Sun Management Center のコマンド行インタフェース (CLI) は、Java コンソールや Web コンソールのグラフィカルインタフェースに代わってシステムの監視と管理を行なう、文字方式の軽量コンソールです。
この章の内容は次のとおりです。
Sun Management Center のコマンド行インタフェース (CLI) は、システムの監視と管理を行う文字方式のコンソールアプリケーションです。次の有用な機能があります。
低オーバーヘッド – CLI は Java コンソールや Web コンソールのほとんどの機能を提供しますが、ビットマップグラフィックを必要としません。そのため、低帯域接続のシンプルなデータ端末上で稼働させることができます。ただし、GUI を必要とする機能 (物理表示、グラフ作成など) は提供されません。
バッチモードプロセス – CLI は基本的なスクリプト機能をサポートしており、バッチモードでファイルからコマンド入力することができます。
設定可能な出力形式 – CLI の出力形式を設定することができます。プレーンテキスト出力は、他のテキストベースのツールと互換性があります。拡張コマンドの場合は、XML および HTML で出力形式を指定できます。
ヘルプ – CLI コマンドのオンラインヘルプへは CLI 内からアクセスできます。
CLI で実行可能なタスクは、次のとおりです。
トポロジオブジェクト (ドメイン、グループ、エンティティーなど) を作成して、これらのオブジェクトのトポロジ情報を取り出します。
管理オブジェクトのプロパティーや属性を取り出して操作します。
Sun Management Center エージェントのモジュールを読み込み、読み込み解除、有効化、無効化します。
Sun Management Center エージェント上で、アラーム処理の設定と実行、アラーム情報の取り出し、アラームの肯定応答と削除などを行います。
(Solaris および Linux) パラメータファイルを使用してコンソールに自動的にログインできます。パラメータファイルにユーザー名とパスワードが含まれる場合、そのファイルのアクセス権は 400 である必要があります。そうでない場合、CLI からの自動ログインは行えません。
CLI へは、次のいずれかのシステム構成のユーザー端末セッションからアクセスできます。
Solaris 7、Solaris 8、Solaris 9、Solaris 10 のいずれかの Solaris オペレーティングシステムが動作する UNIX® ワークステーション
SuSE/JDS Linux カーネルバージョン 2.4 または 2.6 の Red Hat が動作する UNIX ワークステーション2.4 and 2.6.
Windows 2000、Windows XP、 Windows NT のいずれかが動作する PC
セッションモード – セッションモードは対話型です。いったん Sun Management Center サーバーにログインすると、明示的にログアウトするまでコマンドの入力や出力の受け取りが可能です。
バッチモード – CLI は、サーバーに接続して filename 内のコマンドを実行します。 filename は、CLI コマンドを持つファイル名です。CLI は、root 以外のユーザーでバッチモードで実行できます。
CLI バッチモードは、/opt/SUNWsymon/cli にある cli.properties ファイルを編集することによって設定できます。このファイルには、設定可能なパラメータが 9 つ含まれています。
表 20–1 は、これらの設定可能なパラメータの説明です。
表 20–1 CLI バッチモードを設定するためのパラメータ
パラメータ |
説明 |
デフォルト値 |
---|---|---|
process_time_out |
この時間を過ぎると、CLI バックエンドプロセスがシステムから削除されます。 |
プロセスタイムアウト (24 時間) process_time_out = 86400 (秒単位) |
uds_dgram_wait_time |
DGRAM クライアントは、CLI バックエンドプロセスからの応答を待ちます。指定時間内に応答がなかった場合は、「Error receiving data from Backend」というエラーメッセージが表示されます。 |
UDS DGRAM 待ち時間 (秒単位) uds_dgram_wait_time = 300 |
uds_stream_wait_time |
STREAM クライアントは、CLI バックエンドプロセスからの応答を待ちます。指定時間内に応答がなかった場合は、「Error receiving data from Backend」というエラーメッセージが表示されます。 |
UDS STREAM 待ち時間 (秒単位) uds_stream_wait_time = 180 |
out_file |
現在動作中の CLI バックエンドプロセスの詳細情報が含まれるファイルへのパス。このファイルの形式は次のとおりです。 <user>:<hostname>:<C Process ID>:<Java Process ID> |
ユーザーおよびプロセス情報ファイル out_file = /var/opt/SUNWsymon/cli/process-file |
socket_pathclnt |
クライアントのブローカ UDS ファイルへのパス。処理された CLI コマンドの出力は、このファイルに送られます。 |
UDS ファイルへのパス socket_pathclnt = /var/opt/SUNWsymon/cli/broker_uds_client_file |
cli_log_path |
CLI ログファイルへのパス。 |
CLI ログファイルの場所 cli_log_path = /tmp/sunmclog/cli |
cli_log_file |
CLI ログファイルの名前。 |
バックエンド (ブローカ) ログファイルの場所 cli_log_file = /tmp/sunmclog/cli/cli-batch-mode-log |
uds_file_path |
STREAM および DGRAM UDS ファイルの場所。 |
UDS ファイルの場所 uds_file_path = /var/opt/SUNWsymon/cli/ |
log_level |
使用するログレベルを指定します。本稼働環境の場合は ERROR、デバッグ環境の場合は INFO に設定してください。 |
バッチモードのログレベル [options : INFO|ERROR] log_level=ERROR |
ここでは、CLI コマンドとパラメータの概要について説明します。
CLIコマンドは、「基本」コマンドと「拡張」コマンドの 2 種類に分けられます。
基本コマンドは、他の CLI コマンドの実行環境を変更します。たとえば、パラメータ値の設定、コマンドエイリアスの定義、コマンド状態の確認、サーバーのログインあるいはログアウトなどが実行できます。基本コマンドは、常にフォアグラウンドで実行します。
拡張コマンドは、管理オブジェクトのトポロジ、プロパティー、属性の問い合わせや変更を行います。次の項目は、拡張コマンドが提供する機能です。
トポロジ内の管理オブジェクトを検出する
モジュールを使用可能または使用不可にする
アラームを肯定応答または削除する
拡張コマンドは、デフォルトではバックグラウンドで実行しますが、フォアグラウンドで実行するよう設定できます。
セッションモードは、フォアグラウンドでもバックグラウンドでもコマンドを実行することができます。
フォアグラウンド – コマンドをフォアグラウンドで実行します。この場合、出力先の指定がないかぎり、コマンド出力は直接画面に送信されます。フォアグラウンドでは、1 度に実行できるコマンドは 1 つだけです。基本コマンドは、フォアグラウンドでのみ実行可能です。 拡張コマンドはデフォルトではバックグラウンドで実行しますが、フォアグラウンドで実行するよう設定することも可能です。
バックグラウンド – コマンドを、バックグラウンドで非同期に実行します。デ フォルトでは、コマンド出力や診断メッセージは画面に送信されません。出力はバッファされ、明示的な要求があると表示されます。UNIX シェルとは異なり、バックグラウンドで 1 度に実行できる拡張コマンドは 1 つだけです。ただし、バックグラウンドで拡張コマンドを実行しながら、フォアグラウンドで複数のコマンドを実行することができます。拡張コマンドは、デフォルトではバックグラウンドで実行しますが、フォアグラウンドで実行するよう指定することも可能です。基本コマンドはバックグラウンドでは実行できません。
CLI はエイリアスもサポートしています。そのため、より複雑なコマンドやパラメータに省略語や仮名を定義することができます。ユーザー定義のエイリアスは、さまざまな CLI セッションで使用できます。
CLI パラメータは、名前と値のペアです。すなわち、名前と値を 1 つずつとります。一部のパラメータは CLI 内に最初から組み込まれており、名前と値も事前に定義されています。その他のパラメータ (変数) は、ユーザーが定義できます。パラメータのなかには有効範囲がグローバルなものがあります。このグローバルパラメータは、特定のセッションにおける CLI コマンドの実行を制御します。これ以外のパラメータは、特定コマンドやコマンドグループに固有です。
CLI は、いくつかの入力機能と出力機能を提供します。
CLI では、CLI コマンドごとにオンラインヘルプが提供されます。CLI 内から直接ヘルプにアクセスすることができ、GUI は必要ありません。すべてのコマンドについて、その使用方法や関連パラメータリストを表示することができます。
ほとんどの CLI パラメータは、名前と値のペアとなっています。すなわち、名前と値を 1 つずつとります。ただし、ごく一部のパラメータ は名前のみで値がありません 。これらのパラメータはフラグとして知られています。
パラメータ値は、CLI セッションのいくつかの時点で指定できます。
CLI 起動時 – CLI の起動時に、UNIX コマンド行のパラメータを指定できます。 起動時に指定されたパラメータは、セッションに対してグローバルです。グローバルパラメータの値は、 set コマンドが優先するか、unset コマンドで現在のセッションから削除されないかぎり、維持されます。
CLI コマンド – セッション中に実行する CLI コマンドごとにパラメータを指定することができます。コマンドの一部として指定された値が、そのコマンドの実行中だけ一時的にグローバルパラメータの値を優先します。
入力ファイル – パラメータの定義を外部ファイルに格納して、CLI セッションのどの時点でも呼び出せるようにできます。グローバルパラメータと個々のコマンドパラメータが、外部ファイルで定義されたパラメータ値を優先します。
パラメータは name= value のペアで定義されます。
file=/home/examples/example1
ここでは、file がパラメータ name、/home/examples/example1 がパラメータ value です。等号 (=) とパラメータ名または等号とパラメータ値の間には空白文字を入れてはいけません。空白文字 (スペース、タブ記号) が含まれていると、その値は二重引用符 (ASCII 文字 0x22) で囲まれます。
moduleDesc="Local File Scanning"
複数のパラメータ値はコンマ区切りで併記できますが、次の例に示すように、値と値の間に空白文字を入れることはできません。
severity=DIS,DWN,ERR
パラメータリストは、空白文字で区切られた一連のパラメータです。
m=kernel-reader moduleDesc="My Kernel Reader"
ok1="This is just a test" ok2=hello ok3=hello,hi,aloha ok4="hello,hi,aloha"
broken1="How are you?","Who are you?" broken2="Testing",1,2,3 broken3="Hello broken4=Hello"
パラメータは、ファイルに格納し、必要に応じて読み込むことができます。パラメータファイルは必要な数だけ作成できます。また組み込み式の i パラメータを使用して、パラメータ入力ファイルの名前を指定することも可能です。
ここでは、CLI 内で事前に定義されているパラメータについて説明します。
定義済みパラメータには、名前が一文字だけのものがあります。たとえば、a、f、 o などです。
CLI 起動時にこのフラグが UNIX コマンド行に含まれている場合、CLI はバッチモードで起動します。このフラグはセッションモードでは無視されます。
セッションモードでコマンドパラメータとしてこのフラグが使用された場合、CLI はそのコマンドのヘルプテキストを表示します。
セッションモードで拡張コマンドのパラメータとしてこのフラグが使用された場合、CLI は、現在のコマンドを実行している間、最後に実行された拡張コマンドのすべてのパラメータを保持します。-l フラグを指定すると、現在のコマンドに対するパラメータはすべて無視されますが、基本コマンドへの影響はありません。次に、-lフラグの使用例を示します。
> getLoadModules a=myHostName ... ... > getAlarms -l |
getAlarms コマンドは、以前に実行された getLoadModules コマンドのパラメータ値 a (myHostName) を使用して実行します。
a パラメータの値は、エージェントホスト名とポート番号 (省略可能) で指定されたエージェントです。ポート番号を指定する場合は、番号とホスト名をコロン (:) で区切ります。一般構文は a=agentHost[: agentPort] です。たとえば、ホスト example_host 上で動作して、ポート 12345 で待機するエージェントを指定する場合は、次の構文を使用します。
a=example_host:12345 |
a パラメータの値は、複数のエージェントをコンマ区切りで併記することもできます。例: a=agent[,agent]*.
append パラメータの値は、コマンド出力の付加先のファイル名です。 ファイルが存在しない場合は、新たに作成されますappend パラメータをグローバルに設定すると、このセッションのコマンド出力はすべて指定ファイルの後ろに追加されます。また、このパラメータを特定コマンドに設定することも可能です。
append=/home/examples/cli_output |
append パラメータおよび o パラメータの両方を設定すると、append が o に優先します。 この場合、コマンド結果のみが特定ファイルに記録され、実行中のコマンドは記録されません。コマンド情報を記録する場合は、log パラメータを使用してください。
columns パラメータの値は、print コマンドで表示されるコマンド出力の 1 つまたは複数の列の名前です。列名は大文字と小文字が区別されます。また、複数の場合は名前と名前の間をコンマで区切ります。次の例は、複数の列名を記述した例です。
columns="Alarm Id,Node URL,Target Host,Severity" |
f パラメータの値は、コマンド出力形式を定義します。 現在使用できる形式は plain および html です。詳細は、「コマンド出力形式」 を参照してください。HTML 形式に設定する場合は、次の構文を使用します。
f=html |
height パラメータの値は、画面に表示するコマンド出力の行数です。次の例は、標準的な端末画面とほぼ同じ高さに height パラメータを設定しています。
height=24 |
history パラメータの値は、コマンド履歴に保持するコマンド数です。コマンド履歴により、以前に実行したコマンドを表示することができます。このパラメータは、set コマンドによって使用されます。
history=10 |
i パラメータの値は、現在のセッションに含まれるパラメータ定義の入力ファイル名です。入力ファイル内では、各行に 1 つのパラメータが定義されます。たとえば、/home/examples/myParams ファイルに次の行があると仮定します。
more=off serverHost=myserver a=myagent:161 |
次の行を使用することによって、これらのパラメータを現在の CLI セッションに含めることができます。
i=/home/examples/myParams |
log パラメータの値は、すべての CLI コマンドとコマンドの実行時間を記録するファイル名です。ただし、ログファイルはコマンド名と実行時間だけしか記録しません。コマンド出力は、a パラメータまたは o パラメータで指定したファイルに記録されます。いったんパラメータを設定すると、後続のコマンドがすべてファイルの後ろに付加されます。ファイルが存在しない場合は、新たに作成されますロギングを開始するとログファイルは上書きされないため、別のログが必要なときは必ず別のファイルを指定してください。ロギングを停止する場合は、log パラメータを付けて unset コマンドを使用します。次の例は、ログを開始したあとにログを中止します。
> log=/home/examples/sunmc-log ... ... > unset log |
logmode パラメータの値は、 detailed、command、または from n のいずれかです。detailed 値は、コマンドログファイルにコマンドの詳細情報を書き込みます。command 値は、コマンドログファイルにコマンドとそのパラメータのみ書き込みます。from n 値は、コマンド履歴の、n 番目のエントリ以降のすべてのエントリをコマンドログファイルに付加します。logmode パラメータのデフォルト値は detailed です。
m パラメータの値は、Sun Management Center のモジュール名です。モジュールが複数ある場合は、コンマ区切りで併記することもできます。
m=kernel-reader |
more パラメータの値は、コマンド出力画面のページングを制御します。使用できる値は on と off です。more を on に設定すると、端末への出力が一度に 1 画面ずつ表示されます。画面のサイズは、height パラメータと width パラメータで定義します。デフォルト値は、バッチモードでは off、セッションモードでは on です。
more=on |
o パラメータの値は、コマンド出力の書き込み先ファイル名です。すでにこのファイルが存在する場合は、上書きされます。ユーザーは、o パラメータを特定のコマンドに指定して、そのコマンドの出力を取り込むことができます。また、このパラメータを set コマンドでグローバルに設定して、出力をすべてファイルに書き込むこともできます。
append パラメータおよび o パラメータの両方を設定すると、append が o に優先し、出力は、指定されたファイルに付加されます。この場合、コマンド出力だけがファイルに書き込まれ、実行中のコマンドは記録されません。コマンド情報を記録する場合は、log パラメータを使用してください。次の例では、コマンド出力の書き込み先ファイルを定義します。
o=/home/examples/sunmc-output |
serverPort パラメータの値は、ログイン用のサーバーポートです。このグローバルパラメータは、ログインセッションの確立後には設定できません。このパラメータが設定されない場合は、デフォルトポート 2099 が使用されます。
style パラメータの値は、コマンド出力形式を定義します。このパラメータに指定できる値は、table、list、および <custom> です。 table 値は、表形式で出力を表示します。list 値は、コンマ区切りの列からなる一覧形式で出力を表示します。 <custom> 値は、出力をユーザー定義の形式で表示するために使用します。各列は %a で表します。custom 値には、 \t や \n などの特殊文字を使用できます。
t パラメータの値は、トポロジエージェントで管理されるオブジェクト (ドメイン、表示グループ、エンティティーなど) の名前です。オブジェクト名には、ドメインから始まる完全修飾名を使用します (例: /domain/group/host)。
コマンドの種類と概念の概要は、「CLI コマンドとパラメータの概要」を参照してください。基本 CLI コマンドが使用するパラメータの詳細は、「定義済みのパラメータとフラグ」を参照してください。
説明
alias コマンドを使用して、頻繁に使用するコマンドや複雑なパラメータを持つコマンドのエイリアスを作成することができます。エイリアスには、既存の CLI コマンドと同じ名前は指定できません。また、エイリアスの定義に空白文字が含まれる場合は、二重引用符 (", ASCII 文字 0x22) で囲まれます。
CLI セッションを終了すると、ユーザーが指定したエイリアスは、aliases ディレクトリ内のファイルに保存されます。それらエイリアスは、CLI セッションにログインすると使用できるようになります。
構文
alias [<pseudonym>="command [parameters]"]
例
> alias assign=set > alias alarms="getAlarms severity=dwn" |
引数を付けずに呼び出された場合、alias コマンドは定義済みのエイリアスとその値の一覧を表示します。次の例は、引数を指定しないで alias コマンドを呼び出した場合の結果を示しています。
> alias assign - set alarms - getAlarms severity=dwn |
attrib コマンドは、トポロジオブジェクトの属性を読み出します。
構文
attrib [group=groupName [name=attribName] [-key]]
browse コマンドは、トポロジをブラウズモードにします。
構文
browse
説明
cd コマンドは、現在のトポロジパスを変更します。パスが指定されなかった場合は、現在のパスにデフォルトドメインが設定されます。数値 (n) が指定された場合は、list コマンドで示される順序で n 番目の子パスが現在のパスに設定されます。
構文
cd [path|number]
説明
clear コマンドは、現在のセッション中に設定されたすべてのパラメータを削除します。ただし、コマンド行から設定されたパラメータは削除しません。このコマンドは unset コマンドと似ていますが、パラメータ名を引数として指定する必要はありません。
構文
clear
data コマンドは、トポロジオブジェクトの詳細を表示します。数値 (n) が指定された場合は、list コマンドで示される順序で n 番目の子パスに現在のパスが設定されます。
構文
data [path|number|-key]
end コマンドは、トポロジのブラウズモードを解除します。
構文
end
説明
exit コマンドは、サーバーとの接続を切断して CLI セッションを終了します。
構文
exit [-onError]
パラメータ
onError
onError パラメータは、以前のコマンドの実行で例外が発生した場合に CLI セッションを終了する指定です。このパラメータはバッチモードでのみ使用します。
goto コマンドは、大文字と小文字が区別されるパターンに一致するトポロジパスに移動します。複数のパスが見つかった場合は、パスを選択するよう求められます。
構文
goto <pattern>
説明
help コマンドは、CLI コマンドとそのパラメータ情報を表示します。ヘルプ情報は、ビットマップ以外の形式の端末画面での表示に適しています。 help を引数なしに実行すると、使用可能な CLI コマンドとその概略が、基本コマンドの次に拡張コマンドの順番で、アルファベット順に一覧表示されます。
構文
help [-e][-h] [<command>|about|legal]
パラメータ
-e、-h、 command、about、および legal
-e は、拡張モードでヘルプテキストを表示します。次の形式もサポートされています。<command> -e.
-h は、通常モードでヘルプテキストを表示します。次の形式もサポートされています。<command> -h.
command は、そのコマンド固有の情報を表示します。
about は、CLI のバージョン情報を表示します。
legal は、CLI のライセンス条項を表示します。
例
次は、getAlarms コマンドのヘルプ例です。
> help getAlarms getAlarms [a=host[,host]+] [alarm_filter_list] - Get alarm information on an agent or a list of agents under a set of filter conditions. If no agent is provided, all alarms will be obtained. All the filter conditions are "ANDED" to provide the result. The filter conditions as specified in alarm_filter_list comprises: domain=domain and/or m=module[+instance] and/or managed_object=managed_object and/or property=property and/or property_instance=property_instance and/or qualifier=qualifier and/or severity=[DIS,DWN,ERR,OFF,INF,IRR,WRN] and/or state=[C,F,O] and/or ack=[A,N] |
説明
history コマンドは、CLI セッションで以前に入力されたコマンドを表示または実行します。履歴が以前に作成されていて、引数を付けずに history コマンドを呼び出すと、以前に入力されたすべてのコマンドが表示されます。履歴が以前に作成されていて、数値引数を付けて history コマンドが呼び出された場合は、その引数に一致するコマンドが実行されます。
構文
history [num]
説明
kill コマンドは、バックグラウンドで起動しているコマンドをすべて終了します。
構文
kill
説明
list コマンドは、パス下のオブジェクトを一覧表示します。数値 (n) が指定された場合は、このコマンドの示す順番で n 番目の子パスにパスが設定されます。
構文
list [path|number]
説明
locate コマンドは、指定されたパターンに一致するすべてのトポロジパスを検索します。パターンは大文字と小文字が区別されます。
構文
locate <pattern>
説明
login コマンドは、Sun Management Center サーバーとの接続を確立します。引数として serverHost と serverPort (省略可能) パラメータを指定できます。ホストが指定されていないと、ホストのプロンプトが表示されます。ポートが指定されなかった場合は、2099 が使用されます。login コマンドは、ユーザー名とパスワードのプロンプトも表示します。
構文
login [serverHost=host] [serverPort=portNumber] [user=userName] [password=userPassword]
パラメータ
serverHost、serverPort、 user、password
説明
logout コマンドは、Sun Management Center サーバーとの接続を切断します。ただし、CLI セッションは終了しません。
構文
logout
説明
print コマンドは、最後の拡張コマンドの出力を、指定された出力形式で指定された出力先に送信します。デフォルトでは、出力は端末画面にプレーンテキスト形式で送信します。パラメータの append または o が設定された場合、出力は、そのパラメータによって指定されたファイルにリダイレクトされ、画面には表示されません。ncols が指定されなかった場合、デフォルト列数は 4 に設定されます。
構文
print [f=plain|xml|html] [style=table|list|<custom>] [columns= columnList] [ncols=num] [o=outputFile | append=appendFile]
パラメータ
f、style、columns、 ncols、o、append
説明
quit コマンドは、サーバーとの接続を切断して CLI セッションを終了します。
構文
quit
説明
reset コマンドは、コマンド行に指定されたすべてのパラメータ値を、CLI セッションの起動時に指定された値に復元します。ただし、セッション中に定義されたがコマンド行に指定されなかったパラメータは、そのまま変わりません。コマンド行に指定したパラメータの名前を引数として reset に使用すると、そのパラメータの値は初期値に復元されます。それ以外の場合、パラメータ値は変わりません。
構文
reset [<parameter>]*
説明
set コマンドでは、パラメータ値を指定したり、表示したりできます。set コマンドで指定されたパラメータは、現在のセッションに対してグローバルになります。グローバルコマンドは、このセッションの全コマンドに使用することができます。また引数なしで set を実行すると、現在のセッション中に定義したすべてのパラメータ値が表示されます。パラメータを引数として指定して set を実行すると、そのパラメータの値が表示されます。
構文
set [<parameter>[=value]]* [height=num] [history=num] [log=file] [logmode=detailed|command|"from n"] [more=on|off] [prompt=prompt]
例
このコマンドで可能な 3 通りの記述例を次に示します。
> set height=10 > set height=10 > set height height=10 |
説明
status コマンドは、バックグラウンドで実行されている全コマンドの状態を表示します。
構文
status
説明
unalias コマンドは、引数として指定されたエイリアスを削除します。
構文
unalias [<pseudonym>]*
説明
unset コマンドは、現在のセッションから指定されたパラメータを削除します。
構文
unset [<parameter>]*
unset コマンドは、コマンド履歴に保存されません。
説明
where コマンドは、現在のトポロジパスを表示します。
構文
where
次の各節では、CLI で使用可能な各種拡張コマンドについて説明します。
「インポートとエクスポートのコマンド行インタフェース」(トポロジのインポートコマンドとエクスポートコマンドの説明)
モジュールを管理するための拡張コマンドは 7 つあります。
モジュールコマンドが使用するパラメータを次に示します。a および m パラメータの詳細は、「定義済みのパラメータとフラグ」を参照してください。
モジュールの国際化名
モジュールの説明テキスト
モジュールパラメータのコンマ区切りのリスト
モジュールのデフォルト設定
説明
エージェント内の 1 つ以上のモジュールを使用不可にします。
構文
disableModule a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance][,module[+instance]]*
パラメータ
a 、m
説明
エージェント内の 1 つ以上のモジュールを使用可能にします。
構文
enableModule a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance][,module[+instance]]*
パラメータ
a 、m
説明
エージェントに読み込まれているモジュールのリストを取得します。
構文
getLoadedModules a=host[:port][,host[:port]]*
パラメータ
a
説明
構文
getModule a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance]
パラメータ
a 、m
説明
構文
getModules a=host[:port][,host[:port]]*
パラメータ
a
説明
構文
loadModule a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance] [moduleName= name] [moduleDesc=description] [moduleParams= key=value[,key=value]*] [-default]
パラメータ
a、m、moduleName、 moduleDesc、moduleParams、-default 。
説明
エージェントから 1 つ以上のモジュールを読み込み解除します。
構文
unloadModule a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance][,module[+instance]]*
パラメータ
a 、m
たとえば agentHost 名が seattle のホストに読み込むモジュールを決定するには、CLI プロンプトで次のコマンドを入力します。
> getLoadedModules a=seattle |
ポート 1776 のホスト seattle で kernel-reader モジュールを読み込むには、次のコマンドを入力します。
> loadModule a=seattle:1776 m=kernel-reader |
CLI には、オブジェクト属性と属性値を管理する 4 つの拡張コマンドが用意されています。
オブジェクト属性コマンドには、次のパラメータを使用できます。a および m パラメータの詳細は、「定義済みのパラメータとフラグ」を参照してください。
rowValues パラメータの値は、名前と値のペアからなる、コンマ区切りのリストです。name は行の列名、value はその列の値です。
attribute パラメータの値は、属性とプロパティーを設定する、または読み出すプロパティーに属する属性名からなる、コンマ区切りのリストです。このパラメータを setAttributes コマンドで使用する場合、attribute パラメータの各属性名は該当する value パラメータの値でなければなりません。
value パラメータの値は、attribute パラメータで指定された属性に対応する値からなる、コンマ区切りのリストです。このパラメータを setAttributes コマンドで使用する場合は、各属性ごとに値を指定する必要があります。
次のコマンドを使用して、オブジェクト属性および属性値を設定、読み出すことができます。
説明
addRow コマンドは、指定された値を持つ行をテーブルに追加します。
構文
addRow a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance] mgtObj=managedObject [property=property] [propInst=propertyInstance] rowValues=name=value[,name=value]
パラメータ
a、m、mgtObj、 property、propInst、rowValues。
説明
delRow は、指定された値を持つ行をテーブルから削除します。
構文
delRow a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance] mgtObj=managedObject [property=property] [propInst=propertyInstance] rowValues=name=value[,name=value]
パラメータ
a、m、mgtObj、 property、propInst、rowValues。
説明
getAttributes コマンドは、1 つまたは複数のエージェントからプロパティーの情報を読み出すか、指定された属性を読み出します。
構文
getAttributes a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance] mgtObj=managedObject property=property [propInst=propertyInstance] [attribute=attribute[,attribute]*]
パラメータ
a、m、mgtObj、 property、 propInst、attribute。
説明
setAttributes コマンドは、1 つ以上のエージェント内にプロパティーを設定するか、指定された属性に値を割り当てます。指定した属性の値を null に再設定することもできます。
構文
setAttributes a=host[:port][,host[:port]]* m=module[+instance] mgtObj=managedObject property=property [propInst=propertyInstance] [attribute=attribute[,attribute]*] value=value[,value]*
パラメータ
a、m、mgtObj、 property、 propInst、attribute、value。
attribute パラメータで指定した属性には、それぞれ該当する value パラメータの値が必要です。
次のコマンドは、ポート 1161 のホスト haiku に設定された agent-stats モジュールの totalstats 管理オブジェクトの size プロパティーに対応する属性をすべて読み出します。
> getAttributes a=haiku:1161 m=agent-stats mgtObj=totalstats \ property=size |
次のコマンドは、上記の例で指定された size プロパティーの属性 alarmlimits.error-gt を値 2 に設定します。
> setAttributes a=haiku:1161 m=agent-stats mgtObj=totalstats \ property=size attribute=alarmlimits.error-gt value=2 |
次のコマンドは、rowValues で指定された行を、mgtObj で指定された管理オブジェクトから削除します。
> delRow a=haiku:1161 \ m=filemon mgtObj=filemonstats/filemonTable/filemonEntry \ rowValues="name=test,desc=this,filename=/etc/passwd" |
CLI には、アラームを管理するための拡張コマンドが 5 つあります。
アラーム拡張コマンドでは、次のパラメータを使用できます。a および m パラメータの詳細は、「定義済みのパラメータとフラグ」を参照してください。
ack パラメータの値は、管理アラームが肯定応答されたかどうかを示す値をコンマ区切りで併記します。使用可能な値は ACK (肯定応答) と NOACK (未確認) です。
domain パラメータの値は、アラーム監視の対象となる Sun Management Center のドメイン名です。指定ドメインがない場合は、デフォルトドメインが使用されます。
severity パラメータの値は、監視されたアラームの重大度をコンマ区切りで併記します。次に、severity パラメータで使用可能な値を示します。
state パラメータの値は、監視されたアラームの状態値をコンマ区切りで併記します。state パラメータの有効な値は、Open、Closed 、Fixed です。
次のコマンドを使用して、アラーム値を確認したり、アラーム処理を設定したりできます。
説明
ackAlarms コマンドは、1 つ以上のエージェント内のアラームに肯定応答します。
構文
ackAlarms a=host[:port][,host[:port]]* [domain=domain] [m=module[+instance][mgtObj=managedObject [property=property [propInst=propertyInstance] [qualifier=qualifier]]]] [severity=DIS|DWN|ERR|INF|IRR|OFF|WRN] [state=OPEN|CLOSED|FIXED] [note=reason]
パラメータ
a、domain、m、 mgtObj、property、propInst、 qualifier、severity、state、note。
説明
delAlarms コマンドは、1 つ以上のエージェントのアラームを削除します。
構文
delAlarms a=host[:port][,host[:port]]* [domain=domain] [m=module[+instance][mgtObj=managedObject [property=property [propInst=propertyInstance] [qualifier=qualifier]]]] [severity=DIS|DWN|ERR|INF|IRR|OFF|WRN] [state=OPEN|CLOSED|FIXED] [ack=ACK|NOACK] [note=reason]
パラメータ
a、domain、m、 mgtObj、property、propInst、 qualifier、severity、state、 ack、note。
説明
getAlarms コマンドは、1 つ以上のエージェントのアラーム情報を読み出します。
構文
getAlarms a=host[:port][,host[:port]]* [domain=domain] [m=module[+instance][mgtObj=managedObject [property=property [propInst=propertyInstance] [qualifier=qualifier]]]] [severity=DIS|DWN|ERR|INF|IRR|OFF|WRN] [state=OPEN|CLOSED|FIXED] [ack=ACK|NOACK]
パラメータ
a、domain、m、 mgtObj、 property、propInst、 qualifier、severity、 state、ack。
説明
runAlarmAction コマンドは、1 つ以上のエージェントのドメインにあるすべてのアラームについて、手動または遅延アラーム処理を実行します。
構文
runAlarmAction a=host[:port][,host[:port]]* [domain=domain] [m=module[+instance][mgtObj=managedObject [property=property [propInst=propertyInstance] [qualifier=qualifier]]]] [severity=DIS|DWN|ERR|INF|IRR|OFF|WRN] [state=OPEN|CLOSED|FIXED] [ack=ACK|NOACK]
パラメータ
a、domain、m、 mgtObj、 property、propInst、 qualifier、severity、 state、ack。
説明
setAlarmAction コマンドは、1 つ以上のエージェントのドメインにあるすべてのアラームについて、手動または遅延アラーム処理を設定します。
構文
setAlarmAction a=host[:port][,host[:port]]* command=command [domain=domain] [m=module[+instance][mgtObj=managedObject [property=property [propInst=propertyInstance] [qualifier=qualifier]]]] [severity=DIS|DWN|ERR|INF|IRR|OFF|WRN] [state=OPEN|CLOSED|FIXED] [ack=ACK|NOACK]
アラーム用に電子メール警告を設定するコマンドの形式は、次のいずれかを使用できます。
command="email.sh:<email-id>:<message>" または
command="email:<email-id>:<message>"。
パラメータ
a、command、domain 、m、mgtObj、 property、propInst、qualifier、 severity、state、 ack。
次のコマンドは、ホスト haiku から、重大度 ERR または DWN のアラームをすべて読み出します。
> getAlarms a=haiku severity=ERR,DWN |
CLI には、トポロジを管理するための拡張コマンドが 9 つあります。
トポロジ拡張コマンドでは、次のパラメータを使用できます。a および t パラメータの詳細は、「定義済みのパラメータとフラグ」を参照してください。
agentPort パラメータの値は、エージェントポート番号です。agentPort の指定がないと、デフォルト値の 161 になります。agentPort パラメータは、省略可能で、url パラメータの指定がなくデフォルトポートも使用しないときにだけ使用します。
domain パラメータの値は、setCurrentDomain コマンドに必要な Sun Management Center のドメイン名です。
domainmode パラメータの値は、follow または ignore です。値が follow の場合、import コマンドは、指定されたターゲットドメインにファイルからグループとドメイン情報の両方をインポートします。ignore の場合は、ドメイン情報が無視されます。
family パラメータの値は、トポロジオブジェクトのオブジェクトファミリです。省略された場合は、自動的に取得されます。
filename パラメータの値はファイルの名前です。このパラメータは、export および import コマンドでのトポロジデータのエクスポートやインポートに使用します。
isPolled パラメータの値は、true または false です。このパラメータ値が true の場合、エンティティーは、ポーリングタイプ (pollType) に従って状態情報のポーリングを行います。デフォルト値は true です。
mode パラメータの値は append または overwrite です。append の場合、export コマンドはファイルの終わりにトポロジデータを付加します。overwrite の場合は、新しいトポロジデータでファイルが上書きされます。
nodemode パラメータの値は、replace または ignore です。replace の場合、ファイルとドメインの間に矛盾するデータがあると、ドメイン内のデータはファイル内のデータで置き換えられます。ignore の場合、矛盾するデータは無視されます。
pollType パラメータの値は、エンティティーのポーリングタイプです。次に、pollType パラメータで使用可能な値を示します。
readInfo パラメータの値は、SNMP ポーリングされたオブジェクトに対する SNMPv1 読み取りコミュニティーの名前です。
url パラメータの値は、ポーリングするエンティティーの URL です。url パラメータの値は、次のような形式で指定できます。
ping://hostname snmp://hostname:port/oid/#.#.#.# snmp://hostname:port/[mod,sym]/path
validity パラメータの値は、エクスポートしたトポロジデータの有効期間を示す日数です。validity パラメータの有効な値は、Unlimited、 7、15、30、または 90 です。
writeInfo パラメータの値は、ポーリングされた SNMP オブジェクトに対する SNMPv1 書き込みコミュニティーの名前です。
説明
createEntity コマンドは、管理エンティティーを生成します。
構文
createEntity t=topoObject pollType=ahost|amod|aprox|dummy|ping|snmp [fullDesc=text] [targetHost=host] [agentPort=port] [targetIp=ip] [family=family] [isPolled=true|false] [topoType=text] [topoCfg=text] [readInfo=text] [writeInfo=text] [url=url]
パラメータ
t、pollType、fullDesc、targetHost、agentPort、targetIp、family、isPolled、 topoType、topoCfg、readInfo、 writeInfo、url。
説明
createGroup コマンドは、トポロジのドメインやグループを作成します。
構文
createGroup t=topoObject [family=base|building-view|campus-view|network-view|subnetwork-view] [fullDesc=desc]
パラメータ
t、family、fullDesc 。
作成するエンティティーがグループの場合、family パラメータは必須です。
説明
delTopoObject コマンドは、管理トポロジ階層の管理トポロジオブジェクトを削除します。指定したトポロジオブジェクトの下位オブジェクトもすべて削除されます。
構文
delTopoObject t=topoObject
パラメータ
t
説明
export コマンドは、1 つ以上のドメイン内のトポロジデータをファイルにエクスポートします。
構文
export filename=filename domain=domain|"All Domains" mode=append|overwrite validity=Unlimited|7|15|30|90 [comment=text]
パラメータ
filename、domain、 mode、validity、comment。
説明
getAgentPort コマンドは、トポロジドメインの指定ホスト上で動作する Sun Management Center エージェントのポート番号を返します。エージェントが複数の場合は、ポート番号のリストを返します。
構文
getAgentPort a=host[,host]* [t=topoObject]
パラメータ
a および t。
説明
getAllTopoObjects コマンドは、管理トポロジ階層にあって、arch、family、または pollType パラメータで指定された条件を満たす全管理オブジェクトの一覧を返します。
構文
getAllTopoObjects t=topoObject [arch=os] [family=platform] [pollType=aview|ahost|amod|aprox|dummy|ping|snmp]
パラメータ
t、arch、family、pollType。
説明
getCurrentDomain コマンドは、現在のドメインの名前を返します。
構文
getCurrentDomain
パラメータ
なし
説明
getDomains コマンドは、現在のサーバーコンテキスト内のすべての管理ドメインを返します。
構文
getDomains
パラメータ
なし
説明
getTopoObject コマンドは、 t パラメータで指定されたトポロジオブジェクトの直下にあって、arch、family、または pollType パラメータで指定された条件を満たす管理オブジェクトのリストを返します。
構文
getTopoObject t=topoObject [arch=os] [family=platform] [pollType=aview|ahost|amod|aprox|dummy|ping|snmp]
パラメータ
t, arch, family, and pollType.
説明
export コマンドは、ファイルからドメインにトポロジデータをインポートします。
構文
import filename=filename domainmode=follow|ignore nodemode=replace|ignore [domain=domain]
パラメータ
filename、domainmode、 nodemode、domain。
説明
setCurrentDomain コマンドは、ホームドメインを domain パラメータで指定された値に設定します。
構文
setCurrentDomain domain=domainName
パラメータ
domain
次のコマンドは、menlo_park ドメインのグループ building12 の sun4u ファミリにあって SunOS 5.7 ソフトウェアを実行する、Sun Management Center のエージェントホストをすべて返します。
> getTopoObject t=/menlo_park/building12 pollType=ahost \ arch="SunOS 5.7" family=sun4u |
次のコマンドは、既存ドメイン headquarters_test の下に building19 という名前のグループを作成します。
> createGroup t=/headquarters_test/building19 \ fullDesc="test headquarters domain" family=building-location |
次のコマンドは、ドメイン test_domain のグループ building12 に myHost という名前の管理エンティティーを作成します。トポロジオブジェクトは、ポート 1161 で動作するエージェントを持つホストです。
> createEntity t=/test_domain/building12/myHost \ fullDesc="my test host" family=ultra-2 topoType="" \ topoCfg="" isPolled=false pollType=ahost readInfo="" \ writeInfo="" targetHost=osftserv targetIp="" agentPort=1161 |
CLI には、次のような出力オプションがあります。
ログコマンドをファイルで実行
ログコマンドをファイルに出力
コマンド出力画面の制御
出力形式の指定 (プレーンテキスト、XML、HTML)
コマンドとログファイルはすべて英語のみに対応しています。ただし、コマンド説明とヘルプテキストは、Java の各国語化ガイドラインに従って英語以外の言語にも対応します。
基本コマンドの出力形式はプレーンテキストのみです。基本および拡張コマンドについては、「CLI コマンドとパラメータの概要」を参照してください。
拡張コマンドの出力形式は 3 種類あります。
プレーンテキスト
XML
HTML
出力形式を指定するには、f パラメータに希望する形式値を設定します。現在サポートされている値は、plain 、xml、および html です。
コマンド出力の論理画面サイズを定義するには、height パラメータに目的の値を設定します。more パラメータを設定すると、一度に 1 画面ずつ出力を表示できます。これらのパラメータについては、「定義済みのパラメータとフラグ」を参照してください。
次の例は、プレーンテキスト形式で表示された getLoadedModules コマンド出力の一部です。
== getLoadedModules: Results 1/16 =============================== Module Name=Dynamic Reconfiguration Module Key=dr Description=Dynamic Reconfiguration (Sunfire) Agent Name=myhost-dev86 Agent Port=161 Version=2.0 == getLoadedModules: Results 2/16 =============================== Module Name=Config-Reader(sun4u/sun4d) Module Key=Config-Reader4u Description=Config Reader (sun4u/sun4d) Agent Name=myhost-dev86 Agent Port=161 Version=1.0 ... == getLoadedModules: Results 15/16 ============================== Module Name=DNS Synthetic Transaction [dns] Module Key=dnsST+dnstest Description=DNS Synthetic Transaction Agent Name=myhost-dev86 Agent Port=161 Version=1.0 ================================================================ |
CLI コマンドをログファイルに記録するには、log パラメータにコマンドの記録先ファイルを設定します。あとで実行できるよう、バッチモードでログファイルを CLI に渡すには、logmode パラメータを detailed、command、または from n に設定します。詳細は、「定義済みのパラメータとフラグ」 の log および logmore を参照してください。
ログファイルの形式は次のとおりです。
DATE & TIME;duration or message;command and parameters
次の例は、前述の getLoadedModules コマンド出力を取り込んだ一連のコマンドログの抜粋です。
Fri Dec 21 14:15:12 PST 2001;0 second;set o=\ /home/examples/output.3c23b455 Fri Dec 21 14:15:23 PST 2001;0 second;set f=plain Fri Dec 21 14:15:45 PST 2001;0 second;set a=smtg-dev21 Fri Dec 21 14:16:08 PST 2001;== START OF THREAD ==;getLoadedModules Fri Dec 21 14:16:08 PST 2001;2 seconds;getLoadedModules Fri Dec 21 14:16:12 PST 2001;9 seconds;print Fri Dec 21 14:21:28 PST 2001;== START OF THREAD ==;getAgentPort Fri Dec 21 14:21:28 PST 2001;0 second;getAgentPort Fri Dec 21 14:21:31 PST 2001;0 second;print Fri Dec 21 14:22:01 PST 2001;0 second;exit
説明
CLI へのアクセスには、es-cli コマンドを使用します。
構文
es-cli [-h] [-b <filename> -i <parameter-filename>] [-i <parameter-filename>]
es-cli のパラメータについては、「CLI パラメータ」を参照してください。
何もオプションが指定されなかった場合、CLI はセッションモードで起動します。
この節では、一般的な CLI の手順について説明します。
コンソールがデフォルトの /opt ディレクトリにインストールされていない場合、CLI アプリケーションは起動しません。この場合は、次のいずれかの方法で CLI アプリケーションを起動してください。
インストール後、 cli.properties ファイル内の該当アドオンの場所を、適切なインストール場所を指し示すように変更する。
/opt/SUNWsymon/cli/addons ディレクトリを作成する。
対話型セッションを開始するには、コマンド /opt/SUNWsymon/sbin/es-cli を入力し、使用するグローバルパラメータがある場合は、それらパラメータも入力します。
CLI プロンプト (>) に対して login と入力します。
Host プロンプトに対して、接続先のホスト名を入力します。
Login プロンプトに対してユーザーのログイン名、Password プロンプトに対してパスワードをそれぞれ入力します。
手順 1 から 手順 4 の入力例を示します。
/opt/SUNWsymon/sbin/es-cli parameters > login Host: myhost Login: mylogin Password: mypassword Login is successful. > |
CLI をバッチモードで起動する場合は、あらかじめ用意された CLI コマンドファイルを入力として使用し、次のコマンドを指定します。/opt/SUNWsymon/sbin/es-cli -b file
Sun Management Center のコンソールレイヤーをインストールしたら、CLI フォルダにある es-cli をダブルクリックします。
CLI 画面が表示されます。
login コマンドを入力します。
ログインプロセスプロンプトが表示されたら、目的のホスト名とユーザーのログイン名を入力します。
次の例では、seattle がホストで susan がログイン名です。
> login Host: seattle Login: susan Password: > |
CLI の全コマンドのヘルプリストにアクセスするには、CLI プロンプトで help と入力します。
特定コマンドの詳細な説明を参照するには、help に続けてコマンド名を入力します。
たとえば、getLoadedModules コマンドの詳細ヘルプにアクセスするには、次のように入力します。
> help getLoadedModules |
画面サイズを定義するには、height パラメータに表示する行数を設定します。
たとえば高さ 20 行の画面を定義する場合は、次のように入力します。
> set height=20 |
一度に 1 ページずつ出力を表示できるようにするには、more パラメータに on を設定します。
> set more=on |
log パラメータに、コマンドの記録先ファイル名を設定します。
> set log=/home/examples/log.3c254030 |
log パラメータの設定後は、後続のオブジェクトがすべてファイルの後ろに追加されます。ファイルが存在しない場合は、新たに作成されます
このファイルは上書きされないため、複数のレコードを新規に作成する場合は、必ずファイルも作成してください。
記録を停止するには、log パラメータを付けて unset コマンドを使用します。
> unset log |
コマンド出力をファイルに記録するには、o パラメータに出力ファイル名を設定します。
> set o=/home/examples/output.3c254030 |
記録を停止するには、o パラメータを付けて unset コマンドを使用します。
> unset o |
CLI セッションを終了するには、exit と入力します。
> exit |