名前 | 形式 | 機能説明 | システム ID | オプション
sys_id は、Sun Enterprise 10000 SSP の IDPROM に設定されたホスト ID と Ethernet 番号を表示または変更します。変更された設定は、EEPROM イメージファイルに保存されます。
システム ID (マシンのシリアル番号、ホスト ID、および Ethernet 番号) の管理情報は、EEPROM イメージの IDPROM 部分として SSP 上のファイルに格納されます。
EEPROM イメージの IDPROM 部分は勝手に変更されないように暗号化されています。ただし、システム ID を変更するために、EEPROM イメージ内の暗号化された ID を変更することは可能です。これを行うには、まずサンから key を入手する必要があります。このキーによって、指定されたマシンシリアル番号以外の値にシステム ID を変更することが防止されます。
他と重複しないように、Sun Enterprise 10000 システムのホスト ID と Ethernet 番号は FOA/ シリアル番号から取り出されます。Sun Enterprise 10000 システムのシリアル番号は、SPARC International からサンに割り当てられたブロック番号に基づいています。
sys_id コマンドは、ホスト名と環境変数 SUNW_HOSTNAME がサンから提供された値と一致する SSP 上で実行してください (キーが与えられた場合)。さらに、(IDPROM から取得した) 既存のホスト ID が -s serial_number または -h host-id と一致している必要もあります。
引数を付けずに sys_id を実行した場合は、EEPROM イメージ ファイル (デフォルトの場所に格納されています) に設定されているホスト ID が 10 進数で表示されます。
IDPROM のフィールドをすべて表示します。製造年月日は UTC (世界協定時刻の略) で表示されます。
IDPROM の製造年月日と時刻を、指定した年 (最初の 2 桁はオプション)、月、日、時間、分に設定します。最初の yy が指定されておらず、年に 69〜99 の 2 桁の数字が指定されている場合には、sys_id は 1969 〜 1999 年と解釈します。最初の yy が指定されておらず、年に 00〜68 が指定されている場合には、2000 〜 2068 年と解釈します。
sys_id -m を実行できるのは、1 回だけです。
EEPROM イメージのデフォルトの格納場所とファイル名を filename に変更します。ファイルの読み書きが実行中であるかどうかに関わらず、-f は指定された場所を使用します。EEPROM イメージファイルのデフォルトの場所と名前は、$SSPVAR/etc/platform_name/$SUNW_HOSTNAME/eeprom.image です。
システム ID を変更します。このオプションを付けて sys_id を実行するには、あらかじめサンからキーを入手しておく必要があります。コマンドの実行場所と方法は、キーによって制限されます。-k オプションは、追加のドメインホスト (複数のドメイン) 用 に ID を取得または変更するための唯一の方法です。追加のドメインには、0x80A66000 〜 0x80A66FFF の値を使用してください。
このオプションを指定する場合は、-s または -h も一緒に指定する必要があります。
システム ID を変更します。-s は IDPROM 内のホスト ID エントリのシリアル番号部分を指定されたシリアル番号に変更します。この番号は、サンから入手したものである必要があります。シリアル番号は、10 進法または 16 進法で指定することができます。16 進法で指定する場合は、0x または 0X の接頭辞を付けてください。シリアル番号の有効な範囲は 0xA65000 〜 0xA65FFF です。
ホスト ID を変更します。-h は、IDPROM 内のホスト ID エントリのホスト ID 部分を指定されたホスト ID に変更します。この番号は、サンから入手したものである必要があります。ホスト ID は、10 進法または 16 進法で指定することができます。16 進法で指定する場合は、0x または 0X の接頭辞を付けてください。ホスト ID の有効な範囲は 0x80A65000 〜 0x80A66FFF です。
シリアル番号を 16 進法で表示します。