ここで説明する事項には、前提条件やヒント、障害追跡に関するヒント、バグなど、ユーザが知っておくべき情報が含まれています。バグは、これらの情報のサブセットです。バグには追跡番号が割り当てられており、この番号は括弧で囲って記載されています。バグおよびパッチに関する最新情報は、SunSolveSM Web サイト、http://sunsolve.sun.com をご覧ください。
エージェントを再起動すると、es-config -u <username> または es-config -l <username> -M <modulename> -zsnmpusercategory を使用して追加されたユーザが削除されます。この問題は、カーネルリーダ (簡易) やエージェント統計情報などのモジュールで発生します。
回避策: /var/opt/SUNWsymon/cfg ディレクトリに存在する modulename.dat ファイルに slice:object=obj_value の形式でエントリを追加することによって、手動でユーザを追加してください。
システムの再起動後、Sun Management Center サービスが実行を開始しようとするときに、cryptosvc サービスと kcfd デーモンに制御が渡り、/var/adm/messages にエラーが記録されます。
次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Oct 3 18:16:09 atqa32 lomv: 10/3/2005 23:16:9 GMT LOM time reference |
Oct 3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF object failed |
Oct 3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF object failed |
Oct 3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11: /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See cryptoadm(1M). Skipping this plug-in. |
Oct 3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11: /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See cryptoadm(1M). Skipping this plug-in. |
Oct 3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog Oct 03 18:16:13 cfgserver Unable to get pkcs session. Can not initialize snmp engine |
Oct 3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog Oct 03 18:16:13 cfgserver *** terminating execution *** |
回避策: システムを再起動する前に、es-stop -A ですべての Sun Management Center サービスを停止してください。システムが再起動すると、すべてのサービスがエラーなしで実行開始します。
Solaris 10 の場合、起動中、Sun Management Center エージェントのサービスは停止されます。
次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 985908 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 metadata {received software termination signal} |
Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 122441 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 metadata *** terminating execution *** |
Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 652029 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 event {received software termination signal} |
Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 721961 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 event *** terminating execution *** |
Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 651061 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 agent {received software termination signal} |
Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 891934 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 agent *** terminating execution *** |
回避策: システムを再起動する前に es-stop -A ですべてのサービスを停止してください。この場合、syslog ファイルにエラーメッセージは記録されません。
次の条件が存在すると、Sun Management Center データベースでホストエントリが重複することがあります。
インストール後に IP アドレスが変更された。
インストール後にホスト名が変更された。
ホスト名に複数のホストエイリアスがある。
回避策:
エントリの重複を回避するために、次のことを推奨します。
複合オブジェクトを利用しない。
サブネットまたは IP アドレス範囲の検出機能を利用しない。
トポロジに追加する前にエージェントマシン上の /var/opt/SUNWsymon/cfg/domain-config.x ファイルにホスト名が存在することを確認する。
エージェントのすべての ACL から esadm グループを削除してから、エージェントの ACL に個別にユーザを追加した場合、サーバサポートモジュールの ACL にユーザが自動的に追加されません。サーバサポートモジュールにユーザが反映されていないため、サーバサポートモジュールは Performance Reporting Manager の有効化または無効化を許可しません。次のメッセージが表示されます。
Unable to enable/disable PRM data collection on an agent with new user |
回避策: エージェントの ACL に esadm グループを追加してから、esadm グループに個別にユーザを追加してください。
エージェント更新が成功しているにもかかわらず、ジョブマネージャのユーザインタフェースに「失敗」と表示されます。「ジョブの管理」GUI を使用してエージェント更新を行った場合、異なる 2 つのレベルでその処理状態 (成功または失敗) が表示されます。
全体的な状態: 複数のホストで処理が試みられ、その 1 台のホストでも処理が失敗すると、ジョブ全体の状態が「失敗」と表示されます。
個別の状態: GUI の「ログ表示」ボタンをクリックすると、個別ホストの処理状態を表示できます。
個別の状態は、エージェントとサーバ間の SNMP 通信を通じ、ホストからサーバに報告される状態情報に基づいています。次の条件下では、状態が正確でないことがあります。
アップグレードは成功したが、そのアップグレードによって、ソフトウェアが再インストールされ、設定が変更されたため、エージェントの SNMP ポートが変更された。
アップグレードは成功したが、他のさまざまな要因によって SNMP 要求がタイムアウトしたために、状態が正しく伝えられなかった。
アップグレードは成功したが、各ホストのサーバに対して設定された 30 分のタイムアウト値以上の時間がかかり、その結果、状態の更新待ちのサーバスレッドが、エージェント側からの状態レポートの開始前に終了した。
回避策: サーバホストの詳細ウィンドウの「ログ表示」タブを使用し、サーバホストの InstallServer.log を表示してください。処理が行われた各ターゲットホストの /var/opt/SUNWsymon/install/agent-update.log に処理の詳細情報が記録されています。
回避策 1: 次の手順で回避してください。
ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。
アクティブなカーソルがあるフィールドに入力を行います。
次のフィールドにカーソルを移動します。
ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。
そのフィールドに入力を行います。
回避策 2: JDK 1.4 または互換バージョンを使用します。
表示されるのは状態モニタモジュールの Headspread 値に関するエラーメッセージです。
メッセージは、次のようなものです。
error Oct 14 15:20:49 agent setNodeValue failed: cmd=setNodeValue 0 1 bob39266, error=setNodeValueLeafScalar: Failed to set new value |
error Oct 14 15:20:49 agent ClassMIBNode:setNodeValue 0 1 bob39266 - . iso.org.dod.internet.private.enterprises.sun.prod.sunsymon.agent.modules. healthMonitor.RAM.memory.handspread |
error Oct 14 15:20:49 agent ClassMIBNode:setNodeValue 0 1 bob39266 - setNodeValueLeafScalar: Failed to set new value warning Oct 14 15:21:32 agent could not get value of RAM.memory.handspread in rule rhltm005 for node ram-rule in module health-monitor |
回避策: エラーメッセージを無視してください。
es-makeagent コマンドで作成されたエージェントイメージには、英語のパッケージしか存在しません。このため、それらのイメージを使用したインストールでは、地域対応はサポートされません。
回避策: es-inst またはエージェント更新機能を使用します。
ゾーンエージェントがベースエージェントとして使用されている場合、Module Configuration Propagation (MCP) はゾーンエージェントに対して機能しません。MCP からゾーンエージェントへの構成データの伝播は失敗します。
この場合、次のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
ゾーンエージェントをベースにした MCP 伝播に失敗した場合、エラーメッセージは taskreq.log に記録されます。
Http error : HTTP/1.1 404 File not found: /var/opt/SUNWsymon/mcp/procmon-zoneagentbase/index.xml |
ゾーンエージェントへの MCP 伝播に失敗した場合、エラーメッセージは taskreq.log に記録されます。
Operation mcp has failed on target:hostname:1161 Exception was thrown: /usr/bin/nawk: can't open file /var/opt/SUNWsymon/cfg/base-modules-d.dat.MCP |
回避策: ゾーンエージェントの /var/opt/SUNWsymon/zone-scripts-d.dat ファイルをエディタで開き、スクリプト名 es-mcp-get および es-mcp-put を追加してください。
Sun Management Center サービスが再開されず、es-config スクリプトが異常終了します。
回避策: es-config を使用せず、javaserver.properties および javaconsole.properties ファイルをエディタで開き、サーバとコンソール間のファイアウォールポート範囲を設定してください。
/var/opt/SUNWsymon/cfg/javaserver.properties ファイルの次の行に新しい最小ポートおよび最大ポート情報を設定します。
sunmc.server.console.firewall.MinPort=2000 |
sunmc.server.console.firewall.MaxPort=6000 |
また、/var/opt/SUNWsymon/cfg/javaconsole.properties ファイルの次の行に新しい最小ポートおよび最大ポート情報を設定します。
sunmc.server.console.firewall.MinPort=45000 |
sunmc.server.console.firewall.MaxPort=48000 |
グルーピング/MCP 用のタスクを作成したとき、Service Management Framework (SMF) モジュールが選択項目として表示されません。
回避策: サーバが Solaris 10 システムの場合は、次のことを行ってください。
サーバ上の次のファイルをコピーします。
# cp /opt/SUNWsymon/modules/cfg/smf-* /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/
サーバが Solaris 10 システム以外の場合は、Solaris 10 システム (エージェント/サーバ) からこれらのファイルをコピーします。
Sun Management Center サービスを再開します。
/opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -A
/opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A
次の行を入力して、アンインストールが問題なく行われるようにします。
# installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-d.prc
# installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-d.x
# installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-m.x
# installf SUNWessmn /opt/SUNWsymon/mdr/modules/cfg/smf-models-d.x
コンソールを起動し、「ツール」->「オブジェクト検出」を選択します。「追加」ボタンをクリックし、「開始 IP アドレス」と「終了 IP アドレス」フィールドに IP アドレス範囲を指定します。 両方のポート、たとえば、1161/ 1161( エージェントポート) を選択します。「フィルタ」タブを選択し、フィルタ条件として 「プラットフォームタイプ」を選択します。オブジェクトを含めるには、「含む」ボタンをクリックし、要求を開始します。要求に成功したにもかかわらず、ホストは追加されていません。このことは、検出集団の中には、指定されたプラットフォームタイプとして識別されるホストが存在しないことを意味します。同じ IP アドレス範囲で「除外する」ボタンを 選択すると、検出集団にオブジェクトが含まれます。
回避策: なし。
Performance Reporting Manager データベースの設定中に「次へ」ボタンをクリックすると、エラーが発生することがあります。
回避策: Performance Reporting Manager データベースの構成中は、「次へ」ボタンをクリックしないでください。
NetscapeTM バージョン 4.7.x ブラウザで簡体字中国語ロケール (zh_CH.GBK または zh_CN.BG18030) のページテキストを表示すると、文字が正しく表示されません。
回避策: デフォルトブラウザに別のブラウザを指定してください。これらのロケールで正常に機能することが判明しているブラウザは次のとおりです。
NetscapeTM 6.2.2
Netscape 7.x
MozillaTM
Microsoft Internet Explorer
非大域ゾーン内では、Sun Management Center は地域対応になっていません。このため、es-setup や es-start、es-stop などの CLI コマンドで地域対応のメッセージは表示されません。
回避策: なし。
locale -a の出力の最後のエントリがユーザのロケールの場合、そのユーザに対する地域対応の Sun Management Center は提供されません。
この問題は、次の 2 つの条件下で発生します。
<Install_image>/disk1/sbin または /opt/SUNWsymon/sbin 下にあるコマンドを実行したあと、次のようなメッセージが表示された。
“LANG=xxxxx is either not valid or not installed. Defaulting to C”
xxxxx は、ユーザが設定したロケールです。
これは、GUI および CLI メッセージが地域対応にならず、英語でのみ表示されることを意味します。
上記のコマンドを実行するときに設定したローケルが locale -a の出力の最後のエントリである。
回避策: locale -a 出力の最後にダミーのロケールを作成します。このためには、次のようにします。
次のように入力してスーパーユーザーになります。
% su -
次のように入力して、locale ディレクトリに移動します。
cd /usr/lib/locale
locale -a の出力の最後に表示される名前の場所に “C” ロケールのディレクトリをコピーします。
cp -r ./C ./zzzz
locale -a の出力を調べて、新しいロケールが最後にあることを確認します。
回避策: CST サービスが実行されているとき、タスクの作成で問題が発生することがあります。es-stop -x を使用して、CST サービスを停止してください。
VSM の「規則」ウィンドウでは、IP アドレスのピリオドが "?2e" と表示されます。
「VSM オブジェクト」->「モジュールマネージャ」タブ-> 「VSM モジュール」に移動し、「規則」をクリックします。「モジュールのしきい値の概要」ウィンドウが表示されます。属性名のリストの フィールドは、括弧で囲まれた IP アドレスがあります。IP アドレスのピリオドが正しく表示されていません。
回避策: なし。
OS テーブルの OS バージョンに空白文字が含まれている場合、「規則」ウィンドウでその空白が正しく表示されません。
回避策: なし。
OS オブジェクトが初期化されてないと、Web コンソールがエラーページを表示します。
回避策: データの表示には、Java コンソールを使用してください。
Sun N1TM System Manager (N1SM) GUI で作成されたコンテナ名に複数バイト文字が使用されていると仮定します。この場合、Sun Management Center コンソールのホスト詳細ウィンドウの次の場所で、コンテナ名が正しく表示されません。
1. 「モジュールブラウザ」タブ->「ハードウェア」->「VSM モジュール」-> 「VSM オブジェクト」->「コンテナのオブジェクト」 ->コンテナテーブルの「コンテナ名」
2. 「モジュールブラウザ」タブ->「VSM モジュール」-> で「規則」をクリックして表示される属性名リスト」
回避策: Sun Management Center は、データフィールドでの複数バイト文字列の使用をサポートしていません。このため、Sun Management Center と N1SM を統合する場合は、コンテナ名に ASCII 文字を使用してください。
Sun StorEdge D1000 の格納装置に対する Hardware Diagnostic Suite の完全テストでは、問題が解決しているにもかかわらず、電源ケーブルが外れているなど、重大ではないエラーが報告されることがあります。
回避策: Sun StorEdge D1000 システムに接続されている Sun Management Center エージェントを再起動してください。
JAVA_HOME パスに 80 文字を超える長さの値を設定すると、次の間違ったエラーメッセージが表示されます。
Could not start Hardware service |
次のように入力することによって、Hardware Diagnostic Suite が動作しているかどうかを確認できます。
% ps -ef | grep HWDS |
回避策: このエラーメッセージは無視してください。Hardware Diagnostic Suite は正しく起動しています。
Hardware Diagnostic Suite は、大域ゾーン内でのみ動作するようになっています。Sun Management Center の設定スクリプトにバグがあるため、ローカルゾーン内では Hardware Diagnostic Suite は正しく動作しません。
回避策: ローカルゾーン内で Hardware Diagnostic Suite を実行しないでください。
15 個以上の Performance Reporting Manager レポート要求を同時に実行するようにスケジュールした場合、Performance Reporting Manager がある程度動作したあと、次の問題 (1 つまたは複数) が発生することがあります。
エージェントマシンからデータを収集できない。
いくつかのレポート要求が実行状態のままになる。
レポート要求を希望どおりにスケジュールできない。
グルーピングタスク要求を希望どおりにスケジュールできない。
レポートマネージャの GUI を起動できない。
ジョブの管理の GUI を起動できない。
上記の問題のいずれかがあると、ジョブの管理 GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。
Task Service is not available |
同様に、レポートマネージャの GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。
Report Service is not available |
回避策: この問題が発生した場合は、サーバコンポーネントをいったん停止し、再起動してください。次のコマンドを入力します。
# es-stop -A |
# es-start -A |
この問題を回避するには、15 個を超えるレポート要求を同時に実行するスケジュールを作成しないでください。スケジュール設定、一定の時間、要求の実行時間がずれるようにします。たとえば、1 時間おきに実行する必要がある要求が 20 個ある場合は、それらの要求を 2 つのバッチに分けて、10 個ずつにします。そして、2 つのバッチを少なくとも 15 分ずらして実行するようにスケジュールします。2 つのバッチを同時に実行するようにスケジュールしてはいけません。
アラームのレポートで「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、エージェントマシンに関するアラームが正しくフィルタリングされません。
「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、全ホストに関して記録されたアラームのすべてに、指定したフィルタ条件が適用されます。レポート出力には、フィルタで選別されたアラームが返されます。また、このレポートには、監視下にあるすべてのホストからの「エージェントの応答なし」のアラームと「ホストの応答なし」のアラームも含まれます。そうしたアラームには、指定したフィルタ条件が適用されません。
回避策: この問題は、アラームレポートにホスト名を明示的に指定することによって回避できます。次に示す回避策のいずれかを選択してください。
単一のホストに関するアラームレポートを生成する場合は、hostname:port の形式でホスト名を指定するか、Sun Management Center のトポロジ表示からホスト名を選択する。
複数のホストに関するアラームレポートを生成する場合は、ホスト名の選択に、hostname:port の形式のコンマ区切りでホスト名を指定するか、Sun Management Center のトポロジ表示から複数のホスト名を選択する方法を取る。
Service Element for IMAP4 と Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールのサービス測定テーブルに追加された行のセル値が、空 (ゼロ) になります。これらのモジュールを読み込み解除および再度読み込みしたあとに行を追加すると、次のメッセージが表示されます。
Row with following index exists:nnn |
このバグにより、Service Element for IMAP4 および Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールを x86 システムで動作できなくなることがあります。
回避策: x86 上で動作する IMAP サービスを監視するには、必ず、SPARC エージェントホストに Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールを読み込みます。また、読み込まれたモジュールは、x86 システム上の IMAP サービスをプローブするよう構成されている必要があります。
Microsoft Windows 2000 システム上で動作している Java 実行環境のバージョンが 1.3.1 〜 1.4.0 の範囲のいずれかの場合、「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスのいくつかのテキストフィールドで文字が受け付けられないことがあります。サービスタイプをデフォルトの HTTP 以外に変更しようとしたとき、「ホスト名」および「インスタンス」テキストフィールドに入力した文字が受け付けられません。
Java 実行環境のバージョンが 1.4.1 の場合、この問題は発生しません。
回避策: Microsoft Windows 2000 システムにバージョン 1.4.1 の Java 実行環境を インストールしてください。
エントリレベルプラットフォーム (ELP)、Netra、デスクトップ/ワークステーション、およびワークグループサーバのアドオンソフトウェアの地域対応パッケージは、前回のリリースから変更する必要がないため、今回のリリースでは更新されていません。
回避策: なし。
この問題は、ELP、Netra、およびデスクトップ/ワークステーションの構成リーダで発生します。
Solaris 10 を使用している Netra 240/440/T4、Sun Blade 100、および Sun Fire V240 サーバの Platform Information and Control Library (PICL) が、初期化後に、bge1-bge3 ドライバなどの構成変更を読み取らないことがあります。prtconf -v コマンドの出力には、これらのドライバのインスタンスが反映されるのですが、prtpicl-v コマンドの出力には反映されません。
回避策: svcadm restart picl コマンドを発行することによって、prtconf ユーティリティで PICL を再調整してください。
Sun XVR-1200 グラフィックスアクセラレータと Sun XVR 500 グラフィックスアクセラレータに同じデバイス名が使用されていることがあります。Sun Blade 2500 システムの拡張カードテーブルと物理表示で Sun XVR-1200 が XVR-500 と表示されるのはこのためです。
回避策: グラフィックスアクセラレータの表示に誤りがないかどうか確認するには、/usr/platform/<i>platform-name</i>/sbin/prtdiag コマンドの出力の「入力デバイス」セクションを調べます。このコマンドの <i>platform-name</i> の部分は、システムの uname -i コマンド出力全体と置き換える必要があります。
Solaris 9 4/04 または Solaris 10 ソフトウェアがインストールされたSun Fire V440 サーバの Entry-Level Platforms Config Reader の物理コンポーネントの説明で、「モデル名」、「パーツ番号」、「バージョン」および「シリアル番号」が “--” と表示されます。
回避策: なし。
psradm -f コマンドを使用して CPU をオフラインにすると、エージェントによってアラームが生成されません。また、CPU をオフラインに戻しても、そのことがプロセッサテーブルに反映されるのに時間がかかります。
回避策: 最新の状態を見るには、GUI でほかのテーブルをクリックしてから、問題のテーブルをクリックします。デフォルトの再表示間隔では、 すべてのテーブルが 1 時間に 1 回更新されます。
Solaris 8 ソフトウェアがインストールされた Sun Fire V240 サーバの物理表示には、CD/DVD ドライブは表示されません。次のような情報が表示されます。
sd30 Soft Errors: 0 Hard Errors: 2 Transport Errors: 0 |
Vendor: TEAC Product: DV-28E-C Revision: 1.4B Serial No: |
Size: 18446744073.71GB <-1 bytes> |
Media Error: 0 Device Not Ready: 2 No Device: 0 Recoverable: 0 |
Illegal Request: 0 Predictive Failure Analysis: 0 |
回避策: なし。
CPU が 1 つの Sun Blade 2500 ワークステーションの物理表示で、CPU ファンが 2 つ表示されます。このため、構成リーダの「物理コンポーネント/ファン」テーブルで、存在しない 2 つ目の CPU ファンの「ステータス」が通信なしの状態となり、青色のアラームが表示されます。
回避策: なし。
Sun Blade 1500 ワークステーションの「環境センサ」、「温度センサ」テーブルには、Ambient および Die CPU 温度センサだけ表示されます。sys-in Ambient 温度センサは表示されないため、危険な温度値になっても、アラームが生成されません。PICL 出力には、これらの温度読み取り値がすべて表示されます。
回避策: なし。
Sun Blade 2500 ワークステーションの ELP 構成リーダの「環境センサ」、「温度センサ」テーブルには、Ambient-0 CPU Die と hard-disk 温度センサが表示されるだけです。sys-in、sys-out、および Ambient-1 温度センサは表示されないため、危険な温度値になっても、アラームが生成されません。PICL 出力には、これらの温度読み取り値がすべて表示されます。
回避策: なし。
すべての ELP プラットフォームにおいて、「ハードウェア」タブ の「ハードウェアの概要」の「総ディスク数」(「総ディスク数」のシステムノードプロパティ値) に、CD/DVD ドライブが含まれています。これは誤りです。このため、ディスク数 4 つ、光ディスクドライブ 1 つの ELP プラットフォームで、ディスク数が 5 と表示されます。
回避策: なし。
Sun Blade 2500 ワークステーションの物理表示の背面表示で、PCI カードスロットが「populated」が表示されます。これは誤りです。たとえばスロット 5 に PCI カードが 1 枚だけ入っているシステムの背面表示に、スロット 0、2、3、4、および 5 が埋まっていると表示されます。しかし、それらスロットのカードイメージにマウスを置いても、どれも強調表示されません。カードが挿入されているスロットのイメージ (この例では 5) だけが正しく強調表示されます。
回避策: 「populated」と表示されたスロットにマウスを置いて、それらのスロットが実際に埋まっているかどうかを確認してください。埋まっているスロットにマウスを置くと、そのスロットが強調表示されます。
Sun Blade 1500/2500 (Silver) プラットフォームの Sun Management Center 追補マニュアルには、既存の Sun Blade 1500/2500 (Red) の実装が使用されています。このため、トポロジ表示およびプラットフォームの物理表示に表示される画像の一部が、Silver プラットフォームの実際の物理的な色と一致しないことがあります。
また、Sun Blade 2500 (Silver) プラットフォームのマザーボードやその他の内部コンポーネントを表示するシステム側物理表示には、 DIMM ダクトやディスクファン構成部品が表示されません。
回避策: なし。
これらのバグについては、『Sun Management Center 3.5 バージョン 6 Sun Fire ハイエンドシステムご使用にあたって』および『Sun Management Center 3.5 バージョン 6 Sun Fire ミッドレンジシステムご使用にあたって』を参照してください。
サービスプロセッサによって CPU がオフラインにされても、Sun Management Center はそのことを記録しません。Sun Management Center は、psradm コマンドを使用し、オペレーティングシステムによって CPU がオフラインにされた場合に、そのことを記録し、通知します。
回避策:サービスプロセッサで showcomponents コマンドを使用して、起動の前にオフラインにされた CPU を確認してください。
背面シャーシ表示で、SYS/LOCATE および SYS/SERVICE の LED 画像が間違った位置に表示されます。Sun Fire T2000 システムの場合、物理的には、これらの画像は、システムコントローラのシリアル管理ポートと USB ポートの間に位置します。
回避策: なし。
物理表示の上面表示で、FT0/F0 および FT0/F2 のファントレー画像の表示位置が逆になっています。正面から見たときの各ファンの説明と画像の位置が矛盾します。
回避策: なし。
システムテーブルおよびハードウェアサマリテーブルで報告されるプロセッサ数と、プロセッサテーブルで示されるプロセッサのエントリ数が一致しないことがあります。プロセッサテーブルの情報が正確です。
回避策: なし。
物理表示のシステム背面シャーシ画像における一部 Ethernet ポートの物理的な場所とその説明の場所とが対応していません。
回避策: なし。
Sun Fire T2000 システムでメモリスロットが空いている場合、システムは SEEPROM 情報を読み取ろうとすることがあります。このため、次のフィールドに文字化けしたテキストが表示されます。
パート番号
シリアル番号
製造元
サイズ
回避策: なし。
数値温度センサテーブルで、数値電圧センサ IOBD/V_+3V3MAIN と IOBD/V_+3V3STBY の説明が入れ替わっています。
回避策: なし。
Sun Management Center で、Sun Fire T2000 システムのプラットフォーム名が Sun-Fire-T200 と表示されます。これは誤りです。Sun Fire T2000 システムコントローラでは、プラットフォーム名が Sun-Fire-T2000 と正しく表示されます。
回避策: なし。
Sun Fire T2000 システムの ELP 構成リーダの物理表示に DIMM メモリの場所が表示されません。また、ELP 構成リーダが各 DIMM に関する ERROR 状態を適切なタイミングで報告してきません。DIMM に関して報告される動作状態は、OK か NOT PRESENT だけです。
回避策: なし。
Solaris 10 で cfgadm コマンドを使用してシステムボードに動的再構成 (DR) 操作を行ったあと、構成リーダのテーブルのいくつかの値が表示されないか、"--" と表示されます。この影響を受けるのは、構成リーダテーブルの次のエントリです。
システム
ネットワークデバイス
LOM
ASR
LOM イベント
LOM アラーム
障害インジケータ
ハードウェアの概要と物理表示も影響を受けます。ハードウェアの概要では値が "--" と表示され、物理表示ではシステムの画像が表示されません。
回避策:
DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。
Solaris 8 または 9 システムの場合:
% /etc/init.d/picld stop
% /etc/init.d/picld start
Solaris 10 システムの場合:
% svcadm restart svc:/system/picl:default
Netra 1280 サーバで DC PSU タイプ D142 を動的に再構成したあと、PICL デーモンが更新されていません。
回避策: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。
Solaris 8 または 9 システムの場合:
% /etc/init.d/picld stop
% /etc/init.d/picld start
Solaris 10 システムの場合:
% svcadm restart svc:/system/picl:default
DC 電源装置フィールドの A とB の報告が逆になっています。たとえば、A が故障していて、B が正常の場合、Sun Management Center は、B が故障していて、A が正常と報告します。
回避策: なし。
Solaris 10 システムに対する DR 操作の取り外しプロセス中、ディスク、ネットワークなどの内部デバイスが検出されません。
回避策: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。
% svcadm restart picl
この回避策を使用しても、Solaris 10 システムで動作するエージェントが、内部ディバイス (ディスク、ネットワーク) の取り外しや挿入、再構成操作の発生を検出できないことがあります。
ディスク 2 つの Sun Blade 1000 または 2500 ワークステーションの物理表示で、下のディスクしか表示されず、ディスクラベルが正しく表示されないことがあります。たとえば下のディスクのラベルが、c0t1d0 ではなく、c0t3d0 と表示されます。
回避策: なし。
Solaris 8 2/02 または Solaris 8 2/04 ソフトウェアがインストールされている Sun Blade 100 ワークステーションの構成リーダの DIMM テーブルで、「ソケット番号」列のエントリが “--” と表示されます。このエントリがないため、物理表示の上面表示で DIMM メモリデバイスが表示されなくなります。
回避策: なし。
Solaris 10 がインストールされている Sun Fire 280R サーバで、エージェントの起動後約 5 分の間、赤色アラームが発生します。赤色アラームの発生源は構成リーダの DIMM およびファンテーブルで、DIMM とファンの状態が一時的に不定であるためです。
赤色アラームがオンになると、物理表示の上面、正面、背面表示にコンポーネントがいっさい表示されず、シャーシだけ表示されます。
回避策: なし。
すでに存在する Sun Fire 280R、Sun Fire V480、および Sun Fire V880 サーバとは別に、ワークグループサーバ用の構成リーダモジュールのモジュール説明に、サポートされているプラットフォームとして Sun Fire V490 とSun Fire V890 サーバが含まれていません。
この説明は、構成リーダでマウスボタン 3 をクリックし、「モジュールブラウザ」ウィンドウで「属性エディタ」を選択すると見ることができます。
回避策: なし。
2 つのオブジェクトを持つ Fire V880 または Sun Fire V480 サーバの検出オブジェクトで「アラーム」タブを選択すると、次のようなアラーム警告メッセージが表示されます。
次のようなアラーム警告メッセージです。
Unable to get event management information from agent. Agent was busy or down. Will default to local event manager.
多くの場合、この警告メッセージは誤りで、エージェントは正しく動作しています。
「了解」をクリックすると、アラームタブのテーブルがデフォルトでローカルのイベント管理になります。いったん、検出されたオブジェクトの詳細ウィンドウを閉じ、再び開いて、「アラーム」タブをクリックすると、同じ警告メッセージが表示されます。
回避策: なし。
Sun Fire V890 サーバは、UltraSparc-IV プロセッサを搭載して出荷されます。にもかかわらず、「ハードウェア規則」テーブルの「プロパティ」列に、プロセッサタイプとして「Correctable Memory Error, Ultra Sparc III」または「I/O Correctable Error, Ultra Sparc III」と表示されます。
回避策: なし。