Sun Fire T2000 システムの ELP 構成リーダの物理表示に DIMM の場所や適切な状態が表示されない (6334131)

Sun Fire T2000 システムの ELP 構成リーダの物理表示に DIMM メモリの場所が表示されません。また、ELP 構成リーダが各 DIMM に関する ERROR 状態を適切なタイミングで報告してきません。DIMM に関して報告される動作状態は、OK か NOT PRESENT だけです。

回避策: なし。

Netra のバグ

動的再構成後に PICL デーモンを再起動しなければならない (6247392)

Solaris 10 で cfgadm コマンドを使用してシステムボードに動的再構成 (DR) 操作を行ったあと、構成リーダのテーブルのいくつかの値が表示されないか、"--" と表示されます。この影響を受けるのは、構成リーダテーブルの次のエントリです。

ハードウェアの概要と物理表示も影響を受けます。ハードウェアの概要では値が "--" と表示され、物理表示ではシステムの画像が表示されません。

回避策:

DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。

Solaris 8 または 9 システムの場合:

% /etc/init.d/picld stop

% /etc/init.d/picld start

Solaris 10 システムの場合:

% svcadm restart svc:/system/picl:default

Netra 1280 サーバで DC PSU タイプ D142 の動的再構成後に PICL デーモンを再起動しなければならない (6247392)

Netra 1280 サーバで DC PSU タイプ D142 を動的に再構成したあと、PICL デーモンが更新されていません。

回避策: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。

Solaris 8 または 9 システムの場合:

% /etc/init.d/picld stop

% /etc/init.d/picld start

Solaris 10 システムの場合:

% svcadm restart svc:/system/picl:default

DC 電源装置フィールドの A と B が逆になっている (6277372)

DC 電源装置フィールドの A とB の報告が逆になっています。たとえば、A が故障していて、B が正常の場合、Sun Management Center は、B が故障していて、A が正常と報告します。

回避策: なし。

動的再構成で内部デバイスが検出されない (6326558)

Solaris 10 システムに対する DR 操作の取り外しプロセス中、ディスク、ネットワークなどの内部デバイスが検出されません。

回避策: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。

% svcadm restart picl

この回避策を使用しても、Solaris 10 システムで動作するエージェントが、内部ディバイス (ディスク、ネットワーク) の取り外しや挿入、再構成操作の発生を検出できないことがあります。

デスクトップ/ワークステーションのバグ

Sun Blade 1000 および 2500 ワークステーションの物理表示のディスクおよびディスクラベルの表示に誤りがある (6288842)

ディスク 2 つの Sun Blade 1000 または 2500 ワークステーションの物理表示で、下のディスクしか表示されず、ディスクラベルが正しく表示されないことがあります。たとえば下のディスクのラベルが、c0t1d0 ではなく、c0t3d0 と表示されます。

回避策: なし。

Sun Blade 100 ワークステーションの物理表示に DIMM メモリデバイスが表示されないことがある (6289568)

Solaris 8 2/02 または Solaris 8 2/04 ソフトウェアがインストールされている Sun Blade 100 ワークステーションの構成リーダの DIMM テーブルで、「ソケット番号」列のエントリが “--” と表示されます。このエントリがないため、物理表示の上面表示で DIMM メモリデバイスが表示されなくなります。

回避策: なし。

ワークグループサーバのバグ

Sun Fire 280R サーバの DIMM およびファンの状態が一時的に不定であるため、赤色のアラームが発生する (6326476)

Solaris 10 がインストールされている Sun Fire 280R サーバで、エージェントの起動後約 5 分の間、赤色アラームが発生します。赤色アラームの発生源は構成リーダの DIMM およびファンテーブルで、DIMM とファンの状態が一時的に不定であるためです。

赤色アラームがオンになると、物理表示の上面、正面、背面表示にコンポーネントがいっさい表示されず、シャーシだけ表示されます。

回避策: なし。

構成リーダモジュールで、サポートされているサーバとして Sun Fire V490 および Sun Fire V890 サーバが表示されない (6287829)

すでに存在する Sun Fire 280R、Sun Fire V480、および Sun Fire V880 サーバとは別に、ワークグループサーバ用の構成リーダモジュールのモジュール説明に、サポートされているプラットフォームとして Sun Fire V490 とSun Fire V890 サーバが含まれていません。

この説明は、構成リーダでマウスボタン 3 をクリックし、「モジュールブラウザ」ウィンドウで「属性エディタ」を選択すると見ることができます。

回避策: なし。

Sun Fire V880 または Sun Fire V480 サーバで「アラーム」タブを選択すると、アラームの警告メッセージが発生する (6317433)

2 つのオブジェクトを持つ Fire V880 または Sun Fire V480 サーバの検出オブジェクトで「アラーム」タブを選択すると、次のようなアラーム警告メッセージが表示されます。

次のようなアラーム警告メッセージです。

Unable to get event management information from agent. Agent was busy or down. Will default to local event manager.

多くの場合、この警告メッセージは誤りで、エージェントは正しく動作しています。

「了解」をクリックすると、アラームタブのテーブルがデフォルトでローカルのイベント管理になります。いったん、検出されたオブジェクトの詳細ウィンドウを閉じ、再び開いて、「アラーム」タブをクリックすると、同じ警告メッセージが表示されます。

回避策: なし。

Solaris 10 が動作する Sun Fire V890 サーバの「ハードウェア規則」テーブルのプロセッサタイプに誤りがある (6318026)

Sun Fire V890 サーバは、UltraSparc-IV プロセッサを搭載して出荷されます。にもかかわらず、「ハードウェア規則」テーブルの「プロパティ」列に、プロセッサタイプとして「Correctable Memory Error, Ultra Sparc III」または「I/O Correctable Error, Ultra Sparc III」と表示されます。

回避策: なし。