用語集


A

ACL

アクセス制御リスト (ACL)を参照してください。

ADR

動的再構成の自動化 (ADR)を参照してください。

ASIC

特定用途集積回路 (ASIC)を参照してください。

ASR

自動システム回復

AXQ

Sun Fire ハイエンドシステムの拡張ボード上にある ASIC。


B

BBC

起動バスコントローラ。CPU および I/O ボード (システムコントローラボードも含む) で使用される ASIC で、起動バスを PROM バスおよび console バスへ接続する。

BBSRAM

起動バス SRAM (BBSRAM)を参照してください。


C

Capacity on Demand (COD)

予備の処理リソース (CPU) を提供するオプション。この CPU は、Sun Fire ハイエンドシステム上に装着された COD システムボードに搭載されている。COD CPU に対する COD RTU (right-to-use) ライセンスを購入すると、使用できるようになる。

CASM

キャッシュ可能な アドレススライスマップ (CASM) を参照してください。

CHS

コンポーネントの健全性ステータス。

CLI

コマンド行インタフェース

cmdsync

コマンドの同期。SC のフェイルオーバー中に共同で回復を制御する複数のコマンドのこと。たとえば、cancelcmdsyncinitcmdsync、および savecmdsync などがある。

CMR

Coherent Memory Replication の略。メモリーの内容の複製が一貫していること。

CPU

Central Processing Unit の略。中央演算装置。

CSB

センタープレーンサポートボード


D

DARB

Sun Fire ハイエンドシステムのセンタープレーンにある ASIC で、データ調停を処理する。

DARB 割り込み

Sun Fire ハイエンドシステムのセンタープレーン上の DARB ASIC のいずれかまたはその両方からの信号によって開始される、SC プロセッサの割り込み。DARB は、Dstop、Recordstop、および非エラー要求の 3 種類のイベントに対応して、この割り込み信号を表明する。これらのイベントは、AXQ ASIC のシステムレジスタにドメインプロセッサが書き込むことにより開始される、注意を促すためのものである。

DCU

ドメイン構成ユニット (DCU)を参照してください。

DE

診断エンジン。

DHCP

Dynamic Host Configuration Protocol の略。

DIMM

デュアルインラインメモリーモジュール (DIMM)を参照してください。

domain_id

ドメインのドメイン ID。

domain_tag

addtag(1M) を使用して割り当てられたドメイン名。

DR

動的再構成。

DR

動的再構成 (DR)を参照してください。

DRAM

ダイナミック RAM (DRAM)を参照してください。

DSD

動的システムドメイン。

DSD

動的システムドメイン。ドメインを参照してください。

dstop

ドメイン停止を参照してください。


E

Ecache

外部キャッシュ (Ecache)を参照してください。

ECC

Error Correction Code の略。エラー訂正コード。

EEPROM

Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory の略。電気的に消去できるプログラム可能な読み出し専用メモリー。

Ethernet アドレス

各 Ethernet ネットワークアダプタに割り当てられている一意な番号。Ethernet アドレスは 48 ビットの数値で、IEEE により管理されている。ハードウェアのベンダーは、自社の製品に組み込むために多数の Ethernet アドレスを取得している。MAC アドレスも参照。


F

Fireplane

Sun Fire ハイエンドシステムのセンタープレーン。

FPROM

Flash Programmable Read-Only Memory の略。プログラム可能な読み出し専用フラッシュメモリー。

FRU

Field Replaceable Unit の略。保守部品。

FRUID

Field Replaceable Unit Identification の略。現場交換可能ユニットの検証。


G

GDCD

グローバルドメイン構成記述子 (GDCD)を参照してください。

GUI

グラフィカルユーザーインタフェース


H

HA

高可用性。

HASRAM

高可用性 SRAM。

headroom

インスタントアクセス CPUを参照してください。

HPCI

ホットプラグ可能な PCI I/O ボード。

hpost

ホスト POST は、SC により実行される POST コードである。通常、このコードは SC のローカルディスクにある。

HPU

ホットプラグ可能ユニット。実行中のシステムから分離できるハードウェアコンポーネントで、ハードウェアやソフトウェアに障害を与えることなしにシステムから脱着できるもの。

HsPCI

HPCIを参照してください。


I

I1 ネットワーク

各 SC 上には、18 個のネットワークインタフェース (NIC) がある。これらは、Sun Fire ハイエンドシステム上の各拡張 I/O スロットに装着された NIC とポイントツーポイント方式で接続される。これらのポイントツーポイントのリンクは、総称して I1 ネットワークと呼ばれる。

I2 ネットワーク

システムコントローラごとに 2 つの NIC からなる、2 つのシステムコントローラ間の内部ネットワーク。I2 ネットワークは専有ネットワークではなく、I1 ネットワークとは完全に分離している。

I2C

IC 間のバス。さまざまなシステムで、LED の点灯、システムクロックリソースの設定、温度情報の取得などに使用される 2 線のバス。

IDPROM

識別 PROM。Sun Fire ハイエンドシステム内部の機構、たとえばコンピュータの機種、製造日、Ethernet アドレス、シリアル番号およびホスト ID に固有の情報を保持している。

ioctl

装置およびストリームに対して各種の制御機能を実行するシステムコール。ストリームでないものの場合は、装置固有の制御機能がこの呼び出しで実行される。

IOSRAM

Input-Output Static Random-Access Memory の略。

IP

Internet Protocol の略。インターネットプロトコル。

IP リンク

ノードがリンク層で通信するために使用する通信媒体。リンク層は、IPv4 や IPv6 の直下の層である。たとえば、Ehternet (シンプルまたはブリッジ) や ATM ネットワークがある。

IPMP

IP Network Multipathing の略。同一の IP リンク (たとえば、Ethernet) に接続されている複数のネットワークインタフェースカードに対して、負荷分散およびフェイルオーバーを提供する Solaris ソフトウェア。

IPv4

Internet Protocol version 4 の略。

IPv6

Internet Protocol version 6 の略。IPv6 では、アドレス空間が 32 ビットから 128 ビットへ拡大された。IPv6 は、IPv4 と下位互換である。


J

JTAG

IEEE 標準 1149.1 で規定されているシリアルスキャンインタフェース。JTAG という名前は、当初このインタフェースを設計した Joint Test Action Group に由来する。

JTAG+

サンにより開発された、JTAG の拡張機能。ボードに信号を送るための制御ラインが追加され、リングアドレスはシリアルデータラインに移動している。単に JTAG と呼ばれることも多い。


K

kadb

ユーザーインタフェースを備えた対話的なカーネルデバッガ。詳細については、Solaris マニュアルページの kadb(1M) を参照。


L

LAN

Local Area Network の略。ローカルエリアネットワーク。

LCD

Liquid crystal display の略。液晶ディスプレイ。

LED

Light emitting diode の略。発光ダイオード。

LSF

Load Sharing Facility の略。負荷分散機能。


M

MAC アドレス

ネットワークインタフェースに割り当てられる、全世界を通じて一意なシリアル番号。MAC アドレスの配布は、IEEE により管理されている。詳細については、Ethernet アドレスを参照。

MAN

SMS Management Network の略。SMS 管理ネットワーク。

MaxCPU

デュアル CPU ボード。

Mbox

SC および OpenBoot PROM 上の SMS ソフトウェアとドメイン上の Solaris OS の間でメッセージを渡すメカニズム。

MIB

Management Information Base の略。管理情報ベース。


N

NFS

Network File System の略。ネットワークファイルシステム。

NIC

ネットワークインタフェースカード (NIC) を参照してください。

NIS+

Netowrk Information Service Plus のこと。セキュアで階層的なネットワーク命名サービス。

NTP

ネットワークタイム プロトコル (NTP) を参照してください。

NVRAM

Non-Volatile Random Access Memory の略。不揮発性読み取り専用メモリー。


O

OBP

OpenBoot PROMを参照してください。

OpenBoot PROM

ソフトウェアの層の 1 つで、構成済みの Sun Fire ハイエンドシステムの制御を hpost(1M) から取得し、メモリーに何らかのデータ構造を構築してから、オペレーティングシステムを起動する。IEEE 1275 準拠の OpenBoot PROM 。

OS

Operating System の略。オペレーティングシステム。

OSR

Operating System Resource の略。オペレーティングシステム資源。


P

PCB

Printed Circuit Board の略。プリント回路基板。

POR

Power-On-Reset の略。電源投入時リセット。

POST

トンネルスイッチ を参照してください。

PROM

Programmable Read Only Memory の略。プログラム可能な読み出し専用メモリー。


R

RAM

Random Access Memory の略。ランダムアクセスメモリー。

RARP

Reverse Address Resolution Protocol の略。

RASS

Reliability, Availability, Serviceability, and Security の略。信頼性、可用性、保守性、およびセキュリティー。

RPC

Remote Procedure Call の略。

rstop

記録停止を参照してください。

RTU

Right To Use の略。使用権。


S

SA

Security Association の略。セキュリティーの関連付け。

SBBC

BBCを参照してください。

SC

システムコントローラ。システムの監視および制御を補助する Nordica ボード。

SEEPROM

Serial EEPROM の略。シリアル EEPROM。

SMP

Symmetric Multi-Processor の略。シンメトリックマルチプロセッサ。

SMS

System Management Services のソフトウェア。Sun Fire ハイエンドシステムの SC 上で実行され、Sun Fire ハイエンドシステムプラットフォームに制御または監視の機能を提供する。

SNMP

Simple Network Management Protocol の略。

Solaris OS

Solaris オペレーティングシステム。

SRAM

スタティック RAM (SRAM) を参照してください。

SRS

Sun Remote Services の略。

SST

Solaris Security Toolkit の略。


T

TCP/IP

Transmission Control Protocl/Internet Protocol の略。転送制御プロトコル/インターネットプロトコル。

TOD

本日の時刻。


U

UltraSPARC

Sun Fire ハイエンドシステムで使用されているプロセッサモジュールのこと。

URL

Uniform Resource Locator の略。


V

VCMON

Voltage Core (CPU) Monitoring の略。

VM

Volume Manager (Veritas) の略。


W

wPCI

Sun Fire Link I/O ボード。


X

XIR

eXternally Initiated Reset の略。外部から開始されたリセット。ドメインにある CPU へ「ソフト」リセット信号を送信する。XIR では、ドメインは再起動されない。リセット信号を受信すると、CPU は OpenBoot PROM のプロンプトに移行する。


アービトレーション
ストップ

Sun Fire ハイエンドシステム ASIC のいずれかがパリティーエラーまたは同等の重大なシステムエラーを検出したときに発生する状況。バス調停が動かなくなるため、すべてのバスが停止する。

アクセス制御リスト (ACL)

アクセス制御リスト (ACL) には、システム上におけるファイルアクセス権とフォルダアクセス権が含まれる。ACL を使用して、ファイルまたはフォルダへのアクセス権を、所有者、所有者のグループ、部外者、および特定のユーザーおよびグループについて設定したり、こうした各カテゴリごとにデフォルトのアクセス権を設定したりできる。

アクティブなドメイン

オペレーティングシステムソフトウェアを実行しているドメイン。

アクティブなボード

connected/unconfigured 状態にあり、使用中と考えられるボード。

アクティブなボードの
リスト

ドメインで使用中であるボードのリスト。pcd(1M) デーモンがこのリストの状態を保持する。

インスタントアクセス CPU

Sun Fire ハイエンドシステムの COD システムボード上にある、ライセンスのない COD CPU。COD CPU に対する COD RTU (right-to-use) ライセンスを購入すると、最大 8 つまでの COD CPU をただちに使用できるようになる。ヘッドルームとも呼ばれる。

インタフェース
グループ

同一のコミュニティーに接続するネットワークインタフェースのグループ。

インタフェース
グループ名

特定のインタフェースグループに名前を付ける文字列識別子。Sun Fire ハイエンドシステムの外部ネットワーク監視のコンテキストでは、特定のコミュニティーと関連付けられている名前をインタフェースグループ名という。


仮想キースイッチ

SC は、各ドメインに仮想キースイッチを提供して、各ドメインの起動プロセスを制御する。setkeyswitch(1M) コマンドが、各ドメインの仮想キースイッチの設定を制御する。可能な設定値は、onoffstandbydiag、および secure である。

外部キャッシュ (Ecache)

8M バイトの同期スタティック RAM による二次キャッシュで、各プロセッサごとにローカルに使用される。コードおよびデータの両方に使用される。外部キャッシュは直接マップのキャッシュである。

外部ネットワーク

ネットワークのノードへ接続するために物理的なケーブルを必要とするネットワーク。Sun Fire ハイエンドシステムの場合は、Sun Fire システムの前面にある RJ45 ジャックで接続されるネットワークのこと。外部ネットワーク インタフェースを参照してください。

外部ネットワーク
インタフェース

Sun Fire ハイエンドシステムコントローラの前面にある複数の RJ45 ジャックの 1 つ。

環境監視

システムには、温度、電圧、および電流を監視するセンサーが多数取り付けられている。SC のデーモンである esmd および dsmd は装置を定期的に調べて、環境データを入手可能にしている。障害を回避するために、SC は各種のコンポーネントをシャットダウンすることがある。

起動バス

プロセッサポートコントローラ ASIC で制御される、バイト幅の低速バス。診断コードおよび起動コードの実行に使用される。UltraSPARC は、リセットから抜け出すときに起動バスからコードの実行を開始する。Sun Fire ハイエンドシステムでは、BBSRAM が 起動バス上の唯一のコンポーネントである。

起動バス SRAM (BBSRAM)

各プロセッサ PC ASIC に装着されている、容量が 256 KB のスタティック RAM。PC を通じて、JTAG またはプロセッサについて読み込みおよび書き込みを行うためにアクセスできる。起動バス SRAM はさまざまな場合に hpost(1M) および OpenBoot PROM 起動コードとともにダウンロードされて、ダウンロードされたコードと SC の間で共有されるデータを提供する。

記録停止

訂正できるデータ転送エラー。

キャッシュ可能な
アドレススライスマップ (CASM)

キャッシュ可能なアドレスを適切な拡張ボードと対応づける AXQ 内のテーブル。

クラスタ

相互に接続されたコンピュータシステムが共同で処理を行うまとまり。各コンピュータが個別に OS イメージを実行するが、全体で単一のコンピュータ資源とみなされる。

グローバルドメイン構成記述子 (GDCD)

hpost(1M) が選択する、単一の構成の記述子。GDCD は、OpenBoot PROM へ渡される構造の一部である。

コミュニティー

ほかのネットワークから物理的に分離された、カスタマーサイトにある IP ネットワーク。

コミュニティー名

特定のコミュニティーに名前を付ける文字列識別子。Sun Fire ハイエンドシステムの外部ネットワーク監視のコンテキストでは、コミュニティー名はインタフェースグループ名として使用される。インタフェース グループ名を参照してください。


システムボード

次世代の Sun Fire サーバーには、5 種類のシステムボードがある。そのうち 4 種類が、Sun Fire ハイエンドシステムに搭載されている。5 種類のシステムボードは、システムボード、I/O ボード、WCI ボード、Sun Fire ハイエンドシステム PCI コントローラボード、および Sun Fire ハイエンドシステムコンパクト PCI コントローラボードである。

自動システム回復 (ASR)

ソフトウェアまたはハードウェアの障害または不適切な環境条件などが原因で 1 つまたは複数のドメインがアクティブでなくなった場合に、システムを復元して、正常な構成のすべてのドメインを稼動させる処理からなる。

自動診断 (AD)

エラー発生時に起動され、FRU のコンポーネント健全性ステータス (CHS) の一部として診断情報を記録するソフトウェアエンジン。この情報は、各コントローラの FRUID 内に保存される。場合によっては、自動回復プロセスが開始され、POST の再実行が行なわれる。

自動診断エンジン

プラットフォームおよびそのドメインの利用度に影響を与える、ハードウェアエラーを特定するソフトウェア機能。

自動フェイルオーバー

SMS デーモン fomd による処理。メイン SC でハードウェアまたはソフトウェア障害が発生したときに、SC の制御をメイン SC からスペア SC へ自動的に切り替える。

使用可能構成要素リスト

ドメイン管理者または構成者の特権を持つユーザーによりドメインに割り当てることができるコンポーネントのリスト。pcd(1M) デーモンがこのリストの状態を保持する。setupplatform(1M) がこのリストを更新する。

シャーシのシリアル番号

Sun Fire ハイエンドシステムの特定に使用されるシリアル番号。シャーシのシリアル番号は、システムシャーシ正面の下部中央付近に貼付されているラベルに印刷されている。この番号は、サービスプロバイダがハードウェアエラーイベントと保守アクションを該当するシステムに関連付けるときに使用される。

シャーシのホスト ID

センタープレーンのシリアル番号。この番号は、COD ライセンスを取得するために、COD 機能でプラットフォームを特定する際にのみ使用される。

スタティック RAM (SRAM)

電源が提供されている間だけ内容を保持するメモリーチップ。

双頭状態

メイン、スペアの両方の SC が、自分はメイン SC であると認識している状態。


ダイナミック RAM (DRAM)

ハードウェアメモリーチップで、内容を保持するために定期的な再書き込みが必要なもの。この処理は「リフレッシュ」と呼ばれる。Sun Fire ハイエンドシステムでは、DRAM はメインメモリーの SIMM および制御ボードにだけ使用されている。

チェックポイントデータ

特定の実行ポイントでの SC クライアントの状態のコピー。チェックポイントデータは定期的にディスクに保存される。

ディスクアレイ

ハードウェア周辺機器内にある複数のディスクのまとまり。ディスクアレイでは、収容されている各ディスクへ 1 〜 2 本のファイバチャネルモジュールを通じてアクセスできる。

ディスクアレイ
コントローラ

ホストシステムに装着されるコントローラで、ファイバチャネルモジュールを 1 〜 2 本持つ。

ディスクアレイポート

ディスクアレイコントローラへ接続できるファイバチャネルモジュールで、ドライバのペアにより保守される。たとえば、SSA では soc/pln である。

 

デュアルインラインメモリーモジュール (DIMM)

複数のメモリーチップとサポート回路を載せた小さな回路基板。

電源投入時自己診断 (POST)

hpost(1M) が実行するテスト。hpost は、初期化されていない Sun Fire ハイエンドシステムハードウェアについて、そのコンポーネントを調査およびテストし、矛盾なく初期化されたシステムにするために必要な構成を行って OpenBoot PROM に渡すプログラムである。Sun Fire ハイエンドシステムの POST は、lpostspost、および hpost というコンポーネントにより階層的に実装されている。

動的再構成 (DR)

コンピュータを停止させなくとも、オペレーティングシステムからシステムボードを論理的に脱着できる機能。DR はホットスワップと関連して使用できる。ホットスワップは、システムボードを物理的に脱着する作業である。Sun Fire システムでは、新しいシステムボードの追加、修理されたシステムボードの再装着、あるいはドメイン構成の変更の際に DR を使用できる。

動的再構成の自動化 (ADR)

システムボードの動的再構成は、ボードを自動的に assign/unassign (割り当てまたは割り当て解除)、connect/disconnect (接続または切断)、および configure/unconfigure (構成または構成解除) する処理や、ボードの状態情報を取得する処理に関係する各種のコマンドにより実行される。これらのコマンドは、対話的に実行したり、シェルスクリプトで実行したりできる。

特定用途集積回路 (ASIC)

Sun Fire ハイエンドシステムでは、回路にある大きなメインチップならばどれでも ASIC という。UltraSPARC プロセッサおよびデータバッファーチップも含まれる。

ドメイン

1 つまたは複数のシステムボードのセットで、個別のシステムとして動作する。OS を起動できるので、他のドメインに依存せずに稼働できる。自身の OS を実行できるコンピュータ環境である。Sun Fire ハイエンドシステムでは、18 個までのドメインを利用できる。システムを共有する複数のドメインも、その性質上お互いに独立している。

ドメイン構成ユニット (DCU)

単一のドメインへ割り当てることができるハードウェアのユニット。ドメインは、DCU で構成される。CPU またはメモリー、PCI I/O、hsPCI I/O、および hsPCI+ I/O は DCU である。csb ボード、exb ボード、および SC は DCU ではない。

ドメイン停止

修正不能なハードウェアエラーで、影響を受けるドメインを即座に終了させる。

ドメイン無し

どのドメインにも割り当てられていないボード (DCU) の状態を表す用語。

ドリフトファイル

xntpd により計算されたドリフト (周波数エラー) の値を記録するために使用されるファイル。最も一般的な名前は ntp.drift である。

トンネルスイッチ

SC またはドメインの通信トンネルを、ドメイン内のある I/O ボードから別の I/O ボードへ移す処理のこと。通常は、トンネルの設定されている I/O ボードが動的再構成で取り外された場合に発生する。


ネットワークインタフェースカード (NIC)

IP リンクへのインタフェースとして動作する、内蔵または別個のカードの形をとるネットワークアダプタ。

ネットワークタイム
プロトコル (NTP)

Network Time Protocol の略。Solaris の時刻を遠隔ホストの時刻と同期する。


ハートビート割り込み

SC から読み出せる、通常の Solaris OS インジケータへの割り込み。実行中の Solaris システムのハートビートがない場合、通常は Solaris がハングアップしている。

パスグループ

同一の装置または 1 セットの装置へのアクセスを提供する、2 通りのパスのセット。

ファイバチャネル
モジュール

ディスクアレイポートに接続できるディスクアレイコントローラ上にある、光通信接続 (OLC) モジュール。

物理パス

ホストからディスクまたはネットワークへの電気的なパス。

 

ブラックリスト

hpost(1M) が起動時に読み込むテキストファイル。ブラックリストファイルでは、システムで使用または構成されない Sun Fire ハイエンドシステムのコンポーネントを指定する。プラットフォームまたはドメインのブラックリストファイルは、enablecomponent および disablecomponent コマンドを使用して編集できる。ASR ブラックリストは、esmd で作成および編集される。

プラットフォーム

1 台の物理的コンピュータ。


メールボックス

Mboxを参照してください。

メタディスク

ディスクを抽象化して、物理的には 2 本のパスにあるグループへのアクセスを 1 つのディスクにすること。

メタネットワーク

ネットワークを抽象化して、物理的には 2 本のパスにあるグループへのアクセスを 1 つのネットワークにすること。


割り当てられている
ボードのリスト

ドメイン管理者または構成者の特権を持つユーザーによりドメインに割り当てられているコンポーネントのリスト。pcd(1M) デーモンがこのリストの状態を保持する。