この節では、Web コンソールで単純アラームを操作する方法について説明します。アラーム条件がより複雑な場合は、Java コンソールの機能を使用してください (第 12 章「アラームの管理」を参照)。
単純アラームを作成する場合の手順例を次に示します。この例では、過去 5 分間にシステム負荷が指定値を超過したときのアラーム条件を作成します。
「ホスト詳細: ブラウザ」ページからデータプロパティーテーブルを選択します。
この例では、カーネルリーダ (簡易) モジュールの「システム負荷統計情報」テーブルを選択します。
データプロパティーテーブルから対象となるデータプロパティーを選択します。
この例では、「直前 5 分間の負荷平均」プロパティーの値を選択します。
選択したデータプロパティーの属性エディタが表示されます。
「属性エディタ」ウィンドウ「アラーム」タブをクリックします。
「アラーム」ページが表示されます。
「重大しきい値 (>)」フィールドに、該当する値を入力します。
この例では .050 を入力します。この値は、アラームの生成プロセスを説明するために、一般的に使用する値より低い設定になっています。
「了解」をクリックして変更を適用し、「アラーム」タブのページを閉じます。
しばらくすると、「システム負荷統計情報」データプロパティーテーブルの「直前 5 分間の負荷平均」データフィールドが赤に変わります。さらに、次のフォルダとアイコンに赤色のアラームアイコンが表示されます。ただし、未確認で開始状態の黒色 (停止) アラームがある場合は除きます。
オペレーティングシステム
カーネルリーダ
システム負荷統計情報
「リセット」をクリックして、属性エディタをデフォルトパラメータにリセットします。
「ホスト詳細: アラーム」タブをクリックします。
アラームテーブルが再表示して、作成したアラームが反映されます。
このアラームに肯定応答します。
新しいアラームしきい値を作成して、操作に慣れます。
アラームを作成したあとは、ほかの Sun Management Center ユーザーがアラームしきい値を変更できないように、セキュリティー (アクセス権) を設定することができます。セキュリティーの詳細は、第 18 章「Sun Management Center のセキュリティー」を参照してください。
アラーム情報にすべてのアラームしきい値を含める必要はありません。たとえば、重大アラームのしきい値だけを作成するという設定が可能です。
アラームメモには、特定アラームのメモの展開リストが含まれます。アラームにメモを追加することで、アラームの作成時から終了時までの履歴が追跡できます。
管理オブジェクトの「ホストの詳細: アラーム」ページを開きます。
メモを追加するアラームを選択します。
「オプション」メニューから「メモの追加」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。
「メモの追加」ウィンドウが表示されます。
メモにテキストを入力します。
「了解」をクリックをして、「メモの追加」ウィンドウを閉じます。
入力したメモが表示されます。
Suggested Fix 機能は、アラーム条件に対する推奨処理を提供します。
管理オブジェクトの「ホストの詳細: アラーム」ページを開きます。
適切なアラームを選択します。
「オプション」メニューから「推奨処理」を指定して、「実行」ボタンをクリックします。
「推奨処理」ウィンドウが表示されます。「推奨処理」領域にソフトウェアのデフォルト情報が表示され、「ユーザー推奨の処理」領域に既存のユーザー設定情報が表示されます。
「ユーザー推奨の処理」領域に、アラーム条件に対応する推奨処置を入力します。
「了解」をクリックして「推奨処理」ウィンドウを閉じます。
空き領域を確保してデータベースを最新の状態にするために、停止状態のアラームを削除する必要があります。停止状態のアラームとは、アラーム条件がすでに存在しないアラームのことです。