Sun Management Center 3.6.1 インストールと構成ガイド

インストール前の情報

次の表は、本製品をインストールする前に確認しておくべき情報をまとめています。

表 1–1 インストールの前に必要な情報

項目 

説明 

環境 

製品をハードウェアの監視、管理に使用する場合は、「本稼働環境」を選択します。

製品と連携するモジュールを開発、テストする場合は、「開発環境」を選択します。開発に使用するマシンは、サーバー、エージェント、コンソールレイヤー、およびアドオンのインストールに必要な最小限のハードウェアおよびソフトウェア要件を満たしている必要があります。


注 –

開発環境をインストールする場合は、独立した専用のマシンにインストールすることを推奨します。開発環境のマシンには、サーバー、エージェント、およびコンソールレイヤーが自動的にインストールされます。


ベースレイヤー (コンポーネント) 

サーバーやエージェント、コンソールなどのコンポーネントをインストールするマシンを決定します。 

言語 

必要に応じて、追加言語 (フランス語、繁体字中国語、簡体字中国語、韓国語、日本語) を決定します。 

Sun Management Center 3.6.1 のマニュアルは媒体では提供されません。http://docs.sun.com から、英語およびサポートされている言語のマニュアルを入手してください。 

アドオン製品 

アドオン製品に付属している追補マニュアルに目を通し、どのアドオンをインストールするか決定してください。アドオンの追補マニュアルの一覧は、「Sun Management Center 関連のマニュアルリソース」を参照してください。

アドオン製品は、サーバーと同じマシンにインストールします。 

必要なディスク容量 

デフォルトの /opt ディレクトリに十分なディスク容量がない場合は、次の調整のいずれかが必要になることがあります。

  • 十分な容量のあるファイルシステムを代わりに指定する

  • 十分なリソースを持つマシンを選択する

  • /opt の空き容量を増やす

アクセス権

スーパーユーザーとして各マシンで、/var/opt/opt/SUNWsymon ディレクトリへの書き込み権が必要です。また、chmod などのコマンドを実行する権限も必要です。

製品およびそのアドオンをインストールしたら、それらの設定を行う必要があります。次の表は、製品の設定の前に用意しておく必要がある情報をまとめています。

表 1–2 設定の前に必要な情報

項目 

説明 

管理者のユーザー名

Sun Management Center サーバーマシンで Sun Management Center 管理者を割り当てるには、有効な Solaris ユーザー名または Linux ユーザー名が必要です。 

ネットワークアドレス指定モード

Sun Management Center は、サーバーとエージェント間の通信に 2 種類のアドレス指定、IP アドレス指定とネットワークアドレス変換 (NAT) を使用します。次の情報を確認してください。 

  • ネットワークで、どのアドレス指定モードが使用されているか

  • Sun Management Center によって管理する各マシンの名前

  • 静的な IP アドレスが割り当てられたすべてのマシンの IP アドレスと名前

詳細は、付録 D 「ネットワークアドレス変換 (NAT)」を参照してください。

セキュリティーキーを生成するための Sun Management Center パスワード

Sun Management Center では、プロセス間の通信のために暗号化されたセキュリティーキーが必要です。このセキュリティーキーは、管理者が指定する一意のパスワードにもとづいて生成されます。 

このパスワードは厳重に保管してください。Sun Management Center のインストールを変更する場合は、このパスワードが必要となります。 

SNMPv1 コミュニティー文字列

Sun Management Center には、セキュリティー保護のために SNMPv1 コミュニティー文字列が必要です。デフォルトは public ですが、public よりも安全性の高いカスタム文字列を指定することもできます。

SNMPv1 文字列は厳重に保存してください。Sun Management Center インストールを変更する場合は、SNMPv1 セキュリティー文字列が必要となります。 

Web サーバーのセキュリティーキーを生成するための情報

Sun Management Center Web サーバーは、暗号化されたセキュリティーキーを必要とします。このセキュリティーキーは、組織名と場所にもとづいて生成されます。 

組織名と場所は厳重に保存してください。Sun Management Center Web サーバーを変更する場合に、この情報が必要となります。 

ポート 

次に示すポートの割り当てを決定してください。 

  • SNMPv1 ポート: デフォルトは 161

  • Sun Management Center ポート: デフォルトは 161。1161 を推奨。

  • データベースポート: デフォルトは 2521

  • Web サーバーポート: デフォルトは 8080

  • Web サーバーセキュアポート: 8443

詳細は、「デフォルトのポート」を参照してください。