Sun Management Center 3.6.1 インストールと構成ガイド

T3 ストレージデバイスの準備

Sun Management Center T3 アドオンをインストールおよび設定するには、Sun Management Center の Monitoring and Management of A5x00 and T3 Devices アドオンをインストールするシステム上の /etc/hosts ファイルと /etc/ethers ファイルを事前に変更する必要があります。

次の作業は、『Sun StorEdge T3 Disk Tray Installation, Operation, and Service Manual』で説明している方法で T3 ストレージデバイスのインストールと構成が終了していることを想定しています。

Sun Management Center アドオン Monitoring and Management of A5X00 and T3 Devices がインストールされるマシン上で /etc/hosts ファイルと /etc/ethers ファイルがすでに更新されている場合は、T3 アドオンのインストールと設定を開始できます。

ProcedureT3 ストレージデバイスを準備する

手順
  1. 各 T3 ストレージデバイスの IP アドレスと Ethernet アドレスを確認します。

    端末ウィンドウを開き、 arp t3-device-name コマンドを入力します。t3-device-name は T3 ストレージデバイスの名前です。次に例を示します。


    # arp T3-001
    T3-001 (10.100.20.300) at 1:2:30:ab:ba:45 permanent published

    この例では、10.100.20.300 が T3 ストレージデバイス T3–001 の IP アドレス、1:2:30:ab:ba:45 が Ethernet アドレスです。

  2. ネットワーク上の T3 デバイスごとに手順 1 を繰り返します。

    各 T3 の IP アドレス、Ethernet アドレス、および名前を記録したところで、次の手順へ進んでください。

  3. Sun Management Center のアドオン Monitoring and Management of A5X00 and T3 Devices をインストールするマシンで、スーパーユーザーとしてログインします。

    このマシンは、Sun Management Center サーバーをインストールするマシンか、あるいは専用のプラットフォームエージェントサーバーとして割り当てたマシンのどちらかです。

  4. /etc/hosts ファイルに、各 T3 の IP アドレスと名前を記録します。

    たとえば、3 台の T3 デバイスがネットワークに接続されている状況で、arp コマンドを使用して IP アドレスと、各 T3 デバイスの Ethernet アドレスを確認し、情報を次のように記録したと仮定します。

    storage-t3–1 

    172.16.100.10 

    0:20:f2:0:59:48 

    storage-t3–2 

    172.16.100.11 

    0:20:f2:0:5f:40 

    storage-t3–3 

    172.16.100.12 

    0:20:f2:0:7f:a8 

    この場合、サーバーの /etc/hosts ファイル内のエントリは次のようになります。

    172.16.100.10   storage-t3–1
    172.16.100.11   storage-t3–2
    172.16.100.12  storage-t3–3
  5. /etc/ethers ファイルに、各 T3 ストレージデバイスの Ethernet アドレスと名前を記録します。

    /etc/ethers ファイルが存在しない場合は、作成します。

    手順 4 に示した例の場合、サーバーの /etc/ethers ファイル内のエントリは次のようになります。

    0:20:f2:0:59:48   storage-t3–1
    0:20:f2:0:5f:40   storage-t3–2
    0:20:f2:0:7f:a8  storage-t3–3

    注意 – 注意 –

    T3 デバイス名にドメイン名を含める場合は、/etc/hosts /etc/ethers ファイルとの間で必ず同じドメイン名を使用します。エントリは大文字と小文字が区別されます。


    たとえば、/etc/hosts ファイルに次の行が含まれると仮定します。

    0:20:f2:0:59:48   storage-t3–1.sun.com

    /etc/ethers ファイルには次の行も含まれます。

    0:20:f2:0:59:48   storage-t3–1.Sun.Com

    この例の場合、ドメイン名の大文字と小文字の使い分けが異なるため、Sun Management Center の設定ツールを使用して T3 ストレージデバイスを設定することはできません。