この節では、Sun Management Center のインストールによって変更されるシステムファイルについて説明するとともに、オペレーティングシステムのパッチの概要を述べます。
/etc/system ファイルにある値は、Sun Management Center システムパラメータのデフォルト値です。shmmax 値は、マシンで利用できる RAM にもとづいて計算されます。
Sun Management Center ソフトウェアのインストールでは、/etc/system ファイルに指定されている制限値がサービスレイヤーを期待どおりに稼動させる上で十分なものか検査されます。たとえば、次のエントリが存在しない場合は /etc/system ファイルにこれらのエントリが追加されます。存在する値が適当でない場合は、それらの値が適宜更新されます。
**************************************************** * This file has been modified by Sun MC 3.6.1 setup. * * DO NOT REMOVE THESE TWO COMMENT LINES. * **************************************************** set shmsys:shminfo_shmmax=201326592 set shmsys:shminfo_shmmin=1 set shmsys:shminfo_shmmni=100 set shmsys:shminfo_shmseg=10 set semsys:seminfo_semmni=100 set semsys:seminfo_semmsl=115 set semsys:seminfo_semmns=200 set semsys:seminfo_semopm=100 set semsys:seminfo_semvmx=32767 |
Sun Management Center ソフトウェアのインストールによって /etc/system エントリのどれかを変更した場合には、処理を進める前にシステムをリブートする必要があります。システムのリブート後、es-setup または es-guisetup を使用して設定処理を再度実行してください。
Sun Management Center ソフトウェアの前回のインストールで /etc/system が変更されている場合は、システムリブートの必要はありません。
Sun Management Center ソフトウェアのインストールプログラムは、マシン上のローカルファイル /etc/group にグループ esadm 、esdomadm、および esops を追加します。Sun Management Center サーバーがインストールされているマシンでは、/etc/group 内にデータベースグループ smcorag 用のグループエントリが作成されます。
Sun Management Center の設定時に管理者として指定されるユーザーは、esadm グループと esdomadm グループに追加されます。たとえば、スーパーユーザーアカウントを Sun Management Center 管理者として指定すると、インストールプログラムは /etc/group に次の行を追加します。
smcorag::101011: esadm::1000:root esdomadm::1001:root esops::1002:
Sun Management Center ソフトウェアのインストールでは、/etc/passwd ファイルにユーザー smcorau が追加されます。ユーザーアカウント smcorau は、Sun Management Center サーバーレイヤーのデータベースを実行するために必要なものです。
/var/opt/SUNWsymon/cfg/esusers ファイルは、権限を持つ Sun Management Center ユーザーを定義するために使用されます。詳細は、「ユーザー、グループ、および役割の概要」を参照してください。