ここで説明する事項には、前提条件やヒント、障害追跡に関するヒント、バグなど、ユーザが知っておくべき情報が含まれています。バグは、これらの情報のサブセットです。バグには追跡番号が割り当てられており、この番号は括弧で囲って記載されています。バグおよびパッチに関する最新情報は、SunSolveSM Web サイト、http://sunsolve.sun.com をご覧ください。
起動スクリプトが、Could not start Grouping service や Could not start Platform Agent などのエラーメッセージを表示しないことがあります。
この種のエラーメッセージが表示されるのは、Sun Fire システムコントローラから es-guiinst コマンドを実行したとき、あるいは負荷の大きいマシンで Sun Management Center コンポーネントが起動されたときです。
また、実際にはコンポーネントが正常に起動されているにもかかわらず、そのコンポーネントのプロセスが決まった時間内に実行開始しなかった場合にも、同種のエラーメッセージが表示されることがあります。
この問題は、グルーピングサービスとプラットフォームエージェントコンポーネントのどちらでも観察されています。
こうした場合、起動スクリプトは、次のことを行います。
コンポーネントプロセスの実行開始を試みる。
n 秒間、休眠する。
プロセスのステータスをチェックし、成功か失敗かを報告する。
負荷の大きいマシンでは、ステータスチェックの結果が遅れることがあり、誤って、ステータスチェックエラーになることがあります。このエラーは、結果が n 秒以内に受信されなかったことが原因です。
回避策: 次の手順で回避してください。
次のプロセスが実行中であるかどうかを確認します。
エージェント
トポロジサービス
トラップハンドラサービス
構成サービス
イベントハンドラサービス
メタデータサービス
プラットフォームエージェント
プラットフォームエージェントのインスタンス
次のコマンドを入力します。
/usr/bin/ps -ef | grep esd |
Solaris 10 の場合、このコマンドは、大域ゾーンでは /usr/bin/ps -fz global | grep esd、非大域ゾーンでは /usr/bin/ps -fe | grep esd になります。
次のようにコマンドを入力して、グルーピングサービスが実行中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep SunMCService |
次のコマンドを使用して、Java サーバが動作中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep ServerMain |
次のようにコマンドを入力して、Web サーバが動作中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep tomcat |
次のようにコマンドを入力して、ハードウェアサービスが実行中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep HWDS |
実行されていないサービスがある場合は、マシンの負荷を減らしてから Sun Management Center の各プロセスを実行開始します。
ここでは、コマンド行インタフェース (CLI) のバッチモードが system2 で使用され、そこでバックエンドプロセスが作成されていると仮定して説明します。
次のような場合、CLI バッチモードは機能しません。
system1 でサーバをアンインストールして、再インストールしたあと、system2 からバッチモードを使用して system1 への接続を試みた。
system2 からバッチモードを使用して、system1 への接続を試みているときに、system1 と system2 の間で一時的なネットワーク切断が発生した。
CLI のバッチモードが機能しないのは、サーバーのアンインストールで、バックエンドプロセスが終了されなかったためです。
回避策: 次の手順でバックエンドプロセスを終了してください。
実行中のバックエンドプロセスを確認します。
# cat /var/opt/SUNWsymon/cli/process-file
process-file は、どのプロセスも次の形式です。
<username>:<hostname>:<cpid>:<jpid>。cpid は C プロセス ID、jpid は Java プロセス ID です。終了するプロセスの ID を書き留めます。
バックエンドプロセスを終了します。
# kill -9 <cpid> <jpid>
Windows で 「スタート」->「設定」->「コントロールパネル」->「プログラムの追加と削除」 を使用して、Sun Management Center をアンインストールすると、%WINDIR% ディレクトリから SunMC.exe が削除されません。これは、Windows プラットフォームが実行中のプログラムの削除を許可しないためです。この場合、ファイルが使用中であるため削除できないという内容のメッセージが表示されます。
回避策: Windows での Sun Management Center のアンインストールには、es-uninst か es-guiuninst を使用してください。
セキュリティシードの最大の長さは、GUI の設定では 8 文字、CLI の設定では 16 文字です。
Sun Management Center エージェントをスタンドアロンの SNMPV3 エージェントとして使用する場合は、CLI の設定を使用してエージェントレイヤを構成することを推奨します。
回避策: Sun Management Center で、長さが 8 文字を超えるセキュリティシードを指定する場合は、CLI の設定を使用してください。
次のアジアロケールの場合、インストール中、ソフトウェアライセンス (SLA) および補助条項が英語で表示されます。
言語 |
ロケール |
---|---|
日本語 |
ja_JP.UTF-8 |
簡体字中国語 |
zh.UTF-8zh_CN.UTF-8、zh.GBK、 zh_CN.GBK、zh_CN.GB18030 |
繁体字中国語 |
zh_TW.UTF-8 |
韓国語 |
ko.UTF-8ko_KR.UTF-8 |
次のアジア系ロケールでは、地域対応の SLA ファイルが使用され、適切な言語で表示されます。
言語 |
ロケール |
---|---|
日本語 |
ja, ja_JP.PCK, ja_JP.EUC |
簡体字中国語 |
zh, zh_CN.EUC |
繁体字中国語 |
zh_TW, zh_TW.BIG5、 zh_TW.EUC |
韓国語 |
ko, ko_KR.EUC |
サポートされている各言語の SLA は、Sun Management Center メディアキットに含まれる印刷形式のファイルで提供されています。
回避策: なし。
アジアロケールの環境で es-guiinst コマンドを使用してインストールした場合、一部画面のインストールメッセージの表示が不完全になります。この問題は、英語ロケールで比較的大きなシステムフォントサイズを使用している場合にも発生します。
回避策: テキスト全体が表示されるように、画面のサイズを手動で変更するか、画面を最大化してください。
es-guiuninst ツールを使用してアドオン製品をアンインストールすると、アンインストールされたすべてのアドオンコンポーネントの一覧からなる概要パネルが表示されます。英語以外のロケール環境でこのツールを使用してアドオンコンポーネントをアンインストールすると、アンインストールされたアドオン製品の 1 つとして 、誤って「本稼働環境」が概要パネルに表示されます。
回避策:「本稼働環境」をアンインストールしたというメッセージは無視してください。このコンポーネントはアンインストールされていません。
次のSun Management Center 3.6 アドオン製品でサポートされる言語とロケールは、表 1–1 に示すとおりです。
Sun FireTM ハイエンドシステム
Sun Fire ミッドレンジシステム
Sun Fire エントリレベルミッドレンジシステム
ワークグループサーバ
ワークステーション (デスクトップ) システム
NetraTM サーバ
Sun BladeTM および Sun Fire エントリレベルプラットフォームシステム
言語 |
ロケール |
---|---|
フランス語 |
fr fr_ FR.ISO8859-15 |
日本語 |
ja |
韓国語 |
ko |
簡体字中国語 |
zh |
繁体字中国語 |
zh_TW |
VSM は、「データを保存」チェックボックスを選択した状態でアンインストールされています。再度 VSM をインストール、設定したときに、VSM の GUI 設定がハングアップします。
回避策: GUI ではなく、CLI の設定を使用して、データの移行を行ってください。
es-uninst を使用して、Sun Management Center と VSM を同時にアンインストールすると、「Volume System Monitoring のアンインストールで問題が発生した」というような警告メッセージが返されることがあります。しかし、実際には VSM は正しくアンインストールされています。
VSM を単独でアンインストールした場合、この警告メッセージは返されません。
回避策: 警告メッセージを無視してください。
VSM アドオンのインストールで、SUNWfeshdl、SUNWjeshdl、SUNWkeshdl、SUNWheshdl、および SUNWceshdl のインストールが失敗します。これは、Solaris 7 システムから <es-inst -R> コマンドを実行して、遠隔マシンが Solaris 8 または Solaris 9 システムの場合に発生します。
次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Product: Volume System Monitoring |
WARNING: One or more packages were not successfully added. |
The following packages were not properly installed: |
SUNWfeshdl,SUNWjeshdl,SUNWkeshdl,SUNWheshdl,SUNWceshdl |
回避策: なし。
Sun FireTM ハイエンドシステムの場合、Sun Management Center es-uninst ツールは、システムコントローラから SUNWwccmn パッケージを自動的に削除します。このパッケージには、Sun Fire Link システムソフトウェアが必要とするソフトウェア (wcapp) が含まれています。System Management Services (SMS) 1.3 環境でシステムコントローラに SUNWwccmn パッケージが存在しない場合、wcapp ソフトウェアを再起動することはできません。このため、SMS 1.3 で問題が発生します。
回避策: システムコントローラから SUNWwccmn パッケージが削除された場合は、pkgadd コマンドを使用して、システムコントローラにパッケージを再インストールしてください。
SUNWwccmn パッケージは、Sun Fire Link ソフトウェアのディストリビューション CD にあります。詳細は、『Sun Fire Link ソフトウェアインストールマニュアル』を参照してください。
Sun Fire T2000 システムへの Sun Management Center 3.6 のインストールで、次のようなエラーメッセージが複数回表示されることがあります。無視してください。
/opt/SUNWsymon/sbin/es-inst: /usr/platform/sun4u/sbin/prtdiag: not found |
回避策: なし。