SSP を起動すると、fod を含むいくつかのデーモンとともに制御ボードサーバー (CBS) が自動的に起動します。SSP と主制御ボードの間の非フェイルオーバー通信は、すべて CBS によって行われます。
CBS が接続を試みるのは、制御ボードの構成ファイルで主制御ボードとして指定されているボードだけです。
制御ボードの構成ファイルを手動で変更しないでください。この構成ファイルの変更には、ssp_config(1M) コマンドを使用してください。
制御ボードの構成ファイルの形式は、以下のとおりです。
platform_name:platform_type:cb0_hostname:status0:cb1_hostname:status1 |
ここで、
platform_name は、システム管理者が割り当てた名前です。
platform_type は、Ultra-Enterprise-10000 です。
cb0_hostname は、有効であれば、制御ボード 0 のホスト名です。
status0 は、制御ボード 0 が主制御ボードであるかどうかを示します (P の場合は主制御ボードです。それ以外の文字の場合は、主制御ボードではありません) 。
cb1_hostname は、有効であれば、制御ボード 1 のホスト名です。
status1 は、制御ボード 1 が主制御ボードであるかどうかを示します。
たとえば、以下のようになります。
xf2:Ultra-Enterprise-10000:xf2-cb0:P:xf2-cb1: |
この例では、プラットフォーム xf2 に 2 個の制御ボードが装着されています。制御ボードは、xf2-cb0 と xf2-cb1 です。xf2-cb0 が主制御ボードに指定されています。詳細は、マニュアルページの cb_config(4) を参照してください。
制御ボードサーバーと制御ボードエグゼクティブの間の通信に使用される通信ポートは、/tftpboot/xxxxxxxx.cb_port に指定されます。xxxxxxxx は制御ボードの IP アドレスであり、16 進数で表されます。
メイン SSP は、制御ボードの起動サーバーです。起動時には、制御ボードの起動 PROM によって 2 つのファイルがダウンロードされます。1 つは CBE のイメージファイルであり、もう 1 つはポート番号指定ファイルです。これらのファイルは SSP の /tftpboot に保存されていて、以下の形式の名前になっています。
/tftpboot/xxxxxxxx for the cbe image /tftpboot/xxxxxxxx.cb_port for the port number |
xxxxxxxx は制御ボードの IP アドレスであり、16 進数で表示されます。
たとえば、制御ボード xf2-cb0 用のファイルは以下のようになります。
/tftpboot/81990313 /tftpboot/81990313.cb_port |
NIS を使用している場合は、xf2-cb0 の IP アドレスは、以下のコマンドによって確認することができます。
% ypcat hosts | grep xf2-cb0 |
返されるアドレスは 129.153.3.19 です。このアドレスは、81990313 に変換されます。