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System Management Services (SMS 1.6) ソフトウェア

SMS 1.6 ソフトウェアは、Solaris OS が動作する Sun Fire ハイエンドシステムドメインに対応しています。SMS ソフトウェアに含まれている各コマンドは、遠隔から実行できます。

SMS ソフトウェアを使用すると、プラットフォーム管理者は次のタスクを実行できます。

SMS ソフトウェアには次の機能があります。

1.6 release で追加された新機能は、次のとおりです。


システムアーキテクチャー

SMS ソフトウェアでは、分散型クライアント/サーバーアーキテクチャーが使用されます。init(1M) が、1 つの ssd(1M) プロセスを起動、または必要に応じて再起動します。ssd コマンドは、ほかのすべての SMS プロセスを監視し、必要に応じて再起動します。

Sun Fire ハイエンドプラットフォーム、SC、および他のワークステーションは Ethernet を介して通信します。SMS の操作を行うには、ローカルエリアネットワーク上のほかのワークステーションから SC に遠隔ログインして、その SC 上でコマンドを入力します。SMS の操作 (たとえば、プラットフォームの監視および制御) を行うには、そのプラットフォームまたはドメインの適切な特権を持つユーザーとしてログインする必要があります。

デュアルシステムコントローラボードは、Sun Fire ハイエンドシステム内でサポートされています。一方のボードが主 SC またはメイン SC に指定され、他方がスペア SC に指定されます。メインシステムコントローラに障害が発生すると、フェイルオーバー機能により自動的にスペアシステムコントローラに切り換えられます。


SMS 管理環境

Sun Fire ハイエンドシステム上での管理タスクのセキュリティーは、グループ特権の要件により保護されます。インストール時に、SMS は、次の UNIX グループを /etc/group ファイルにインストールします。


管理ネットワーク

システムコントローラの主要機能の 1 つは、Sun Fire ハイエンドシステムプラットフォームとそのドメインに管理サービスを提供することです。Sun Fire ハイエンドシステム管理ネットワーク (MAN) はハードウェアとソフトウェアの組み合わせであり、このような管理サービスを提供するためのネットワークアーキテクチャーとなります。

管理ネットワークが提供する主なサービスは次のとおりです。

管理ネットワークへのアクセスは、プラットフォームの SC とドメインに限定されます。管理ネットワークを介して、外部の IP トラフィックをルーティングするべきではありません。


Capacity on Demand

Sun Fire ハイエンドシステムは、CPU/メモリーボードに搭載されている特定の個数のプロセッサ (CPU) を使用するよう構成されています。これらのボードは、初期システム構成の一部、またはアドオンコンポーネントとしてすでに購入いただいています。購入されたボードには、ボードに搭載されている CPU の使用権も含まれています。

Capacity on Demand (COD) オプションは、必要になった時点で代金を支払って使用できる、予備の処理リソースを提供します。COD オプションを使用すると、ライセンスのない CPU/メモリーボードがシステムに取り付けられます。これらのボードは COD CPU/メモリーボードとして区別され、4 つの CPU が搭載されています。しかし、この COD CPU/メモリーボードに対する COD RTU (right-to-use) ライセンスも購入しない限り、このボードに搭載されている CPU を使用する権利はありません。COD RTU ライセンスを購入すると、ライセンスキーを受け取り、ライセンスに応じた個数の COD プロセッサが使用できるようになります。

Sun Fire ハイエンドシステムでは、システムの最大許容量まで、アクティブな CPU/メモリーボードと COD CPU/メモリーボードを任意に組み合わせて使用することができます。システムの各ドメインには、アクティブな CPU が 1 つ以上必要です。

COD CPU/メモリーボードと、そのボードに対応する COD RTU ライセンス数を購入される際には、ご購入先にお問合せください。COD CPU/メモリーボードを取り付けた後、SMS ソフトウェアを使用して COD RTU ライセンスを割り当て、COD CPU を使用可能にし、使用中の COD CPU を監視します。


詳細について

SMS ソフトウェアの詳細が記載されたマニュアルについては、このマニュアルセットの対象読者を参照してください。