名前 | 形式 | 注意 | 機能説明 | オプション | 使用例 | エラー | ファイル | 関連項目
コマンド行でこのオプションを実行する場合には、専門的な知識を持つユーザーでない限り、オプションを付けずにデフォルトの形式のまま実行してください。オプションを付けた場合、このコマンドはターゲット周波数のリセットまたは変更を試みます。こうした試みは、システムのパフォーマンスの低下またはクラッシュの原因となります。
sys_clock コマンドに -s オプションを指定し、クロック比率またはクロック周波数の設定を変更すると、動作中のドメインがすべてアービトレーション停止します。
コマンド行オプションを付けずに sys_clock を実行すると、ターゲットの周波数と実際の周波数 (インターコネクトと JTAG のクロック周波数) の両方が表示され、さらにプロセッサ対インターコネクトのクロック比率が表示されます。
SSP パッケージは一連のターゲットクロック周波数が組み込まれて配布されています。ターゲット周波数は Sun Enterprise 10000 システムのパフォーマンスを最大化することを目的としており、snmpd(1M) エージェントによって維持されます。通常、センタープレーンサポートボードとシステムボードは、2 つの制御ボードのうちのいずれか 1 つからクロック周波数を受け取ります。デフォルトのソースクロックは主制御ボードです。
sys_clock は SSP の起動時に自動的に実行されます。
以下のオプションをサポートしています。
-i オプションまたは -p オプションを付けて sys_clock を実行した場合、 snmpd(1M) エージェントが維持しているターゲット設定が変更されます。この設定は、次回 sys_clock -s を実行したときに Sun Enterprise 10000 システムに渡されます。-i または -p を使用して Sun Enterprise 10000 システムの設定を即座に変更するには、コマンド行に -s を付け加えてください。
インターコネクトのターゲットクロック周波数を、指定した値 (ヘルツ) に変更します。有効値は 40000000(40.0Mhz) 〜 120000000(120.0Mhz) です。
システムクロックを供給している制御ボードの番号でボードをプログラミングします。
プロセッサ対インターコネクトのターゲットクロック比率を、指定した値に設定します。値は two-to-one(2 対 1)、three-to-one(3 対 1)、three-to-two(3 対 2)、または five-to-two(5 対 2) のいずれかです。
-m オプションと同様、システムクロックを供給している制御ボードの番号でボードをプログラミングします。しかし、-m とは異なり、ハードウェアのクロック周波数を、 snmpd(1M) エージェントが維持しているターゲット周波数に設定します。このオプションを使用する前に、必ず、「注意」をお読みください。
sys_clock -s は、Sun Enterprise 10000 システムの電源を投入するたびに自動的に実行されます。
% sys_clock Current Clock Frequencies: -------------------------- Interconnect: 83.25 Mhz Processor: 333.01 Mhz JTAG: 5.20 Mhz Targeted Clock Frequencies: --------------------------- Interconnect: 83.33 Mhz Proc Clock Ratio: three-to-two JTAG: 5.00 Mhz |
JTAG クロック周波数は、JTAG 周波数の表示をサポートする制御ボードでのみ表示されます。
% sys_clock -i 83333333 -p two-to-one |
% sys_clock -s |
Error: Failed to get SSP host name for domain xf4 |
snmpd(1M) エージェントが実行されていない可能性があります。このメッセージは、構成されているドメインがなく、環境変数 SUNW_HOSTNAME がドメイン名に設定されていない場合に返されることがあります。SUNW_HOSTNAME をプラットフォーム名に設定してみてください。